
親がスマホデビューをして、シニア向け操作マニュアルのようなものを片手にがんばってはいるようだけれども、何かわからないことがあるたびに、
「どのアプリがいいの?」
「何を使えばいいの?」
「インストールって、なに?」
「画面が消えちゃった」
と電話やメールが来るので、対応するのが大変だという悩みを持つ子ども世代の方多いですよね。
また、スマホの使い方を含めて、自分の親が希望することがスマホでできるようにアプリを選んであげたいけれど、シニア世代と自分たちでは希望するものが違うので、よくわからないのが実情ではないでしょうか。
そこで今回は、シニアのスマホにあったら便利なアプリとして以下のようにまとめています。
- お出かけで使うアプリ
- 天気・防災・混雑の確認用アプリ
- 家族や人とつながる SNSアプリ
- スマホでテレビを見るアプリ
- スマホでラジオを聞くアプリ
- ニュースを読むアプリ
- 本・マンガを読むアプリ
- お財布の代わり スマホ決済アプリ
- 出前系アプリ
- 健康管理アプリ
- 医療系アプリ
- スマホ操作をしやすくするアプリ
- アプリの入手・管理方法
最後までお読みいただけば、シニア世代のスマホに入っているべきアプリは何なのかがわかり、安心して親世代に「必要なアプリはこれだよ」と教えてあげることができます。また、自分が操作方法等を教えるときのマニュアルとしても使えます。
目次
1.お出かけで使うアプリ
外出をするときにあると便利なアプリをまとめました。
1-1.地図アプリ
外出時に電車や徒歩で移動するときに、スマホで使える地図です。スマホを買うとデフォルト設定でその企業などが作ったアプリが搭載されています。例えば、iPhoneであればアップル社の作ったものが「マップ」として入っていますが、アプリによっては使いづらい・必要な場所の表示がされないなどの情報不足の時があります。
今回紹介する地図アプリは、どんな田舎や僻地でも必ず
- 自分が今いる現在地が表示される
- カーナビのように使えるルート検索機能がある
ことを前提に、全国どこにいても必ず使える、頼りになる地図アプリ3つを紹介します。
1-1-1.Googleマップ
Googleが提供する、世界中のどんな小さな裏路地でもわかる地図です。地図写真・航空写真の切り替え以外にも、ストリートビューという、その場に立っていることが前提の映像があり、地図の機能として非常に優秀です。
ルート案内機能という、目的地に行くまでの道案内を地図上で示し、歩きながら「そこを右に曲がります」などの案内もしてくれるため、知らない場所でも目的地にたどり着けます。過去に通ったことのある道を示す機能をオンにして、自分が歩いた経路を確認することもできます。
上図のように、現在地が表示された画面では、大きな施設の説明が表示され、画面下には周辺にあるお店なども表示されるため、行った先でカフェや食事をするところを探すのにも便利です。なかなか操作が難しくて覚えられない場合は、より簡単に、音声による案内もできることを教えてあげるとよいでしょう。
1-1-2.Yahoo!マップ
地図の精度を求めるタイプには、Yahoo!マップがおすすめです。日本の地図はゼンリンという会社が主に作っていますが、Googleはゼンリンとの契約を終了してしまったため、2019年ごろからGoogleマップが見づらく感じている人がいます。
使い方はGoogleマップとほぼ同じなので操作の面では遜色がないのですが、Yahoo!マップのほうが地図の精度が高いと言われています。精度が高い=地図に誤差がない、ということになります。
試してみると、同じ場所に行く場合、Google マップだと目的地周辺で案内が終了してしまい、そのあとは自分でキョロキョロしながら目的のお店などの看板などを探す必要がありますが、Yahoo!マップだとほぼドンピシャで目的地の前に立っていました。(筆者が試した結果なので、場合によっては誤差もあるかもしれません)
全ての目的地設定の結果が同様ではないかもしれませんが、地図の正確さにこだわるタイプにはYahoo!マップもおすすめしてみましょう。
地図アプリ画面の特徴としては、同じ検索をしたときに、Yahooマップのほうが目印になるコンビニや銀行などをクッキリと表示してくれています。もともとGoogleとの統合前から、Yahoo!Japanが作った地図のため、日本人にとってわかりやすい仕上がりになっています。
参考サイト:
「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」を比較、おすすめはどっち?【2021年最新版】
1-1-3.Waaaaay!(うぇーい!)
地図が読めない人・方向音痴の人には地図アプリWaaaaay!をおすすめします。地図が読めない人や方向音痴の人にとって、目的地とは
「私、ここから、どっちに行けばいいの?」
「歩いているけど、こっちで合っているの?」
「あと、どのくらいでつくの?」
くらいしかわかりませんので、そこに特化した地図案内アプリです。下図の通り、現在地から行きたい場所までの方向と距離だけが出てきます。
こっちのほうへあと何キロ、という大雑把な地図になりますが、方向音痴や地図の読めない人にとっては地図上の東西南北は教えてもらっても全く意味を成しませんので、本当に頼りになる地図です。
例えば、上記地図の水道橋駅に立ったとき、地図を見ても東京ドームがどっちにあるのかわからない場合、このWaaay!を見れば、自分が立っている場所から見て「こっち!」という風にわかりますので、方向音痴や地図が読めない人にとっては、「あ、こっちね」と歩けば、目的地に着くことができます。
歩いている途中で目的地に近づいていくと、〇〇m(メートル)の表示が減っていきますので、方向が合っていることがわかります。途中でまた道に迷ったら、再度、目的地を入れなおせば、また矢印表示されますので、その方向に向かって歩くことになります。
1-2.乗換・経路案内アプリ
お出かけをしたときに、電車やバスの乗り換えなどを確認するためのアプリです。出発地と目的地を入れると、目的地までの経路を教えてくれます。今回紹介するものは、どのアプリでも以下の4つが調べられます。
①乗換検索:基本の乗換検索
②運行情報の確認:遅延・事故等のイレギュラーなことが起きたときの確認
③駅・周辺情報の検索:近くの駅や駅設備・周辺のお店を調べる
④混雑予測:混む車両・時間帯などを把握する
1-2-1.Yahoo!乗換案内
Yahoo!Japanが運営する乗換案内アプリです。検索結果は、以下のような画面になり、
- 到着までの時間が早い順
- 乗り換えなどが少なくてラクな順
- 料金が安く行ける順
で選べます。
現在時刻からみて6本分の案内が出ますが、一本前・一本後の6本ずつも確認できます。
今回は行き先候補地が「東京ドーム」となっていますが、その他の駅名や施設名を入れても、同じ検索結果になりますので、はじめて行く地域で、駅名などがわからなくても安心して使えます。無料のまま全て使えます。
1-2-2.ナビタイム
