
暑い夏はついつい冷房に頼りがちですが、視覚的に涼しさを感じることも重要です。
庭やベランダに鮮やかな花を植えることで気分を一新でき、涼し気な感覚を得られるでしょう。
しかし、夏場は気温が高く植物にとっても厳しい季節といえます。
そのため、暑さに強い夏の花を育てるのがおすすめです。
ここでは、鉢植えで育てられる夏の花を20種類紹介。
種類ごとの育て方と自分に合った夏の花の選び方について、ポイントをまとめました。
色や草姿など、自分好みの夏の花を見つけるために役立ててください。
目次
- 1. 鉢植えで夏の花を育てる際のポイント
- 2. 鉢植えで育てられるおすすめの夏の花20種類
- 3. アガパンサス【涼しげで美しい】
- 4. アカンサス【力強さを感じられる】
- 5. アサガオ【懐かしい気分に浸れる】
- 6. アジサイ【梅雨の時期に楽しめる】
- 7. アメリカンブルー【育てやすい種類】
- 8. インパチェンス【初心者でも育てやすい】
- 9. ガザニア【鮮やかな花を咲かせる】
- 10. カサブランカ【白く上品な印象】
- 11. キンギョソウ【金魚のような花を咲かせる】
- 12. クレマチス【さまざまな花びらの色を選べる】
- 13. ケイトウ【インパクト抜群】
- 14. コスモス【淡い色の花が美しい】
- 15. サルビア【暑さに強く育てやすい】
- 16. センニチコウ【鮮やかな苞を楽しめる】
- 17. トレニア【育てやすく初心者向け】
- 18. トルコギキョウ【多様な色の花を咲かせる】
- 19. ひまわり【夏らしい花】
- 20. ペチュニア【育てやすく初心者向き】
- 21. ペンタス【暑さに強い種類】
- 22. ブーゲンビリア【南国気分を感じられる】
- 23. 夏の花との出会いを楽しもう
- まとめ
1. 鉢植えで夏の花を育てる際のポイント
花を育てるために十分なスペースがない場合、軒下やベランダを活用しているケースは多いでしょう。
鉢植えを使えば少ない面積でも花を育てることができます。
元々暑さに強い品種である夏の花も、きちんと管理しなければ成長してはくれません。
ここでは、夏の花を育てるための4つのポイントを解説します。
- 日差しの強すぎる場所を避ける
- 熱くなりすぎない環境にする
- 適度な水やりを心がける
- 通気性のよい場所を選ぶ
1−1. 日差しの強すぎる場所を避ける
鉢植えで夏の花を育てる場合は、日差しの強い場所を避ける必要があります。
光がよく当たるベランダに鉢植えを置いておくと、葉や幹の温度が高くなり組織が破壊されてしまうためです。
葉やけや幹やけといった花の夏バテを防ぐためにも、日当たりのよすぎる場所を避け、軒下といった陰ができる涼しい場所を選びましょう。
鉢植えが多かったりプランターで育てるため移動をさせにくい場合は、すだれや葦簾を置いて影をつくるなど、直射日光が当たらないようにする工夫ができます。
西日を避けることで、花へのダメージを少なくできます。
1−2. 熱くなりすぎない環境にする
直射日光の当たる場所に鉢植えを置いておくと、日中の周辺温度は50°近くになり花が夏バテする原因になります。
そのため、直射日光を避けるのと同時に暑さ対策も必要です。
植物は気温が高くなると根からの呼吸が盛んになります。
土に覆われて通気性のよくない鉢植えの中では酸欠を起こすため注意しましょう。
花の夏バテを防ぐためには、下記のような周辺の温度を下げる工夫が大切です。
- 鉢植え同士の間隔を開けて風通しをよくする
- 床面の熱が伝わらないよう、すのこやブロックで距離を取る
- エアコンの室外機の周辺を避ける
1−3. 適度な水やりを心がける
夏の花を育てる際の水やりの量とタイミングを意識しましょう。
夏は土が乾燥しやすいため、鉢植えから水が流れ出すほどに十分に与えましょう。
小さめの鉢植えは水切れを起こしやすいため、花の種類に応じて適切な回数の水を与えます。
水やりをするタイミングは、朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
鉢植えの中に残った水が日中の温度で熱せられ、花の根を傷つけてしまう恐れがあるためです。
適切な水やりの実践により、夏の花は元気に育ってくれます。
1−4. 通気性のよい場所を選ぶ
夏の花の鉢植えを置く際には、蒸れに気をつける必要があります。
