
「定年後の仕事ってどうすればいいのだろう。まだまだ働きたいのだけど…」
「再雇用?再就職?どちらを選べば良いのかな?」
人生100年時代と言われる昨今、定年後も元気に働きたいと思っている人は多いですよね。
定年後の働き方には、「現職を継続する再雇用」と「新しく就職する再就職」のふた通りが考えられます。
本記事では、「再雇用」と「再就職」のメリットとデメリットをくわしく解説します。
それぞれに「向いている人」を言及していきますので、読んでいただければ、自分がどちらを選ぶべきか判断ができるようになるでしょう。
また、「再雇用」や「再就職」の流れ、就職先の探し方から失敗しない為のポイントまで、定年後の仕事について網羅的に解説します。
具体的な仕事も12選ご紹介しますので、定年後に何をすべきかを検討しやすくなります。
この記事でわかること
- 「再雇用」のメリット・デメリット・向いている人
- 「再就職」のメリット・デメリット・向いている人
- 定年後に「再雇用」を選んだ場合の流れ
- 定年後に「再就職」を選んだ場合の流れ
- 定年後に働ける仕事12選!
- 定年後の仕事と失敗しない為に意識すべきポイント
記事の終わりには、シニアの情報収集にもおすすめの「らくらくスマートフォン」をご紹介しますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
あなたのセカンドライフを豊かで充実したものにするために、ぜひこの記事を役立てて頂けたらと思います。
目次
1.定年後の仕事①|再雇用
再雇用(「再雇用制度」)とは、定年した後も引き続き雇用する「継続雇用制度」(※)の代表的なもので、定年時にいったん退職した形をとり、定年後に新たに雇用契約を結ぶ制度です。
(※)再雇用以外では「勤務延長制度(定年延長)」があります。再雇用のように一度退職するのではなく、60歳の定年を65歳に設定してそのまま引き続き継続して雇用されるものです。
ここでは、定年後の仕事で「再雇用」という働き方はどうなのか?を具体的に解説します。
定年後の仕事|「再雇用」という選択 | |
1-1.再雇用のメリット |
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1-2.再雇用のデメリット |
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1-3.再雇用に向いている人 |
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よく読んで、再雇用についてしっかり理解していきましょう。
1-1.再雇用のメリット
再雇用の主なメリットは3つあります。
- 慣れた場所で働ける
- 新しく仕事を探さなくて良い
- 厚生年金の受給額が増える
それぞれ解説していきましょう。
1-1-1.慣れた場所で働ける
通い慣れた場所、長年親しんできた環境でそのまま働けるというのが、再雇用の最大のメリットです。
年齢を経てから、よく知らない職場環境で一から覚えて働く…という不安を抱えることがありません。
慣れた職場なら、通勤経路も、ランチをする場所も同じまま、迷ったり探したりする必要がありません。そのまま、何十年も続けてきた生活スタイルを継続していけます。
また、部署等が変わるにしても、これまで共に働いてきた同僚や後輩、上司を見知っているので、新しく人間関係を構築しなければいけないというストレスも感じないですみます。
1-1-2.新しく仕事を探さなくて良い
再雇用を選択すれば、新しく仕事を探す必要がなくなります。
定年後の新しい仕事を探すのは簡単なことではないので、その負担がないのは大きなメリットといえるでしょう。
新しい仕事を探すには、ハローワークに通ったり、転職サービスを利用するなど、さまざまな人材サービスを使って求人を探す手間がかかります。
若い世代に比べると、中高年の再就職は状況的に厳しいので、就職活動は楽ではありません。
再雇用であれば、そういった仕事選び、仕事探しの煩雑さを経験せずにすみます。
1-1-3.厚生年金の受給額が増える
再雇用のメリットとして、厚生年金の受給額が増えることが挙げられます。