全ての乗り物の乗り換え案内に特化したアプリです。一回の検索で、バス・電車・列車を含めた検索結果が出ます。無料で使える機能と、月額課金をして使う機能とがあります。
無料の機能は、通常の乗換案内・運行情報・駅周辺情報・混雑情報のほかに以下の2つが含まれます。
- 路線図から見た乗り換え検索:駅名がわからない時に便利
- 時刻表から見た乗り換え検索:次の電車などが時刻表で確認できます。旅先など、普段と違うダイヤを使う時でも、時刻表があれば正確に時間を把握できます。
今回、前項Yahoo!と同様に東京ドームを到着地していますが、ナビタイムの場合は、画像のように到着駅が「水道橋」となっています。ナビタイムは駅名を入れないと検索結果が出ないため、知らない場所で使う場合、目的地の駅名を調べておく必要があります。
有料機能は、月額250円を課金することで、以下の機能が追加されます。
①路線図から運行状況を一目で確認できる機能:
ストップしている路線が赤く表示され、同時に、現在地から 目的地までの迂回ルートの表示がされます。
②いつものルート登録と迂回ルート表示:
いつも使う路線と区間を登録しておくと、運休や遅延している区間を避けたルート表示をしてくれます。
③駅構内の地図表示:
下りた駅のコンコースと構内の地図が表示されます。改札口や乗り換えホームの場所が 見つけやすく、出入口の多い大きな駅でも、安心して移動できます。
④電車指定をした検索:
事前に予約をした新幹線や列車を指定した乗り換え検索ができます。コンコース内の移動距離なども考慮されているため、必要以上に早く着く・ギリギリに着くなどの時間のロスがなくなります。
⑤運行状況の通知:
ナビタイムアプリを開いていなくても、いつも使う電車や登録している電車に運休や遅延が出たときは、スマホにお知らせが入ります。天候が変わりやすい地域に旅行したときなど、とても便利です。
⑥停車駅すべてが確認できる:
無料版の案内では、停車する駅名しか表示されませんが、有料版にすると停車駅を含めた路線にある駅名がすべて表示されます。現在通過している駅と、これから停車する駅がわかるため、乗り過ごし防止に使えます。
また、ナビタイムは経路案内に特化したアプリを作る会社ですので、兄弟アプリに
- バスナビタイム
- 自転車ナビタイム
- カーナビタイム
1-2-3.駅すぱあと
全国350線以上のバス・JR・私鉄・新幹線・飛行機などの経路が一度にできるアプリです。シニア世代にとっては、ビジネスマン時代に出張などでお世話になったパソコンソフトでもあるので、操作方法を知っている方も多いかと思います。
無料機能と有料機能があります。無料機能はYahoo!マップやナビタイムと同じ、通常の乗換案内・運行情報・駅周辺情報・混雑情報です。
駅すぱあとは乗り換えをする場合、次の乗り換え先は何番線・何番ホームの階段工事中、などもオンタイムで表示されますので、知らない場所に行ったときでもストレスのない動きができます。
駅名以外でも、大きな施設であれば検索結果をリストに出してくれますので、その中から選ぶことができます。今回は、下図のように、行き先を東京ドームにしてみました。
東京ドームに一番近いのが、都営バスの東京ドームシティ駅ですので、それが表示されていますが、このバス停に行くまでのルートに、後楽園駅・水道橋駅などが表示されますので、目的地への検索が施設名でもできることになります。
また、アップルウォッチと連動するため、スマホが出せない時でも現在地がどのあたりか、今自分がどこの駅間にいるのかなどが確認できます。
有料機能になると、月額240円の課金で
・使わない駅登録
人が多い、使いづらいなどで自分が使わない駅を登録できます。乗り換え案内時には、使わない駅を回避した検索結果を出してきます。
・迂回経路検索
遅延や運休の時に、迂回ルートを表示します。
・すぐ次の電車検索
検索しておいたダイヤに乗り遅れた場合など、すぐ、今行ってしまった電車のダイヤが探せます。
・全駅アラーム設定
居眠りや考え事をしていて、降車駅を過ぎているなどの降り忘れ防止機能があります。えきすぱあとの全駅に対して設定できますので、遠くに旅行に来た時でも使えます。
・酔っ払いモード
飲み会が楽しくて終電を逃す、酔っぱらってアプリの操作ができない、などお酒が入ってしまったときに起きるアクシデントを避けるための酔っ払いモードが使えます。あらかじめ自宅を登録し、飲み会の日には酔っ払いモードをオンにしておけば、当日の終電お知らせと、飲み会の場所からの帰宅経路を表示します。
・飛行機と新幹線の時刻表表示
飛行機と新幹線の時刻表を駅すぱあと内で確認できます。
など、独自の機能が追加されます。
2.天気・防災・混雑の確認用アプリ
今日の細かなお天気情報から、外出先での雨予報などに使えるアプリです。最近は、ゲリラ豪雨などで交通被害が出るほどの大雨が突然降ることもあり、外出をするのであれば、お天気アプリは必携です。
2-1.あめふるコール
設定した地点に1時間以内に雨が降ると予報された場合、気象庁の発表時刻と雨の強さを通知してくれます。雨の降り方が、〇ミリバールなどの専門用語ではなく「小雨」「曇り」など、普段使っている言葉で伝えてくれるのもわかりやすくて、シニアの方には向いています。
また、スマホ待機画面ではアプリはカエルのイラストになっていますので、探せないで困ることもありません。「天気の時はカエルのアプリ」など、使いかたを教えるときにも教えやすいでしょう。
発表された情報をもとに雲の動きから10分ごとの雨が降る可能性が表示されますので、傘が必要なタイミングやお店を出るタイミングなどにも便利に使えます。設定値は変えられますので、旅行先の天気もこれで把握できます。
2-2.防災アプリ NHKニュース・防災
防災に関したアプリは複数ありますが、正確性が何よりも優先されるため、防災アプリにはNHKニュース・防災アプリをおすすめします。
災害情報をメインに、NHKが取材をしたさまざまなニュースが掲載されます。防災に関しては、あらゆる災害情報と避難情報が最新の状態で掲載されますので、必ず入れておきたいアプリです。
自宅や外出先などを複数登録しておくと、その地点での防災・災害に関した情報が確認できます。
例えば、自宅の住所を登録すると、自宅周辺で起きた地震や津波などの大きな災害情報、河川の氾濫に関した状況などあらゆる災害の情報がわかります。これらの災害や天気に関した情報のほかに、地元で起きる空き巣や不審者の情報なども提供されますので、防災だけでなく、防犯にも役立ちます。
また、アプリのマップ上で雨雲や台風の状況、河川の氾濫情報などが確認でき、NHKが配信したライブ映像があればアプリ上で確認もできます。
通知機能をオンにしておけば、気象庁発表の災害速報・地元の警察で確認された防犯情報など、緊急性の高い防災防犯情報がオンタイムでお知らせされます。
2-3.混雑レーダーアプリ おでかけ混雑マップ
お出かけ先の混雑状況が確認できるアプリです。図のように、現在地・お出かけしたい場所や施設名を入れると、その周辺にある
- スーパー
