
シニア世代になると、定年退職や子育てがひと段落してきて、ゆっくりと旅行に行ける時間が取れるようになります。しかし、旅行の計画をしたものの、若いときの激安旅行や子連れの家族旅行とは違う、大人がゆったりと楽しむワンランク上の旅行には、何を着ていけばいいのかがわからず、お困りではないでしょうか。
そこで今回は、シニア世代が旅行をするときのファッションについて、次のようにまとめました。
1.シニアの旅行ファッション選びの「正解」6つのポイント
2.シーン別:TPOに合った旅行ファッション選びのヒント
3.【男女別】シニアの旅行ファッションで揃えておくべき基本5アイテム
4.シニア旅行ファッション上級者に見える5ポイント
最後までお読みになれば、シニア世代の旅行に適した服と、TPOを外さずに少ないアイテムで旅先のファッションを楽しめるアイテムがわかります。
また、余裕がある方は、旅ファッションの上級者に見えるためのポイントがわかり、颯爽と旅を楽しむことができます。
目次
1.シニアの旅行ファッション選びの「正解」6つのポイント
旅行先では、TPOに合ったオシャレを楽しみながらも、旅行中でも快適に過ごせる服装が、旅のファッションとしての「正解」です。本章では、シニアが旅行のためのファッションを選ぶときに大切なポイントを6つにまとめています。
旅行の準備をしているときに「これ、持っていこうかな、どうしようかな」と迷ったら、次の6ポイントに当てはまるかどうかで判断をして下さい。
基本的に、下記のどれにも当てはまらなかったものは、旅先に着ていく服としては適していないことが多いので、持ちものリストから外しましょう。
ポイント2. スポーティ過ぎない服
ポイント3. シワになりにくく・かさばらない服
ポイント4. 着回しの利く服
ポイント5. 歩きやすくてオシャレ感もある靴
ポイント6. 安全性も保てるファッション
1-1.ポイント1. 動きやすくて疲れない服
旅行先では、名所めぐり・ショッピング・食べ歩きなど、普段よりもアクティブに動き回ることが多くなります。また、飛行機・バス・車などを使う移動時間は長いことが多く、同じ姿勢を強いられます。そのため、動きやすくて、なおかつ、着ていて疲れない服であることが大切です。
例えば、身体を締め付けないタイプの服、ストレッチ性の高い服などが適しています。もちろん、ご自身が着心地が良いと感じる生地であることも大切です。
1-2.ポイント2 スポーティ過ぎない服
ポイント1を意識して、動きやすさや軽快さを求めすぎると、機能性の高いスポーツウエアを選んでしまうことがありますが、スポーティ過ぎる服装で旅先の服をそろえるのは避けましょう。
例えば、本格的な登山ウエアやスポーツウエアなどは、見た目がスポーティ過ぎて、旅行先の上等なレストラン・美術館・ホテルラウンジなどのエレガントな雰囲気にはそぐわないため、ケースによっては、入店・入館を断られることがあります。特に、ヨーロッパ旅行の際には注意が必要です。
また、旅行先にはみなさんがファッションに気を使って参加していますので、これから運動をするような服装をしているとかえって悪目立ちしてしまうことがあります。
スポーツウエアには丈夫で軽く、扱いやすいものが多いのですが、旅行先のTPOには適していないことが多いので、避けておいた方が無難です。
1-3.ポイント3. シワになりにくく、かさばらない服
旅行中は同じホテルにずっと滞在するケース以外は、基本的には服をカバンの中にしまっていますので、シワになりやすくなります。また、長時間の乗り物に乗ることで、シワができやすくなります。
旅行先でアイロンが使えるかは、行ってみないとわからない部分がありますので、できるだけ、シワにならない服にします。ソフトジャージー素材などのストレッチ性のある生地で、ゆとりのあるデザインのものを選べば、あまりシワの心配をしなくても済みます。
かさばる服とは、厚手のニットなど、たたんでも厚みが出てしまうタイプの服のことです。服がかさばると、カバンが一杯になってしまいます。帰りにはお土産を詰めるスペースも必要ですので、旅行の時にはなるべく、厚みの出る服は使わないようにします。
1-4.ポイント4. 着回しの利く服
着回しができる服というのは、例えば、黒・白・灰・茶・ベージュなどのベーシックな色で、なおかつ、1点で複数の着こなしができる服のことです。