60歳以降も働き続けることで、厚生年金の加入期間がその分長くなるからです。
また、雇用を継続している間は会社の健康保険に加入できるため、万が一けがや病気のときでも医療費の負担が少ないという利点もあります。
1-2.再雇用のデメリット
再雇用の主なデメリットは3つあります。
- 部署や役職が変わる恐れがある
- 基本65歳までしか働けない
- 定年前より給与が下がる
それぞれ解説していきましょう。
1-2-1.部署や役職が変わる恐れがある
再雇用のデメリットとして、部署や役職が変わる恐れが挙げられます。
部署や役職が変わると、同じ会社でも、慣れない人間関係の中で、これまでとは違った仕事をしなくてはならなくなってしまいます。
慣れた職場だから安心だと思って再雇用契約したのにも関わらず、部署が変わって今までの仕事から外されると、寂しさや物足りなさを感じることがあります。
また、役職が変わるのに併せて、今までの部下に使われることになると、精神的なストレスを感じる場合もあるでしょう。
平成30年の調査データを元に厚生労働省が発表した「高年齢者雇用の現状等について」によると、定年後の人材(60代前半)を継続雇用する際の雇用形態を見てみると、正社員が「41.6%」、嘱託・契約社員が「57.9%」、パート・アルバイトが「25.1%」となっています(複数回答)。
このように、たとえ定年前は優秀なベテラン社員だったとしても、再雇用では嘱託や契約社員として採用されるケースが少なくないので、部署や役職が変わることは、ある程度覚悟しておいた方がよいでしょう。
1-2-2.基本65歳までしか働けない
再雇用では、ほとんどの企業において65歳までしか働けません。
65歳で再雇用契約が終了し定年退職となった後は、自分で再就職先を探さなくてはなりません。
高年齢者雇用安定法で企業に義務づけられているのは、「65歳まで」の継続雇用制度の導入で、現在、65歳以降も就業し続けられる制度がある企業は、全体の2割~3割程度といわれています。
そのため、65歳以降も働きたい場合は自分で新たに、今までとは違う働き場所を見つける必要があります。
再雇用のデメリットとして、数年後には働く場所がなくなってしまうことをしっかり頭に入れておきましょう。
1-2-3.給与が下がる
再雇用では、定年前よりも給与が下がる恐れがあります。
仕事の内容が変わらなくても、定年前の7〜8割程度になることがほとんどなので、その点、心得ておいてください。
前述したように、再雇用では、正社員ではなく、嘱託や契約社員、あるいはパートやアルバイトといった待遇になることも少なくありません。
正社員として雇用される場合もありますが、それでも、賃金は定年前より下がるのが一般的です。
再雇用後に、給与のことで会社とトラブルになることのないよう、勤務条件は定年前に細かくすり合わせておきましょう。
1-3.再雇用に向いている人
「再雇用」のメリットとデメリットはご理解いただけましたでしょうか。
この章のまとめとして、再雇用に向いているのはどんな人かを挙げておきます。
再雇用に向いている人
- 「慣れた場所」「慣れた職場」で働きたい人
- 働くのは65歳まででも構わない人
- 部署や役職が変わるのが気にならない人
- 仕事を探したり、新しいことを覚えるのに抵抗がある人
- 定年後もこれまでの7〜8割程度の給与が必要な人
いかがでしょう。
長年働いてきた職場や仕事に愛着がある人、そして、環境の変化がストレスになるタイプの人には、「再雇用」が向いています。
ただし、再雇用後には待遇が変わり、責任や権限が減るケースが多いので、後輩に使われるといった事に抵抗がある人にはおすすめできません。
「再雇用」は、新しい仕事を探したり覚えたりすることに比べれば「これまでの部下や後輩に仕えるなんて何でもない」と思える人に向いています。
2.定年後の仕事②|再就職
再就職とは、文字通り、新しい職場を探して再び就職することです。
ここでは、定年後の仕事で「再就職」という働き方はどうなのか?を具体的に解説します。
定年後の仕事|「再就職」という選択 | |
2-1.再就職のメリット |
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2-2.再就職のデメリット |