- ディスカウントショップ
- ホームセンター
- ドラッグストア
- デパート
- 総合モール
など、不特定多数の人が集まる場所が、現在どのくらい混雑しているかを表示してくれます。赤い場合は混雑、グリーンで中程度、空いている場合は水色の表示です。曜日別の混雑状況なども把握できます。
コロナ禍の中で三密を避けるために生まれたアプリですので、基本的には不特定多数の人が集まる公共性の高い場所を中心に混雑状況を表示してくれます。
混雑レーダーにも複数のアプリがあり、ビッグデータをもとにしたもの、お出かけ先で行った人が口コミとして書き込むものなどさまざまですが、現時点では、情報の正確性と情報更新の確度が必要なアプリですので、現時点ではNTTデータが運営する本アプリをおすすめします。
3.家族や人とつながる SNSアプリ
離れた場所にいても、リアルタイムでつながることができる、オンラインのコミュニケーションアプリです。使い方がカンタンで、すぐに使いこなせるのものをピックアップしました。
3-1.LINE
世界で2億人以上が常時使用している、今や、知らない人はいないコミュニケーションアプリです。スマホであれば、キャリアや端末を問わずにリアルタイムメッセージを送れ、音声通話も無料です。
シニア世代をLINEデビューさせるときには、以下の3つは子世代が代わりに設定をしてしまうほうが、最初の時点でのつまづきが少ないでしょう。
・LINEのダウンロードと登録設定
登録と設定に、LINE以外のSMSや入力事項があるため、一緒にいるときに設定をしてあげるほうが良いでしょう。登録時の情報はスマホの機種変更などの時に必要になりますので、親のメールなどに送信をしておき、子世代もメモなどで残しておきましょう。
・家族のグループ設定
LINEに慣れるまでは、もしかしたらしょっちゅう操作方法のことなどで電話がかかってくるかもしれません。早く慣れてもらうために、普段からLINEでやり取りできるように家族のグループチャットを作っておき、そこでやり取りをするようにしましょう。
・友達の自動追加
LINEやスマホに慣れるまでは、友達の自動追加機能などを外しておきます。親しいお友達とは実際にあった時にLINEで登録をしあえば良いので、問題はありません。
<参考>【画像付】高齢者の方にもわかりやすい!LINEの使い方マニュアル
3-2.Twitter
わずか140文字で自分のつぶやきを伝えるコミュニケーションツールです。ニックネームでの登録ができるため、LINEなどと比べるとユーザー同士のつながりが薄く「関係性がゆるい」のが特徴です。そのため、人物特定もしにくく、個人情報さえ出さなければ、意外と安全性は高いと言えます。
使い方としては、ニュース機能をメインに、「まさに、今」起きていることなどを知りたい時に使います。例えば、窓を開けたら黒い煙が流れてきて、外が真っ暗になって、何が原因かわからない…などの場合、ネットニュースやテレビではまだ報道すらされていないことが、ツイッターでは現場にいる誰かが情報として上げている可能性があります。
ツイッターの検索窓で「地域名 火事」などで検索してみると、本当に近所で大きめの火事などがあれば、誰かしらがツイッターにアップしています。
それ以外でも、自分の気になるニュースなどを検索窓に入れると、その事柄に対して、多くの人が自由に発言をしていることがわかり、眺めているだけでも面白いアプリです。
シニア本人が何かつぶやきたければつぶやいても良いのですが、個人情報が特定されるような事柄(氏名・住所・顔写真・自宅)などは画像や文字で上げたりしないように、よく説明をしておきましょう。
3-3.らくらくコミュニティ
大人が安心して使えるSNSとして、らくらくコミュニティもインストールしておきましょう。らくらくコミュニティは、らくらくスマートフォンユーザーを中心とした、国内最大級のシニア向けSNSです。
TwitterやFacebookのような若者向けのSNSではなく、もっと、大人が気軽に使える落ち着いたSNSとして2012年に誕生し、現在は220万人ものシニアがほぼ毎日利用する、国内最大級の国産SNSです。
らくらくコミュニティのメンバーには50~80代までの世代がいますが、最も層が厚いのが70代のシニアたちです。SNSの使い方に慣れたシニア世代がアクティブに情報更新をしており、それに対して多くの同世代のシニアがコメントやリアクションを気軽にしています。
1日あたり約3.5万件以上のコメント・リアクションあり、月間アクティブユーザーは約55万人以上いますので、かなり活発なSNSといえます。
3-3-1.シニアのための安全で安心なネット空間
らくらくコミュニティの運営では、24時間体制で書き込み内容のチェックをし、大人のマナー違反とされる言葉やコメント内容は、運営で削除・管理をしています。
一般のSNSのようにネット上の友人を装った営業や、個人に対する誹謗中傷に対しても厳しい管理をしていますので、らくらくコミュニティの中は、シニア世代が安心して遊べる安全な空間となっています。
らくらくコミュニティは、多くのシニアがご自分の日々のライフスタイルとして、散歩・園芸・家庭菜園・手料理・家族からのプレゼント・コロナが収まったら行きたい旅の話などを投稿して、自由に話しています。
企業などが主催する公式コミュニティと、趣味などを語らうコミュニティサークルがあり、自分の興味があるテーマのコミュニティに入り、同じ趣味を持つ者同士が、お互いに写真やコメントを投稿しています。
どなたも自分のスマホで撮影した写真を、何も加工せずに投稿しているだけの、本当に素朴で自然な内容なので、投稿する人も、読む人も、コメントをする人も、肩ひじ張らずに楽しめます。
自分の親に、SNSで危険な思いをさせたくない、安全に投稿を楽しんで欲しい場合は、らくらくコミュニティの中で遊んでもらうようにしましょう。
※iPhoneでは、らくらくコミュニティのサイトがそのままスマホで閲覧できます。
4.スマホでテレビを見るアプリ
スマホでテレビ中継や録画したテレビを見ることができるアプリです。
4-1.TVer(ティーバー)
見逃したテレビを視聴するための、民法テレビ局などが運営する公式のテレビポータル(持ち運べるテレビ)です。会員登録が不要で地上波放送が終わったテレビ番組が見られます。
最新話~過去の人気作品までを含めて常時350のテレビ番組が視聴できるため、家に帰って録画のテレビを見るのと同じような使い方ができます。番組は、Tverを利用している会員の人気順や、報道やスポーツなどのジャンル別、または放送曜日別で選べます。
登録時に、自分の好きな俳優やタレントなどにチェックを入れておくと、その人たちが出演しているドラマや番組が優先的にリストにあがってきます。テレビの前にいなくても、録画予約を忘れてしまっても、自分が気に入っている番組を確実に見られる点でも、テレビよりも使いやすいと感じるシニアもいるでしょう。
使い方を説明するときには、「これからやる番組は放映されない」ことだけは、わかってもらうようにしましょう。
4-2.GYAO!
