
高齢の親御さんがスマートフォン(以下、スマホ)を使えず、お困りでしょうか。
「高齢の親がガラケーからスマホに変えたら、使い方がわからなくて何度も何度も質問してくる」
「スマホが欲しいと言うから買い与えたけれど、ガラケーとの違いに混乱して、これまで使えていた機能も使えなくなってしまった」
「パケットを分かっていないらしく翌月の請求書の金額が当初の契約より大幅に上がっていた」
確かに、高齢者にはスマホが使えない方が多くいます。
年齢的に新しいものに対応するのに時間がかかるため、「面倒だ」「難しそう」と考えて敬遠してしまうのでしょう。
また、教えてあげても、すぐ忘れて、同じ質問が繰り返されてしまうこともあり得ます。
それでも、高齢者に合うスマホの機種を選び、根気よく練習して、スマホを使えるようになる高齢者もいます。
この記事では高齢者がスマホ操作で困ることをとりあげ、その解決方法をお伝えします。
また高齢者でもラクに使えるスマホのご紹介や、スマホの使い方の教え方で気を付けること、もしものときにどこを頼ればよいかなど、高齢者のスマホ利用に役立つ情報を述べていきます。
読み終わったときには、高齢者の方も、高齢者に頼られてスマホを教える立場の家族の方なども、悩みが解決できることでしょう。
目次
1. 高齢者がスマホ操作で最初に困ること5つ
ここでは高齢者がスマートフォンを使う際、実際に「困った」と思うであろうことの、初期の具体例をいくつか見ていきます。
高齢者は身体能力が衰えていることが一般的です。具体的には視力が弱っていたり、指先の動きが鈍くなっていたりします。そのため、
「押し込むボタンはなく、画面上で指を滑らせ、感覚的に使う」
「パソコンと同等のスペックを持つため表示される文字が小さい」
「画面がガラケーよりも大きい分、手の中になじみにくく持ちにくい場合がある」
このようなスマートフォン特有の特徴は、高齢者にとっては使いづらいと感じることも多々あるでしょう。高齢者にとってスマホを使うことは大変なハードルがあると言えます。
あてはまることがあれば、その点をカバーできるかどうかを、スマホの機種を選ぶ目安のひとつにしてください。
1-1. 「いきなり画面が真っ暗になった」
この質問は、ガラケーからスマホに乗り換えたばかりの高齢者にとても多いようです。
スマホは一定時間がたつと自動でスリープモードになります。電池の消耗を防ぐために当たり前のことなのですが、思い出してみてください。ガラケーはパカッと開けば電源が入って、そのまま画面はずっと明るかったはずです。
まずはこの「スリープモード」について説明し、壊れていないこと、触らずにおいておくと自動で節電してくれると説明しましょう。
なお、画面ロック解除操作がある状態なら、解除の練習もしておきましょう。この点、シニア向けのスマホを選んだほうが、余計な操作がないので高齢者には向いています。
1-2. 「電話のかけ方がわからない」
電話のかけ方がわからなくなるのも、スマホ初心者の高齢者にとても多いのです。
何故なら、ガラケーには電話のマークのついた物理的な「ボタン」がありました。
スマホには一般的に、電話ボタンはありません。電話をかけるには、画面の「電話」アイコンをタップするのだと教えてあげましょう。
「画面をタップして操作する」こと自体が高齢者にとってはかなりの難関なのですが、「電話をかける」操作は、画面タップのよい練習にもなります。
シニア向けのスマホの場合は、正しくタップすると振動が指先に伝わる機能がついているものもあります。この機能があるスマホなら、
「指先にどの程度力を入れればいいのか」
「ちゃんと押せているのかどうか」
ということもはっきりわかるので、おすすめです。
1-3. 「あちこち触っていたら、元の画面に戻れなくなった」
シンプルですが軽くパニックになるかもしれない悩みです。何故なら、「電話」「メール」など、高齢者にとって頼みの綱のアイコンが元の画面には並んでいるからです。
最初の画面に戻るには「スワイプする」「ホームボタンを押す」「戻るボタンを押す」など、機種によって異なる対応が必要です。
高齢者の手に入れたスマホで、「元の画面に戻る」練習を繰り返し、何回かするようにうながしてあげましょう。
1-4. 「文字が入力できない、入力の仕方がわからない」
高齢者は、テンキー画面に文字を打ち込もうとしても、困ってしまうようです。
物理的なボタンではないので、タップでは押している感覚が伝わりにくいからというのが理由としてあげられます。
