
「とうとう、親が使っていたガラケーが使えなくなった。機種変することになったけど、スマホ持たせても使いこなせるのかなあ?」
「親がスマホを使いたいと言い出した。友人たちが皆スマホに機種変してしまったかららしい。とは言っても家電さえ使いこなすのが大変だし、スマホは料金が高いし、メリットあるのかなあ?」
スマホは若い世代が使うもの、というのはすでに過去の話です。今では、写真を撮影したりSNSを始めたり、スマホを颯爽と使いこなすシニア世代が増えています。
とはいえ、機械の操作は苦手、パソコンにさえ触ったことがない、といったシニア世代がいるのも事実です。子世代としては、「シニア世代にスマホって必要なの?」と疑問に思ってしまうこともあるかもしれません。
そこで、
- 親にスマホを持たせたほうが良い4つの理由
- 親にスマホを持たせる際の3つの注意点
- 初めてスマホを使うシニア向け機種をキャリアごとに紹介
- 親にスマホを持たせる際に子が気をつけたい4つのポイント
をご紹介します。これを読めば、実は親にスマホを持たせた方がメリットが大きいことがわかりますし、子世代はどこに気をつけてスマホを親に持たせれば良いかがわかります。
シニア世代向けのおすすめのスマホ機種もご紹介しますので、ぜひ読み終わった後は、スマホ購入を検討してください。
目次
1. 親にスマホを持たせたほうが良い4つの理由
親にスマホを持たせたほうがいいのか迷っている方も多いと思いますので、親にスマホを持たせたほうが良い理由を4つご紹介します。
- LINEで連絡を取り合えるようになる
- ビデオ通話(テレビ電話)ができるので安否確認ができる
- 高画質の写真を送りあえる
- GPS機能などを使ってセキュリティ対策ができる
4つのうち、GPS機能を使ったセキュリティ対策以外は、基本的にガラケーと呼ばれているフィーチャーフォンではできません。スマホにすれば、セキュリティ対策もフィーチャーフォンに比べてさらに高性能なものが利用できるようになるのでおすすめです。
1-1. LINEで連絡を取り合えるようになる
親がスマホを持つと、LINE(ライン)アプリを使って連絡が取り合えるようになるというメリットがあります。以前はフィーチャーフォンでもラインを利用することができましたが、2018年3月にサービスが終了しました。
メールなどに比べて簡単に連絡を取り合うことができることもあって、シニア層にも非常に人気が高く、調査結果によると、全国60~79歳の男女1000人に聞いたSNSの利用率は41.2%で第1位でした。
出展:【シニア世代】SNS利用率ナンバー1はLINE
シニア世代1,000人にSNSの利用状況を大調査!(マクロミル調べ)
トーク機能で会話をするように短いメッセージをリアルタイムでやり取りできるので、長文のメールを書くのが苦手な人でも簡単に始められることがシニア世代から高い支持を得ている大きな理由のひとつです。
いちいち電話をかけたりしなくても、ラインを使ってお孫さんとメッセージを送りあえるようになるのは、シニアにとって大変うれしいことです。
トークだけでなく通話も無料でできますし、顔を見ながら会話ができるビデオ通話もできます。
親子間でラインが使えることで、親だけでなく、子の側も好きな時間にメッセージを送ることができるようになり、電話やメールを使った対応をしなくて済むようになります。
1-2. 通話料無料のビデオ通話(テレビ電話)ができるので安否確認ができる
ガラケーでも、電話回線を使ったテレビ電話ができますが通話料が高額になるという難点がありました。その点、スマホだとLINEやZOOMといったアプリを使って通話料無料でテレビ電話ができます。これらのアプリはスマホに限らずPCとも繋げることができるので便利です。
テレビ電話ができれば、お互いが顔を見ながら会話をすることができるので、手軽に安否確認ができ安心です。