梅雨から夏にかけては湿度が高くなり、植物が弱る原因になるためです。
そのため、夏場の蒸れ対策は必須です。
鉢植えは風通しのよい場所に置き、蒸れにくい環境をつくりましょう。
また、不要な枝葉や花がらはきちんと取り除くことが大切です。
土の上に落ちた花がらは害虫の発生原因となるため、蒸れ対策と合わせて対応しましょう。
2. 鉢植えで育てられるおすすめの夏の花20種類
ここからは、鉢植えで育てられるおすすめの夏の花を20種類紹介します。
それぞれの花の特徴と開花時期、育て方のポイントを踏まえて解説しますので、チェックしてみてください。
夏の花の種類 | 花の特徴 |
涼しげで美しい | |
力強さを感じられる | |
懐かしい気分に浸れる | |
梅雨の時期に楽しめる | |
育てやすい種類 | |
初心者でも育てやすい | |
鮮やかな花を咲かせる | |
白く上品な印象 | |
金魚のような花を咲かせる | |
さまざまな花びらの色を選べる | |
インパクト抜群 | |
淡い色の花が美しい | |
暑さに強く育てやすい | |
鮮やかな苞を楽しめる | |
育てやすく初心者向け | |
多様な色の花を咲かせる | |
夏らしい花 | |
育てやすく初心者向き | |
暑さに強い種類 | |
南国気分を感じられる |
2−1. 夏の花を選ぶポイント
夏の花の種類をチェックしながら、自分で育てたいと思うものを選ぶ際のポイントを紹介します。
- 少ない種類を育てる
- 花の色をイメージしておく
- 草丈と草姿のバランスを意識する
特に初心者の人は上記を意識しておくとよいでしょう。
2−1−1. 少ない種類を育てる
夏の花を育てる際には、複数を植えるのではなく品種を絞ることが効果的です。
夏の花が育ちやすい環境づくりに欠かせない、風通しのよさや蒸れ対策を怠らないためには、さまざまな種類を集めるよりも、一つの種類を複数育てるほうが簡単といえます。
水やりや花がらの除去など、定期的な手入れがスムーズに行えます。
2−1−2. 花の色をイメージしておく
夏の花がどのような色の花を咲かせるかを把握しておけば、開花後の姿をイメージしやすくなります。
育てる前に花の特徴を把握し、希望に合うものを選ぶとよいでしょう。
見ているだけで清々しい気持ちになれるよう、清涼感のある青や紫など、青系統の色の花であればクールな印象を与えてくれます。
白い花を咲かせる種類は、清潔感を演出できます。
ピンクや赤の花はインパクト抜群で、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるでしょう。
2−1−3. 草丈と草姿のバランスを意識する
夏の花を育てる上で、見た目の印象に関わる草丈と花姿。
成長後にどのような姿になるのかをイメージしておけば、ガーデニングの配置を組みやすくなります。
夏の花の種類によって高さが異なるため、庭先やベランダなど鉢植えを置く場所に適しているかもチェックしておくとよいでしょう。
3. アガパンサス【涼しげで美しい】
アガパンサスは紫や白の涼しげな色の花を咲かせる夏の花です。
南アフリカ原産のため暑さに強く、日本の気候でも育てやすい種類といえます。
花の形は細長いものやラッパ状のものがあり、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
さまざまな品種が生み出されており、草丈も異なるためイメージに合わせて選べます。
丈夫な種類のため育てる際にはあまり手がかからず、初心者向きといえます。
3−1. アガパンサスの特徴
アガパンサスの特徴をまとめました。
育てる際の参考にしてみてください。
アガパンサスの特徴 | |
花の色 | 紫、白、複色 |
草丈 | 0.3~1.5m |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 5月下旬~8月上旬 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
3−2. アガパンサスを育てる際のポイント
アガパンサスは環境に適応しやすい種類であるため、初めて夏の花を育てる人に向いています。
乾燥に強いため十分な日当たりと水はけしやすい場所に置くとよいでしょう。
水やりは土が乾いてからたっぷりと与えるとよいでしょう。
春は成長期であるため、多めに水やりをします。
4. アカンサス【力強さを感じられる】
