
「アクティブシニアって、どんな意味なの?」
「自分もアクティブシニアなのかな?」
あなたは今、そんなふうに思っていませんか?
「アクティブシニア」とは、趣味や仕事などのさまざまな活動や消費行動に意欲的な、シニア層の総称です。
自分なりの価値観に基づき、活き活きと人生を謳歌するその素敵なシニアライフが、近年注目を集めています。
今回の記事では、アクティブシニアの実像やライフスタイルをご紹介するとともに、理想のアクティブシニアとなるために必要な5つの行動についても具体的に解説していきます。
また、その行動をサポートしてくれるおすすめアイテムやアプリなども合わせてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!
今回の記事を参考にしていただくことで、これからアクティブシニアとして人生をますます楽しむためには何をしたらよいかがわかり、行動に移していただけるかと思います。
アクティブシニアについて理解を深め、あなたの日常がより良いものになれば幸いです。
目次
1. アクティブシニアとは
アクティブシニアとは、定年退職後も自分のやりたいことに意欲を持って取り組む、活動的なシニア層のことを言います。
内閣府発表の高齢者白書によると、65歳以上のシニアが総人口に対して占める割合は27.7%(2017年確定値)で、国民の4人に1人はシニアに該当します。
その中でもアクティブシニアは、2012年以降に65歳を迎えている「団塊の世代」の方々を指すことが多いと言われています。
ここでは具体的に、そのアクティブシニアの実像やライフスタイルについて見ていきましょう。
1-1. 消費文化を牽引してきた流行に敏感な世代
アクティブシニアの多くは、高度経済成長期に青春時代を過ごし、「高学歴化」「都市化」「車社会」といった社会変化を身をもって体験し、消費文化を牽引してきた世代と言われています。
このため流行には敏感で、ライフスタイルにもそれ相応のこだわりを持っている方が多いとされています。
日本総研によると、アクティブシニア層は「特定の趣味などに、積極的にお金や時間を費やしていきたいと考えているシニア」と定義づけています。アクティブシニアは全体の中の24%程度と推定しています(下図参照)。
関東圏60歳以上の高齢者3000名を対象としたアンケート
出典:日本総研(ニュースレター 2012年12月)
・アクティブシニア
→特定の趣味などに積極的にお金や時間を費やしていきたいと考えているシニア
・現実派シニア
→家族や友人に多くの時間を費やし、一般消費にのみ関心の高いシニア
・ネガティブシニア
→物事に対してお金や時間を費やすことに消極的なシニア
1-2. 健康志向でチャレンジ精神旺盛なのが特徴
アクティブシニア の特徴としては、主に
・健康志向で何に対しても貪欲
・チャレンジ精神が旺盛
・確固たる自己を持っている
という傾向があると言われています。
(参考文献:シニアライフ総研®発表の「“シニア”のカテゴライズ」より。下図参照)
〜シニア世代の分類〜
出典:シニアライフ総研®
アクティブなシニア層は、まさに文字通り、さまざまなことに意欲的・活動的に行動している方々であると言えますね!
2. 理想的!アクティブシニアのライフスタイル
1.でご紹介したようなプロフィールを持つアクティブシニア層ですが、そのライフスタイルにもアクティブシニアならではの特徴が表れています。
下記では、そのライフスタイルについて具体的にご紹介していきます。
活き活きとした毎日を送ることを好み、今後の人生に対して前向きなアクティブシニアの生き方は、シニアライフの理想形のひとつと言えるでしょう。
2-1. 自分の価値観をベースにしたライフプランを持っている
確固たる自己を持つアクティブシニアは、自分の価値観をベースにしたライフプランを持っている方が多いと言われています。
ライフプランが明確であればあるほど、「何年後までに〇〇をする!」といった夢や目標が生まれ、人生に張り合いが生まれると同時に活き活きとした毎日を過ごすモチベーションにもつながります。
自分なりのライフプランを持つことが、結果的にアクティブなシニアライフにつながっており、非常に大切な要素の一つだと言えるでしょう。
2-2. 自分らしい生き方のためにお金を使って日々を楽しんでいる
アクティブシニアの多くは、趣味や自分の時間のためにお金を使い、日々の生活を楽しんでいるようです。
下記は、55~74歳の男女約2000名を対象にした「シニアのリアル調査」アンケート結果ですが、「老後のお金」についての質問に対して「お金は今を楽しむために使うべきだ」という回答が
50代後半 :49.2%
60代全体 :62.9%
70代前半 :70.5%
という結果が出ています。
50代よりも60代〜70代前半のアクティブシニア世代の方が「そう思う」「ややそう思う」比率が高くなっている点に注目です。
これは、アクティブシニア世代が自分らしいシニアライフのために必要な対価は支払って楽しんでいることの表れだと言えるでしょう。
出典:あおぞら銀行(今どきシニア調査 2018年)
2-3. 趣味、仕事、ボランティアなど、興味があることに取り組んでいる
アクティブシニア層の多くは、旅行や趣味をはじめ、仕事、ボランティアなど、自分の興味のあることに積極的に取り組んでいる傾向が見られます。