Yahoo!Japanが運営する動画サービスです。現在テレビ放映中のドラマやアニメと合わせて、さまざまな動画が見られます。また、映画や海外ドラマなども他の動画配信サービスよりも早く放映される傾向があり、単独配信・独占配信をしていることが多いアプリです。
番組ジャンルが多く、テレビドラマ・アニメ・映画・韓流・海外ドラマ・バラエティ・音楽・スポーツ・子供向け・動物・料理・GYAOオリジナル・ゲームなど、このアプリ一つでさまざまなエンターテイメントに対応できます。
テレビ番組は、ほぼ現行のテレビに準じており、日本テレビ(日テレ)、テレビ朝日(テレ朝)、TBS、テレビ東京、ほかローカル局の番組にも対応がありますので、実質的にはテレビを見ていると言ってよいでしょう。
会員登録不要で無料ですが、Yahoo!Japanに一度ログインする必要があるため、Yahoo!のアカウントは必要です。
4-3.AbemaTV
通称「アベマ」と呼ばれる登録不要の動画配信アプリです。若い人が使うアプリというイメージがありますが、将棋の名人戦などはAmebaTVでライブ配信していることから、50才以上の男性に利用者が多いという特徴があります。
また、現在テレビに出ているタレントがAmebaTVへの出演をすることが多いため、シニア世代には比較的なじみのあるスマホのテレビといえます。
画面の構成がオンタイムで放送されるテレビと、録画配信するビデオとに分かれています。時間帯ごとに配信される番組表があるなど、何となく、現行のテレビと似ているところがあり、テレビ世代であるシニアでもすんなり使いこなせます。
無料で見られる番組以外に、ストアで購入する番組や映画などもあり、アマゾンプライムやHuluなどで配信されている映画や海外ドラマと同じものを、Abemaアプリでレンタル課金して観ることもできます。
登録時に年齢と性別、好きなジャンルにチェックを入れるため、自分が好きな番組やドラマだけをやっている、自分専用のスマホテレビになります。
無料で視聴できるものがたくさんありますが、月額960円を支払うとプレミアム会員となり、限定コンテンツなどを含めた全コンテンツと機能が使えるようになります。
5.スマホでラジオを聞くアプリ
ラジオを、スマホを使って聞くアプリです。
5-1.NHKラジオ らじるらじる
NHKラジオ放送が聴けるアプリです。ラジオ第1・第2・FMから選べ、番組欄を見て現在放送中であれば「ONAIR」の画像が出ています。聴き逃してしまった番組はブルーの「聴き逃し」から聴けます。
聞き逃しは、日程別・ジャンル・50音・お気に入り番組などから探せます。全て無料です。
5-2.radiko(ラジコ)
とても音質がクリアで、ラジカセなどで聞くよりも、クッキリと美しい音でラジオを聴ける、シニア世代以外にも、ラジオ好きに強く支持されているラジオアプリです。
無料版は、今いる場所で放送しているラジオ番組が全て聴けます。今放送されているもの以外にも、過去1週間以内に放送された番組が聞ける「タイムフリー機能」があり、深夜や早朝の番組でも、自分の好きなタイミングで聴けます。
例えば、好きな俳優やタレントが出ているラジオ番組があっても、その時間に習い事やお友達との会合などがあって聴けない時にも、radikoであればタイムフリー機能を使って、自分の都合に合わせて聞くことができます。
ラジオ番組表があるので、チェックを入れておけば時間になるとお知らせがあります。また、聴いている途中でほかのことをしなければならない時には、ラジオ番組の途中にしおりが挟めるようになっており、続きから聴くことができます。
毎月385円を支払ってプレミアム会員になると、日本全国のラジオ番組が聴き放題の「ラジオフリー機能」が使えるようになります。ふるさとなど、昔住んでいた地方や離島のローカルラジオ番組でも、自由に聞けますので、ラジオの楽しみが増えます。
5-3.TuneIn Radio
世界中のスポーツ実況・音楽・ニュース・ポッドキャスト・ラジオ番組をひとつのアプリでまとめて聞くことができるアプリです。ポッドキャストとは、音源版のYoutubeのようなもので、インターネットを通じて配信された音声を、スマホなどのモバイルに保存して聴けるサービスです。
Tunerln Radioでは、世界で行われているライブ・オンデマンド配信・独占チャンネルなどのポッドキャストが570万番組以上、世界中のラジオ局10万局分の配信番組がある、インターネット上の巨大ラジオ放送局のようなイメージです。
本当に世界の果てのラジオ番組まで聴けるため、アイコンを押して番組を聴くことが、ラジオをザッピングしているのと同じことになりますので、ラジオが好きな方にとってはとても楽しいアプリです。
特に、スポーツ系は中継による配信をしているため、オンタイムで実況をしてもらえます。アプリ内のサムネイルと番組説明までは日本語訳がされていますので、希望の番組を探すことができます。
ダウンロード後から7日間は無料で使えますので、興味のある方は登録をしてみましょう。その後は月額1200円でプレミアム会員の課金が始まりますので、不要な場合は課金が始まる前に解約手続きをします。
6.ニュースを読むアプリ
普通のニュース・ネットニュース・ニュース速報を読むアプリです。パッと内容だけわかればよいアプリと、しっかりした報道になっているアプリとがあります。
6-1.Yahoo!ニュース
Yahoo!Japanが運営しているニュースアプリで、日本では非常に多くの人が、何気なく目にしては読んでいるニュースアプリです。
Yahoo!Japan会員でログインをしていると、ニュースに対してコメントが入れられる機能があるため、多くの人が書き込んだコメントを読むことを楽しみにしている人も多くいます。
一日平均4,000本のニュースを配信しており、多くのメディアや広告配信会社は、Yahoo!ニュースでの掲載ある・なしを確認してから、メルマガやサイト更新内容を決定するほど、多くの読者がいるニュースアプリです。
普通のニュース以外にも、芸能人ニュースも多く、新聞とタブロイド紙を合わせたような読み応えのあるニュースアプリです。
6-2.スマートニュース
