
「SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を使ってみたいけど、自分にもできるのかな…」
「写真や文章をSNSにアップしても、誰も『いいね』してくれないのでは…」と思っていませんか?
フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、ライン(LINE)などのSNSがあるのは知っているけど、参加方法や使い方がよく分からなかったり、疑心暗鬼になっている方もいるのではないでしょうか。
でも、同じ趣味を持つ人と友だちになると楽しいですよね?
この記事では、
- SNSで具体的に何ができるか
- SNSのメリットとデメリット
- シニアにおすすめのSNS
などを詳しく紹介しますので、あなたに合ったSNSがきっと見つかると思います。
SNSに対する不安要素を取り除き、ストレスのない状態で利用し、新しい出会いや、新しい余暇の過ごし方を見つけて、あなたの生活がより楽しいものになれば幸いです。
そして、今までモヤモヤしていたものがスッキリすること間違えなしです!
1.楽しくて有益!SNSを使ってできること
「SNS」と聞いたら、どんなことができると思いますか?
SNSは、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略で、人と人のつながりの場をウェブ(インターネット)上で提供してくれるサービスです。
具体的にできることは、
- 最新情報・口コミ情報を得られる
- 自己PRができる
- 趣味を通じて新たな友だちができる
- 災害時の情報交換ツールとして活用
- うつ病・認知症などの予防対策
などです。詳しくみていきましょう。
1-1.最新情報・口コミ情報を得られる
SNSに登録したあとの使い方は自由ですが、積極的に情報を発信する前に、まず他の参加者が何をしているのか眺めてみたり、興味ある情報だけをチェックするだけでも楽しめます。
SNSが雑誌やテレビと大きく異なる点は、編集していない情報がタイムリーに上がってくること。
発信元が怪しい情報は特にうのみにすべきではない“のですが、速報性が高く、スポンサーなどの意向が含まれていない口コミ情報を得られるのも魅力です。
1-2.自己PRができる
ウェブ上で自分の趣味や特技をPRできます。
人間の心理として、納得できる作品が完成したときや、素敵な洋服を購入したとき、美味しいものを食べたとき、旅行中など、多くの人にその感動を伝えたくなりますよね。
リアルな世界と同じく、自慢話が多いのは好かれない傾向にありますが、ほどほどであれば見ている側も共感してくれます。
さらに、飲食店や販売業を営んでいる人は、店のメニュー紹介や商品PRなどにも利用でき、宣伝効果も期待できます。
1-3.趣味を通じて新たな友だちができる
SNS上の投稿やタイムラインを見ていると、思わぬ知人が共通の趣味を持っていたり、友人の友人が同じスポーツ選手・芸能人のファンだったり、さまざまな発見があります。
そんな共通の話題でつながりが深まったり、友だちになったりすることもあります。
また、旅行や温泉めぐり、散歩、ガーデニング、料理、映画・演劇・音楽・絵画鑑賞、俳句など興味ある趣味のグループに参加すれば、出会いのチャンスが広がります。
1-4.災害時の情報交換ツールとして活用
2011年3月に発生した東日本大震災のときに、災害情報の伝達ツールとしてSNSが利用されたことは、記憶に新しいと思います。災害時、電話はつながりにくいのですが、SNSで家族と連絡がとれたケースが多数あり、非常時の情報交換ツールとしても有効であることが世に知られました。
とくに、家族が遠く離れた場所にいる場合、自分の無事を知らせるのに便利です。
1-5.うつ病・認知症などの予防対策
「SNSは若者向けなのでは」と思っている方もいると思います。以前はその傾向がありました。
しかし近年はシニア世代にも広まり、「うつ病対策」や「認知機能の向上」などのメリットがあることも確認されています。
会社の仕事をリタイヤし、人と会う機会がめっきり少なると、孤独感が高まり、老人性うつ病になってしまうシニアも多いのが現状。そんなとき、SNS上で新たな出会いがあり、そこに情報を発信したいという欲求が生まれると、うつ病のリスクが低下します。