コロナウィルス感染防止対策として、今春からラインでは「オンライン帰省」をすすめていますが、これも親がスマホを持っていれば簡単に行うことができます。移動の自粛がもとめられている時期には、ビデオ通話ができるスマホはとても役に立ちます。
LINEを使ったオンライン帰省のやり方|LINEみんなの使い方ガイド
1-3. 高画質の写真を送りあえる
スマホ同士なら高画質の写真を送り合うことができます。ガラケーにもカメラ機能はあるので撮影したり、メールに添付して送り合うことは可能ですが、スマホの画像は非常に高画質でデータ容量も大きくなるので、ガラケーでは受け取ることができない場合もあります。
スマホで撮影した画像のサイズを小さくしたり画質を落とせば送信できますが、送る方は加工する手間がかかります。また契約プランによっては、大きなサイズの画像を受信すると料金が発生してしまう場合もあります。
子供(親からしたら孫)の写真をたくさん撮影してあるのに、親のガラケーに送れないからと溜め込んでいる方もいるかもしれませんね。
スマホ同士なら、加工する手間などいらず、高画質の画像や動画もそのまま簡単に送ることができます。
さらに写真撮影が好きなシニアであれば、スマホの高機能カメラは非常に魅力を感じるはずです。散歩から旅行までアクティブに行動することが好きで写真を撮ることも好きなシニア世代にスマホは非常に適しているのです。
1-4. GPS機能などを使ってセキュリティ対策ができる
スマホの位置情報を計測・表示する「GPS機能」を利用することでセキュリティ対策ができます。ガラケーにもGPS機能がついていますが、スマホはさらに高機能なので、「見守り機能」アプリなどを利用してもっと高度な安全対策ができるのです。
スマホの見守り機能にはさまざまありますが、一般的には、ロック解除や充電、歩行などの行動記録を見守る側の家族に通知し、離れて暮らす高齢者の無事を確認できるようになっています。
シニア向けに販売されているスマホ機種の中には、最初から見守り機能が搭載されてるものもあります。
さらに、怪しい電話番号からの電話を牽制し、通話を自動的に録音するオレオレ詐欺をブロックする機種や、迷惑メールを判別・警告してくれる機能などが搭載されているものもあり安心です。
見守りアプリには無料のものと有料のものがあります。有料のアプリのほうがサービス内容が豊富です。
ここでは、代表的な無料アプリを1つご紹介します。
もともと子供の見守り用に開発されたアプリですが、離れたところで暮らす高齢者の見守りとしても活用ができます。家族それぞれのスマホの位置情報を共有できます。「緊急ボタン(ヘルプアラート)」をタップすると家族全員に位置情報が送信される緊急通知機能があります。
2. 親にスマホを持たせる際の3つの注意点
親にスマホを持たせたほうが、メリットが多いとはいえ注意することもあります。
誤操作をしたときに自力で解決できない恐れ
ネット上のトラブル(詐欺被害など)を回避できない恐れ
シニア世代には、パソコンが難なく使いこなせてスマホも問題なく操作できる人も少数ながらいますが、機械操作全般が苦手でスマホも使いこなせるようになるまで時間がかかるタイプのほうが多い傾向があります。
対応策については、4章でくわしく紹介していますので合わせてお読みください。
2-1. 機能を使いこなせない恐れ
機械の操作に慣れないタイプのシニアは、スマホに搭載されている機能を使いこなせない恐れがあります。ガラケーであれば、通話とメールとカメラ機能程度だったものが、スマホに替えると、動画視聴から書類作成や画像の加工といったことまでできるようになり、便利な反面、どう使いこなしていいのかわからなくなってしまうのです。
対策としては、
・使える機能を絞ったシンプルなスマホを選んで使ってもらう
・スマホ教室に通ってもらう
等です。
特にスマホ選びは重要ですから慎重に検討しましょう。
2-2. 誤操作をしたときに自力で解決できない恐れ
2-1.と同様に、機械操作が苦手なタイプの人は、スマホを誤操作してしまったときに、自分で解決できない恐れがあります。スマホのホーム画面には物理的なボタンがなく、基本的にタップして操作することがすぐに理解できないシニアもいるようです。