ガラケーは「トグル入力」といって、例えば「お」を表示させたい場合は「あ」のボタンを5回押せば「あ→い→う→え→お」と文字が変化しました。
スマホでもトグル入力は使えますが、押す感覚がないので難しいようです。
スマホ特有の「フリック入力(前後左右に指先を滑らせて文字を出す)」は、さらに高齢者には難しいようです。練習することで慣れますが、無理強いは禁物です。
高齢者が指先で「押し込んだ」感覚をわかるように、適切にタップすれば指先に振動が伝わるスマホを選ぶと、この悩みはほぼ解消されます。
文字入力は、メール(ショートメッセージ)や、LINEアプリで練習しましょう。
その際、実際に文字を入力しようとして、困ってしまう高齢者は大勢います。ガラケーには文字ボタンが並んでいて、そこを押せば文字が出ましたが、スマホにはボタンはありません。かわりに画面に「テンキー入力」または「キーボード入力」の表示画面が出てきます。
ガラケーから乗り換えた高齢者には、テンキー入力がおすすめです。購入したスマホが初期設定でキーボード入力になっていたなら、家族が初期設定をテンキーに変えておきましょう。それでも、途中で切り替わったときのために、テンキーに戻す方法も教えておいてあげたほうがよいでしょう。
<参考:音声入力なら大丈夫というわけではない>
「文字を打てないなら音声入力にすればいい」と、若い世代は簡単に考えますが、高齢者にとって生身の人ではない機械に話しかけるのは最初はハードルの高いものだと言われています。
また音声入力では、声の調子によってよけいな音や言葉も拾ってしまうので、意図しない、話したつもりのない文字が出てくると高齢者は混乱していまいます。
音声入力は、高齢者がスマホに抵抗がなくなったとき、「こんなこともできるんだよ」と追加で教えてあげるとよいでしょう。
1-5. 「アプリを使いたいが、新しいアプリの入れ方がわからない」
「最初から入っているもの以外のアプリを使うのは、上の基本の4項目をひとりでスムーズにできるようになってから」と伝えましょう。
スマホに慣れてから、アプリのインストールの仕方とそれぞれの使い方を教えてあげてください。
そして、必ず、「アプリは使う場所を考えないで使いすぎると、お金がたくさん請求される場合がある」「場合によっては通信制限がかかり、動きが非常に悪くなることもある」と伝えましょう。
これは後の章の「パケット通信」のところで詳しく説明します。
2. スマホが苦手な高齢者におすすめのスマホの特徴
この章では、高齢者でもラクに使えるスマホを紹介します。
主要なキャリア(大手携帯電話サービス会社)で使える、高齢者もテレビCMなどでおなじみのメーカー製スマホを中心に選んでいます。
どのスマホも高齢者が使いやすいよう、さまざまな工夫が施されています。
また、シニア用とはいえ、スマホとしてのスペックや機能も充実しているものが多く、使いこなせるようになれば日々の楽しみや新しいことに挑戦できる可能性がぐんと広がることでしょう。
2-1. 特徴①「見やすい」
画面が大きく、色調を高齢者の目に合うよう調整しているものが適しています。
他には屋外でも見やすいように太陽光の反射が少ないディスプレイを採用したものや、表示される文字の書体や画面の明るさを高齢者に合わせるなど、どの高齢者向けスマホも細かい工夫がされています。
高齢者の視野は若い世代のそれとは見え方が異なります。そのため、高齢者にとって「見やすさ」「ちょうどよい明るさ」「読みやすい文字の形と大きさ」は、スマホを選ぶ際、とても大切なポイントです。
2-2. 特徴②「電話・ホーム・メールの三つの主要ボタン位置がわかりやすい」
スマホがガラケーと大きく異なるのは、物理ボタンの少なさです。
高齢者にとって、指で押し込めるボタンがほとんど無いスマホは、一体どこを触ってどこを押せばいいのか、とまどうようです。
そのため、特に高齢者にとって必要な「電話・ホーム・メール」の三つの主要ボタンは、必ずわかりやすい位置にあることが大切です。
このボタン配置については、機種によって異なります。
通常のスマホと同じく画面内のアイコンを押すけれど、指先に振動が伝わって、押したとはっきりわかるようにしているものや、ガラケーと同じように、三つの主要ボタンだけは物理ボタンを採用し、スマホ下部に実装しているものなどがあります。
どの機種にも共通しているのは「わかりやすさ」。
ガラケーから乗り換えたばかりの高齢者には、とても助かることでしょう。