「スマニュー」と呼ばれる、少し広告記事が多いニュースアプリです。操作画面が本当にページをめくるような感じで、スラっ、スラっと動くので、気軽な雑誌のような読み物としてニュースとその他の広告記事などを流し読みするのに向いています。
また、他のニュースアプリと比較すると、スマートニュースはタイトルと画像が大きく、見ただけで何の内容なのかがわかる、見やすさに特徴があります。そのため、記事の画面を開かないでもサーっと画面を読み流すことができます。
自分の読みたい記事ジャンルにチェックを入れれば、自分の興味のあることだけがニュースとして出てきます。普通の新聞・ネットニュース・テレビニュースだと、知りたくないことも目に耳に飛び込んで来るのがニュースですが、スマートニュースアプリならば、
例えば、いたましい事故や政治家の汚職の話など、自分があまり目にしたくない内容の記事は、画面の目立たないところにリストされます。
普通のニュースアプリに比べると広告が多く、期間限定のクーポン、タイムセール情報なども普通のニュースと同列で配信されます。
6-3.NHKニュース
NHKが運営する、最新ニュースから防災情報までを配信するニュースアプリです。2章の防災アプリとしても紹介していますが、同じアプリ内で普通のNHKニュースも閲覧できます。
NHKが取材したニュースが掲載されますので、情報発信元の確かなニュースがどこよりも早く確認できます。新着・社会・経済・ビジネス・国際社会・スポーツなどあらゆるニュースを、NHKのニュース運営班が正しい言葉使いで記事をまとめていますので、シニア世代の大人にとって、ストレスのないニュース閲覧ができます。また、NHKですので一切の広告が表示されないのも、支持される理由の一つです。
防災とニュースがひとつのアプリにまとまっていますが、動作が軽くて使いやすく、おすすめできます。
7.本・マンガを読むアプリ
スマホで本やマンガを読むためのアプリです。
7-1.アマゾンkindle・楽天kobo
アマゾンや楽天で買った電子書籍を、ご自分のスマホやタブレットで読むための、読書専用アプリです。まだ使ったことがなくても、名前は知っている方も多いかと思います。
同じ書籍でも、電子書籍は印刷代などがないため、少しお安くなっていることが多く、読書が好きな方には朗報です。また、本好きの方は家に大量の蔵書があり困っている方も多いかと思いますが、電子書籍にすると、これ以上、家に本が増えなくて済みます。
紙媒体で読む本との違いは、まず、スマホやとブレットでは表示される文字の大きさを変えられますので眼鏡をかけずに読書ができる便利さがあります。(文字の大きさはスマホの本体機能で大きさを調節します)また、スマホやタブレット自体の照明で読めますので、部屋の明るさ暗さに影響されずに本を読むことができます。
検索機能がついている書籍には、必要なことを調べたい時に検索窓に単語を入れれば、目次などから確認しないでも該当のページに行くことができます。
しおり機能もあり、読みかけの場所に電子しおりを挟んでおくこともできます。さらに、マーカー機能もあるので、本に蛍光ペンで線を引いていたような作業を、アプリ上でも同様にすることができます。
アプリの中には、本棚に相当するものがあり、ご自分のコレクションなども作れます。
<楽天Kobo>
7-2.青空文庫
7-1.同様の読書専用アプリですが、こちらは版権が切れた作品や、著者の許諾がある作品を無料で読める図書館です。蔵書として青空文庫アプリの中にあるものは、すべて無料で読めます。
使い方は以下の図の通り、作者名や作品名で検索し、リストに出ているものから好きな本をダウンロードして読みます。スマホ本体にダウンロードしたものはWi-Fiがなくても読めますので、普通の本と同じです。
返却の必要がないため、アプリに保存しておけばいつでも読み返すことができます。
7-3.LINEマンガ
マンガを読む専用のアプリで、SNSの章で紹介をしたLINEが運営するマンガアプリです。LINEアプリとの紐づけですぐに使えるため、面倒な設定などが必要ありません。
少年誌・少女コミックに関わらず、市場で人気のあるマンガは次々とLINEアプリで公開されます。また、LINEオリジナルマンガも数多く生まれています。
本アプリ使用者であれば誰でも参加できる、マンガの読後感をコメントとして書き込めます。マンガによってはこのコメント欄を読むほうが面白いものもあり、常連がマンガの感想を忌憚なく話しているのを読むという面白さもあります。もちろん、ご利用になるシニアも書き込みができます。
最初の複数話は無料なものが多いので、気になるマンガのスタート部分だけを確認でき、気に入れば続きを課金して読めます。最後まで無料で読めるマンガもかなりあるので、マンガ好きな方にはかなり楽しめるアプリです。
スマホ画面がマンガページの大きさになりますので、吹き出しにある文字などが小さくて読みづらい場合はピンチ(人差し指と親指で画面を広げる)をして見る必要も出てきますが、難しい操作ではないので、すぐに使いこなせるようになります。
8.お財布の代わり スマホ決済アプリ
お財布の代わりとして、スマホ決済をするタイプのアプリです。
スマホ決済とは、支払いの際に読み取り機械にスマホをかざし、アプリと紐づけさせたクレジットカードや電子マネーから代金を支払う方法です。
シニア世代にとってのキャッシュレス決済はクレジットカードのことでしたので、「スマホを使ってキャッシュレスをする」と説明するほうが通じるかもしれません。
クレジットカード同様、現金、特に小銭を持って歩く必要がなく、盗難などにも遭いにくいため、多くの店舗が採用をしています。また、コロナ禍の影響により、非接触のやりとりが増えたため、最近ではスーパーやコンビニなどでもスマホ決済を導入しており、今後は必需品となる可能性があります。
8-1.PayPay
PayPayでは、経済産業省が主導するポイント還元制度「キャッシュレス・消費者還元事業」の推進のために、ソフトバンクが100億円ものポイントキャッシュバックキャンペーンを打ったことで、一躍、スマホ決済アプリとして人気が出ました。その当時にご利用にならなかった方でも、現在は利用している方も多いかと思います。