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2-3.再就職に向いている人 |
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よく読んで、再就職についてしっかり把握しておきましょう。
2-1.再就職のメリット
再就職の主なメリットは3つあります。
- 好きな仕事を選べる
- 65歳を過ぎても働ける
- 条件を満たせば「高年齢再就職給付金」を受けられる
それぞれ解説していきましょう
2-1-1.好きな仕事を選べる
前職にとらわれずに希望に沿った仕事を選べることは、再就職の大きなメリットです。
新しい仕事に就くことで、これまでの人生になかったような刺激や喜びを得られる可能性も膨らみます。
たとえば、「定年後にしたい!」と憧れていた好きな趣味に関連する仕事であったり、人に喜ばれるような社会貢献につながる仕事を選ぶこともできるでしょう。
新たな仕事では、当然人間関係も一新され、新たな交流が生まれます。
年代を超えた友人ができたり、趣味でつながる仲間が広がるかもしれません。
再就職では、好きな仕事を選んで、すべてを新しく始めるチャンスが得られます。
2-1-2.65歳を過ぎても働ける
再就職では、65歳を過ぎても働ける仕事を探すことができます。
前述の通り、再雇用制度では65歳を過ぎても働ける保証がないので、この点は再就職のメリットといっていいでしょう。
65歳以降も働きたい人は、先を見据えて「長く働き続けられる自分に合う仕事を見つける」という再就職の道を選ぶのも一案です。
2-1-3.条件を満たせば「高年齢再就職給付金」を受けられる
再就職のメリットのひとつに、「高年齢再就職給付金」が受けられることがあります。
「高年齢再就職給付金」とは、再就職後の給与が定年前よりダウンした人に支給されるもので、給付額は最大で賃金の15%。給付期間は最大で2年間です。
給付を受けるには次のような条件があります。
- 60歳以上65歳未満で再就職をした一般被保険者であること
- 1年以上継続して雇用されることが確実な職業に就いたこと
- 再就職前に雇用保険の基本手当を受給し、受給期間内に再就職し、支給日数が100日以上残っている
- 直前の離職時に、被雇用保険者期間が通算5年以上あること
- 再就職後の賃金が定年退職前の賃金の75%未満の人
ただし、雇用保険の基本手当を受給せず、定年退職後すぐ再就職した人は対象外になりますので注意してください。
2-2.再就職のデメリット
再就職の主なデメリットは3つあります。
- 仕事を探すのは容易ではない
- 一からの出発は負担が大きい
- 給与が大幅に下がる可能性がある
それぞれ解説していきましょう
2-2-1.仕事を探すのは容易ではない
定年後、希望の新しい仕事を探すのは簡単なことではありません。
好きな仕事が選べるメリットはありますが、同時に、好きな仕事に就くことは容易でないというデメリットがあるのです。
再就職では、仕事探しをゼロから始めなくてはなりませんが、60歳以降の人材を対象とする求人は数が限られており、希望を100%かなえられるような仕事を見つけるのは、かなり骨が折れる作業になるでしょう。
思うような仕事がなかなか見つからず、精神的に追い詰められてしまうことも考えられます。
そのため、雇用条件で妥協せざるを得なくなったり、就職活動が長引いてブランクが空いてしまう覚悟が必要になります。
2-2-2.一からの出発は負担が大きい
再就職で新しい職場に勤めるということは、すべて一からの出発になります。
楽しんで行える人も中にはいますが、教わったり、覚えたり、気を使うことを、年齢を経てから行うのはかなりの負担であり、デメリットといえるでしょう。
定年後の方が、全く新しい職場で仕事を覚え、人間関係を構築していくのには大きなエネルギーが必要です。
新人から出発するだけの体力、精神力がない人は、参ってしまうかもしれません。
2-2-3.給与が大幅に下がる可能性がある
再就職では、給与が大幅に下がる可能性があります。
60歳以降の人材を対象とする求人は数が限られていて、職を得るには給与面で妥協せざるを得なくなることが往々にしてあります。