2-3. 特徴③「持ちやすく、丈夫で壊れにくい」
ガラケーより大き目のスマホは、高齢者の手になじみにくいサイズものものもあります。高齢者向けのスマホは高齢者の手にも馴染みやすく持ちやすい大きさや厚みなどが採用されています。
とはいえ、落としてしまったり、濡らしてしまったりすることもあるでしょう。
防水・防塵・耐衝撃性能のあるものが高齢者には適しています。
ほかには、画面に傷がつきにくく、高い強度を誇るガラスを採用しているものもあります。
2-4. 特徴④「安心できる」
大容量バッテリーを内蔵していると、高齢者が長時間外出するときでも安心です。
またスマホのことで困ったときにすぐに連絡できるセンター直通のボタンがある、防犯ブザー機能、迷惑電話・迷惑メール対策機能があるなどのサービスがあるスマホは、詐欺被害に遭いやすい高齢者の日常を守るためには必要です。
<参考❶:できるだけ周りの人が持っている機種、またはそれに近い機種にする>
例えば、「かっこいいし、若い人がもっているから」と背伸びして、あまり高齢者は持たない海外製の機種を選んだとします。
高齢者が友達と一緒にいるときスマホに不具合が出た場合、その場で誰かに対処の方法を尋ねても、同じ機種を持っている人がいなければ、誰も助けてあげられないでしょう。
はじめてのスマホは、まずは「慣れる」ことが肝心です。
そのためにも、できるだけ、教える立場の家族や友達が使い慣れているキャリアや機種を選んだほうが無難と言えるでしょう。
<参考❷:シニアにおすすめ!「らくらくスマートフォンme(F-01L)」(富士通コネクテッドテクノロジーズ)>
「シニアが使いやすいこと」に特化し、工夫されたスマホです。随所にいろいろな心配りが見えます。
画期的なのは「らくらくタッチパネル」。物理ボタンと同じ感覚で画面上のパネルを押し込むことができます。
販売台数500万台を突破し、すでにこのスマホを持っている高齢者が周りにいると考えられますので、上の参考❶でお伝えしたとおり、分からないことがあっても尋ねることもできて安心です。
①「見やすい」
画面や文字が大きく、基本機能がわかりやすく、アプリも大きく表示されます。
②「押しやすい」
触れて、押し込むと枠が白くなり、指先に「ブルッ」と振動が伝わります。押した感覚がはっきりわかり、まるで物理ボタンを押すような感覚でタッチ操作ができます。
③「安心」
スマホの操作がわからず困ったときは、無料で「らくらくホンセンター」にすぐにつながるアプリがあり、はじめから表示されています。ほかにもブザー機能、迷惑電話・迷惑メール対策機能など、高齢者を守る工夫がされています。
④「水や汚れに強い」
丸洗いができます。防水・防塵機能がしっかりしています。
⑤「便利」
写真が綺麗に撮れます。撮った花の名前を教えてくれる機能もあります。また歩数計が最初から入っており、散歩の励みにもなるでしょう。脈拍センサーもあり、健康志向の方にも便利に使ってもらえます。
ほかには仲間と気軽に交流できる「らくらくコミュニティ」、ゲームなども利用できます。ストレージ容量も安心の32GB。シニア向けとは思えないスペックです。
3. 「スマホが使える高齢者」になってもらうための5つの教え方のコツ
高齢者自身が「スマホを使いたい!」と願っているのなら、周りの家族や友人は、ぜひ、ゆっくりじっくりと教えてあげてください。
かける言葉は「大丈夫、焦らなくてもいいよ、ゆっくり覚えてね」。このスタンスで教えてあげましょう。
初めての機械や道具の使い方を覚えることには、誰しも抵抗があるものです。高齢者にとって、これまでの「電話」とまったく違う「スマートフォン」は未知の道具。自分ひとりで使えるようになるには、それなりに時間と根気が必要でしょう。
とはいえ、周りの家族や親族などにすれば、何度も何度も同じことを聞かれてうんざりしてしまうこともあるでしょう。
そんなときは例えば「最初から覚える必要がないことは省く」「初期設定などは子供世代が完了させておく」など、高齢者が抵抗なくスマホを使えるようになるための方法や教え方がいくつか考えられます。
この章ではその方法を具体的に提案します。
3-1. スマホの初期設定はこちらで終了させてから手渡す
スマホの初期設定は、必ず子供世代や親族が終了させましょう。
まったくスマホの使い方すらわからない高齢者に、初期設定をしろというのは無茶な話です。また、知らずに高額なサービスを、ショップなどで言われるがままに追加してしまう場合もあり得るので、注意が必要です。
