
現在も世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスですが、更なる拡大を防ぐためには私たち一人一人の努力も必要です。本記事では、厚生労働省が推奨する4つの予防策をおさらいするとともに、スマートフォンについても感染防止のためにできる対策をご紹介していきます。
結論から言いますが、皆様がお持ちのスマートフォンについても、「洗う」・「消毒する」ことは非常に重要になってくるのです。
目次
1.新型コロナウイルス感染を予防するための4つの鉄則
厚生労働省からは、感染拡大防止のために、以下の4つの防衛策が推奨されています。
その4つとは、
・「3つの密」の回避
・マスクの着用
・石けんによる手洗い
・手指消毒用アルコールによる消毒の励行
です。
一章ではこの4つについて改めておさらいしていきます。
1-1 3つの「密」を避ける
出典:首相官邸HPより
3密とは、密閉、密集、密接のことを指します。
① 密閉しないこと
部屋の換気をこまめに行うことが感染拡大の予防に繋がります。部屋の広さではなく、換気の程度が鍵となります。
・空気の流れができるよう2方向の窓をあける
・1回につき数分窓を全開にする
・1時間に2回以上換気を行う
② 密集しないこと
人の距離を十分に取りましょう。推奨されている距離は、2mです。
お互いに手を広げて届かない距離を心がけましょう。
・スーパーなどでは距離を保って並ぶ
・飲食店では一個席を空ける、互い違いに座るなどを心がける
・エレベーターなども人が多い場合は次を待つという工夫と譲り合いの精神で利用する
③ 密接を避ける
密接した会話や発声はウイルスを含んだ飛沫を飛び散らせがちです。
距離を取る、会話を慎むなどの予防を行いましょう。
・対面での会話や会議の際には十分な距離を保ちマスクを着用する
・エレベーターや電車の中では会話を慎む
・飲食店などでの大人数の食事会は慎む
・スポーツジムなど多人数かつ室内で呼気が荒くなる運動を避ける
1-2 マスクを着用する
日本人は花粉やインフルエンザの予防目的でマスクを着用するのがもはや当たり前になっていますが、海外では重病の人が着けるものと考えられており、予防には効果がないという考え方が一般的です。
世界保健機構(WHO)も、当初は新型コロナウイルスについて「マスクは感染症拡大を抑止する助けになるが、せきなど呼吸器症状がない一般の人に必要ではない」と指摘しました。しかし、4月には一転して「ウイルスの潜伏期間中、みずからが感染していると気付いていない人が他の人にうつさないためにはマスクの使用が役に立つこともある」と一定の効果を認める見解を示し、世界的にマスクの利用が広まっています。
ただし、マスクの効果を発揮するには、顔とのすき間がないようにしっかり鼻まで覆うよう正しく装着する必要があります。
<マスクの正しい着用方法>
※マスクの裏表はメーカーによって仕様も異なりますので着用前に確認しましょう。
画像出典:タマケアLab.
参考:正しいマスクのつけ方(MHLWchannel)
1-3 石鹸による手洗い
人は無意識に顔を触っています。人が罹患する要因の多くは、手に付着した病原微生物(細菌・ウイルスなど)が物品に付着し、そこからまた手を介して鼻や口、目から体内に入ることです。
参考:厚生労働省
手に付着したウイルスは流水で15秒間手洗いしただけでも1/100に減らせるということが分かっています。更に、ハンドソープでもみ洗い後流水で15秒すすぐということを2セット行うと、ウイルスは1/100万に減らすことができるのです。
参考:森功次他:感染症学雑誌.80:496-500(2006)
① 外から建物内に入るとき
② 咳やくしゃみ、鼻をかんだとき
③ 食べ物を扱う前と食後
④ 病気の人のケアをしたとき
⑤ 人の手が触れることの多いもの(エレベーターのボタン、ドアノブなど )を触ったとき
<正しい手の洗い方>
画像出展:首相官邸HP
参考:正しい手洗い方法(MHLWchannel)
1-4 手指消毒用エタノールによる消毒の励行
スーパーやドラッグストアでは様々な消毒薬が売られていますが、新型コロナウイルスへの対策として推奨されているのは、「エタノール」を主成分とするアルコール系の消毒薬です。しかし、単純にエタノールが含まれていれば良いわけではなく、濃度が重要です。厚生労働省では、消毒効果が十分に得られるにはエタノール濃度が70~83%とすることを推奨しています。
また、手指だけではなく、ドアノブなど多く触れる場所についてもエタノールでの除菌は有効です。その際はスプレーでの噴霧だとウイルスが空気中に舞い上がる可能性があるため、できるだけ拭き取り処理をしてください。
なお、需要急増により、手指消毒用エタノールの需給が逼迫しているため、お酒に分類される高濃度エタノール製品も手指消毒の代替品として販売できるようになりました。
※エタノールは引火しやすいため火気の近くで使用しない等、取扱いには留意してください。
参考:厚生労働省
2. 感染防止のためにはスマートフォンも清潔に保つ必要がある2つの理由
新型コロナウイルスの感染予防のために一章の取り組みをすることはもちろんですが、自身が手洗いやアルコール消毒を行ったとしても、ご自身が頻繁に触れるスマートフォンが汚染されていては意味がありません。
万全な予防に少しでも近づけるためには、ご自身の、そしてご家族のスマートフォンも清潔に保つ必要があるのです。
その理由は、スマートフォンに触れる回数および汚染度と、スマートフォン上でウイルスが生き続ける期間を見ると明らかなのです。
2-1 人がスマートフォンを触る回数は週に1500回!!