ほとんどの場合、企業が高齢者を雇う一番のメリットは、働き盛り世代よりもはるかに安い給料で人材を確保できることなのです。
再就職では、先に述べた「高年齢再就職給付金」が受け取れる場合がありますが、細かい条件がある上に、給付はたったの2年間です。
65歳を過ぎても長く働き続けようと考えている場合は、待遇をしっかりと確認することと、今後の生活費について、ご家族とも話し合ってシュミレーションしておくことが必要でしょう。
2-3.再就職に向いている人
「再就職」のメリットとデメリットはご理解いただけましたでしょうか。
この章のまとめとして、再就職に向いているのはどんな人かを挙げておきます。
再就職に向いている人
- 今までと違った仕事に就きたい人
- 65歳を過ぎても働きたい人
- 習ったり覚えたりすることに貪欲な人
- 新しい人間関係を構築するのが苦にならない人
- 給与額よりも「やりがい」や「働く喜び」を重視する人
いかがでしょう。
これまでの仕事やしがらみから解放されて、何かを新しく始めたい!という人には「再就職」が向いています。
ただし、60歳以降に条件にぴったり合った仕事に就くのは簡単なことではありません。
また、未経験の職場では若い先輩に習ったり、新しく覚えることがたくさんあるので、それが苦になる人にはおすすめできません。
仕事探しも含めて新しい体験が好きで、自分のやりがいを得るのに貪欲な人には「再就職」が向いています。
ここもチェック!
【収入か?やりがいか?「再雇用」と「再就職」を選ぶ判断基準】
再雇用と再就職のどちらを選ぶべきか、どうしても決められないときは次のことを軸にして考えてみましょう。
「収入」をとるか?「やりがい」をとるか?
定年後に働く人の目的は、大きく2つに分かれます。
①定年後も一定程度の収入が必要だから働きたい
②定年後も外に出て「やりがい」や「生きがい」を感じたい
あなたの場合はどちらでしょうか?
どっちもだという方がいると思いますが、両方を手にすることは難しいので、究極の選択としてどちらかを選んでください。
定年後に働く目的が①だという方は、「再雇用」を選びましょう。
定年前より給与が下がるにせよ、再雇用では年金の受給が始まるまでの期間、生活を確保できる程度の賃金が望めます。
優先順位は②だという方は、「再就職」を選んで自由に好きな仕事を探しましょう。
給与は大幅に下がる可能性が高いですが、これまでの人生になかった刺激や喜びが体験できるかもしれません。
3.定年後に「再雇用」を選んだ場合の流れ
定年後の仕事として「再雇用」を選んだ場合の流れを、ステップで表すと次のようになります。
再雇用制度を利用するかどうかは本人の希望によるため、再雇用を希望しない場合はそのまま定年退職となり、その手続きがなされます。
4.定年後に「再就職」を選んだ場合の流れ
定年後に再就職を選んだ場合は、自分で求人を探す必要があります。
求人を探す主な方法は5つあります。
- 「ハローワーク」で探す
- 「シルバー人材センター」に登録する
- 「再就職支援」を利用する
- 知人に紹介してもらう
- 「転職サービス」を利用する
それぞれの特徴を解説します。
4-1.「ハローワーク」で探す
ハローワークとは、厚生労働省が全国各地に設置している「公共職業安定所」のことで、全国各地に設置されています。
転職サイトや転職エージェントには載っていないような地元の求人情報が豊富なので「家から近いところで働きたい」という人におすすめです。
専用端末で求人を検索できるほか、相談員への就職相談、職業訓練などが利用できます。
全てではありませんが、「65歳以上」を対象にした「生涯現役支援窓口」が設置されている所もあり、高齢者の再就職支援に力を入れているのが特徴です。
4-2.「シルバー人材センター」に登録する
シルバー人材センターは、会員登録した定年退職者向けに職業紹介を行う団体で、全国の市区町村に設置されています。
その他の人材サービスと比べて、多くの仕事が時給・日給などの給与ベースではなく、配分金(報酬)の形式を取っているため、高い収入を期待することはやや難しいといえます。
また、年齢の上限はないとしながらも、職種によっては年齢制限があったり、同じ仕事で勤められる年数が制限されていたりするため、実質的に長く勤められないケースが少なくありません。
