
通話やインターネット、ゲーム、SNSを楽しめるツールとして、爆発的に普及しているスマートフォン(スマホ)。若年層からシニアまで、幅広い世代から愛用されています。
しかし、スマホに依存しすぎることで脳の機能が低下し、思考力が落ちたり物忘れが激しくなったりするなど、認知症に似た症状が報告されています。
これは「スマホ認知症」と呼ばれ、スマホやパソコンを多用する若年層にも見られる症状です。
このような話を耳にすると、
「スマホを使い続けると危険なのでは?」
と不安に思われるシニアも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、シニアがスマホを使うことで、反対に認知症の予防が期待できる可能性が指摘されています。
今回は、スマホがシニアの認知症予防に効果的とされる理由と、具体的な使い方のアイデアを紹介します。
1. スマホがシニアの認知症予防に効果的な理由
アメリカの総合病院であるメイヨー・クリニックで行われた実験※が、非常に興味深い結果となっています。
これは、70歳以上のシニアに対し、中年期と高齢期に読者やパソコン、パズルなどのアナログなゲーム、手芸などのハンドクラフトを行っていた頻度をアンケート調査したものです。
その結果、中年期にパソコンを使っていたシニアは、認知症の前段階であるMCIの発症リスクが48%低下していました。
また、中年期から高齢期に渡ってパソコンを使い続けている場合、37%の低下が見られたのです。
高齢期からパソコンを使い始めた場合でも、そうでない条件と比べてMCI発症のリスクが30%低くなっていました。
ゲームやハンドクラフトなどでも同様に、MCI発症リスクの低下が見られています。
これにより、シニアは脳に刺激を受けることで、認知症の予防ができる可能性があるということです。
※https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31292224/
1−1. 脳を刺激する行動を増やすことが大切
シニアの認知機能低下の予防のために日常的に脳へ刺激を与えることが大切だとすれば、気負うことなく毎日実践することが重要だといえるでしょう。
パソコンと同じような使い方ができて、より手軽に持ち運べるスマホを使うことで、シニアの認知機能低下の予防への期待ができます。
手先を器用に動かしたり、散歩で全身をリフレッシュすることも刺激を受ける方法になりますが、自宅にいながら手軽に触れるスマホを活用し、認知機能低下の予防を目指すのもおすすめです。
1−2. コミュニケーションの頻度を高められる
コミュニケーションを取ることは、脳への刺激になります。
相手との会話の中で意味を理解しようとしたり、相手のリアクションに合わせた対応を取ろうとしたりと、積極的に脳を働かせるためです。
しかし、第2の人生を送るシニアの中には、外出の機会が以前より少なくなり、家族以外の人と接したり会話するする機会が少なくなるケースも見られます。
外出の機会が減ってしまうと、家族としか話す機会がありません。
特に一人暮らしの場合、会話の機会が減ってしまい孤独を感じやすくなってしまうでしょう。それは認知機能低下のリスクを高める原因になります。
そこで、スマホを使って自宅にいながら積極的にコミュニケーションを取ることで、認知機能低下の予防につなげましょう。
LINEなどの通話アプリや、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを使えば、離れて暮らす家族や友人、インターネット上の知り合いと交流でき、刺激を受けることが可能です。
1−3. 規則正しい生活を意識できる
食生活に気を配ったり適度な運動を心がけたりすることは、身体だけでなく脳の健康を維持するために欠かせません。
「ついつい間食がやめられない」
「身体を動かすのがおっくうだ」
「飲酒や喫煙が癖になっている」
自分の生活スタイルを正すのは、並大抵の努力では難しいものがあります。
そこで、スマホのアプリを使えば、楽しみながら無理なく規則正しい活スタイルが意識出来ます。