すでに親にスマホを持たせた子世代の中には、「親にスマホの操作を教えているが、理解してもらうのがとても大変」という悩みを持っている方もいます。
対策としては、やはり
・シニア向けに作られている操作が簡単なスマホを使ってもらう
・スマホ教室に通って覚えてもらう
等です。
スマホを購入する前に、親の居住地区にスマホ教室があるかどうかを確認しておくといいでしょう。
2-3. ネット上のトラブル(詐欺被害など)を回避できない恐れ
ガラケーからスマホに替えると、ネット検索などから情報を得られる機会が広がり、SNSなどのネット上で他人と交流できるようにもなりますが、反面、詐欺被害などトラブルに遭いやすくなります。
シニア世代には、ネット上の広告宣伝やSNSのコミュニケーションには、さまざまなトラップ(罠)が仕掛けられていることがすぐに理解できないことが多く、フィッシング詐欺にあったり、怪しい儲け話に騙されてお金を騙し取られたりする被害が少なくありません。
対策としては、
・セキュリティソフトや広告ブロックアプリを導入する
・スマホ教室等でリテラシーについて学んでもらう
などです。
総務省が初心者にもわかりやすく作成したネットトラブルに関する啓蒙資料などにも目を通してもらうようにしましょう。
3 .初めてスマホを使うシニア向け機種をキャリアごとに紹介
初めてスマホを使うシニア向けの機種をキャリアごとに紹介します。
【ドコモ】らくらくスマートフォンme
【ソフトバンク】シンプルスマホ4
【AU】BASIO4
【格安スマホ】イオンモバイル「やさしいスマホ/AQUOS sense2」
ここでは、各スマホの特徴や、購入時に一番気になる価格や大きさ・重さ、カメラの性能などを重点的にご紹介します。もっと詳細なデータを知りたい方は各スマホの販売サイト(リンク先)でご確認ください。
どこのキャリア会社も、「家族割」「ファミリー割引」といったサービスを行なっていることが多く、親のスマホも、子や孫と同じキャリア会社にまとめたほうがおトクになるので、できるだけ利用しましょう。
*表内の機種の価格は分割回数や、各キャリアの機種変更プログラムなどによって変わります。くわしくは、各キャリアの製品紹介サイトで確認を行なってください。
3-1. 【ドコモ】らくらくスマートフォンme F-01L
シニア向けスマートフォンの代名詞とも言える「らくらくスマートフォン」。シニアの使いやすさにとことんこだわって作られているので、安心して親にもたせることができます。
概要は以下の通りです。
価格 | 総額41,184円(分割支払: 月額1,144円 × 36回 の場合) ※2020年9月1日現在 |
本体サイズ | 約 143(高さ)× 70(幅) × 9.3(厚さ)mm |
画面サイズ | 有機EL 約 4.7インチ |
重さ | 約143g |
バッテリー | 2110mAh |
カメラ画素 (有効画素数) | アウトカメラ:約1310万画素 インカメラ:約500万画素 |
本体カラー | ピンク、ブラック、ゴールド |
製造メーカー | 富士通コネクテッドテクノロジーズ |
主な特徴 | ・汚れたらハンドソープで丸洗いできる ・LINEが使えるだけでなく、さまざまなアプリを利用できる ・血管年齢がいつでも測れる「脈波センサー」を本体背面に搭載 ・健康管理アプリ「ララしあコネクト」で歩数や心拍数も管理できる ・おサイフケータイ搭載 ・ ワンセグ搭載 ・一般的なスマホよりも大きい音が出せる ・ 表示サイズが大きく文字入力がしやすい ・ FMラジオが聴ける(緊急時にも使える) ・防塵・耐衝撃で万が一落としても大丈夫 ・操作に迷ったら「らくらくホンセンター」で教えてもらえる ・写真から判定して花の名前を教えてもらえる「花ノート」搭載 ・緊急時ブザー搭載 |
特に今までずっと携帯電話を使っていて、初めてスマホを使うという方が不安に感じる部分を解消する安心設計で、大まかに3つの特徴があります。