登録をして、紐づけしたクレジットカードや銀行、コンビニATMから現金をチャージして利用します。Paypayには利用金額ごとのボーナスポイントバック制度がありますので、例えば、1%還元のステージの方は、買い物をするたびに、お店の割引とは別にPaypay自体のポイントバックが適用されます。
また、Paypayは請求書にあるバーコードを読み取って、公共料金や税金の支払いもできますので、税金や公共料金に対してもPaypayのポイントバックが適用されます。
また、Paypay同士でお金を送りあうこともできますので、子供から親、親から子供へとPaypayを通じてお金を送ることができます。(お年玉・仕送りなど)
2021年現在、小さな店舗も含めて非常に多くの商用施設でPaypayの対応があり、今後は利用する機会が増えるタイプのアプリですので、すぐに使わなくてもインストールをしておいてあげましょう。
8-2.d払い
d払いとはドコモ払いのことで、街のお買い物やネットショッピングなどの代金を、ドコモの携帯代金と合算して支払うためのスマホアプリです。
携帯との紐づけに、クレジットカードや銀行口座の登録が不要です。暗証番号を設定するだけですぐ利用開始でき、支払いは携帯代金を支払うときに一緒に決済されます。
すでにドコモユーザーである場合は、最もカンタンにスマホ決済ができる方法ですので、d払いアプリのインストールが良いでしょう。
利用方法も簡単で、アプリを開いて画面を見せる、またはかざすだけで終わります。NTTのサービスなため、地方の小さな店舗でも支払い対応機があり、旅行先でもスイスイ使えます。
以前はドコモユーザーのみが対象でしたが、2021年5月現在では、一般ユーザーもアカウントを作ってd払いができるようになりました。一般ユーザーでd払いを始める場合は、新たにアカウント登録とクレジットカードか銀行口座の登録が必要になります。
【参照:ドコモd払い】
8-3.LINEpay
SNSとマンガで紹介をした、LINEが運営するスマホ決済アプリです。LINEのウォレット機能の一つで、支払いをスマホのLINEPayアプリからするスマホ決済方法です。
LINEへのチャージは事前に紐づけした以下の入金方法があります。
- 銀行口座
- セブン銀行(セブイレブン銀行)
- ファミリーマートの専用機
- QRコード
- バーコード
- 東急電鉄系のクレジットカードを持っている方のみ、LINEPayにオートチャージできる機能が付帯
前項2つのスマホ決済方法と比べると、金融機関との紐づけに制約がありますが、LINEユーザーの圧倒的多さからLINEPayの提携店舗が多いため、スマホ決済をする場面では、とても使いやすいアプリです。
LINEPay間でのお金のやり取りができるため、コロナ禍のお正月には、孫にお年玉を送金するためにシニア世代が四苦八苦してLINEPay登録をしたという話がニュースにもなりました。
使い方は、QRコードまたはバーコードを読み取ってもらうか、かざすだけです。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
9.出前系アプリ
出前をお願いするためのアプリです。
9-1.Uber Eats
「ウーバー」という愛称で、頼んだことがなくても名前は知っているシニアもたくさんいらっしゃるかと思います。全国主要都市をカバーする宅配サービスで、配達員が多いため、頼んでから届くまでが早いという特徴があります。気に入った配達員を指定してお願いすることもできるため、防犯の上でも、安心してお願いできる出前アプリです。
スマホの簡単操作だけで注文できます。最初にアカウントを登録と支払い登録をしておけば、次回からは好きなメニューを選ぶだけでカンタンに注文ができます。
有名チェーン店をメインに、地元の個人店など、地域によって登録しているお店が違います。出前アプリとしては市民権を得ており、多くの利用者がいるため、新規店もどこよりも早く掲載されますので、新しいレストランの味を開拓したいタイプのシニアにもおすすめです。
また、具合が悪くて外出できない、ご飯を作るのが面倒くさい時でも、ウーバーイーツで注文すれば、玄関までご飯を持ってきてくれますので、家族と離れて住んでいるシニア世代のスマホには、ぜひ入れておいて欲しいアプリです。
9-2.出前館
古くからある出前専門企業で、老舗だけあり、掲載する店舗の数は約20,000店以上と日本最大の飲食店数を誇っています。送料が無料の店舗が多く、雨の日や天気の悪い日でも追加送料などが発生しません。
スマホ画面では、今・配達できるお店がわかるようになっており、せっかくの出前を頼んで2時間後などのストレスが無いように、利用者のことをよく考えてあります。また、時間がかかっても問題なければ、配達エリア外の遠さの配達も請け負ってくれます。(目安として60分以内、送料が発生します)
支払い方法もほとんどのキャッシュレスとスマホ決済に対応しており、使いやすいアプリです。全国区で配達エリアをカバーしているため、配達時間が他社だと平均30分なところ、出前館は20分と配達時間が早いことも特徴です。
10-3.fineDine
とにかく、美味しいものが食べたい時には、finedineをおすすめします。
通常は出前をしない、またはウーバーや出前館などにも掲載をしない店舗から出前が取れるアプリです。基本的には地元の有名店・レストランからの本格的な料理の出前をメインに、大戸屋などのシニア世代に人気のチェーン店の食事もデリバリーできます。
運営企業が店舗並みの美味しさを誇る宅配すし「銀のさら」、宅配釜めしの「釜寅」を経営している、食のプロが運営しているため、取り扱うお店は「本当においしいこと」が大前提です。どれも頼んでよかったと満足感の高い食事が配達されてきます。
アプリからの登録もできますし、じっくりメニュー比較をしたい方はアプリから申し込めば紙媒体のチラシメニューも配布してもらえます。(ただし、メニューは季節で更新されます)
10.健康管理アプリ
健康管理アプリです。最近のスマホは、歩数計や心拍数などが図れるアプリがデフォルトで設定されていますので、それ以外の、健康を増資させるためのアプリを紹介します。
10-1.ポケモンGO!