スマホには多くの便利な健康系のアプリが揃っています。
食事の内容を記録したり運動量を測ったりと、データとして見える化することで、健康的な生活へのモチベーションを高められるのです。
2. スマホを活用した認知機能低下の予防アイデア5選
シニアがスマホを使って認知機能低下の予防を行うための、具体的なアイデアを5つ集めました。
2. コミュニケーションを活発化するアイデア
3. 食生活を整えるアイデア
4. 運動をしたくなるアイデア
5. 睡眠の質を高めるアイデア
常に身につけておけるスマホの特徴をうまく活用して、脳や身体を刺激しましょう。
規則正しい生活を送るための一助として、スマホの機能を上手に活用しましょう。
2−1. 脳を刺激するためのアイデア
シニアにとって、脳への刺激を与えることは認知機能低下の予防への効果が期待できます。
そこで、スマホを使ってインターネットやゲームを楽しみながら、日常的に刺激を得られるようにするのです。
2−1−1. ネットで調べものをする
長く生きてくると、多くの知識が蓄積されます。
しかし、新しいことを知りたいという欲求を持つことで、脳への刺激を活性化させましょう。
スマホでインターネットに接続し、新しい情報に触れる機会を増やすのです。
検索エンジンを使って、少しでも興味の湧いたことを調べる癖をつけましょう。
- 料理のレシピ
- 明日の天気
- 話題のニュースの深堀り
- 科学的な論文
など、身近なことから専門的な分野まで調べることで、新たに得た知識が大きな刺激となります。
2−1−2. ゲームで頭の体操をする
スマホアプリには多くのゲームがリリースされています。
無料でプレイできるものも多くある(アプリ内課金の場合もあり)ため、ダウンロードしてみましょう。
頭の体操になるパズルゲームや、非現実的な世界観を楽しめるものまで、多くの刺激を受けられるはずです。
認知機能低下の予防を目的に作成されたアプリもあるため、試してみるとよいでしょう。
脳を刺激するおすすめスマホアプリ |
パズルゲーム系アプリ |
・パズルタイム – ナンバーパズル(無料) ・パズルゲーム – ジグソーパズルを解こう(無料) ・Lumosity(無料) ・PEAK(ピーク)– 脳トレ(無料) ・計算脳トレHAMARU(無料) |
認知機能低下の予防アプリ |
・脳にいいアプリ(無料) ・認知症診断テスト(無料) ・脳トレクイズ・認知症予防クイズ(無料) ・物忘れに脳トレ・中高年向け無料アプリ(無料) |
2−2. コミュニケーションを活発化するアイデア
スマホを使えば、手軽に世界中の人々とつながることが可能です。
交流手段としては、主にSNSの活用がおすすめできます。
2−2−1. SNSで交流を深める
SNSは会員制のコミュニケーションサービスのことで、家族や友人間で交流を深めることができます。
知り合いだけでなく、趣味や趣向を通して共感できるインターネット上のユーザーとの交流を深めることが可能です。
友人や同級生、働いていた頃の同僚などとつながることもできます。
昔を懐かしむこともできますが、交流範囲を広げてみるのも、新たな刺激につながるでしょう。
若年層を中心にミドル世代の多くがSNS利用しています。
2−2−2. おすすめのSNSを紹介
SNSといっても、多くのサービスが存在します。
それぞれ傾向やユーザーの年齢層が異なるため、自分に合うと思うものを利用し続けるとよいでしょう。
登録は無料で行えるため、気になるものを少しずつ始めてみて、肌に合うか確認してみてください。
シニアにおすすめのSNS |
・Facebook ・LINE ・Twitter ・Instagram ・らくらくコミュニティ |
2−3. 食生活を整えるアイデア
規則正しい食生活は健康維持に欠かせない要素です。
健康寿命を延ばし、なるべく長い期間健康に過ごせるようにしたいところ。
スマホの機能は充実した食生活の実現と密着しています。
2−3−1. 健康管理のアプリを活用する
スマホのアプリには、健康管理を行えるものが多くあります。