- 画面や文字が大きくて使いやすく、らくらくタッチで操作が簡単
- 初めてスマホを使う人の不安を解消!安心して長く使える設計
- スマホの便利機能で日常生活を豊かにできる
くわしく見ていきましょう。
3-1-1. 画面や文字が大きくて使いやすく、らくらくタッチで操作が簡単
画面や文字が大きくて使いやすく、らくらくタッチで操作が簡単です。電話やインターネットなどの基本機能はもちろん、ダウンロードしたアプリも大きな文字サイズで表示してくれるのでとても見やすくなっています。
ウェブサイトを検索していて見にくいなあと思った部分は、「おまかせズーム」を使うと、瞬時に拡大して見やすくしてくれます。
文字の入力はボタンを押すような感覚でできる「らくらくタッチパネル」、指の向きを検知して誤操作を防ぐ「おまかせタッチ」があり、はじめてのスマホを使う方でも、安心してタッチ操作をすることができます。
3-1-2. 初めてスマホを使う人の不安を解消!安心して長く使える設計
初めてスマホを使う人の不安を解消して安心して長く使える設計になっています。購入時には、かんたん操作ガイド(取扱説明書)が同梱されているので、それを見ながら操作することができます。
操作に困ったときは、「らくらくホンセンター(無料)」にすぐにつながり、操作方法を聞くこともできます。ブザー機能や迷惑電話・迷惑メール対策機能なども付いているので、万が一のときにも安心です。(緊急時ブザー、迷惑電話対策、迷惑メール判定については事前に設定が必要)
電池の持ちもよく、電池への負担を配慮しながら充電できる「電池にやさしい充電機能」を搭載しているので、充電池が長く使っても劣化しにくくなっているのも安心できます。
3-1-3. スマホの便利機能で日常生活を豊かにできる
らくらくスマートフォンmeには、便利機能がたくさんあるので、日常生活を豊かにすることができます。
カメラには、撮影した花の名前がその場でわかる機能、一眼レフカメラのように自動で背景をぼかして撮影できるポートレート機能など、写真を撮ることが楽しくなるような機能が付いています。
気になることの検索や操作は、わざわざ文字入力をしなくてもスマホに向かって声で聞けば答えてくれますし、タッチ操作をする場合は、気になる言葉を入力し、カテゴリボタンを押すだけで情報が検索できる「らくらくワンタッチ検索」が使えるので便利です。
仲間と気軽に交流できる「らくらくコミュニティ」やゲームも無料(一部有料)で利用できたり、Google Playで話題のアプリも自由に追加することができます。
3-2. 【ソフトバンク】シンプルスマホ4
ソフトバンクのおすすめは、シンプルスマホシリーズ。2013年に初代が発売されてから、2018年に発売された最新モデルの「4」まで、一貫してシニアが使いやすいようにシンプルに作られているのが特徴です。
概要は以下の通りです。
価格 | 総額29,520円(分割支払:月額615円×48ヵ月の場合) ※2020年9月1日現在 |
本体サイズ | 約 143(高さ)×71(幅)×9.4(厚さ)mm |
画面サイズ | IGZO液晶 約5.0インチ |
重さ | 約148g |
バッテリー | 2800mAh |
カメラ画素 (有効画素数) | メインカメラ:約1310万画素 サブカメラ:約500万画素 |
本体カラー | シャンパンシルバー、ネイビー、ピンク |
製造メーカー | SHARP |
主な特徴 | ・ワンセグ搭載 ・スマホ背面には「緊急ブザースイッチ」搭載 ・約5.0インチ大画面と「はっきりビュー」で見やすい ・大きなアイコンで文字が見やすい画面表示 ・キーボードも大きな文字で入力しやすい( シンプルスマホ3との比較) ・よく使う電話やメールは大きなボタンで押しやすい ・便利な音声検索が専用キーでさらにスムーズ ・水まわりでも安心して使える防水対応 ・濡れた手でも快適にタッチ操作できる ・防塵・耐衝撃でアウトドアでも安心 |
