
スマホの「位置情報」を設定すると、「地図アプリで現在地を確認」「目的地までの経路を確認」「写真を撮影した場所の記録」など、さまざまな機能を活用できます。
その一方で、個人情報の観点から、位置情報をオンにすることに懸念を抱く方も多いでしょう。
この記事では、位置情報設定の変更方法やメリット・デメリットについて詳しく解説しています。ぜひこの記事を参考に、位置情報設定の使いどころを確認しておいてください。
目次
位置情報とは?スマホで現在地を取得できる機能
スマホにおける位置情報とは、GPS(人工衛星を使用した地理情報計測システム)から得られる現在地情報をスマホに表示できる機能のことです。位置情報設定をオンにすると、「地図アプリで現在地を確認」「GPS機能を利用して今いる場所にデリバリーを注文」といったことができます。
位置情報設定は、スマホの利便性を向上させるために必要な設定です。自ら位置情報をSNSなどで発信しない限り、位置情報設定をオンにしておいても自分の位置が他人に伝わることはないため、安心して使用して大丈夫です。
位置情報はアプリごとに設定するのがおすすめ
位置情報は、アプリごとに個別で設定することが可能です。「位置情報を使いたいアプリ」と「使いたくないアプリ」に分けて設定すると、位置情報を渡したくないアプリだけを遮断できます。
例えば、「地図アプリはよく使うからオン」「Twitterに位置情報を載せたくないからオフ」といった使い分けができます。
位置情報のオン/オフ設定を切り替える方法
「Android」「iPhone」「らくらくスマートフォン」ごとに、位置情報設定を変更する方法を解説していきます。
最初にAndroidの設定方法を解説するので、iPhoneとらくらくスマートフォンの設定方法については、以下のリンクからそれぞれの詳細に移動して確認してください。
Android:設定の「位置情報」項目から変更
この記事では、「arrows We F-51B」の画面キャプチャを使用して解説します。Androidは、機種ごとに画面の表示や操作手順が異なる場合がある点にご注意ください。
・「設定」アプリ内の「位置情報」をタップする
・「位置情報の使用」の項目を切り替える
項目の切り替えにより、全部のアプリ位置情報のオン/オフが切り替わります。
アプリごとに変更したい場合は、下記の操作が必要です。
・「位置情報へのアプリのアクセス」をタップする
・変更したいアプリをタップする
・位置情報のアクセス権限を変更する
位置情報の権限には、4つの選択肢があります。
常に許可 | アプリがいつでも(バックグラウンドで作動中含む)位置情報を使用できるようにする ※この項目はアプリにより表示されないこともあります |
アプリの使用中のみ許可 | アプリを使用しているときに限り、位置情報を使用できるようにする |
毎回確認 | アプリを開くたびに位置情報を使用するかどうかを選択できるようにする(アプリを閉じると位置情報設定がオフになる) |
許可しない | アプリが位置情報の取得できないようにする |
iPhone:設定の「プライバシー」項目から変更
iPhoneもAndroid同様、スマホ本体の設定から位置情報の設定変更を行えます。
・「設定」アプリから「プライバシーとセキュリティ」をタップする
・「位置情報サービス」をタップする
・「位置情報サービス」の項目を切り替える
項目の切り替えにより、全部のアプリ位置情報のオン/オフが切り替わります。アプリごとに変更したい場合は、下記の操作が必要です。
・変更したいアプリをタップする
画面を下にスクロールしていくと、アプリが一覧で並んでいるので、位置情報を変更したいアプリをタップしてください。
・位置情報のアクセス権限を変更する
3つの選択肢の意味は次のとおりです。
しない | 位置情報の取得をオフにする |
次回または共有時に確認 | 次回アプリ起動時、位置情報設定をするかどうか選択できる |
このAppの使用中 | アプリ起動中は位置情報設定をオンにする |
また、iPhoneの場合は「正確な位置情報」という項目を設定することができます。「正確な位置情報」をオンにすると、対象アプリを使用中、より詳細な位置情報を取得することが可能です。
らくらくスマートフォン:簡単ワンタッチで変更できる
らくらくスマートフォンの場合、「簡単モード切替」で迷わずに位置所法の設定変更ができるようになっています。