アカンサスは草丈が1.5m程度にもなる、大型の夏の花です。
白や紫の花を咲かせ、コントラストが美しく見応えがあります。
大きな花穂と葉をつけて成長する姿は雄大で、夏の暑さに負けない力強さを感じさせてくれるでしょう。
4−1. アカンサスの特徴
アカンサスの特徴をまとめました。
暑さに強く育てやすい種類といえます。
アカンサスの特徴 | |
花の色 | 白、ピンク |
草丈 | 60~150cm |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花時期 | 6月中旬~8月中旬 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
4−2. アカンサスを育てる際のポイント
アカンサスは暑さだけでなく寒さにも強いため、極端に寒い地方でなければ育てることが可能です。
乾燥に強く、日当たりのよい場所から日陰まで置き場所を選びません。
水やりの頻度は少なくて済みますが、鉢植えで育てる際には土が乾いてきた頃が目安です。
5. アサガオ【懐かしい気分に浸れる】
アサガオを小学校で育てた経験のある人も多いでしょう。
古くに中国から持ち込まれて以来、日本で伝統的に親しまれてきました。
円錐状の色とりどりの花を咲かせ、涼し気な雰囲気を醸し出してくれます。
つるが非常によく伸びるため、カーテンのようにして育てる方法が一般的となっています。
子供の頃を懐かしみながら、アサガオを育ててみるのもよいでしょう。
5−1. アサガオの特徴
アサガオの特徴をまとめました。
花の色が多く、好みに合わせて選びやすくなっています。
アサガオの特徴 | |
花の色 | 青、紫、赤、ピンク、白、複色 |
草丈 | 20cm~6m |
原産地 | 熱帯、亜熱帯地域 |
開花時期 | 7月中旬~10月上旬 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
5−2. アサガオを育てる際のポイント
基本は日当たりと風通しのよい場所に鉢植えを置いて育てます。
アサガオは暑さに強い種類ですが、真夏になると暑さで葉がしおれることがあります。
西日を避けて日陰に置くとよいでしょう。
アサガオは短日植物であり、夜には光を当てないように置き場所に工夫が必要です。
水やりは花が咲くまでは控えめにし、開花後は土が乾かないように十分に与えましょう。
気温の高くならない朝や夕方に行うことが大切です。
6. アジサイ【梅雨の時期に楽しめる】
アジサイは日本産の夏の花で、梅雨時に咲いて人々を楽しませてくれます。
青や紫色の花を咲かせ、夏が訪れる前にクールな印象を与えてくれる所が人気です。
アジサイは丈夫な花のため育てやすく、鉢植えでもしっかりと生育させることが可能です。
6−1. アジサイの特徴
アジサイの特徴をまとめました。
丈夫なため初心者でも育てやすい種類といえます。
アジサイの特徴 | |
花の色 | 青、紫、ピンク |
草丈 | 2m |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 6月~9月上旬 |
暑さへの耐性 | やや低い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
6−2. アジサイを育てる際のポイント
鮮やかな花を咲かせるには、日当たりのよい場所に置くとよいでしょう。
土はやや湿り気があるほうを好むため、水やりの際には乾燥させないよう注意が必要です。
花の色は土壌の酸性度の影響を受けるため、青色の花を咲かせたい時には過リン酸石灰や硫安を使って酸性の土壌にします。
ピンクの花を咲かせたい場合は、消石灰や苦土石灰を混ぜて土をアルカリ性にしましょう。
7. アメリカンブルー【育てやすい種類】
アメリカンブルーはエボルブルスとも呼ばれる夏の花です。
葉腋に小さめの青い花を咲かせ、爽やかな印象を与えてくれます。
曇りの日は花が閉じるのが特徴です。
乾燥に強いため夏に力強く成長します。
枝が四方に伸び、花壇やコンテナを鮮やかに彩ってくれるでしょう。
7−1. アメリカンブルーの特徴
アメリカンブルーの特徴をチェックしておきましょう。
開花している時期が長く、初心者でも育てやすい種類となっています。
アメリカンブルーの特徴 | |
花の色 | 青 |
草丈 | 20~40cm |