主に3つの大きな特徴があります。
1. 太陽光の反射が少ない省電力IGZOディスプレイ
2. シニア向けスマホの中では大容量なバッテリー
3.声がとても聞きやすい高品質通話
くわしく見ていきましょう。
3-2-1. 太陽光の反射が少ない省電力IGZOディスプレイ
画面ディスプレイは、約5インチの太陽光の反射が少ない省電力IGZOディスプレイを採用。IGZO液晶ディスプレイは、シャープ(株)と(株)半導体エネルギー研究所との共同開発により量産化したものです。
屋外でも明るく見やすいという特徴があり、散歩や旅行など屋外で地図の確認を行う際にもスムーズに行うことができます。視力の衰えがはっきりと出てくるシニアの年代にとって、年齢による見え方の変化に合わせた画面の色彩調整機能はうれしいですよね。長時間の使用にともなう目の疲労感も軽減してくれます。
3-2-2. シニア向けスマホの中では大容量なバッテリー
シンプルスマホ4のバッテリー容量は、朝充電すれば夜まで十分保つ2,800mAh。大量の動画を視聴するような使い方をせず、家族との連絡に通話やラインをしたり、その他天気予報を確認したり、地図を利用する程度あれば、充電切れを心配せずに使えます。
3-2-3.声がとても聞きやすい高品質通話
「VoLTE & HD Voice(3G)」で、ガラケーよりも音が聞き取りやすいと評判のクリアで高音質を提供。シニアが聞き取りにくい高音域を強調する「でかレシーバー」や、周囲の雑音を軽減する「ノイズキャンセラー」機能、声を強調し聞こえやすくする「音声強調」機能、エコーを抑えてクリアに話せる「エコーキャンセル」機能などを搭載しています。
3-3. 【AU】BASIO4
BASIO4は、2015年春モデルとして発売されたau初のシニア向けスマートフォン「BASIO(ベイシオ)」シリーズの最新モデルで、2020年2月に発売されました。
はじめから60代以上のシニア向けに開発されたスマホだけあって、初心者でも迷わず使える操作性の良さが特徴です。
概要は以下の通りです。
価格 | 実質負担金 33,350円(税込) *かえトクプログラム適用時 ※2020年9月1日現在 |
本体サイズ | 約 159(高さ)×71(幅)×8.9(厚さ)mm |
画面サイズ | AMOLED 約5.6インチ |
重さ | 約151g |
バッテリー | 3,300mAh |
カメラ画素 (有効画素数) | メインカメラ:約1,300万画素 サブカメラ:約500万画素 |
本体カラー | シャンパンゴールド、ロイヤルブルー、ワインレッド |
製造メーカー | KYOCERA |
主な特徴 | ・約5.6インチの縦長大画面 ・パーソナル・スクリーン for BASIO(ショッピング情報などをお知らせ) ・電話・メールの専用ボタン(電話・メール着信時にボタンが光ってお知らせ) ・かんたん文字入力 ・聞こえ調整機能 ・ダイレクトボタン(ボタンを押すだけでスマホ決済サービス「auPAY」が起動) ・スマホの健康診断(トラブル時、診察ボタンを押すと自動で診断・解決) ・使い方練習機能(スマホ操作を練習できる) ・自宅deスマホ教室(自宅でスマホ操作が学べる) ・あとから録音(通話終了時に直前の通話内容を音声データとして保存可能) ・救急あんしん情報(ご自身の健康情報を医療従事者にかんたんに表示できる) |
主に3つの大きな特徴があります。
1. 大きくて見やすい画面と使いやすいホーム画面
2. スマホの使い方がすぐ分かる「使い方ナビ」を搭載
3. 長持ちする充電池や聞こえ調整機能なども搭載
くわしく見ていきましょう。
3-3-1. 大きくて見やすい画面と使いやすいホーム画面
約5.6インチの縦長大画面は、操作がしやすく、文字も写真も見やすくなっています。発色の美しい有機ELディスプレイは片手で持ちやすく、ホーム画面には現在地周辺の天気予報が表示され、画面下方のワンタッチボタンにはよく使う連絡先を3つまで登録できます。