食事の内容を記録できたり料理のレシピを確認できたりと、普段の生活を送りながら健康を意識しやすくなる工夫が凝らされているのです。
2−3−2. おすすめの健康管理アプリを紹介
おすすめの健康管理アプリを紹介します。
食生活を記録できるもの、運動量を管理できるもの
健康管理ができるおすすめスマホアプリ |
・FiNC(無料) ・あすけん(無料) ・血圧ノート ・クラシル ・体重管理SmartRecord無料) |
2−4. 運動をしたくなるアイデア
自宅にこもりがちになると、運動量が低下して身体の衰えにつながります。
少しでも身体を動かすための意欲を高めるには、スマホのアプリを活用するのがおすすめです。
歩いた距離を測定したり消費カロリーを計算できたりと、常に持ち歩けるスマホだからこそ、しっかりとしたデータが取れ、健康維持に生かせるのです。
2−4−1. アプリで散歩を楽しくする
手軽にできる運動である散歩を楽しくしてくれる、おすすめのアプリを紹介します。
中にはゲームを楽しみながら歩くことができるものもあり、達成感を得ることで脳への刺激を与えられるでしょう。
散歩を楽しくするおすすめスマホアプリ |
・ポケモンGO(無料だがアプリ内課金もできる) ・(歩数計) 徒歩でゆく~東海道五十三次(無料) ・すこやかんぽ(無料) ・歩数計(無料) |
2−4−2. カメラ機能で風景を撮影する
散歩を楽しくするためのアイデアとして、写真撮影があります。
スマホの内蔵カメラを使って、移動中に気になった景色や動物などを撮影してみましょう。
写真といっても気構える必要はなく、少しでも刺激を受けたものを被写体に選ぶだけでOKです。
撮影に慣れてくると写真を撮るのが楽しくなり、散歩へのモチベーションも高まるでしょう。
写真はSNSなどに投稿して、友人らと共有する楽しみ方もできます。
2−5. 睡眠の質を高めるアイデア
睡眠の質を高めることは、脳にとっても大切なことです。
しかし、ある調査によると日本人の5人に1人は何らかの不眠があり、睡眠で休養が取れていないと感じています。
60歳以上になるとその割合が増加し、約3人に一人が睡眠に関して悩みを抱えているのです。
認知機能低下すると睡眠障害となり、夜間に無意識に徘徊するなどのトラブルにつながるリスクがあります。
質の高い睡眠をとるためには、スマホアプリの活用が効果的です。
2−5−1. 睡眠の質を高めるおすすめアプリを紹介
眠る前にスマホを扱うと、画面から発せられるブルーライトを浴びてしまい、脳内でつくられる眠りを促す物質であるメラトニンが減少してしまいます。
そのため、睡眠をとる1時間前からなるべくスマホに触らないようにすることで、深い眠りにつきやすくしておきましょう。
布団に入る前に少しだけスマホの睡眠アプリを触り、セットしてから眠りにつくようにするのがおすすめです。
睡眠の質を高めるおすすめスマホアプリ |
・Sleep Cycle(無料だがアプリ内課金あり) ・Sleep Theory(無料だがアプリ内課金あり) ・Sleep Meister(無料) ・Sleep as Android(無料だがアプリ内課金あり) |
3. シニア向けのおすすめスマホ機種をチェック
シニアがスマホを活用することで、脳への刺激だけでなく、運動量の増加や睡眠の質の向上など、認知機能低下の予防につながるさまざまな効果が得られることがわかりました。
積極的に活用したいところですが、「いきなりスマホを使いこなせるか不安……」と感じる方も多いでしょう。
そこで、シニア向けに特化してつくられたスマホの利用を検討してみてください。
大きな画面や押しやすいボタン、緊急時の対応力など、使いやすさを重視した設計がされているのが特徴です。
3−1. らくらくスマートフォン F-42A
NTTドコモのユーザー向けの「らくらくスマートフォン F-42A」は、FCNT株式会社開発の国産スマホです。
これまでスマホやパソコンに触ったことのない方でも、安心して操作できるように工夫されています。
3−1−1. 画面が大きくタッチしやすい
出典:らくらくスマートフォン F-42A らくらくスマートフォンでかんたんスマホデビュー!
