
人生の節目のひとつである還暦。
60歳を迎えるのを機に、記念として何かを残したいと考える人も多いことでしょう。
還暦の記念として夫婦や家族で写真を撮影することも、還暦祝いのひとつといえます。
還暦の写真はせっかくなので、きれいに残したいものです。
そうなると、以下の疑問点が浮かびます。
- 撮影は誰にお願いすればよいのか?
- どんな服装で撮影に臨めばよいか?
ここからは、還暦の記念としてしっかりとした写真を撮るための、撮影の依頼先の選び方について解説します。
1. 還暦の記念に写真を撮ろう
還暦を迎える頃には仕事や子育てがひと段落している時期です。
これまでの人生を振り返ったり、残りの人生の有意義な過ごし方を考えたりと、自らを見つめ直すのに適しています。
このような人生の振り返りのために、還暦を迎えた自分や配偶者の姿を写真に残すことが効果的といえるでしょう。
1−1. これまでの歴史を再確認できる
誕生から60年を経た自分を写真に収めれば、表情や体型を通してこれまでの人生を再確認できます。
しわの増えた顔や少し縮んでしまった身長も、これまでの苦労や喜びからの経験によるものです。
日本人の平均寿命は、令和2年の時点で男性が81.64歳、女性が87.74歳となっており、還暦を迎えてから過ごす年月は多くあります。
過去の自分を振り返りつつ、残りの人生をいかに有意義に過ごせるかを考えるためにも、還暦の記録を写真として残してみましょう。
1−2. 家族で集まれば賑やかな写真に
還暦の写真は自分一人ではなく、夫婦や家族と一緒に撮影できます。
現時点での家族を写真に残しつつ、これまでのみんなの人生を振り返ることができるでしょう。
両親や子供と離れて暮らしている場合は、一堂に会するよい機会にもなります。
家族みんなが笑顔の還暦写真を残せば、後から思い出を振り返る際に活用できます。
1−3. 撮影はプロのカメラマンに依頼しよう
還暦の写真は、できるならプロのカメラマンに依頼したいところ。
節目となる記念だからこそ、確かな撮影技術を持った人材にお願いすべきです。
プロのカメラマンに撮影依頼すればそれなりの費用がかかりますが、後に何度も見返すことになる一枚ですから、きちんとした品質で残しておきたいものです。
2. 還暦の写真撮影の依頼先
還暦の写真撮影の依頼先として、以下の3つが候補に挙がります。
- 写真スタジオ
- 出張カメラマン
- 親族や友人
写真スタジオと出張カメラマンの場合、プロの撮影技術によりきれいな写真が期待できます。
親族や友人の場合は、気兼ねなく依頼できる点が強みでしょう。
それぞれの依頼先のメリット、デメリットを踏まえながら解説します。
写真撮影の依頼先 | 依頼先のメリット | 依頼先のデメリット | 依頼するのがおすすめな人 |
写真スタジオ |
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| プロによる撮影環境と技術で写真撮影したい人 |
出張カメラマン |
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| 好きな場所でプロの技術による写真撮影がしたい人 |
親族や友人 |
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2−1. 写真スタジオで撮影する
専門の写真スタジオや街の写真館に撮影を依頼する方法です。
デジタルカメラの普及により写真館の需要は以前よりも減っていますが、カメラや照明の性能の高さとプロのカメラマンの撮影技術により、写真撮影を行うにはベストな環境といえます。
プロによる撮影環境と技術で写真撮影したい人におすすめです。
2−1−1. 写真スタジオに依頼するメリット
写真スタジオで還暦写真を撮影するメリットは以下の通りです。
- 撮影技術が高い
写真スタジオにはプロのカメラマンが常駐しています。
これまでに多くの人物写真を撮影してきた経験があり、記念に残すのにふさわしい一枚を撮ってくれるでしょう。 - 白背景で撮影できる
撮影スタジオには撮影用の背景が用意されており、その前で人物撮影が行われます。
白以外にも黒や灰色、洋風の建物の壁が描かれたものなど、多様な背景が用意されています。