また、高齢者グループに1日1回のSNS投稿を続けてもらい、8週間後に認知能力を調べるテストを行ったところ、認知能力が25%も改善したのです。
参照文献:アリゾナ州立大学の研究結果 https://uanews.arizona.edu/story/should-grandma-join-facebook-it-may-give-her-a-cognitive-boost-study-finds
2.誰でも使えるSNSの5つの基本機能
利用者が多いSNSといえば、フェイスブック(以下 FB)やツイッター、インスタグラム(通称・インスタ)、ラインが有名です。
ただ、「どのように使えば良いのかよくわからない…」という方も多いと思いますので、これらSNSの全般に共通する機能を見ていきましょう。
2-1.登録・プロフィールの作成
SNSによって登録(アカウント作成)に必要な項目は少し違うのですが、名前(またはニックネームやハンドルネーム)、年齢、性別、出身地や現在生活しているエリア(都道府県)、学歴や職歴、趣味や所属団体などを入力すれば、参加できます。
基本的に、自分がアピールしたい項目を公開すればOKです。
なかでもFBは実名登録が必要であり、それが最大の特徴です。
2-2.自分の文章・写真の公開
日記のように、1日の出来事をまとめたり記録したりする文章よりも、印象に残った物事やイベントについて、または“今、いいたいこと“を短めの文章でアップする(載せる)のが一般的です。写真も同様です。
特にツイッターでは、日本語は約140文字(英語などは280文字)という制限があり、この短めの文章・つぶやきが「ツイート」と呼ばれています。
また、インスタは写真を共有することが大きな目的で、文字情報の部分では自分が興味あるキーワードにハッシュタグ「#」を付けるのが特徴です。
2-3.他人の文章・写真にコメント
SNSでつながっている人の文章や写真に、コメント(感想や意見)を入れることができます。
また、ほとんどのSNSには共感を示す「いいね」のボタンがついていて、クリックするだけで自分の気持ちを表現できるという手軽さが万人受けしています。
2-4.グループの作成・グループに参加
同じ趣味の人々と情報を共有したり、サークル活動や、イベントを開催するときなどにグループを作成します。さまざまな用途で使用でき、意見交換や連絡などにとても便利です。
また、同じグループに参加しているということで、これまで知らなかった人と“つながる“こともできるため、交流の幅が広がること間違えなしです。
2-5.メッセージ機能
個人間でメッセージをやりとりする機能も付いています。Eメールや携帯電話のメールとほぼ同じ機能とも言えます。SNSを頻繁に使用する人は「これが便利」という方も少なくありません。
3.シニア向けのSNS
FBやツイッターでは、老若男女問わず、語学が堪能な人は言語の壁を越えて交流が図れる一方、「世代が違うと話が合わない」というシニアの意見もあります。
ここでは、シニア世代の友人が比較的見つけやすいSNSをいくつか紹介します。どのサイトも、見やすく分かりやすいのが特徴です。
らくらくコミュニティ https://community.fmworld.net/
ウェブ(インターネット)上で、いろいろな人と共通の趣味や話題を通じて交流することができる、コミュニケーションの場です。
- 母校の人々が集う同窓会グループや、地域コミュニティに参加している人々と会話を楽しめる。
- 「らくらくコミュニティ」で知り合った、趣味の合う仲間と盛り上がれる。
- 写真コンテストなどのイベントも開催されている。
趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ) https://smcb.jp/
“趣味“と“meet(ミート=出会い)”と“クラブ“とを組み合わせた造語が「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」です。
趣味でつながる大人世代のためのSNSであり、日記や写真、趣味のコミュニティを通して、新しい仲間と出会いが期待できるサイト。
利用者の約7割が50代以上のシニア世代です。