スマホといえば、フリック入力を行うことができます。
これは、ガラケーのようにボタンを押す方法とは別に、画面上のボタンを操作して、素早く文字を打ち込む動作です。
らくらくスマートフォンでは、画面上のボタンに触れると、実際に押し込むような感覚が得られるため、操作感覚がつかみやすい点がポイントです。
ボタンも大きく表示され、押し間違いを防ぎやすくなっています。
3−1−2. 本体を丸洗いできて清潔
常に持ち歩くスマホは、清潔な状態に保っておきたいもの。
表面に付着した汚れやウイルスなどが気になりますよね。
らくらくスマートフォンは防水仕様なため、本体ごと丸洗いが可能です。
泡タイプのハンドソープのほか、アルコール除菌シートやプッシュタイプ液剤の噴霧でも清掃ができます。
帰宅後に本体を消毒しておけば、室内でも安心して操作できます。
3−1−3. 便利なアプリがインストール済み
らくらくスマートフォンには、最初から健康管理ができるアプリが複数インストールされています。
歩くことで認知機能低下のリスク低減が期待できる「歩いて予防 東海道五十三次」や、血圧計をカメラで読み込み、データを管理できる「血圧管理」など、シニア向けのアプリを利用可能です。
また、Google Playにも対応しているため、好みのアプリを探してインストールできます。
3−1−4. らくらくコミュニティでコミュニケーションできる
らくらくスマートフォンには、初めから「らくらくコミュニティ」がインストールされており、すぐに登録してスタートできます。
らくらくコミュニティは会員数約200万人のコミュニティで、シニア世代のユーザーが多い点が特徴のSNSです。
歩いた距離のデータや散歩中に撮影した写真などを投稿することで、他のユーザーからのアクションを得られます。
同年代との交流を深めることで、コミュニケーションによる脳への刺激を増やしていきましょう。
投稿内容は専門スタッフが24時間チェックしており、個人情報の漏洩や誹謗中傷などのトラブルの心配がありません。
3−2. BASIO4
auのシニア向けスマホである「BASIO4」は、使いやすさにこだわった作りが支持され、利用者の多い機種です。
写真の撮影やインターネットへの利用など、スマホの基本的な機能を持ちながら、初心者にも扱いやすい設計がされています。
3−2−1. 大画面で見やすい
約5.6インチの縦長大画面により、文字や写真を大きく表示できるため、老眼の方でも見やすくなっています。時間や天気をすぐにチェックできる点もポイント。
大画面ながら片手でも持ちやすいサイズ感です。
3−2−2. 操作性が高い
使いやすさにこだわってつくりは、本体の随所に見受けられます。
通話やメールなどよく使う項目は物理ボタンになっており、押しやすくなっています。
着信があると光って知らせてくれるため、すぐに気づける点も嬉しい配慮です。
画面上のボタンも大きくて押しやすく、文字入力にストレスを感じません。
3−2−3. 困ったときの対処法が多い
かんたんに使えるスマホとはいえ、一度に操作方法をマスターするのは難しいもの。
家族と離れて暮らしている場合、使い方に関して気軽に相談するのは気が引けてしまうでしょう。
そこで、困った時には「診察」ボタンを押すことで、トラブルへの対処法を確認できます。
自分で問題を解決する癖をつければ、脳への刺激にもなるでしょう。
3−3. シンプルスマホ4
Softbankから発売されている、使いやすさ重視の「シンプルスマホ4」
大きな画面に見やすい時計表示など、快適な日常使いができるよう機能面にこだわっています。
3−3−1. 使いやすいシンプルなデザイン
約5.0インチの大画面で、「はっきりビュー」により文字や写真が見やすいのが特徴です。
太陽光の反射が少なく、省電力なIGZOディスプレイを採用しており、屋外でも画面を見やすくなっています。
ボタンも大きく表示されるため、文字入力が苦になりません。
3−3−2. よく使うボタンにアクセスしやすい
ホーム画面上にはカメラやインターネットなど、よく使う項目へ素早くアクセスできるような、便利なボタンの配置となっています。
また、アプリ一覧から使いたいものをすぐに探せるため、戸惑うことなく必要なタイミングで起動できます。
3−3−3. 安心の防水・防塵仕様
手が水で濡れた状態でも、画面をタッチして操作できる防水機能が施されています。
また、埃などが侵入しにくい防塵仕様に加え、耐衝撃にも対応しており、アウトドアなどでも活躍できます。
4. シニアがスマホを使う際の注意点
認知機能低下の予防のためにスマホを活用する上で、注意すべき点も把握しておきましょう。