シリーズ4代目から新しく「パーソナル・スクリーン for BASIO」機能が追加され、朝はニュース、夜は気になる動画やショッピングなど、生活リズムや使い方に合わせて最適な情報をお知らせしてくれます。
3-3-2. スマホの使い方がすぐ分かる「使い方ナビ」を搭載
使い方がわからなくなったらすぐに調べられる「使い方ナビ」機能を搭載。スマホの設定、困ったときの解決方法などを簡単に調べることができます。
その他、「スマホの使い方練習」「自宅deスマホ教室」など、操作しながらひとりで学べる機能もあります。親と子が離れて暮らしている場合などには、とても助かる機能です。トラブル時、診察ボタンを押すと自動で診断・解決できる「スマホの健康診断」機能もあります。
3-3-3. 長持ちする充電池や聞こえ調整機能なども搭載
バッテリーは3,300mAhの大容量なので、旅行や長時間の外出でも安心して使えます。相手の声が聞き取りにくい場合、自分が聞きやすい音質に調整することができる「聞こえ調整機能」や、電話やメールの着信時に、ボタンが光ってお知らせする専用ボタンもあります。
電話の専用ボタンは、電話に出るときも切るときもボタンで操作することができ、誤操作しにくいデザインのボタン形状になっているので安心です。
参考:BASIO4(ベイシオ フォー) | スマートフォン(Android スマホ)
3-4. 【格安スマホ】イオンモバイル「やさしいスマホ/AQUOS sense2」
イオンモバイルは、流通大手AEONが提供している格安スマホで、格安スマホサービスの中でも高いシェア率を誇り、オリコンなどの顧客満足度調査でも高い評価を得ています。
概要は以下の通りです。
価格 | 本体価格 29,800円(税込価格 32,780円) ※2020年9月1日現在 |
本体サイズ | 約 148(高さ)×71(幅)×8.4(厚さ)mm |
画面サイズ | IGZO液晶 約5.5インチ |
重さ | 約155g |
バッテリー | 2,700mAh |
カメラ画素 (有効画素数) | アウトカメラ:約1200万画素 インカメラ: 約800万画素 |
本体カラー | ホワイトシルバー |
製造メーカー | SHARP |
主な特徴 | ・ホーム画面のアイコンを大きく表示してくれる「AQUOSかんたんホーム」 ・輝度・彩度・コントラストを調整して見やすくしてくれる「はっきりビュー」 ・フォントサイズを最大化できる ・文字入力モードを分かりやすくする「S-Shoin一括シンプル切り替え」機能 ・おサイフケータイ搭載 ・指紋認証&顔認証搭載 ・スマホ端末の設定はイオンが行うので購入したらすぐに使える ・あまり電話をしない方は、イオンモバイル公式無料アプリ「イオン でんわ」をダウンロードすることで通話料金を50%0FFにできる ・使い方に困ったら全国200店舗以上あるイオンで相談できる |
やさしいスマホ/AQUOS sense2には、3つの大きな特徴があります。
1. 「AQUOSかんたんホーム」が初期設定されている
2.明るい表示のIGZOディスプレイと大画面なのに持ち歩きしやすいアルミボディ
3.防水、防塵対応、省エネで充電池も長持ち
くわしく見ていきましょう。
3-4-1. 「AQUOSかんたんホーム」が初期設定されている
購入時、すでに「AQUOSかんたんホーム」が設定されていて、アイコンが大きく表示され、スマホ初心者でも操作がしやすいホーム画面とアプリ一覧画面になっています。ホーム画面は、大きなアイコンと読みやすい文字サイズの「フォントサイズ(特大)」に設定されているので、スマホが初めてでも間違えることが少なく、すぐに使い始めることができます。
ホーム画面の下には、よく連絡する相手を登録して簡単な操作をするだけで、電話をかけたり、SMSやメールを作成することができる「楽ともリンク」も設置されています。
3-4-2.明るい表示のIGZOディスプレイと大画面なのに持ち歩きしやすいアルミボディ