きちんとした背景の前で撮影することで、人物が引き締まって見せる効果が得られます。
照明機材も充実しており、光の当て方にもこだわった撮影が可能です。
- 衣装をレンタルできる
撮影スタジオではドレスやタキシード、和装などの衣装をレンタルできます。
「あまりお洒落な服を持っていない」「還暦のために服を新調するのはもったいない」と考えている人におすすめです。
還暦用の赤いちゃんちゃんこを借りられることもあります。
2−1−2. 写真スタジオに依頼するデメリット
写真スタジオに依頼すれば確実な写真が期待できますが、デメリットといえる点もあります。
- 撮影スタジオまで行く必要がある
写真撮影のために撮影スタジオを訪れる必要があります。
高齢の家族がいる場合は、移動中に疲れたりけがをしないよう気をつけましょう。 - 依頼時の費用が高い
撮影スタジオに依頼する場合、カメラマンの人件費と撮影場所の使用料がかかるため、ほかの依頼先と比べて費用は高いです。
その点、仕上がりは期待できるため、費用をどれだけかけられるかを決めておくとよいでしょう。
2−2. 出張カメラマンに依頼する
自宅や家族にゆかりのある地での撮影を希望する際には、出張カメラマンへの依頼が検討できます。
写真スタジオに所属していたり、フリーランスとして活躍したりするカメラマンを、任意の場所に呼んで撮影ができます。
好きな場所でプロの技術による写真撮影がしたい人におすすめです。
2−2−1. 出張カメラマンに依頼するメリット
出張カメラマンに撮影を依頼するメリットは以下の通りです。
- 撮影技術が高い
プロとして活動している出張カメラマンに依頼すれば、写真スタジオと同等の品質で撮影してもらえます。 - 自宅や希望の場所まで来てもらえる
還暦の写真を撮りたいシチュエーションに合わせ、カメラマンを呼べる点が便利といえます。
写真スタジオまでの移動の手間が省けます。 - 撮影スタジオよりも費用を抑えられる
撮影場所の利用料が発生しない分、撮影スタジオよりも依頼料を抑えることが可能です。
2−2−2. 出張カメラマンに依頼するデメリット
出張カメラマンに依頼する際のデメリットについても把握しておきましょう。
- 衣装は自分で揃える必要がある
写真スタジオのような衣装のレンタルはありません。
自分で購入するか他のサービスを使ってレンタルする必要があります。 - 依頼時の費用が割高
プロのカメラマンに依頼する都合上、それなりの費用がかかります。
写真の品質のためと考えて依頼しましょう。
2−3. 親族や友人に依頼する
プロのカメラマンではなく、写真が得意な親類や友人に依頼する方法があります。
相手との関係性にもよりますが、気軽に撮影を依頼できるでしょう。
撮影費用を抑えたい、カメラマンの前だと緊張してしまう人におすすめです。
2−3−1. 親族や友人に依頼するメリット
親類や友人に写真撮影を依頼する場合、以下のメリットがあります。
- 撮影スタジオ、出張カメラマンよりも費用を抑えられる
プロのカメラマンに依頼するよりも、大幅に費用を抑えることが可能です。 - スケジュールを合わせやすい
お互いの都合の合う日程で撮影できます。
2−3−2. 親族や友人に依頼するデメリット
親類や友人に撮影を依頼することは、相応のデメリットがあることを理解しておかねばなりません。
- 撮影技術が期待できない
本格的なカメラを持っている人でも、撮影技術が優れている補償はありません。
ピントがずれていたり、明るい部分が白飛びしていたりと、不自然な写真になってしまう可能性があります。 - 衣装は自分で揃える必要がある
出張カメラマンの時と同様に、撮影時の衣装は自前で揃える必要があります。 - 謝礼の額で迷うことがある
相手はプロではないとはいえ、時間を割いてもらう以上は何らかの謝礼をしたいもの。
食事をご馳走したり贈り物をしたりと、現金以外でのお礼を検討しましょう。
2−3−3. スマホのカメラでもきれいに撮れる
自分たちで撮影をする場合は、高価な機材を用意できません。
そのため、スマホのカメラを使った撮影も候補に入ります。
スマホの普及により内蔵のカメラで撮影をする人が増えており、みんなそれなりの撮影技術をもっているためです。