3-2. 使わないアプリは削除して使う機能だけを残す
特にシニア向けではない一般のスマホには、高齢者は使わないアプリが最初から入っている場合があります。わからないものが画面に並んでいると、スマホに慣れていない高齢者に不安を与えてしまいます。ときには思わず触ってしまい、勝手にアプリが作動してしまって、驚いてしまうことも考えられます。
使わないアプリははじめからチェックして削除し、すっきりした状態で渡しましょう。
3-3. 使い方を教えるときに専門用語は使わない
スマホ特有の専門入力を使って説明しても、高齢者には何のことだか全く理解できないでしょう。
難しい言葉は使わず、動作をそのまま説明するだけで大丈夫です。
例えば上記にも出てきて「トグル入力」「フリック入力」を高齢者に言っても理解してもらえません。「スマホは本体に文字ボタンが無いから、画面に出てきた文字を、「あ」だったら丁寧に1回押してみてね。「き」だったら「か」行を2回触ったら出るよ」というふうに、実践を交えて、教えてあげましょう。
3-4. スマホを実際に使ってもらいながら教える
言葉だけではなく、スマホを実際に手に取って、高齢者自身にやってもらって覚えてもらいましょう。
教える側がさっさと代わりにしてしまっては、いつまでたっても高齢者は自分でスマホを使えません。間違っても、何度でも根気よく繰り返させてあげてください。
スマホを手元に、実際に使ってもらいながら教え、練習してもらうのが肝心です。
3-5. 最初は基本機能だけを徹底的に教える。高度なテクニックは慣れてから
いきなり難しいことを言わず、基本の使い方だけを教えてあげて、何度も繰り返すように伝えてあげてください。
基本の使い方に慣れたら、アプリで位置情報を使って自分の行先まで道案内をさせたり、動画を見たり、ゲームを遊んだりと、使い方の幅が広がるでしょう。
3-6. 慣れてきたら「通信パケット」について理解してもらう
通信パケットのシステムについては、よくわかっていない高齢者が多いようです。
高齢者本人の努力や子供世代をはじめとする周りの支えで、スマホをある程度使いこなせるようになれば、高齢者自身も楽しみが増えて積極的になるでしょう。
しかし、Wi-Fiのない場所で動画をずっと見ていたら、通信制限がかかったり、契約プランによってはデータ通信量が規定より多くなったことで上位の契約内容にスライドしてしまう場合があります。そうすると、使った分だけ月額が増えます。
また、高齢者はそれほど通信量を使わないだろうと家族でシェア(共有)している場合、高齢者がスマホに慣れたころに、パケットを理解しないままスマホアプリを使いすぎてしまい、家族全員に通信制限がかかってしまった…ということもあり得ます。
必ず、パケットについては、慣れてきたころにしっかりと説明し、Wi-Fiのマークについて気にするように教えてあげましょう。
最近では家の中ならばWi-Fi環境がある家庭が多いので、家の中なら安心だということも伝えてあげてください。
4. 高齢者向け|スマホの使い方で困った時の対処方法
この章では、高齢者(親)にスマホのことで頼られて困っている子供さんなどの親族の方などに代わり、スマホでのトラブルや質問に答えてくれる相談場所・サービスを紹介します。
自分が面倒を見られない時に備えて、ここにある方法を前もって伝えておいてあげるようにしましょう。
4-1.各通信キャリアの相談窓口に相談する(基本無料)
各通信キャリアには相談窓口があります。スマホの使い方についても、質問すれば答えてくれます。音声ガイダンス、LINE、オペレーターと直接話せる電話窓口など、さまざまな窓口があります。
その他には、各社、「よくあるご質問(FAQ)」のページを備えています。慣れてきたら、そのページで自分の知りたいことがないか調べることも教えてあげましょう。
とはいえ、やはり高齢者には、知りたいと思ったときにすぐに問い合わせできる電話がいちばん都合がよいかもしれません。
一定の月額を払えば、さらにサービスの充実している「有料サポートサービス」もあります。とはいえ、こちらはまず高齢者のスマホを使う様子を見てから申し込むかどうか判断してください。
❶au窓口の情報
トラブルや質問内容ごとに「無料」通話のできる電話番号が設定されています。待ち時間表示など、使う側の視点にたったサービスもあります。