・「設定」アプリから「簡単モード切替」をタップする
・「位置情報機能」の項目を切り替える
項目の切り替えにより、全部のアプリ位置情報のオン/オフが切り替わります。
アプリごとの切り替えは、「簡単モード切替」からは行えません。アプリごとに位置情報を切り替えたい場合は、以下の手順で切り替えてください。
・設定内の「位置情報アクセス」をタップする
・「位置情報へのアプリのアクセス」をタップする
ここの画面の「位置情報機能」項目からも、アプリ全体の位置情報設定の切り替えができます。
・変更したいアプリをタップする
・位置情報のアクセス権限を変更する
らくらくスマートフォンは、Androidと同様に4つの選択肢があります。
常に許可 | アプリがいつでも(バックグラウンドで作動中含む)位置情報を使用できるようにする ※この項目はアプリにより表示されないこともあります |
アプリの使用中のみ許可 | アプリを使用しているときに限り、位置情報を使用できるようにする |
毎回確認 | アプリを開くたびに位置情報を使用するかどうかを選択できるようにする(アプリを閉じると位置情報設定がオフになる) |
許可しない | アプリが位置情報の取得できないようにする |
らくらくスマートフォン F-52Bは、「大きな画面表示」「慣れやすいタッチ操作」など、シニアにとって使いやすい機能が揃っているスマホです。
らくらくスマートフォン F-52Bの詳細については「商品ページ 」をご覧ください。
位置情報をオンにするメリット
位置情報をオンにするメリットについて、ユースケースを交えて解説していきます。
地図アプリ・道案内の機能が使える
現在地を知りたいとき、地図アプリのGPS機能を活用することで、現在地を把握できます。
また、行きたい場所を検索すると、現在地から目的地までのルートを確認することも可能です。
旅行やお出かけなど、土地勘のない場所に行く場合、位置情報設定をオンにして地図アプリや道案内を活用すると非常に便利です。
写真をどこの場所で撮影したかがわかる
カメラの位置情報をオンにして、「写真を撮影した場所・日にち」の情報を残すことができます。撮影したデジタル写真に付与される撮影情報や位置情報などのデータのことを「Exif(エグジフ)」と呼びます。
旅行中など、思い出の写真をどこで撮影したかをすぐに思い出せることがメリットになるでしょう。
その他、撮影した場所ごとに写真を整理するなど、フィルム写真では不可能だった写真管理が簡単に行えるのもメリットです。
スマホを紛失したときに探せる
位置情報の設定をオンにしておくと、GPS機能によって紛失した端末を楽に探せるようになります。スマホの位置を地図に表示したり、遠隔でスマホの着信音を鳴らせたりできる「デバイスを探す」機能がスマホに備わっているためです。
Androidで「デバイスを探す」機能を活用するためには、Googleアカウントにログインしておく必要があります。設定はセキュリティ項目内から行えるので、確認しておきましょう。
位置情報を設定するデメリット
位置情報は便利な機能ですが、使い方によってはデメリットもあります。使用する際には、以下のポイントに注意してください。
SNS利用で位置情報が第三者に知られる可能性がある
TwitterなどのSNSを利用する際、位置情報が記載された状態で投稿すると、居場所を特定されてしまう恐れがあります。特に、位置情報が含まれる画像データは、共有する際に注意が必要です。
バッテリーの消費が早くなる
位置情報機能は設定がオンになっていると、現在地を計測するためにGPS からの電波を受信する時間が長くなってしまい、電池の減りに影響します。
複数アプリが位置情報を取得している状態になっている場合もありますので 、電池の減りが早いと思ったら位置情報設定を確認してみると良いでしょう。位置情報が必要ないアプリのみオフにするだけで、電池の消耗を防ぐことにつながります。
まとめ:位置情報設定でスマホを便利に活用♪
スマホの位置情報を設定することで、現在地や目的地までの経路などを表示できます。
また、スマホを紛失してしまった場合も、位置情報を利用すればすぐに見つけることができるでしょう。
しかし、使い方によってはデメリットもあるため、注意が必要です。アプリごとに位置情報の設定を変更し、スマホを便利に活用していきましょう。