スマホを持っていない人や、これから新しい機種への乗り換えを検討している人は、「らくらくスマートフォン F-52B」の利用がおすすめです。
らくらくスマートフォン F-52Bには、約1,310万画素のカメラが搭載されています。
撮影した写真は家族間で共有するだけでなく、写真サイズに印刷して部屋に飾ることも可能です。
出展:らくらくスマートフォン F-52B 製品特徴(より使いやすく)
「らくらくAIベストショット」という機能を使えば、シャッターを押したタイミングの前後画像から、
AIが写真を自動で保存してくれます。
動きのある場面や撮影技術に自信のない人の強い味方となるでしょう。
3. 還暦の写真撮影時の服装をチェック
還暦の写真を撮影する際に、どんな服装で臨めばよいか気になるでしょう。
「記念に残る写真だから気合を入れたいけれど、あくまでも自然体でいたい」という人は、普段着で構いません。
せっかくなので少しおしゃれをしたいという人には、下記の4種類の服装がおすすめです。
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3−1. 華やかでおしゃれな服装
出展:還暦写真|60歳の記念撮影ならフォトスタジオ小野写真館へ。
若々しく華やかなイメージの写真を残したい人には、タキシードやドレス姿の撮影がおすすめです。
還暦を感じさせないエネルギッシュなイメージで撮影できます。
ドレスには還暦のイメージカラーである赤を取り入れるなど、少し派手めな演出をしてもよいでしょう。
3−2. かっちりとした服装
記念写真|メイクアップフォトスタジオ オプシス | 奇跡の1枚
スーツや上品なドレスを身にまとうことで、かっちりとした印象を与えられます。
これまでの人生で得た経験値を写真で伝えられる、落ち着いた雰囲気となるでしょう。
3−3. 和装
和装で還暦写真を撮れば、イメージ通りの一枚に仕上げられるはずです。
日本の伝統的な衣装をまといつつ、自分たちの歴史を振り返ることができます。
写真スタジオなら和装をレンタルでき、着付けまで対応してもらえます。
3−4. 還暦のイメージである赤を取り入れた服装
【スタジオマリオ】大人の記念日写真撮影(結婚・長寿・還暦祝い) や衣装レンタルの写真館
還暦祝いの際に着用する赤いちゃんちゃんこ。
還暦写真の撮影時にも身に着けるとよいでしょう。
ひと目で還暦の写真だとわかります。
エネルギッシュな印象を与えることもできます。
4. 還暦の写真撮影の相場を確認
還暦の写真を依頼する際に気になるのは、どれくらいの費用を想定すればよいか?です。
節目の記念として奮発してもよいと考える人、撮影費用は最低限に抑えて食事やプレゼントを豪華にしたい人、考え方は人それぞれ……。
ここでは、還暦の写真撮影を依頼する際の費用の相場を紹介します。
周囲はどれくらいの費用をかけているかをチェックしてみてください。
4−1. スタジオ撮影の費用の相場は1~3万円
写真スタジオへ依頼する際の費用の相場は、1〜3万円です。
写真撮影のみだと1〜2万円ほどに収められる場合があります。
衣装のレンタルやヘアメイクなどのオプションを加えると、3万円を超える場合があります。
下記はスタジオ撮影にかかる費用の内訳の一例です。
写真スタジオによって費用は異なります。
- 写真撮影:3千円~
- 写真アルバム作成:1~2万円
- 衣装レンタル:5千円~1万円
- 着付け、ヘアメイク:2万円
撮影スタジオによっては、土日よりも平日のほうが安価に利用できる場合があるためお得です。
撮影スタジオの整った環境でプロのカメラマンに撮影してもらえることを考えると、妥当な価格といえるでしょう。
4−2. 出張カメラマンの費用の相場は1~2万円
出張カメラマンに撮影依頼をする際の相場は、1〜2万円です。
1時間あたり1万円ほどが相場と考えておきましょう。
撮影のみを希望する場合は、写真スタジオよりも安価に依頼できます。
出張カメラマンに依頼する際には、下記が費用に含まれているかを確認します。
- 交通費
- 写真のレタッチ
遠方からカメラマンを呼ぶ場合は、別途出張費がかかる場合があります。
出張カメラマンの依頼先を探す場合は、費用に交通費が含まれているかをチェックしておくとよいでしょう。