原産地 | 中央アメリカ |
開花時期 | 4月下旬~10月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
7−2. アメリカンブルーを育てる際のポイント
アメリカンブルーは暑さに強いため、日当たりと水はけのよい場所を好みます。
水やりは土が乾いてからたっぷりとやるとよいでしょう。
鉢植え内に水分が多い状況になるのを避け、乾き気味にしておくのがポイントです。
アメリカンブルーは寒さには弱く、冬場は霜が降りないように室内での飼育が適しています。
8. インパチェンス【初心者でも育てやすい】
インパチェンスは、赤や白、ピンク、オレンジといったカラフルな色の花を咲かせます。
花の咲き方は一重、半八重、八重咲きと種類があり、好みで選ぶとよいでしょう。
花を咲かせる時期が初夏から秋までと長く、きちんと世話をすれば長く鑑賞できます。
たくさんの花を咲かせる姿は圧巻です。
8−1. インパチェンスの特徴
インパチェンスの特徴をまとめました。
生育が早く、育てやすい夏の花といえます。
インパチェンスの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、オレンジ、白 |
草丈 | 15~40cm |
原産地 | 熱帯アフリカ |
開花時期 | 5月~11月上旬 |
暑さへの耐性 | やや強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
8−2. インパチェンスを育てる際のポイント
八重咲きするインパチェンスの品種は雨に弱いため、鉢植えで育てるのに適しています。
日陰でも育てられますが、日中は十分な日の光を当ててやるとよいでしょう。
夏場は午前中に日光を当てて、午後は半日陰に移動させるのがおすすめです。
秋になれば少しずつ日光に慣らしながら、日当たりのよい場所に置けます。
水やりは土の表面が乾いた状態で、底面から水があふれるほどに与えるようにします。
9. ガザニア【鮮やかな花を咲かせる】
ガザニアは赤や黄色、オレンジの鮮やかな花を咲かせる夏の花です。
春から秋まで花を咲かせるため、丁寧に育てれば長い期間鑑賞できます。
太陽の光が当たると花が開き、夕方から閉じる性質を持っているため、日中に眺めるとよいでしょう。
力強く花を咲かせる姿は、夏バテを吹き飛ばしてくれそうなパワーを感じます。
ガザニアは暑さに強い反面多湿には弱いため、梅雨の時期に腐る危険があるため注意しましょう。
9−1. ガザニアの特徴
ガザニアの特徴をまとめました。
多彩な色の花を咲かせるため、庭先やベランダを鮮やかな空間に変えられます。
ガザニアの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、白、黄、オレンジ |
草丈 | 15~40cm |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 4月~10月上旬 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★☆☆ |
9−2. ガザニアを育てる際のポイント
ガザニアを育てる際には、日当たりと風通しのよい場所に鉢植えを置きましょう。
日当たりが悪いと花が開かないため、日陰に置きすぎないように気をつけます。
水やりは土が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。
過湿に弱いため土の水はけをよくする工夫が必要です。
10. カサブランカ【白く上品な印象】
カサブランカはオランダで改良されたユリ科の夏の花です。
うつむき加減の白く大きな花を咲かせ、優雅な印象を与えてくれます。
花は直径が20cm以上に育つことがあり、鉢植えでも十分に育てやすい品種です。
10−1. カサブランカの特徴
カサブランカの特徴をまとめました。
初心者の人にも育てやすい種類の花となっています。
カサブランカの特徴 | |
花の色 | 白 |
草丈 | 1~2m |
原産地 | オランダ |
開花時期 | 6月~8月 |
暑さへの耐性 | やや強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
10−2. カサブランカを育てる際のポイント