IGZOディスプレイで、高精細で明るい表示が可能。約5.5インチフルHD+(2160×1080ドット)で細かな描写もリアル感ある鮮やかな色味で再現できます。縦長18:9の大画面表示が可能なので、ニュースサイト、SNS等、長文が多いサイトも快適に読むことができます。持ち歩きがしやすいアルミボディで、片手でも操作しやすいサイズ感です。
3-4-3.防水、防塵対応、省エネで充電池も長持ち
水回りでも安心して使える防水・防塵機能。IGZOディスプレイとタッチパネルは水濡れに強く、画面に水滴がついても安心。キッチンなどでも使えます。
IGZOディスプレイは省エネタイプで、電池を長持ちさせることが可能。充電の負担も少なくて済みます。その他、コンビニなどで便利に支払いできるおサイフケータイや、スムーズにロックを解除できる指紋認証&顔認証搭載など、充実した機能を搭載しています。
4. 親にスマホを持たせる際に子が気をつけたい4つのポイント
親にスマホを持たせる際に、子が気をつけたい4つのポイントをご紹介します。
- 料金プランは親と相談して子が選ぶ(申し込む)
- 初期設定してからスマホを渡すようにする
- 操作中のトラブルをすぐに相談できる窓口を教えておく
- スマホ教室に通ってもらうことで子の負担が減らせる
親に最初からスマホを使いこなしてもらうには、準備をしておくことが重要です。最初は手間になりますが、使い始めてから何度も「使い方を教えて!」と言われなくて済むようになりますので、しっかりと準備や設定を行いましょう。
4-1. 料金プランは親と相談して子が選ぶ(申し込む)
料金プランは親だけで契約をさせず、親子で相談しながら子が申し込みをするようにしましょう。
親はどの料金プランを選んでいいかわからないことが多く、店頭などでひとりで申し込み作業を行うと、余計なオプションなどをつけられてしまう恐れがあるからです。
よくあるのは、親のスマホの利用料金が高過ぎるのでチェックをしてみたら、全く使うことがないオプションがたくさん付いていたというケースです。
世間で問題になったなったことから現在は改善されているようですが、それでも注意は必要です。
それほど動画を観たりしないのに、「おトクですよ!」といった言葉に乗せられて、動画を大量に観ることができる高額な大容量プランを契約していたといったケースもあります。
料金プランは、シニア世代でなくても選ぶのに迷うことが多いので、シニアならなおさらです。子がしっかり料金プランを考えて選んであげましょう。
4-2. 初期設定してからスマホを渡すようにする
スマートフォンを購入したら、そのまま手渡さず、子が初期設定してから渡すようにしましょう。機種によっては、設定の変更が複雑なものもあるからです。
初期設定は、「一般的な設定」と「アプリの設定」の2つを行いましょう。
4-2-1. 一般的な初期設定
以下の設定は必ずしておくようにしましょう。
- 文字を大きくする
- 音を大きくする
- Wi-Fiの設定
- 位置情報の設定
- INE(ライン)の設定
- パスワード設定
その他、アプリの自動更新は「Wi-Fi接続時のみ」に設定したり、災害時の緊急速報の設定(マナーモードにしていても鳴ります)も忘れずに行いましょう。
4-2-2. ホーム画面のアプリの設定
ホーム画面にアプリがたくさんあると、どれを使えばいいのかわからなくなる方も多いので、最初は最低限使うアプリだけ残して、それ以外は削除するか隠してしまうほうがいいでしょう。(アプリは削除してもダウンロードし直せば復活させることができます。削除できないアプリもあります。)
スマホで最も使うのは電話・カメラ・メール・LINEです。
そのため、スタート時のホーム画面は上記4つのアプリだけにしましょう。
アプリの使い方に慣れたら、随時アプリを増やしていくことをおすすめします。
*最初からホーム画面が固定されている機種ではアプリ削除はできないことがあるのでご注意ください。
◉基本のアプリ(最初は5個程度がおすすめ。慣れてきたら増やす)
・通話アプリ