“始める・繋がる“がテーマの、セカンドライフを楽しむアクティブシニアのためのコミュニティーサイト。60~70代を中心に、約8万人の会員が活動しています。
Slownet(スローネット) https://slownet.ne.jp/
“始める・繋がる“がテーマの、セカンドライフを楽しむアクティブシニアのためのコミュニティーサイト。60~70代を中心に、約8万人の会員が活動しています。
「趣味がない」「同世代との交流したい」と思っている人に優しいのが特徴です。
憩いの喫茶店.com http://www.ikoi-cafe.com/
シニア世代の生き方さがし、助け合い、励まし合い、喜び合い、相談、安らぎ、友だちづくりを応援する、良識ある中高年のための温かいコミュニティサイトです。
「良識ある」という言葉を全面に出しているだけに、穏やかな雰囲気が漂います。
シニアコム.JP https://www.seniorcom.jp/
シニア世代が集まり、ブログ・写真の投稿・メッセージのやり取り、サークル活動への参加などを通して、コミュニケーションを楽しむコミュニティサイトです。
「MASTER会員」になれば参加型企画が利用でき、サイト内で獲得したポイントを商品券やカタログギフトに交換できるサービスもあります。
4.SNSを利用する際の注意点
SNSはバーチャルな世界ですが、現実同様マナーは守りたいものです。
面識のない人と交流をもちたい(友だちになりたい)とき、突然「友だちになってください」というリクエストやメッセージを送るのはどうでしょうか?
現実の世界で、通りすがりの人に「友だちになってください」と急にいわれても戸惑いますよね。
また、友人が一緒に写っている写真や動画をアップするとき、相手の名前など個人情報をSNSに載せる場合は、了承を得るべきです。友人はその写真や自分の名前を、ほかの人に知られたくないかもしれません。勝手に「タグ付け」するのもマナー違反です。
そのほかの注意点を、以下に挙げます。
個人情報の流出に注意
自分の行動を逐一アップしていると、犯罪に巻き込まれる可能性も高くなります。
SNSは知らない人も見ているということを、常に意識しましょう。
他人と自分を比較しない
情報を共有して楽しむためのSNSが、ストレスの原因になりかねません。
また「いいね」獲得競争に没頭しすぎるのも、ストレスになります。
SNSに依存しない
コミュニケーション手段をSNSだけにするのは危険です。
相手の反応が目で見えない、肉声が聞こえないこともあり、ネガティブに捉えがちです。
アカウントの乗っ取り
自分のSNS用のアカウント(ID)やパスワードは誰にも教えてはいけません。
第三者が自分になりすまし、犯罪に利用されるケースもありえます。
宣伝メールにも注意
興味ある商品の宣伝メールなどが、個人宛のメッセージとして届くこともあります。
悪質な商法や、クレジットカード情報の盗難には注意しましょう。
少しでも不審な点があれば、利用しないのが無難です。
5.まとめ
SNSを利用すると、
- 最新情報や口コミ情報を得られる
- 自己PRができる
- 趣味を通じて新しい友だちができる
- 災害時の情報交換ツールとしても使える
- うつ病や認知症などの予防・対策にも効果的
などのメリットがあります。
具体的にSNSで何ができるのかというと
- プロフィールの作成(登録)
- 自分の文章・写真の公開
- 他人の文章・写真にコメント
- グループの作成、またはグループへの参加
- 個人間でのメッセージのやり取り
などを通じて、登録者同士のコミュニケーションが図れます。
以下の注意点も重要です。
- 誰がみているかわからないので、個人情報は慎重に扱う
- 他人と自分を比較して、ストレスを溜めない
- コミュニケーション手段を、SNSに依存しない
- 自分のアカウント(ID)やパスワードは誰にも教えない
- 宣伝メールには悪質なものも存在する
SNSはFBやツイッター、インスタなど世界的に広まっているものだけではありません。自分にぴったりのシニア向けSNSも活用して、趣味の合う人との出会いや、新しい余暇の過ごし方にワクワクしてみませんか?
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