カサブランカの球根は外皮で覆われておらず、乾燥に極めて弱くなっています。
球根を手に入れたらすぐに鉢植えに植えるようにしましょう。
カサブランカは直射日光に弱いため、強い日差しを避けて半日陰に置きます。
水やりのタイミングは、鉢植えの土が乾いてきた頃です。
11. キンギョソウ【金魚のような花を咲かせる】
キンギョソウは赤やピンク、白、黄色といった多様な色の花を咲かせます。
春から初夏まで花を咲かせ、見ているだけで気持ちよくしてくれるでしょう。
花の形状は金魚のようにふっくらとしており、名前の由来となっています。
11−1. キンギョソウの特徴
キンギョソウの特徴をまとめました。
鮮やかな色の花を咲かせる所が魅力です。
キンギョソウの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、白、黄、オレンジ、複色 |
草丈 | 20~120cm |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花時期 | 4月~6月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
11−2. キンギョソウを育てる際のポイント
キンギョソウを育てる際には日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。
日陰や多湿な場所では十分に成長せず、きれいな花を咲かせることもできません。
暑さには強い品種ですが、梅雨に入ると枯れやすくなります。
水やりの際には小苗の時期は土を乾かさないように気をつけ、成長後は乾燥してきた頃にあげるようにしましょう。
12. クレマチス【さまざまな花びらの色を選べる】
クレマチスは長いつるを伸ばして、成長しながら花を咲かせます。
品種によって開花時期が異なり、時期をずらしながら花の開花を次々と楽しむことも可能です。
黄色い花を咲かせるタングチカ系、ヒアシンスに似た花をつけるヘラクレイフォリア系など、種類ごとに花の形状が異なる点がポイントです。
この2種類は初夏から夏の時期に花を咲かせます。
おしべが突き出したような花の形状を持つヴィタルバ系、小さな十文字形の花を咲かせるフラミュラ系は夏から秋にかけて開花します。
12−1. クレマチスの特徴
クレマチスの特徴をまとめました。
種類によって開花時期が異なるため、咲かせたい季節に合わせて選ぶとよいでしょう。
クレマチスの特徴 | |
花の色 | 青、赤、ピンク、黄、茶、黒、白、複色 |
草丈 | 150~300cm |
原産地 | 北半球 |
開花時期 | 5月~10月(種類によって開花時期が異なる) |
暑さへの強さ | 普通 |
育てやすさ | ★★★★☆ |
12−2. クレマチスを育てる際のポイント
クレマチスは日当たりのよい場所で育てましょう。
風通しのよさも重要ですが、風が強すぎても傷む原因となるため、風向きを確認した上で鉢植えの置き場所を決めます。
水やりは土の表面が乾いたタイミングで、底からあふれるほどに与えます。
夏場は1日に2回の水やりが必要になります。
13. ケイトウ【インパクト抜群】
ケイトウは赤系統の鮮やかな花をつける種類で、日本でも古くから親しまれてきました。
花を咲かせた姿が鶏のトサカのように見えるため、鶏頭(ケイトウ)と呼ばれています。
ケイトウは主に以下の4種類が多く育てられています。
- トサカ系、クリスタータグループ
- 久留米ゲイトウグループ
- プルモーサ系、羽毛ゲイトウグループ
- キルドシー系、ヤリゲイトウグループ
13−1. ケイトウの特徴
ケイトウの特徴をまとめました。
暑さに強く初心者にも育てやすい種類の花です。
ケイトウの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、黄、オレンジ、淡緑 |
草丈 | 0.1~2m |
原産地 | インド、熱帯アジア |
開花時期 | 7月~11月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
13−2. ケイトウを育てる際のポイント
ケイトウは日当たりと水はけのよい場所を選んで育てます。
肥よくな土では大きな花をつけますが、やせた土で育てると小さめの花を咲かせ、見栄えがよくなります。
水やりは土が乾かないよう、しっかりと与えるようにしましょう。
