
独居老人を見守るサービスが知りたい。
あなたは今、一人で暮らしをしている親を見守るサービスが知りたいと思っていませんか?
一人暮らしの高齢者は年々増えています。
それに伴って、一人で暮らす高齢者を見守るサービスも増えてきました。
そこでこの記事では、家族、自治体、企業ができる見守りサービスを紹介していきます。
あなたにあったサービスが見つかり、お役に立てれば幸いです。
目次
1.独居老人が増えている実態
以下のグラフを見てください。
65歳以上の一人暮らしの高齢者が年々増加しているのが分かります。
参考:総務省「国勢調査」(2015年まで)/国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(2013(平成25)年1月推計)」、「日本の将来推計人口(平成24(2012)年1月推計)」より(2020年以降)
高齢化で母数が増えていることも考えられますが、増加傾向の理由としては、他に2つのことが考えられます。
1. 子供に一緒に住むことを頼めない
→子供との仲が良くない場合や子供に家庭がある場合は一緒に住むことを頼みにくい為、結果として一人暮らしになってしまいます。
2. 一緒に暮らそうと思わない
→今の生活に満足しているので子供と一緒に暮らそうと思わない。もしくは、一緒に暮らすとなると生まれ育った場所から離れることになるので、それが嫌な場合は結果として1人で暮らすことを選択します。
上記のようなことから1人暮らしの高齢者が減らずに、増えていると考えられます。
次に独居老人が増えるとどのようなことが問題になるのかをみていきましょう。
2.独居老人が引き起こす問題
独居老人が引き起こす問題としては、孤独死や認知症の進行が挙げられます。
1つずつみていきましょう。
孤独死
自宅で亡くなった独居老人の数になります。
参考:東京都福祉保健局 東京都監察医務院「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」より
東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった数にはなりますが、孤独死の数が年々増えているのが分かります。
高齢者の一人暮らしにおいて、孤独死は切っても切れない問題になっています。
もし自分の親をすぐに見つけてあげられなかった場合は深い後悔をしてしまうことでしょう。
認知症の進行
日本の認知症の高齢者の数になります。
平成24年(2012年)ではありますが、認知症患者数が462万人います。
65歳以上の高齢者の7人に1人は認知症です。
現在は認知症でなくてもいずれ認知症になるリスクを控えています。
一人暮らしの高齢者が認知症になるとコンロに火をかけたことをかけ忘れたりすれば火事になるなどの危険も潜んでいます。
孤独死を防ぐ為や認知症の進行を把握する為にも見守りサービスが必要になってきます。
それでは、具体的にはどんな見守りサービスがあるのか見ていきましょう。
3.独居老人の見守りサービス紹介
独居老人を見守るサービスは大きく分けて3つあります。
・独居老人の家族ができる見守りサービス
・自治体が行う見守りサービス
・企業が行う見守りサービス
それでは1つずつみていきましょう。
3-1. 独居老人の家族ができる見守りサービス
独居老人の家族ができる見守りサービスとしては2つあります。
・スマートフォンのアプリを使って見守る方法
・家電を使って見守る方法
1つずつみていきましょう。
スマートフォンのアプリを使って見守る
スマートフォンのアプリを使って独居老人を見守ることができます。
費用があまりかからずに手軽に始められ、親の状況も把握できます。
アプリによっては有料のものもありますが、無料のものでも十分に見守ることが可能です。
そこで今回はおすすめの無料アプリを2つ紹介します。
【オススメ見守りアプリ】
アプリ名 | 仕組み |
あんしん365 | 安否確認を365日サポートする見守り系アラームアプリになります。 あらかじめ時間を指定すれば自動的にアプリのアラームが起動します。 ユーザー(独居老人)が画面をタッチすると、登録しておいた相手(家族など)に、タッチがあったことを知らせるメールを自動送信してくれます。 もしタッチされないと、一定時間後に「アラームに対する反応がありませんでした」というメールを自動送信することができます。 また、ユーザーの位置情報もメールで知らせることができます。 ◎GooglePlay https://play.google.com/store/apps/details?id=com.atomsystem.smartalarm&hl=ja |
みまサポ2 | ユーザーが歩数や体調、1日の出来事を入力してボタンを押すと、登録した相手(家族など)にメールで内容を送信する。 入力が苦手な場合は、スマホを持ち上げて振るだけで同様のメールが送信されるような設定も可能。 24時間何の操作もされないと、アプリが音声でユーザーに「大丈夫ですか?」と呼びかけ、さらに30分応答がなければ、家族などにメールで異常を知らせる。 ◎GooglePlay https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.liberty_innovation.mimasapo25 |
スマートフォンを持っていない場合は、富士通コネクテッドテクノロジーズの「らくらくスマートフォン」や「らくらくホン」がおすすめです。
シニアでも使いやすい操作を意識して作られているため、シニアの方でも安心して使えます。
一般的なスマートフォンよりも徹底的に「使いやすさ」を追求している為、文字入力パネルも押しやすい大きな文字ボタンになっていたり、各種画面が見やすく、わかりやすいデザインになっています。
様々な種類があるのでこちらから確認してみてください。