「理想のセカンドライフ」についてのアンケート結果では、「趣味や旅行を楽しみながら暮らしたい」という意見が最も多く見られ、次に
「身につけた能力を社会に活かしたい」
「知識・技能を若い人に伝えたい」
「他の人のために役立つ仕事をしたい」
などの回答が続きます。
これは、自らが経験して得たスキルを、仕事やボランティアなどで社会に役立てることを望んでいる表れだと言えるでしょう。
以下の表は男性50〜74歳、女性50〜74歳の平均になります。
出典:R&D(シニア調査レポート)
3. 理想のアクティブシニアになるために今日からできる5つのコト
アクティブシニアとして充実したシニアライフを送るには、自分なりのルールを持って日々の暮らしを積み重ねていくことが大切です。
なぜなら、健康な体やお金そして信頼できる人間関係は、毎日の積み重ねの中から育まれるものだからです。
ここでは、理想的なアクティブシニアとなるために今日から行える5つのことを紹介していきます。
どれも自分の心がけ次第で日常生活に取り入れられるものですので、ぜひ〝マイルール〟として取り入れていただき、健康で充実した日々を送れるアクティブシニアを目指しましょう。
3-1. 体と心の健康を自己管理する
アクティブシニアの条件として欠かせないものは、健康な体と心です。
一般的に、年齢を重ねるにつれて体の健康には気をつける方が多いと思いますが、心の健康も体と同じくらい重要です。
厚生労働省では、心の健康を保つために欠かせない要素として
・適度な運動
・バランスのとれた栄養・食生活
・心身の疲労の回復と充実した人生を目指す「休養」
の3点を挙げています。
これらはもちろん、体の健康を保つためにも必須の要素であると言えます。
自分の健康を管理する上で上記の3点を生活に取り入れて、心身共に健康的なシニアライフを目指していきましょう。
3-2. 客観的なマネープランを持つ
自分らしいアクティブなシニアライフを送るためには、お金の面でも具体的な将来設計をしておくことが重要です。
なぜなら、近い将来には人生90年時代が到来するとも言われており、内閣府によると日本人の平均寿命は年々伸びていくと推測されています(下表参照)。
このため、平均寿命を見越した資金計画を立てておくことが大切です。
【平均寿命の推移と将来推計】
| 男性 | 女性 |
2020年 | 81.34歳 | 87.64歳 |
2030年 | 82.39歳 | 88.72歳 |
2040年 | 83.27歳 | 89.63歳 |
2050年 | 84.02歳 | 90.40歳 |
2060年 | 84.66歳 | 91.06歳 |
2070年 | 84.95歳 | 91.35歳 |
出典:内閣府 平成30年版高齢社会白書
具体的には、
「将来分まで含めた生活資金」+「将来やりたいこと実現するために必要な予算」
の両方を確保するマネープランを立てておけば、将来への漠然とした不安を解消することができるでしょう。
いくら必要?シニアライフの生活資金
総務省「家計調査報告2017年」のによると、60歳以上の世帯(2人以上)に必要な生活資金の平均額は毎月23万7682円と言われています(下図「消費支出」参照)。
手取り収入(可処分所得)の平均額が17万6636円なので、毎月6万1046円が赤字で、貯金を切り崩すなどの対応が必要になっていると言えます。
出典:リクルート保険比較チャンネル(総務省「家計調査報告2017年」)
上記コラム内の各年代別の収支結果も参考にしながら、ご自分のシニアライフに必要なマネープランを考えてみましょう。
たとえば老後の資金に不安がある場合、
・毎月固定でかかる費用(住居費や水道光熱費、保険料など)の見直しをする
・貯蓄額の一部を資産運用することを検討してみる
・生涯賃金を増やすべく、定年後も就労する
など、赤字をできるだけ抑えて資金をキープする方法を考えてみてください。
3-3. 最新情報を入手・流行に敏感になる
現在のアクティブシニアの多くがネット環境を活用し、流行に敏感な傾向にあるようです。
下記は国民生活センターによる60〜69歳への調査結果ですが、ネットを1日30分以上利用するデジタル層(アクティブシニア層)は、新しい商品やサービスを取り入れるなど情報感度が高く、活動的な行動が見られます。
出典:国民生活センター(【国民生活No.62】アクティブシニアと インターネット)
また、「社交性、生きがい、幸福度の比較」においても、ネット環境を活用しているアクティブシニア層の方が社交的で趣味が多く、かつ幸福感を感じる瞬間が多い傾向にあると発表されています。
出典:国民生活センター(【国民生活No.62】アクティブシニアと インターネット)
これは、ネットを日々活用することで情報感度が上がり、知的好奇心が刺激されて、シニア層がますます活動的になっている結果を表していると言えるでしょう。
【アクティブシニアの必須アイテム〝スマホ〟】
アクティブシニア層が手軽にネットを利用できるツールとして近年利用者が急増しているのが、シニア向けのスマホです。
最新の機種ではAIによる利用価値の非常に高いサービスが組み込まれているので、毎日のアクティブな活動にも役立ちます。
下記でその特徴をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