苗の成長中は乾燥しないよう気を配る必要があります。
14. コスモス【淡い色の花が美しい】
コスモスは育てやすい夏の花で、ピンクや赤、白といったカラフルな色の花を咲かせます。
和名は秋桜で、秋に美しい花を咲かせる花でした。
近年では品種改良により夏に開花させられるようになっています。
14−1. コスモスの特徴
コスモスの特徴をまとめました。
開花時期が長く、初心者でも育てやすい種類となっています。
コスモスの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、白、黄、オレンジ、複色 |
草丈 | 50~120cm |
原産地 | メキシコ |
開花時期 | 6月~11月 |
暑さへの耐性 | 普通 |
育てやすさ | ★★★★★ |
14−2. コスモスを育てる際のポイント
コスモスを鉢植えで育てる際には、風通しのよい場所に置きましょう。
4~5月に植えつけることで、夏の時期に開花させられます。
水やりの際には、土の表面が乾いたころにたっぷりと与えます。
15. サルビア【暑さに強く育てやすい】
非常に濃い赤の花を咲かせるサルビアは、鉢植えで育てても抜群の迫力を誇ります。
花は長い穂の形状になっており、下から準に開花します。
約900種類あるサルビアの中でも、赤い花を咲かせるサルビア・スプレンデンスが人気となっています。
15−1. サルビアの特徴
サルビアの特徴をまとめました。
種類によって咲く花の色が異なります。
サルビアの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、紫、青、白、複色 |
草丈 | 20~160cm |
原産地 | 南米 |
開花時期 | 6月~11月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
15−2. サルビアを育てる際のポイント
サルビアは日当たりがよく乾燥しにくい場所で育てるのに適しています。
鉢植えの土が乾いたころに水をたっぷりと与えましょう。
水切れは下葉を枯れさせる原因になるため、注意が必要です。
16. センニチコウ【鮮やかな苞を楽しめる】
センニチコウは花ではなく、その下につく苞の鮮やかさを眺める夏の花です。
赤や紫、ピンク、白といった鮮やかな苞は、見ていて飽きがくることはありません。
暑さに強く長期間咲き続けるため、じっくりと鑑賞できる点が嬉しいポイントです。
熱帯地方の原産で100種以上があり、異なる色味を咲かせるため好みで選ぶのもよいでしょう。
16−1. センニチコウの特徴
センニチコウの特徴をまとめました。
暑さに強く、初心者でも育てやすい種類となっています。
センニチコウの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、黄、紫、白 |
草丈 | 15~70cm |
原産地 | 熱帯地域 |
開花時期 | 5月~11月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★★ |
16−2. センニチコウを育てる際のポイント
センニチコウは日当たりのよい場所で育てましょう。
水やりのタイミングは土の表面が乾いてきた頃です。
水をやりすぎて過湿にならないよう気を配る必要があります。
17. トレニア【育てやすく初心者向け】
トレニアは熱帯地方の原産であるため、暑さに強く夏場に多くの花を咲かせる種類です。
鮮やかな花の色は見ていて飽きません。
しっかりと生い茂り、ボリューム感のある姿に成長します。
種を春にまけば夏から秋にかけて花を咲かせられ、長期間にわたって美しさを楽しめます。
17−1. トレニアの特徴
トレニアの特徴をまとめました。
開花の期間が長く、じっくりと育てながら楽しめる夏の花となっています。
トレニアの特徴 | |
花の色 | 青、紫、白、ピンク、黄 |
草丈 | 20~30cm |
原産地 | アジア、アフリカ |
開花時期 | 4月~11月 |
暑さへの耐性 | 普通 |
育てやすさ | ★★★★★ |
17−2. トレニアを育てる際のポイント
4~11月は風通しのよい日なたで育てられますが、7~8月の夏場は直射日光をさけて日陰へ移動させましょう。
鉢植えでも育てられますが、ハンギングバスケットに植えると蒸れ対策ができ、より大きく成長させられます。