・カメラアプリ
・メールアプリ
・LINE(ライン)アプリ
・時計(目覚まし)アプリ
・カレンダーアプリ
・天気予報アプリ
・写真(アルバム)アプリ
・設定アプリ (勝手にいじってしまう可能性もあるので注意が必要/非表示がおすすめ)
◉本人の希望があれば追加(一気に増やすと混乱するので、1つずつ増やすのがおすすめ)
・ミュージックアプリ
・地図アプリ
・計算機アプリ
・各種SNSアプリ
・各種ゲームアプリ
・動画アプリ
・スマホ決済アプリ(Suica、Paypay、おサイフケータイなど)
ゲームアプリなどは、許可なく「課金」ができないように初期設定をしっかりしておきましょう。
スマホ決済アプリも、オートチャージ設定は避けたほうが安全です。
4-3. 操作中のトラブルをすぐに相談できる窓口を教えておく
親には操作中のトラブルを相談できる窓口をしっかり教えておきましょう。親子で同居しているのであれば、それほど困らないかもしれませんが、トラブルのたびに親から問い合わせがくるようになったら、かなりストレスになります。親からスマホのSOSがきても忙しくてすぐに対応できない、といった場合のために、問い合わせの窓口を教えておきましょう。
ドコモ/製品に関するサポート情報 | お客様サポート
ソフトバンク/操作・設定 | お問い合わせ | スマートフォン・携帯電話
au/製品別各種設定・ご利用ガイド | スマートフォン・携帯電話をご利用の方
スマホからネット経由で問い合わせをするのは、スマホ初心者にはハードルが高いかもしれませんので、電話の問い合わせ先も合わせて教えておきましょう。
ドコモ | ①ドコモの携帯電話からの場合(局番なし)15710(無料) ②一般電話などからの場合 0120-783-360(フリーダイヤル) |
ソフトバンク | スマートフォン テクニカルサポートセンター ①ソフトバンク携帯電話から 151(無料) ②一般電話から 0800-1700-151(無料) |
au | 0077-7058(無料) *年中無休(9:00~20:00) |
4-4. スマホ教室に通ってもらうことで子の負担が減らせる
スマホ教室に通ってもらうことで、子の負担がかなり減らすことができますので、親には積極的に教室通いをすすめましょう。特にシニア向けに開催されているスマホ教室なら、シニアに教えることが得意な専門のスタッフがいて懇切丁寧に使い方を教えてくれるので安心です。
キャリア各社主催のショップ店頭で行なっているスマホ教室であれば基本的に無料で受講できますし、イオンモバイルのように格安スマホ会社でも全国各地でスマホ勉強会を行なっている場合もあります。
有料になりますが、一般のパソコン教室でもスマホの使い方を教える講座を開いているところもありますので、近所にキャリアのショップがないようであれば、パソコン教室を探してみてもいいでしょう。
◉参考/キャリア各社スマホ教室の案内
KDDIスマホ・ケータイ安全教室 (シニア向け講座) | KDDIの情報モラル講座
【潜入レポート】60歳以上の方向け勉強会イベント|イオンモバイル
5. まとめ
親にスマホを持たせても、はたして使いこなせるのかと悩んでいるのであれば、メリットが多いので、ぜひスマホを持たせることをおすすめします。
ここで、親にスマホを持たせたほうが良い理由を復習しておきましょう。
- LINEで連絡を取り合えるようになる
- ビデオ通話(テレビ電話)ができるので安否確認ができる
- 高画質の写真を送りあえる
- GPS機能などを使ってセキュリティ対策ができる
最近では、どのキャリア会社も、シニア世代にスマホを使ってもらうための施策をいくつも用意しているので、数年前よりは格段にシニア世代にとってスマホを使いやすい環境が整っています。スマホ教室などで親に自発的に学んでもらうこともおすすめです。ぜひ、親のスマホ購入をご検討ください。
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