サウジアラビアのキング・アブドゥルアズィーズ大学で2015年に行われた研究によると、105人中101名(96.2%)の医学生のスマホから多くの細菌が検出されたことが報告されています。
2000人のスマートフォン所有者を対象にして、スマートフォンに触れる平均回数は週に1500回であるという調査結果が出ています。
これだけ汚れたスマートフォンを頻繁にさわっているのですから、スマートフォンから手にウイルスや細菌が移り、そこから体内に入っていくリスクの大きさというのは容易に想像できるのではないでしょうか。
2-2 スマートフォン画面に付着したコロナウイルスは最長4日間生き続ける
2003年のSARS発生時に、スマートフォンの液晶画面上でウイルス生存する期間は96時間であるという調査結果がWHOから発表されていますが、今回の新型コロナウイルスはSARSウイルスと非常に近い遺伝子構造をもっているため、このウイルスも96時間、つまり4日間はスマートフォンの液晶画面上で生き続けると推定することができるのです。
参考:
WHO
3.スマートフォンをアルコール消毒することにより細菌のコロニー形成が抑えられる
ijidonline.comでは、病院内での感染源としての携帯電話についての調査結果が掲載されています。
その内容は、「携帯電話は広く使用されており、(病院の)重要な領域や手術室でも医療従事者の専門業務に組み込まれています。最近の研究は、これらのデバイスが院内感染を引き起こす可能性のある病原体のリザーバーであることを示唆しています。」と言及しています 。
さらに、アルコール消毒による細菌の増殖状態を検証した結果、「医療従事者の携帯電話には、院内感染を引き起こす可能性のある細菌のコロニー形成率が高い。70%アルコールによる消毒は、細菌の定着を減らすのに効果的でした。」と導いています。
この研究結果は、病院内での医療従事者の携帯電話をサンプルとして導き出されていますが、新型コロナウイルスの感染力を考えると、病院内だけの話ではなく、私たち自身の保有するスマートフォンも日々消毒したほうが良いということが分かります。
参考:ijidoonline
4.手洗い消毒ついでにハンドソープで洗えてエタノールで消毒もできる富士通コネクテッドテクノロジーズの防水スマートフォン!