生活費を稼ぐというよりは、「仕事をすることで生きがい」を得る」という目的で利用するのに適しています。
4-3.「再就職支援」を利用する
再就職支援は、早期退職や定年退職に伴って再就職を目指す人向けの人材サービスです。
キャリアアドバイザーによる求人紹介、履歴書添削や面接対策の他、退職後の精神的なケアなど豊富な研修が受けられます。
再就職支援サービスを利用するには、前職の企業が再就職支援会社と契約している必要があるので、退職前に勤め先で確認するようにしましょう。
4-4.知人に紹介してもらう
現役時代の知人の紹介も、再就職先の探し方のひとつといって良いでしょう。
知人から仕事内容や職場環境などを詳しく聞くことができるため、比較的働きやすく、ある意味理想的な再就職の方法です。
一方で、知人の紹介故に、選考途中に希望と違うと感じても辞退しにくかったり、採用後にすぐ辞めたりすると知人と気まずくなる場合があることを心得ておかねばなりません。
知人から紹介されたときに、すぐ飛びついて進めてもらうのではなく、自分の本当にやりたい仕事かどうかなどをしっかり考えてから、話を受けるかどうかを判断しましょう。
4-5.「転職サービス」を利用する
転職サービス(転職エージェント・転職サイト)では、アドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれたり、相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績をもとに選考までのサポートをしてくれます。
昨今ではシニア層向けや、定年退職後の60歳代向けの転職サービスも増えてきていて、サイトから自分の希望に合う職種を探して応募することも可能です。
アドバイザーが中に入って交渉を進めてくれる一方、望めば履歴書の作成から企業とのやりとりまで1人で行うことも可能です。
転職サービスで再就職先を見つけることは、自分のペースで再就職活動を進めたい人に適しています。
5.【一覧で難易度まで紹介】定年後に働ける仕事12選
定年後の仕事を探すときには、ただやみくもに求人をみるよりも、事前に「やってみたい仕事」「興味のある仕事」を定めておいた方が的を絞り込みやすくなります。
ここでは、定年後に特別な資格がなくても働ける仕事を12選、ひと目でわかる一覧でご紹介しますので、『どんな仕事が自分に合うかわからない』という方はぜひ参考にしてください。
1~5の星の数は、「仕事の難しさ」と「採用される確率」を合わせて評価した難易度になります。
★の数が多いほど、定年後の求職者にとって難易度の高い仕事です。
仕事 | 難易度 | 向いている人 |
接客業 | ★☆☆☆☆ |
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清掃業 | ★☆☆☆☆ |
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警備 | ★☆☆☆☆ |
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軽作業 | ★☆☆☆☆ |
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児童会館お手伝いスタッフ | ★★☆☆☆ |
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学生寮の調理補助(※1) | ★★☆☆☆ |
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コンビニ店員(※2) | ★★★☆☆ |
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家事代行(※1) | ★★★☆☆ |
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ビルやマンションの管理人 | ★★★☆☆ |
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ドライバー(※3) | ★★★☆☆ |