昔からパソコンなどに触れてきた方は問題ありませんが、初めてスマホを触る際には最低限の知識を身につけて置く必要があります。
スマホは個人情報の塊であり、また使いすぎると健康被害や利用料金の超過など、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。
以下の4つの注意点を踏まえてスマホを使いこなせるようになりましょう。
2. パスワードを忘れないようにする
3. 適切な料金プランを選ぶ
4. 有料アプリへの課金を防ぐ
4−1. 長時間の利用は控える
スマホの機能を使いこなせるようになると、新たな発見の度に楽しくなりますよね。
ついつい長くスマホを眺めてしまいがちですが、長時間の利用を避けて適度な休憩を挟むようにしましょう。
スマホの画面を集中して見つめていると、瞬きの回数が減るためドライアイの原因になります。
長時間手先を動かすことで腱鞘炎を発症したり、画面を見下ろす姿勢が首や肩の痛みにつながる恐れがある点に注意です。
4−2. パスワードを忘れないようにする
スマホの各種設定にはパスワードを入力する場合があります。
使いたいアプリにログインできず、途方に暮れてしまうのを避けるためにも、パスワードの管理をしなければなりません。
手軽なのはノートなどにパスワードを記載して保管しておくことですが、盗み見られる可能性があるなど、セキュリティ面では不安です。
そのため、パスワードとログインIDは別々の紙に分けるなど、保管方法を工夫しましょう。
パソコンを持っている方は、Excelなどのソフトで管理し、暗号をかけておく方法があります。
4−3. 適切な料金プランを選ぶ
スマホを使う上で意識したいのは、データ通信料の使い方です。
LINEやアプリを少し使うくらいなら、あまりデータ通信量を使いませんが、動画を見たりすると多く消費してしまいます。
スマホの契約時のプランによって、定額で使えるデータ通信量が決まっています。
「そんなに使わないだろう」と少なめのプランを選んでしまうと、データ通信量が上限に達し、通信制限を受けてしまいます。
これを避けるためには、毎月どれくらいスマホのアプリなどを利用するかを想定し、適切なプランを選ぶ、または途中から変更することが大切です。
MM総研が行った「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」によると、2020年の2月時点では、スマホ利用者のデータ通信量の平均は6.94GBといわれています。
アプリの利用や動画の閲覧に比重を置く場合は、データ容量が多めのプランを選ぶのがよさそうです。
同じ調べによると、59.2%のスマホ利用者が毎月3GB以下に収めているという結果もあるため、迷ったときは3GBを目安にできます。
LINEでのメッセージのやりとりや、健康管理系のアプリを使うだけなら、データ通信量は毎月1GBほどで足りる場合があります。
4−4. 有料アプリへの課金を防ぐ
アプリを楽しむ上で気になる課金要素。
ゲーム関連のアプリでは、課金アイテムを購入することで、ゲームを効率的に進められるようになります。
「少しだけなら……」と課金を続けていると、知らないうちに高額な請求が届き驚いてしまうかもしれません。
基本無料を謳うアプリでも、よくよく進めてみると課金が必要になることは少なくありません。
不要なトラブルを防ぐためにも、本当に必要な課金かを考えるようにしましょう。
アプリにはさまざまな課金形式があるため、事前に把握しておくことで適切に使い分けられるようになります。
・インストール時に課金が発生するアプリ
買取形式のため後からお金がかかることは基本的にありません。
・アプリ内での課金
アイテムの購入や利用できる機能の拡張などのため課金を行います。
課金額に上限はないため、限度を決めておきましょう。
・サブスクリプション系の課金
毎月定額で音楽や動画を好きなだけ利用できます。
ただし、中には無料で利用可能ながら、一定期間を過ぎると有料プランへの変更を促すアプリがあるため注意しましょう。無料と書かれていても、インストール時にプランや規約を読み込むことで、不必要な課金を防げます。
まとめ
シニアが適度にスマホを触ることで、認知機能低下の予防効果が期待できます。
ゲームや調べものをすることで自発的に学ぼうとする意欲が得られるためです。
また、コミュニケーションの活性化や健康や睡眠への意識の高まりを得ることも、脳への刺激につながります。
スマホは若者だけのものではなく、使いこなすシニアも珍しくはなくなってきました。
適切な使い方を心がけながら、スマホを積極活用していきましょう。
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