また、写真のレタッチ(修正)は、依頼時の費用に含まれているかも確認事項です。
5. 還暦の写真撮影の依頼先
還暦の写真撮影と出張カメラマン、どちらに依頼しようか検討をつけられたら、次は依頼先を探しましょう。
ここでは、広域で展開している写真スタジオと出張カメラマンのサービスを5社紹介します。
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大手のサービスであれば、撮影時の内容やかかる費用がはっきりとしており、依頼しやすいといえるでしょう。
5−1. スタジオアリス
「スタジオアリス」は設立30周年を迎えた写真スタジオです。
子供や家族写真だけでなく、還暦の撮影にも対応しています。
多くの撮影を経てきたノウハウにより、安心して撮影を依頼できるでしょう。
北海道から沖縄県まで広い範囲に店舗があるため、居住地の近くで見つけやすい点が嬉しいところです。
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長寿祝い用のメープルアニバーサリー、ファミリーアニバーサリーといったプランが用意されています。
5−2. スタジオマリオ
「スタジオマリオ」では、大人の記念日撮影というプランで還暦の撮影に対応しています。
スタジオ撮影に加えて衣装のレンタルや美肌加工などのオプションが利用でき、記念の一枚にこだわった撮影が可能です。
スタジオアリスはカメラ販売店の大手であるカメラのキタムラが運営しており、依頼時に安心感があります。
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北海道から沖縄県まで、日本各地で撮影スタジオを営業しており、依頼先を見つけやすくなっています。
5−3. ライフスタジオ
出展:還暦のお祝い|子供から家族まで自然でおしゃれに残す人生の写真館-ライフスタジオ
趣向の凝らされたお洒落な撮影ブースを持つ、「ライフスタジオ」。
スタッフ一同、思い出に残る写真撮影のために最善の行動をモットーにしています。
還暦を迎えた瞬間の気持ちを、写真に残したい人におすすめです。
関東地方や愛知県、大阪府、北海道などにスタジオを構えています。
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還暦写真を一味違った視点から撮影してほしい人におすすめできます。
5−4. Lovegraph
出張カメラマンの依頼先としておすすめの「Lovegraph」。
お宮参りや七五三、結婚式の前撮りなど、さまざまなライフイベントの撮影経験のあるカメラマンが揃っています。
カメラマンの派遣は日本全国に対応しており、撮影日の希望に応じて決定できます。
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交通費は基本的に撮影料金に含まれているため、費用を抑えて依頼できます。
5−5. JIP
「JIP」は、全国12500件以上の撮影実績のある出張カメラマンのサービスです。
47都道府県の各地にカメラマンが在籍しており、不要なコストを省いた出張撮影に対応しています。
JIPでは各カメラマンの得意分野を把握しているため、還暦の写真撮影の経験豊富な人材を手配してくれるでしょう。
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撮影する地域に合わせて、適切な出張カメラマンが派遣されるため安心です。
6.まとめ
平均寿命が伸びている昨今、還暦は人生の通過点の一つに過ぎません。
とはいえ、これまでを振り返りつつ今後の有意義な生き方を模索するためには、必要なイベントに変わりはありません。
還暦を迎えた時は、後から見返せるように写真に残すことが大切です。
還暦写真はプロのカメラマンに依頼しましょう。
撮影スタジオと出張カメラマン、双方に依頼すべきメリットがあります。
撮影にかけられる費用や場所を考慮したうえで、適切な場所に依頼するとよいでしょう。
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