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介護スタッフ(補助) | ★★★☆☆ |
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オフィスワーク(※4) | ★★★★☆ |
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※1.調理補助や家事代行を目指す場合は、調理師や栄養士の資格を持っていると有利です。
※2.コンビニやファストフード店ではシニアの活躍が進み、マニュアルや研修が完備されている所も少なくありません。こうした店舗は各所にあるため、自宅近くを選んで働けることも再就職先としてのメリットとなっています。
※3.ドライバーには、施設の送迎ドライバー、配送ドライバー、タクシー運転手など様々な種類があり、それぞれ規定の運転免許が必要になります。
※4.オフィスワークは男女共に人気がありますが、求人枠が少ないうえに応募が多いため倍率が高く、なかなか採用に至らないのが実情です。そのため、難易度も高く設定しました。
6.定年後の仕事で失敗しない為に意識すべき2つのポイント
最後に、「定年後の仕事で失敗しない為に意識すべき重要なポイント」について解説します。
定年後の仕事|失敗しない為に意識すべき2つのポイント
できるだけ早めに準備を始める
年齢や経験からくるプライドは捨てる
当たり前のようで、実は定年後の仕事がうまくいかなかった場合の理由はほぼこの2つに起因していると言えるほど、クリアできない人が多いポイントです。
「再雇用」「再就職」のどちらを選ぶ場合にも重要ですので、定年前にしっかり把握しておきましょう。
7-1.できるだけ早めに準備を始める
定年後の仕事で失敗しないために肝心なのは、とにかく早めに準備を始めることです。
定年間近になってから判断しようとすると、焦って間違った選択をしてしまうかもしれません。
再就職の場合、定年間近になって慌てて仕事探しを始めても、そう簡単には見つかりません。
ブランクが長く空けばそれだけ再就職は困難になりますし、焦って合わない仕事に就き、すぐさま辞める羽目に追い込まれることもあります。
再就職と決めたら、早めに情報収集をし、求人サービスに登録するなどして準備をしてください。
したい仕事が決まっている場合は、現役中から資格を取得したりスキルを磨いておくのも良いでしょう。
再雇用を考える場合も、準備は早いに越したことはありません。
早めに、就労条件や待遇についてリサーチし、他社に再就職した場合、他業種に就いた場合など、他の選択をすることとのメリットやデメリットを比較検討することで、納得できる正しい判断ができます。
定年後に良い仕事を得て充実した日々を送るためには、現役時代から早めに準備を始めるようにしましょう。
7-2.年齢や経験からくるプライドは捨てる
定年後の仕事では、年齢や経験からくるプライドは捨てる努力をしましょう。
社会経験やこれまでの立場などから来るプライドは、新しい場所で周りと協力しながら仕事を進めていくときの弊害になります。
仮に「再雇用」を選んだとして、かつての部下が上司になったとき、あなたがプライドにこだわっていたとしたらどうでしょう?
仕事のたびにプライドが傷ついていたのでは長くは保ちません。
上司や同僚も、この人とは一緒に仕事がしにくいと感じるでしょう。
こうした人は仕事に対しても固定概念が取り払えず、柔軟な物の見方ができないので、同じ職場でも立場や部署が変わっただけで、馴染めなくなって孤立してしまいがちです。
また「再就職」では、プライドは、さらにあなたが新しい仕事に馴染むのを邪魔します。
年齢が上だからといって、前は偉い人だったからといって、教えても仕事を吸収しない、覚えない…アドバイスすればすぐ気分を損ねたり、落ち込んだりして仕事に身が入らない…そんな人はどんな業種でも受け入れてもらえません。
自分もいたたまれなくなって、職場を去るしかなくなるでしょう。
定年後の仕事では、プライドを捨てて素直になり、新しい部署、新しい職場に溶け込む努力が必要です。
8.定年後の仕事にも!簡単で見やすい「らくらくスマートフォン」
定年を迎えるにあたって、心機一転、簡単で見やすいスマートフォンをお使いになられてはいかがでしょうか?