土を乾燥させないように、タイミングよく水やりをしましょう。
18. トルコギキョウ【多様な色の花を咲かせる】
トルコギキョウは北アメリカやメキシコを原産とする植物です。
昭和10年代に日本に持ち込まれ、品種改良を経て紫だけでなくピンクや緑、茶色といった多様な花を咲かせるようになりました。
18−1. トルコギキョウの特徴
トルコギキョウの特徴をまとめました。
育てる際の難易度はやや高く、ある程度経験のある人のほうが向いているといえます。
トルコギキョウの特徴 | |
花の色 | ピンク、青、紫、白、黄、複色 |
草丈 | 20~120cm |
原産地 | 北アメリカ、メキシコ |
開花時期 | 3月~6月 |
暑さへの耐性 | やや弱い |
育てやすさ | ★★☆☆☆ |
18−2. トルコギキョウを育てる際のポイント
トルコギキョウを鉢植えで育てる際には、9~10月に種をまいておき、雨を避けて涼しい場所に置いておきます。
発芽後はしっかりと日光を当てつつ、温度を下げすぎないように管理しましょう。
3月に開花したら日当たりのよい場所に置いて生育させます。
水やりの際は土が乾かないようにしっかりと与えましょう。
19. ひまわり【夏らしい花】
黄色く大きな花を咲かせ、夏の象徴ともいえるひまわり。
初心者でも育てやすく、夏の暑さを乗り切る力を与えてくれるでしょう。
種をまいてから育てるのに適しています。
ひまわりの品種によって草丈が異なり、育てる環境に合わせて選べます。
採取した種は食用や飼料用など、豊富な活用方法があります。
19−1. ひまわりの特徴
ひまわりの特徴をまとめました。
種まきから育てやすく、初心者向けといえます。
ひまわりの特徴 | |
花の色 | オレンジ、黄、茶、複色 |
草丈 | 30~300cm |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 7月~9月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
19−2. ひまわりを育てる際のポイント
ひまわりは日当たりのよい場所で育てられます。
弱酸性から中性の土を好むため、腐葉土や堆肥を使って土をつくるとよいでしょう。
水やりは発芽から成長期にかけてはしっかりと与えます。
成長するにしたがって多湿を好まなくなるため、水やりの量を減らしましょう。
20. ペチュニア【育てやすく初心者向き】
ペチュニアにはさまざまな品種があり、花の大小や、八重咲き、茂り方などに違いがあります。
成長が早く丈夫な種類のため、初めて夏の花を育てようとしている人にもおすすめです。
開花期間が長く、じっくりと育てながら花が咲く姿を楽しめる種類です。
20−1. ペチュニアの特徴
ペチュニアの特徴をまとめました。
日当たりのよい場所で育てられ、初心者向けの夏の花といえます。
ペチュニアの特徴 | |
花の色 | 青、紫、赤、ピンク、白、黄、複色 |
草丈 | 10~30cm |
原産地 | 南アメリカ |
開花時期 | 3月~11月 |
暑さへの耐性 | 普通 |
育てやすさ | ★★★★★ |
20−2. ペチュニアを育てる際のポイント
ペチュニアを鉢植えで育てる場合は、日当たりと風通しのよい場所に置くとよいでしょう。
低い位置に置くと泥はねによって病気になるため、地面から少し高い位置に置くと安心です。
水やりは土の表面が乾いた頃に、しっかりと与えるようにしましょう。
21. ペンタス【暑さに強い種類】
ペンタスは春から秋まで長期間にわたって花を咲かせる種類です。
小型の星形の花を咲かせ、一度に多く開花するため見栄えがよくなっています。
暑さに強く、夏場でもしっかりと花を咲かせられる点が魅力です。
低木状に育つ種類ですが、品種改良によって鉢植えでも育てられるようになっています。
21−1. ペンタスの特徴
ペンタスの特徴をまとめました。
日当たりの調節に工夫が必要ですが、比較的育てやすい種類といえます。
ペンタスの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、紫、白 |
草丈 | 0.3~1.5m |
原産地 | 東アフリカ |
開花時期 | 5月~10月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
21−2. ペンタスを育てる際のポイント