例えば、男女とも、少し丈の長いしっかりした生地のシャツであれば、肌寒い時には軽く羽織って温度調節ができ、前ボタンをしておけばキチンとした印象にもなります。このように、1つのアイテムで複数の旅行シーンに使えるタイプの服のことです。
具体的に何をそろえれば良いかは3章で説明がありますが、大切なのは、旅行に持っていく服は点数を増やさない!ということを覚えておいてください。
1-5.ポイント5. 歩きやすくてオシャレ感もある靴
旅行中は、観光・買い物・食べ歩きと歩き回ることを前提に、歩きやすい靴を選びます。しかし、スニーカーなどの運動靴、仕事先に履いていくような黒革靴などではなく、見た目に少しデザイン性のあるウォーキングシューズや、ショートブーツなどから選ぶようにします。
また、旅行のために靴を購入した場合は、3~4日は慣らし歩きをして、足になじませてから旅行に履いていくようにしましょう。このような靴は、旅行以外でも、普段、ちょっとしたお出かけの時にも使えますので、1足あると重宝します。
1-6.ポイント6 安全性も保てるファッション
旅先での安全性とは、スリ・ひったくりなどの軽犯罪や、転倒などによるケガや、寒暖差による体調不良などを防げるファッションのことです。
旅行中は、咄嗟の時に適切な反応ができるように、両手はいつもあいている状態でいられることが望ましいので、例えば、服の内側にチャック付きのポケットなどがいくつもついていて、そこに貴重品をしまっておけるアウターまたはジャケットなどがあると便利です。
ポケットなどに入りきらないもの、例えば、カメラやスマホなどは、身体に密着できるバッグなどに入れておき、貴重品は身体から離れないようにできるものを選びます。
世界一安全と言われる日本国内での旅行の場合は、背負うリュックサック型のカバンでも問題ありませんが、海外の場合は、自分の視線が届かない位置に荷物があるタイプのカバンは避けましょう。
また、旅行先の情報は前もって調べておき、行き先に適した服や靴の準備をします。昼と夜の温度差が激しい地域では、羽織ものなどで温度調節ができるようにしておけば、体調不良を防ぐことができます。
ヨーロッパの石畳は、日本人には歩きにくいため、旅行中に足腰のトラブルを起こす方もいらっしゃいます。必要な方は、関節への衝撃を和らげるインソールをセットしておき、転倒や足腰の痛みが出ないように備えます。
2.シーン別:TPOに合った旅行ファッション選びのヒント
本章では、旅行先でよくある5つのシーンを想定し、そのシーンごとに最適なファッションを解説します。
旅の目的によって、旅先でやることが違ってきます。例えば、同じ10日間の海外旅行でも
「ヨーロッパ3都市オペラ観劇ツアー10日間」と、「カナディアンロッキーで大自然を満喫する10日間」
では、旅先で起きるシーンが違ってくることが想像できます。旅行先のシーンが違えば、TPOも変わりますので、準備する服装も違ってきます。
旅行先の日程表を確認すれば、旅行中にどこに立ち寄り、何をするかがわかります。旅行先で起きるシーンがわかれば、今回の旅行で準備すべき服装のヒントがわかってきます。
旅行先でよく起きる5つのシーン | 旅行ファッション選びのヒント |
シーン1. ホテル・レストラン | キチンとした印象の服装が必要 |
シーン2. 美術館・文化遺産・観劇など文化的施設 | 場に求められている服装の用意が必要 |
シーン3. 観光 | アウター(コート類)選びの基準になる |
シーン4. ショッピング | 靴とカバン選びの基準になる |
シーン5. アクティビティ(あれば) | 必要なものはレンタル |
各シーンで、ファッション計画の参考になるヒントを記載しましたので、ファッション計画を立てる時にご利用下さい。
2-1.シーン1. ホテル・レストラン
ホテルシーンは、旅行先の服装基準を決めるポイントとなります。旅行先のホテルは、朝食・夜のバー利用・ラウンジでのお茶・軽食・待ち合わせなど、旅行中に長時間使う場所です。
シニア世代の旅行は、若いときよりもランクの高いホテルやレストランに行くことが増えるため、旅先でのホテルレベルに見合った「キチンと感」のあるファッションが求められることが多いでしょう。