・サービス窓口URL:「スマートフォン・携帯電話に関するお問い合わせ」
・電話番号:ここにある以外はサービス窓口URLから選択
「操作・設定」:0077-7058(無料)
「破損・水濡れ」:0077-7021(無料)
「故障」:0077-7042(無料)
・電話窓口受付時間:年中無休(9:00~20:00)*待ち時間も表示される
・その他の問い合わせ方法一例:「電話サポート予約サイト」を利用できる(予約した日時にオペレーターから電話がくる。マイページにログインして使う)
❷docomo窓口の情報
問い合わせ手段を、電話以外にLINEやチャットボットなど多種用意しています。
・サービス窓口URL:「スマホお悩みサポートメニュー」
・電話番号:「らくらくホンセンター」
ドコモの携帯電話からの場合(局番なし):15777
一般電話などからの場合:0120-696-937
・電話窓口受付時間:午前9時~午後8時
・その他の問い合わせ方法一例:LINEアプリ”ドコモ あんしん遠隔サポート”を友達追加して利用する
<受付時間>24時間(年中無休)
<回答時間>午前9時〜午後8時(年中無休)
❸Softbank窓口の情報
基本的な問い合わせ手段は他社と同じです。他社と比較すると手段が若干少な目。
・電話番号:
ソフトバンク携帯電話から:151(無料)
一般電話などから:0800-1700-151(無料)
・電話窓口受付時間:
平日:午前9時から午後7時まで
土日祝:午前9時から午後5時まで
・その他の問い合わせ方法一例:「よくあるご質問(FAQ)」
4-2.最寄りのキャリアショップに立ち寄って相談する(基本無料)
スマホを購入した通信キャリアのショップに行き、店員に直接スマホを見せて、困っていることを相談する方法です。目の前でプロに相談でき、トラブル解決できるので、この方法も高齢者には安心できるのではないでしょうか。
ただし、実店舗の待ち時間はたいていの場合とても長く、店によっては1時間以上待たなければならないことも少なくありません。
平日の昼間など、比較的空いている時間帯に行くと待ち時間が短縮できます。そのこともふくめ、どの店舗に行くか教えてあげましょう。
4-3.ワンタッチで相談できる機能付きのスマホを持たせる
シニア向けのスマホの場合、特定のボタンを押すと、すぐにオペレーターにつながるようになっています。これならば困ったときにすぐ行動できるので、大変便利です。なにかをスマホでしたいとき、どの手順でどこを触ればよいのかなど、丁寧に教えてくれます。
例えば「らくらくスマートホン」の場合、無料で「らくらくホンセンター」につながるコマンドボタンが画面に表示されています。これを押すだけですぐにオペレーターにつながり、簡単な言葉で、わかりやすく説明してくれます。
ただし、肝心のスマホ本体が壊れていたり、電源が入らなかったりすれば、せっかくのワンタッチボタンは使えません。
上記の「電話番号」を紙の手帳などにメモして、高齢者本人がいつも持っているバッグなどにあらかじめ入れておいた方が安心です。
まとめ
この記事では、スマホを使えない高齢者がスマホを持ちたいと思ったとき、どのように周りの家族がサポートし、教えてあげるか、どういうスマホを選ぶべきかをお伝えしてきました。
まず、高齢者が一体なにに困るのかを理解しましょう。スマホに慣れている子供世代や家族にしたら「そんなこと?」と思うような初歩的なことも、高齢者にとっては未知の世界、まったくの新しい体験です。
教えてあげる際は、スマホを手に持ってもらい、いっしょに見ながら、丁寧に、ゆっくりを心がけましょう。
スマホを買うときは、最初の一台はシニア向けに工夫がされているスマホを選ぶことをおすすめします。ガラケーからも抵抗なく乗り換えられるでしょう。
ひとつができたら、次のステップへ。いきなり難しい用語を使ったり、高齢者任せにしたりせず、最初の設定などはスマホに慣れている人が行ってあげてください。
慣れてきたら、アプリをダウンロードして使い方を教えたり、パケットを理解してもらったりと、高齢者とスマホの関りを広く深くしていきましょう。この場合も「すこしずつ、ゆっくり、くりかえす」を、教える側も教えられる側の高齢者も、心がけるとよいでしょう。
この記事を読み終わり、あなたの身の回りの高齢者が、スマホを使いこなせるようになる一歩が踏み出せれば幸いです。
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