一章でお伝えしたとおり、新型コロナウイルスの予防には石鹸による洗浄と、エタノールによる拭き取りは非常に効果的であると言うことが分かって います。また、スマートフォン上にもウイルスが生存している可能性があるということから、三章にある研究結果の通り、スマートフォンを正しくお手入れすること が自身の健康を守ることに繋がるのです。
そこでご紹介するのは、富士通コネクテッドテクノロジーズが製造するスマートフォン「arrows」と「らくらくスマートフォン」です。
最近発売された機種は、精密機器にも関わらずなんとハンドソープで洗うことができます。
また、ハンドソープの洗浄に対応していない機種でも、エタノールで拭き取り消毒することができます。
なお、富士通コネクテッドテクノロジーズ製以外にもアルコール消毒・ハンドソープ洗浄ができるスマートフォンはございます。一度お手持ちのスマホを検索して、メーカーホームページなどで調べてみてください。
4-1 動画で分かるスマートフォンの洗い方と注意点
外出先から帰ったらまず手を洗い、そしてアルコール消毒を行うということが大事だということはここまででご理解頂けていると思いますが、お持ちのスマートフォンがハンドソープ洗浄に対応しているなら、一緒に洗浄すると家の中にウイルスを持ち込むリスクを大きく減らすことができます。
ただし、スマートフォンも正しく洗わなければ故障することもありますので動画で洗い方をご覧になって頂き、参考にして頂ければと思います。
参考:FMWORLD
<製品ラインナップ>
2020年4月27日 現在で購入可能な、富士通コネクテッドテクノロジーズ製のハンドソープ洗浄に対応したスマートフォンは下記の通りです。
①arrows Be3 F-02L
画面割れに強く、文字も見やすい、日本製スマホ
- 高品質・高信頼の「Made in Japan」スマホ。
- 日本メーカならではのこだわりがたくさん。
- ケータイからスマホへの乗り換えも安心。
②らくらくスマートフォン me F-01L
あんしんをギュッと。初めてでも使いやすいスマートフォン。
- 画面や文字が大きく、操作もかんたん。
- あんしんして長く使える充実の機能サポート。
- スマホの便利機能で日常生活をより豊かに。
4-2 使用できる消毒液と具体的な消毒方法
富士通コネクテッドテクノロジーズの防水機能対応のスマートフォンは、市販の「アルコール(エタノール)消毒液」および「アルコールタイプ(エタノール)のウェットティッシュ」を使って製品本体を拭くことができます。
<使用できる消毒液>
「アルコール(エタノール)消毒液」および「アルコールタイプ(エタノール)のウェットティッシュ」は、塩素や塩素系添加物(二酸化塩素やベンザルコニウムクロリドなど)を含まないものを使ってください。(ノンアルコールタイプも同様となります。)
<消毒方法>
消毒液を含ませた柔らかい布など、もしくはウェットティッシュを液だれがしなくなるまで固く絞ったのち、製品本体表面を拭いてください。
<注意点>
開口部(イヤホンジャック、外部接続端子/USB Type-B/C接続端子、受話口、通話口/マイク、スピーカ)、本体の隙間、及びリアカバー内側を消毒液で濡らさないでください。
塩素や塩素系添加物を含む消毒液が開口部(イヤホンジャック、外部接続端子/USB Type-B/C接続端子、受話口、通話口/マイク、スピーカ)、本体の隙間、及びリアカバー内側に侵入しますと、内部の金属部品を腐食する可能性があり、故障の原因となります。予めお使いになる消毒液やウェットティッシュの成分をご確認ください。
キャップ、カバーなどは取扱説明書に沿ってしっかりと閉め、製品本体の内部に消毒液が入らないようにしてください。
製品本体に消毒液を吹きかけたり、消毒液に漬けたりしないでください。製品内部に消毒液が侵入し、故障/変形/変色などの原因となります。
消毒液で濡れたまま使用しますと、タッチセンサー、指紋センサー、脈波センサーが正しく動作しない場合があります。
消毒液で濡れたまま充電をしないでください。発熱の危険性があります。また故障の原因となります。
5. もしご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合は
ここまでの予防を行ったとしても100%防止することはやはり不可能です。もし仮にご家族が新型コロナウイルスに感染した疑いがある場合は、下記対処をするようにしましょう。
<家族で感染疑いが出た場合の対処方法>
① 部屋を分ける
食事や寝るときも個室にする。 また、極力部屋から出ないようにする。
② 感染者のお世話は限られた方で行う
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などが感染者のお世話をするのは避ける。
③ マスクをつける
使用したマスクは他の部屋に持ち出さない。
マスクの表面には触れないようにする。
マスクを外 す際には、ゴムやひもをつまんで外す。
マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗う。
④ こまめに手を洗う
こまめに石鹸で手を洗い、アルコール消毒をする。
⑤ 換気をする
定期的に換気をする
⑥ 手で触れる共用部分を消毒する
共用部分(ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵など)は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きする。
トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒する。
洗浄前のものを共用しない。
⑦汚れたリネン・衣服を洗濯する
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かす
⑧ゴミは密閉して捨てる
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てる。
参考:厚生労働省
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。緊急事態宣言が全国に展開された今、私たち一人一人の行動が早期収束に向かいます。
各自が予防を徹底していち早く普段の日常を取り戻しましょう。
本記事で述べたことを改めて簡潔にまとめます。
新型コロナウイルス感染症予防のためには
・3つの密を避ける
・石鹸で手洗いをする
・マスクをする(咳や風邪の症状がある方は絶対!)
・手指アルコール消毒をする(濃度50%以上のもの)
・スマホも手洗いの時に一緒にハンドソープで洗う(ハンドソープ洗浄対応機種のみ)
・スマホもこまめにエタノールで拭きあげる(ウイルスはスマホの液晶上で4日間生き残る!)
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