健康管理にポケモン?と思う方もいらっしゃる方も多いと思いますが、楽しくウォーキングするには、実は最適なアプリなのです。
ポケモンGOはスマホに機種変更したシニアが、孫世代と一緒に遊ぶためにスタートさせることが多いアプリです。ゲームストーリー上、歩かないとゲームが展開しないため、夢中になってプレイするうちに、あっという間に1万歩を超えた運動ができます。
街で何もないところのはずなのに、シニアが集まってスマホを見ていたら、それはきっとポケモンGO!のプレイヤーでしょう。ゲーム内にバトルがありますが、モンスター以外のバトルの場合は、実際にそのプレイヤーを動かしている実在の人物とのバトルになります。そのリアルさが楽しく、孫へのおつきあいでは無く、はまってしまう人も多いようです。
また、中学生までの孫がいる家庭だと、孫が学校に行っている間に、孫が指定した場所で指定したモンスターを狩ってくるなどのお願い(命令)もされることがあるそうです。
何も目的がないのに毎日たくさん歩かせるのは大変ですが、このポケモンGO!があれば、本人が自ら運動をしてくれますので健康増進に一役買います。GPSと連動するため、どのようなルートで歩いたかなども、家族が後で確認できます。
家族と言っても、いつもそばについていてあげられるわけではありませんので、システムによる自動介護のような気持ちで、シニアになるべく使ってもらうように、孫や家族でポケモンGO!を取り入れましょう。
10-2.血圧管理 血圧ノート
血圧ノートアプリには「高血圧治療ガイドライン2019」に基づく降圧目標値の設定機能がありますので、血圧を気にするシニアが、血圧を下げる目標をもって自発的な健康管理ができます。
血圧を管理するアプリで、データとしてまとめることができるので、通院時に担当医にデータとして見せることができます。計測したデータはバックアップが取れるので、機種変更や、長期の利用でも記録を残しておくことができます。
10-3.栄養管理 あすけんダイエット
管理栄養士が直接監修をする、栄養管理と健康管理をするためのアプリです。毎日食べたものを記録していくと、カロリー計算と栄養素計算をしてくれます。一日が終わると、
・今日の食事バランスが100点満点中何点だったか
・明日、足したほうが良い食材
など、おおよそ1週間をめやすにバランスよく食事から栄養が取れるように指導をしてくれます。登録方法はカンタンで、食べたメニュー名か食材を入れると、候補のメニューがたくさん出てきますので、自分が食べたものを選んで入力します。
また、食べた量も調整できるため、自分が食べたものをほぼそのまま入力することができます。ダイエットとは書いてありますが、痩せることが目的ではなく、健康的な食事をすることが目標です。
いくつかのコースがあり、今流行りの糖質オフコース、筋肉増量コースもあり、同じ食事メニューで登録をしても、コース別に違ったアドバイスがある、管理栄養士によるエビデンスのある指導をしてくれます。
スマホ本体のヘルスケア機能と連動ができるため、情報が蓄積されると、自分の食事の偏り傾向などもわかります。また、ヘルスケア機能と連動している他の運動アプリの情報も使えるので、食べた量に対してどのくらいの運動をしたかなどももとに、アドバイスがあります。
月額料金480円を払ってプレミアムコースにすると、画像から食事内容を食べたメニューに登録してくれる画像解析機能が使えるようになります。メニューにない自分のオリジナルなものは、食材などから自分でレシピをいれてマイメニュー登録も可能になります。
11.医療系アプリ
病院や薬局で役に立つアプリなどです。
11-1.新型コロナ接触確認アプリ COCOA
厚生労働省が公式提供する、新型コロナウイルス陽性登録をした人との接触をお知らせするアプリです。アプリに登録した人同士の接触1メートル15分以上をめやすに記録します。
最近接触した人の中に、陽性者がいた場合は、通知と適切な行動のお知らせが来ます。陽性者との接触があったと通知が来た場合は、陽性者との最終接触の翌日からどのような行動をするべきかの指示がアプリ内に表示されます。【参照:通知があった場合の対応について】
万が一、ご自身が陽性者になった場合は、匿名で陽性者登録をして、周囲の人に匿名のまま感染リスクを下げることができます。
11-2.オンライン診療アプリ
オンライン診療とは、病院まで行かずに自宅のネット上で診察をしてもらう方法です。
従前は、山村や離島に住む高齢者の定期健診や、重病で病院には来られない高齢者などが利用する「遠隔診療」というものでしたが、ネットの普及と2020年の新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、病院側の患者受け入れ負担を抑えるため、病院側がオンライン診療を提案するようになりました。
厚生労働省の指針により、オンライン診療を始めるには、初診と急性患者には対面での診断をし、その後、患者との合意があれば、オンライン診療に切り替えるという方法を取っています。
2021年初夏の時点では、病院・クリニック側の指定するスマホアプリを使ってのオンライン診療になりますので、必要なアプリをダウンロードしておきます。病院によっては、電話での通話による診療をオンライン診療としているところもあります。
シニアに通院している病院がある場合は、オンライン診療の有無と、本人の希望を聞いておきましょう。
オンライン診療にする場合は、
・予約
病院から指定されたアプリで診療日時を申し込みます。電話やメールで病院から診療日の予約確定のお知らせが来ます。
・診療日
指定された日時に、スマホのアプリを開いて待機をします。担当医からの発信でスマホアプリでのビデオ通話が開始します。医師との会話が必要ですので、テレビなど音が出るものはオフにして静かな環境を作っておきます。出来れば、静かな個室が良いでしょう。
・決済と領収証
ビデオ診療が終わると診察が終わります。決済方法は通院している病院によって違いますが、病院ごとに複数の支払い方法を持っていますので、指定された方法で登録を済ませておきます。
領収証の発行方法も病院によって違いますが、多くは、次回病院に行ったときにまとめての手渡しになるか、病院の機械で自動発行手続きをするのが一般的です。確定申告時の医療費控除や高額医療費控除申請に領収書を希望する場合には、送料負担をして郵送をしてもらうこともできます。
11-3.お薬手帳・処方箋予約アプリ
通院またはオンライン診療が終わり、処方箋が発行されます。
・オンライン診療の場合
通院しているときには、処方箋は自分が受け取りをしていましが、オンライン診療の場合は、あらかじめアプリで登録しておいた処方箋薬局に病院から直接データがいくようになります。
そのため、お薬手帳に登録している処方箋薬局は、オンライン診療で使うオンライン診療アプリに登録をしておく必要があります。病院からのデータ送信後、薬の用意ができると、アプリに登録してあるメールアドレスに「お薬の準備ができました」などの案内が来ますので、指定されている期日内に、受け取りに行きます。
ただし、ここまでの複雑な工程の理解が難しいと思われる場合は、オンライン診療が終わったら、自宅に処方箋を郵送してもらうように(送料自己負担)して、シニア本人が処方箋を持って、いつも通りに薬をもらいに行くのでも問題ないでしょう。
・通院の場合
通院による受診をしている場合は、従来通り、処方箋は自分が受け取りをします。この時、院内処方箋にしないで外部の処方箋薬局にした場合、シニアの家の最も近い薬局で薬の受け取りができます。その場合、処方箋予約アプリが使えることを教えてあげると、便利です。