情報収集が簡単!アクティブな活動に役立つ最新スマホ
富士通コネクテッドテクノロジーズ× docomo 「らくらくスマートフォン me F-01L」
数あるスマホの中でもアクティブシニアにおすすめなのが、NTTdocomo×富士通の「らくらくスマートフォン」シリーズです。
出荷台数が3000万台を超える人気シリーズで、中でも2019年発売の「らくらくスマートフォンmeF-01L」は最新の便利機能をふんだんに備え、使い勝手が良いと評判です。
出典・商品問合せ先:製品サイト
◉商品名:〈らくらくスマートフォン me F-01L〉、価格はこちらからご確認ください。
〈便利機能を一部ご紹介〉
◉画面が見やすく、ドコモの高音質技術「VoLTE」に対応:騒がしい場所でも相手の声を聞き取りやすい高音質技術を搭載。通話やネット閲覧時には従来機種よりも大きな文字サイズで表示されます。
◉FMラジオチューナー内蔵・ワンセグ対応:FM放送とインターネットラジオ「radiko.jp」を聴くことができ、災害時に通信網が遮断されても受信可能です。
◉人工知能の自動解析によるアプリ搭載:カメラで花を撮影すると花の名前や花にまつわる情報が画面に表示されます。
◉耐衝撃・防水・防塵(じん)対応:落下などの衝撃への対応に加え、泡タイプのハンドソープで洗うことも可能という驚きのスペックです。
◉通話中の振込詐欺防止機能:会話から振込詐欺と思われるキーワードを検出し、通話相手に会話の録音を行う旨を伝えます。
◉背面に脈拍センサーを配置:指で触れるだけで、血管年齢や身体のストレスを計測。通話中の声から心の健康度も測ることができます。
3-4. 趣味や生きがいを持つ
自分が心から楽しめる趣味や生きがいを持つことは、アクティブな活動を持続させ、長い目で見れば健康の維持にも大いに役立ちます。
なぜなら、人間は「楽しい」と感じる行動をとると脳内からドーパミンが分泌され、脳が快感を得る仕組みがあり、「これにまた挑戦しよう」という脳内の司令を受けてその行動を続けやすくなるからです。
屋外へ出かけたり、体を動かしたりするような趣味の場合は、適度な運動にもなり、健康のためにも一石二鳥と言えるでしょう。
下記の記事では充実したシニアライフを送るのにおすすめの〈老後の趣味ベスト15選〉を詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
充実した毎日を送れる〈老後の趣味ベスト15選〉始め方と継続のコツ
3-5. 経験をシェア・情報を発信する
アクティブシニアとして充実したシニアライフを送られている方の中には、ご自分の経験をシェアしたり、日常で自分がキャッチした情報を自分目線で発信されている方が多くいらっしゃいます。
具体的な方法としては、
●ブログ(インターネット上で自分専用のページを持ち情報発信ができるサービス)
●SNS(会員登録したユーザー同士がコミュニケーションできるサービス)
の利用者が多く、無料で利用できるさまざまなサービスが提供されています。
ブログやSNSの基本的な使い方としては
●自分のプロフィールを掲載
●日記やつぶやき、写真などの掲載
●同じSNS・ブログに登録するユーザーとのメッセージのやりとり
●趣味嗜好別のグループの作成・グループ内での交流
などが挙げられ、パソコンやスマホの基本操作ができる方は1人で手軽に始められるのが魅力です。
興味がある方は、まずは気軽にトライしてみましょう。
〈アクティブシニアライフにおすすめのSNS〉
FCNT株式会社 らくらくコミュニティ
コミュニティに登録した人だけが掲示板の閲覧やコメントが許可される仕組みで、不特定多数に情報が行き渡らないので安心。
同じ趣味を持つ仲間とサークルも作れます。
詳しくは、こちらへ
まとめ
いかがでしたか?
今回はアクティブシニアについて、一般的に言われているプロフィールとライフスタイルをご紹介するとともに、理想のアクティブシニアライフを送るために行いたい5つのコトをご紹介しました。
定年後の生活は、「健康」「お金」「生きがい」の3つの要素がバランスよく保てると充実したシニアライフが送れると言われています。
今回の記事に掲載している情報をぜひ参考・活用していただき、あなたの活き活きとしたアクティブシニアライフのお役に立てることを願っています!
ーーーー
参照サイト
*平成24年度「団塊の世代の意識に関する調査結果」(概要版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h24/kenkyu/gaiyo/index.html
日本能率協会総合研究所「高齢者ライフスタイル構造基本調査 2018」
https://www.jmar.biz/report/pdf20180219.pdf
JTBインターネットアンケート調査
https://www.tourism.jp/tourism-database/survey/2016/04/senior-lifestyle-2016-2/
・らくらくスマートフォン me F-01L
https://drive.google.com/file/d/1YbQEIdzeIS5uIuVC_DtmGE_6tuPit5Mv/view
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