富士通コネクテッドテクノロジーズのらくらくシリーズはこちら
家電を使って見守る
次に家電を使った見守りサービスをみていきましょう。
スマートフォンを持つのが嫌な独居老人の場合は電気ポットを使って見守りをすることができます。
象印の電気ポット「iポット」は使用すると電気ポットの中のセンサーが感知してシステムセンターに信号を送ります。
その後、システムセンターから独居老人を持つ家族にメールが送られます。
無線システムなので工事などをする必要がなく、契約後にポットを置くだけですぐに使えます。
出典:象印
価格
初回契約料:5,000円(税別)
サービス利用料:月額3,000円(税別)
象印の電気ポットを使いたい方はこちら
家族ができる見守りサービスは費用をあまりかけずに始めたい人や簡単に始めたい人におすすめです。
3-2. 自治体が行う見守りサービス
自治体が行う見守りサービスは住んでいる地域によって異なりますが、様々な活動や対策を行なっています。
例えば、
● 地域のボランティアが一人暮らしのシニアの住まいをときどき訪れて見守りや声かけをする。
● 新聞配達やガスの検針、生協の配達などの業者と提携して、配達・巡回時に一人暮らしシニアの家に異常がないかチェックする(新聞がたまっている、ガスや電気の使用量が少ないなど)。
● 人感センサーやテレビ電話、タブレットなどを設置して、一人暮らしシニアの安否を確認する。
といった取り組みがあります。
上記のような見守りサービスを使うことができます。
自治体が行なっている見守りサービスの探し方としては
【自分の住んでいる地域名×高齢者×見守り】で検索してみましょう。
自治体ができる見守りサービスは機械だけでなく、地域の人やボランティアの人にもみてもらいたい人におすすめです。
3-3. 企業が行う見守りサービス
企業が行う見守りサービスとしてはホームセキュリティー会社を利用することができます。
家族や自治体でできるサービスに比べると料金は高いですが、万が一の時に駆けつけてくれるので安心です。
高齢者の見守りサービスがある3社を比較してみていきましょう。
| 価格 | おすすめ度 |
アルソック | 月額:2,000〜2,500円 | ★★★★☆ |
セコム | 月額:3,000〜4,700円 | ★★★☆☆ |
全日警 | 月額:3,200〜5,200円 保証料:20,000円 機器売渡代金:12,900円 | ★★☆☆☆ |
アルソック
(おすすめ度:★★★★☆)
出典:アルソック
アルソックでは、アルボeyeと言うセンサー付きのカメラを使って見守りを行います。
アルボeyeとは自宅の映像や画像を利用者がチェックして、緊急時などはアルソックのガードマンを呼ぶことができます。
カメラの画像はアルソックには見られないため、プライバシーを守りたい方にオススメです。
使用するカメラは動式と固定式の2つから選ぶことができます。
カメラ可動式
価格
月額:2,500円
カメラ固定式
価格
月額:2,000円
アルソックがオススメの人
カメラを使って動画や画像を確認したい人。
プライバシーを守りたい人。
セコム
(おすすめ度:★★★☆☆)
セコムでは自宅にセンサーを設置したり、マイドクターと呼ばれるペンダントを握ることで救急信号をセコムに送信することで見守ることができます。
セコムの見守りプランの内容は大きく以下の3つ
- 安否見守りサービス
生活導線にセンサーを設置して一定時間動きがない場合は異常信号をセコムに送信し、セコムが確認をしてくれます。 - 緊急通報サービス
ペンダントを握るだけで急病や怪我で動けない場合はセコムに緊急信号を送ることができます。
ペンダントは防水機能の為、浴室などでも使うことが可能です。 - 24時間、セコムの看護師に電話相談ができる
看護師に無料で健康に関することを聞くことが可能です。
上記のサービスを利用することが可能です。
価格
レンタル:月額:4,700円(初期費用44,000円)
買取:月額:3,000円(初期費用177,200円)
※設置機器の個数・建物構造・設置状況によって、料金は異なります。
セコムがオススメの人
見守りだけでなく、防犯にも力を入れたい人。
全日警
(おすすめ度:★★☆☆☆)
全日警では、自宅にセンサーを設置したり、ペンダントを使って見守りをしています。
一定時間、居住している親の動きがみられない場合は全日警に自動通報が届き、対応してくれます。
見守り方法としては自宅に以下の4つの機器を設置します。
- ワイヤレスパッチブセンサ
人が動くことで生じる遠赤外線の変化を感知するセンサになります。 - ワイヤレス操作器
自由に持ち運びができる非常ボタン付操作器です。 - ワイヤレス非常押しボタン
ボタンを押すことで異常情報を送信機に送ります。 - 送信機
各種センサの感知情報を受信してセンターに異常を送信します。
4つの機器はレンタルか買取かを選ぶことができます。
機器レンタルプラン
月額:5,300円
機器設置工事料金:50,000円
保証金:20,000円
機器お買取プラン
月額:3,200円
機器設置工事料金:50,000円
機器売渡代金:129,000円
全日警がオススメの人
カメラで独居老人を見守る時間がない人。
企業ができる見守りサービスは緊急時にもすぐに対応してほしいと考えている人におすすめです。
まとめ
独居老人は年々増えており、独居老人が引き起こす問題としては
1.孤独死
2.認知症の進行
があります。
独居老人見守りサービスとしては
・家族ができる見守りサービス
・自治体ができる見守りサービス
・企業ができる見守りサービス
と3つの視点で紹介してきました。
1人で暮らす親にぴったりのサービスを見つけることができれば幸いです。
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