病院で処方箋をもらったら、処方箋予約アプリを開き、処方箋が全体的に映るように写真を撮ります。それを、登録しておいた近所の処方箋薬局にデータとして送信します。病院から自宅に帰るまでの間に、薬の用意をしてもらえますので、待ち時間なく薬の受け取りができます。
近所の処方箋薬局は複数出てきてしまいますので、アプリのダウンロード後に家族がいつも使う薬局を登録してあげると、処方箋アプリが使いやすくなります。
処方箋薬局で、お薬手帳があるかを聞かれますので、アプリのお薬手帳があることを伝えると、アプリ用のQRコードを出してくれます。その場、または自宅でアプリにコードを読み込ませると、今までのお薬手帳と同様、利用している薬と医院名や病名などが記録されます。
<ココカラファインお薬手帳>
<処方せんアプリ>
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
12.スマホ操作をしやすくするアプリ
シニアがスマホ操作をしやすくするためのアプリです。
12-1.ラクホン
カンタン・安心・安全がテーマの、操作画面がものすごくシンプルになるシニア向け着せ替えアプリです。文字とアイコンが大きくて見やすく、わかりやすいので、迷わず操作ができます。
ご自身がスマホを使い始めたときのことを思い出すとわかりますが、シニア世代もスマホになれるまでは、ホーム画面がどこに行ったか分からなくなってしまうことがあり、「ホーム画面が消えちゃったんだけど」という電話がかかってくることがあります。
このような着せ替えは、スマホになれるまでの期間、ホーム画面を固定させておくために使います。
下図のように、初期画面がシンプルです。アプリのところを押せば、使えるアプリがリストされます。アプリの数を絞れば、さらに使いやすくなります。また、電話のところを押せば、緊急用の110番と119番、電話帳、短縮ダイヤルが12人分登録できます。
スマホの扱いになれてしまえば削除できますので、機種変更したばかりで、すぐに使いこなせない場合は、このような初期画面の着せ替えアプリを入れてあげると良いでしょう。
12-2.カンタン!アプリSV
もともと、ガラケーから機種変更をした人向けに開発した、見た目をガラケーに近いボタン配置にし、すぐに操作できるようにしたシニア向けのスマホ着せ替えです。
とにかく、色と文字がクッキリとしていてわかりやすく、見やすいのが特徴です。スマホのタップの感覚がわからないため、ボタンの押し間違えを避けるために、基本、全てのアイコンボタンは長押しで、押されるとブルっと振動をします。
一週間無料で全ての機能を使えますので、人によってはこの一週間だけで、スマホ操作に慣れてしまう人もいるかもしれません。
気に入ってずっと使い続けたい場合は490円で永久使用ができるようになります。無料版に戻ると、連絡先・メモ帳・ニュース・設定の機能はそのまま使えます。
12-3.カンタン!アプリLV
前項同様、ガラケーからスマホに機種変更した人向けに開発されたものですが、その中でも、視覚や視力に問題がある方向けに色調を白・黒・灰色に特化して、瞳への刺激を少なくしたものです。
シニア世代は老眼以外にも白内障・緑内障など、光を感じる能力に問題が出てきている人も多くいます。とくに、スマホはガラケーに比べて画面が大きく・まぶしいことから、視力に問題を抱えている人にとっては長時間使えない、見ただけでまぶしいなど、スマホを使いたくても使いにくいということがあります。
特に視力の弱い方や身体が弱っている方に向けた配色やボタンや文字の大きさなどを特別に施したアプリです。こちらはiPhone版のみのアプリです。
13.アプリの入手・管理方法
本章では、アプリの入手方法と管理方法に関してまとめています。
13-1.欲しいアプリの探し方と注意点
ご自分が欲しいと思ったアプリの探し方です。今回紹介したもの以外にもアプリはたくさんあります。実は、スマホの中にある、メール・電話・インターネットのブラウザなども全てアプリですので、スマホはアプリを出し入れすることで、自由にカスタマイズできます。
スマホにアプリを追加することを「インストール」と言います。日本では「入手」と書かれていることもあります。アプリのインストール(入手)は無料ですので、次項の入手先に行き、使ってみたいなと思ったアプリは、インストールボタンを教えて、どんどん試してみましょう。
※一部アプリ内課金が伴うものもあります。
13-2.入手先の違い
本記事でも、文章の最後にアプリの入手先を案内するために
・Android 〇〇〇〇
・iPhone 〇〇〇〇
という2つの表記があり、気になった方はいるかと思います。アプリにはスマホの機械によって入手先が違います。
iPhone(iOS)をお使いの場合は Appleストアへ
Androidをお使いの場合は Googleplayストアへ
アクセスする必要があります。これは、使っているスマホを動かしているコンピューターの種類が違うためです。両方のストアにあるアプリと、どちらか片方にしかないアプリがあります。
13-3.追加方法
追加方法は、各ストアに行って、希望のアプリを見つけたらインストール(入手)ボタンを押して、アプリがダウンロードされると、完了です。
ホーム画面に戻って、アイコンを触るとアプリが起動します。
13-4.削除方法
アプリの削除方法は、iPhoneとAndroidで違います。
iPhoneの場合は以下の図のようになります。
①消したいアプリを長押しします。すると、アプリ全体がユラユラと揺れだします。今回は、右端下にある血圧ノートを削除します。
②消したい方法を選択します。アプリを削除(赤字)を押せば記録データごと削除されます。ホーム画面から取り除く(青字)は、アプリのみ削除され、データはスマホ本体に保存されます。
③アプリが削除されていることを確認して、完了です。
Androidの場合は、以下の図のようになります。
①Googleプレイのストアに入り、マイアプリのボタンをタップします。
②すでにインストールされているアプリがリストになって出てきますので、その中から、削除したいアプリをタップします。
③「アンインストール」と書かれたボタンが出てきますので、タップするとアプリが削除されます。
一度削除したアプリでも、何回でもインストールしなおすことができます。ただし、健康データなどを記録していた場合、バックアップを取っていないとデータ記録ごとすべて消えてしまいますので、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。シニアのスマホにあったら便利なアプリとして以下のようにまとめました。
- お出かけで使うアプリ
- 天気・防災・混雑の確認用アプリ
- 家族や人とつながる SNSアプリ
- スマホでテレビを見るアプリ
- スマホでラジオを聞くアプリ
- ニュースを読むアプリ
- 本・マンガを読むアプリ
- お財布の代わり スマホ決済アプリ
- 出前系アプリ
- .健康管理アプリ
- 医療系アプリ
- スマホ操作をしやすくするアプリ
- アプリの入手・管理方法
ここで紹介したアプリは無料ですので、気になるものを試してもらい、本当に気に入ったものを残す方法であれば、親にとって便利なアプリということになります。ぜひご活用ください!
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