ペンタスを育てる際には、日当たりがよい場所を選んで鉢植えを置きましょう。
蒸れに弱いため風通しをよくしておくことを忘れてはいけません。
夏の暑さに強い種類ですが、高温になりがちな場所を避け、日陰に移すことで元気に育てられます。
土が乾いた頃に水やりを行います。
水を与えすぎないようにしつつ、土が乾きすぎないように気をつけましょう。
22. ブーゲンビリア【南国気分を感じられる】
ブーゲンビリアは長い期間咲き、熱帯地方の原産のため暑さに強い種類です。
苞の部分が鮮やかな色をつけ、中心部に白い花を咲かせます。
赤やピンクの鮮やかな色は、暑い夏らしいエネルギッシュな輝きを放ちます。
日中の温度が20~25度以上になるとつぼみをつける性質があり、年間で2~3回ほど花を咲かせられます。
21−1. ブーゲンビリアの特徴
ブーゲンビリアの特徴をまとめました。
肥料と水やりの調整により、1年で2~3回の開花が可能です。
ブーゲンビリアの特徴 | |
花の色 | 赤、ピンク、白、オレンジ、黄、複色 |
草丈 | 0.5~3m |
原産地 | 中南米 |
開花時期 | 4月~5月、10月~11月 |
暑さへの耐性 | 強い |
育てやすさ | ★★★★☆ |
21−2. ブーゲンビリアを育てる際のポイント
ブーゲンビリアは日当たりのよい場所で育てられます。
反対に日陰に置くと開花しないため、気をつけましょう。
水やりの際には与える量を調整する必要があります。
水を与えすぎると葉が成長して開花しないため、新しい枝が伸び始めるようにある程度の土を乾燥させることが重要になります。
23. 夏の花との出会いを楽しもう
鉢植えで育てたり花壇に植えてある花を見たりと、夏の花との出合いを積極的にしたいものです。
暑い夏だからこそ、熱中症に気をつけながら鮮やかな色の花を咲かせる植物からエネルギーをもらいましょう。
夏の花を記録するには、スマホのカメラ機能が便利といえます。
「らくらくスマートフォン F-52B」なら、夏の花を美しく記録に残せ、図鑑として管理することが可能です。
23−1. 2眼カメラで花を美しく記録できる
出展:らくらくスマートフォン F-52B 製品特長(より使いやすく)
らくらくスマートフォン F-52Bのカメラは2眼となっており、マクロ撮影が可能です。
マクロ撮影モードに切り替えれば接写でき、細部までしっかりとピントを合わせて写真に残せます。
夏の花を遠方や近くから撮影したい時に便利な機能といえます。
23−2. 花ノートで自分だけの図鑑をつくれる
らくらくスマートフォン F-52Bに内蔵されている「花ノート」というアプリを使えば、撮影した写真から花の名前を知ることができます。
散歩中に見つけた名も知らぬ花でも、写真に撮れば名前や特徴を知れるかもしれません。
気になった花の名前を調べ、特徴を把握してから自分で育てることも可能です。
23−3. らくらくコミュニティで花の写真を共有できる
出展:らくらくスマートフォン F-52B 製品特長(健康・楽しい)
らくらくスマートフォン F-52Bで撮影した写真は、「らくらくコミュニティらくらくコミュニティ」と呼ばれるSNS上に共有可能です。
らくらくコミュニティは50代以上のユーザーが多く、趣味に関する投稿を通じて交流を図ることができます。
花の写真を投稿すれば、花好きな人からのコメントやリアクションが貰えるかもしれません。
きれいに撮れたと思う写真を共有すれば、夏の花を育てるモチベーションアップにもつながります。
まとめ
鉢植えで育てられる夏の花には、多くの種類があります。
いずれも鮮やかな花を咲かせるため、夏の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるでしょう。
夏の花を育てたい場合は、花の色や草丈を知っておくことで、成長後の姿をイメージしやすくなります。
以下の育て方のポイントを把握し、しっかりと育てていきましょう。
- 日差しの強すぎる場所を避ける
- 熱くなりすぎない環境にする
- 適度な水やりを心がける
- 通気性のよい場所を選ぶ
植物を育てた経験のない人は、まずは初心者向けの夏の花からチャレンジすることをおすすめします。
暑さに強く枯れにくい花なら、夏場でもしっかと花を咲かせてくれるでしょう。
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