今や年齢を問わずスマートフォンを使うのが当たり前の時代。NTT ドコモが2019年に調査したデータによると、60代のスマホ保有率は70%、70代でも43%となっており、今後もスマホの普及率は年々上昇していくとされています。【参照:モバイル社会研究所】
「らくらくスマートフォン」はシニア向けに特化して、機械が苦手な人でも使いこなせるように画面設計されたスマートフォン。高齢者や、高齢の家族をお持ちの方に嬉しい魅力がいっぱいです。
この章では、らくらくスマートフォンの魅力を、新しい機種F-42Aを例にとってご紹介していきます。
8-1.らくらくスマートフォンの魅力的な特長
らくらくスマートフォンには次のような特長があります。
- 文字が大きくて見やすい(拡大機能でさらに大きくできる)
- 押し込みでガイドを固定表示できるから誤作動の心配がない(普通のフリック入力も選べる)
- 操作に困ったときのサポートが充実
- 迷惑電話対策機能などあんしん機能が搭載されている
- 泡タイプのハンドソープや食器用洗剤で洗える
- 「らくらくコミュニティ」で多くの人と繋がれる
らくらくスマートフォンはこんな方におすすめです。
- シニアにわかりやすく親切なスマホを使いたい
- 機械が苦手なので簡単に操作できるスマホが欲しい
- ガラケーと使い方が変わらないようなスマホを求めている
- 操作で困ったときすぐに教えてもらえる安心感を求める人
- 特殊詐欺などを防ぐ機能のついたスマホが欲しい人
【らくらくスマートフォンF-42A|スペック】
ディスプレイ | 約4.7インチ HD/有機EL |
バッテリー容量 | 2110mAh(内蔵電池) |
カメラ | アウトカメラ:約1310万画素 インカメラ:約500万画素 |
内蔵メモリ | RAM 3GB/ROM 32GB |
通信速度 | 受信時最大:4G(LTE) 150Mbps 送信時最大:4G(LTE) 50Mbps |
サイズ | 約143(H)×約70(W)×約9.3(D)mm |
重量 | 約143g |
おサイフケータイ | 搭載 |
ワンセグ フルセグ | 対応 |
生体認証(指紋) | 無し |
8-2.内蔵アプリ「らくらくコミュニティ」で情報交換
「らくらくコミュニティ」は、50代以上のシニアユーザー230万人(2021年11 月時点)が集まる無料のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。
らくらくスマートフォンシリーズをお使いの方が情報交換をしたり、写真やコメントを投稿して仲間と交流する場所です。
たとえばどんなことが出来るのかというと…
- スマートフォンの使い方から、旅、食、ペットなどさまざまな記事が見られます
- 同じ趣味の仲間を見つけたり、悩みを相談してアドバイスをもらったりできます
- 趣味や日々の出来事などを写真つきで投稿して仲間と交流できます
シニア世代が多いので話題も合いやすく、今からSNSデビューされる方にピッタリです。
230万人近いユーザーの中には留学体験者や、あなたと同じように留学を夢みるシニアもいるでしょう。そんな仲間と投稿を通じてつながり、情報交換しませんか?
「らくらくコミュニティ」は、投稿を通じて全国各地の仲間とつながり、友達の輪が広がるSNSです。
これから何か新しいことを始めたいと思っているシニアにおすすめです!
らくらくスマートフォン「F-42A」について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください
9.まとめ
定年後の仕事を決める際は、まず「再雇用」と「再就職」のどちらを選択するか判断しましょう。
それぞれのメリットとデメリットをおさらいしておきます。
再雇用
メリット ・慣れた場所で働ける
・新しく仕事を探さなくて良い
・厚生年金の受給額が増える
デメリット ・部署や役職が変わる恐れがある
・基本65歳までしか働けない
・定年前より給与が下がる
再就職
メリット ・好きな仕事を選べる
・65歳を過ぎても働ける
・条件を満たせば「高年齢再就職給付金」を受けられる
デメリット ・仕事を探すのは容易ではない
・一からの出発は負担が大きい
・給与が大幅に下がる可能性がある
定年後の仕事で失敗しない為に意識すべきポイントは2つです。
・できるだけ早めに準備をする
・年齢や経験からくるプライドは捨てる
記事を参考に、あなたに合った仕事を選んで、定年後も生き生きと健やかに過ごして頂けたらと思います。
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