また、ホテルのランクによってもホテル施設内で求められる服装なども少しずつ違ってきますので、ツアー会社からの旅程表にある、ホテル名とホテルランクを確認しておきます。
シニアの旅行ファッションを考える時には、今回の旅行で使うホテルで求められている服を、旅先の服装基準にし、そこから何かをプラスしてドレスアップ、何かをマイナスしてカジュアルダウンというルールにすれば、現地でもTPOに合ったファッションにもなりやすく、同時に、旅行前のファッション計画が立てやすくなります。
旅程表を見ても海外のホテルのイメージがつかない場合は、同等のランクの国内ホテルをイメージすれば、どのような服装で行くべき場所かがつかめてきます。
◆シニアの旅行ファッション・ヒント◆
「キチンと感のある服」とは、シンプルで普段着にも使えるけど、ちょっとキレイめな服装のことです。親しい間柄で、少し高級なお店に食事会に行く時に着る「いつもより、ちょっとオシャレ」をした時をイメージしてください。
旅先でのレストラン予約をしている場合、星付きレストランなどの服装規定(ドレスコード)があるお店を利用するときには、今回の旅先の服装基準に、女性ならばショールとアクセサリー、男性ならばジャケットとネクタイをプラスすることでドレスアップすることができます。
2-2.シーン2. 美術館・文化遺産・観劇などの文化的施設
滞在先で、美術館・文化遺産のある施設への訪問・オペラやミュージカルなどの観劇をすることがあります。基本的に、シーン1のホテル・レストランと同等か、少しだけカジュアルダウンした程度の服装が望ましいでしょう。
以下の図は旅先で文化的な施設を訪問する時に、ファッションのTPOに気を付けたほうが良いシーンですので、服装選びの参考にしてください。下に行くほど大きくカジュアルダウンしても問題がない場所になります。
オペラ鑑賞からミュージカル観劇までは、海外では「正装」または「正装に近いドレスアップ」がマナーです。しかし、旅行中ですので、キチンとした装いであれば問題ありません。
真ん中あたりの、美術館・博物館は、少しカジュアルダウンした服装で良いでしょう。世界遺産・文化施設・遺跡城跡の散策などは、歩き回ることが前提ですので、どの国の方でも平服に近い服装で参加しています。
◆シニアの旅行ファッション・ヒント◆
オペラ鑑賞などの正装に近いドレスアップをするスケジュールがある場合には、女性は黒系ワンピースかチュニック、男性は仕立ての良いジャケットを一枚用意していると安心です。
どちらも、シワになりにくい素材で作られているものが1枚あると、旅行中の他のシーンでも使うことができます。
美術館や博物館などは、展示品を静かに鑑賞することが目的ですので、足音の響くヒールや、キュキュッと音のする靴底、動くたびにカシャカシャと音がする素材の服は、鑑賞の邪魔になりますので注意しましょう。
世界遺産などの見学ツアーがある場合は、場所によっては泥だらけ、埃だらけになることがあります。段差も多く、歩きにくい場所が多いので、なるべく動きやすい服装にします。
2-3.シーン3. 観光
観光は、名所を歩き回る、食べ歩くなどが前提の服装ですので、日本で同じようなことをする時の服装をイメージします。観光シーンは、集合写真をはじめ、友達同士でも写真を撮ることが多く、記録に残りやすい場面でもありますので、あまり地味な装いにならないように注意しましょう。
◆シニアの旅行ファッション・ヒント◆
旅行の季節にもよりますが、観光シーンは外にいる時間が一番長いので、アウター(コートなど)は、観光中を想定して選ぶと良いでしょう。
冬の場合でも、着ていくアウターは1枚で十分です。どんな服にも合う、しっかりと身体を温めてくれる物から選びます。
夏場は、地域によっては朝晩の寒暖差が激しいところや、移動中の乗り物や飲食店などで冷房がキツイ国もありますので、冷房の直風になっても耐えられる程度の羽織ものを用意します。
地味にならないためのヒントは、4章で解説があります。
2-4.シーン4. ショッピング
ショッピングは慣れない町を散策し、荷物を持って歩き回ることになりますので、靴とカバンは十分にショッピングをして歩き回れるかを基準に考えましょう。ショッピングは半日以上の自由行動のスケジュールになることが多いので、旅行中に最も歩くことになるかもしれません。
靴は新調するよりも、歩きやすいもので、足に合っているのがわかっているものを履いていきます。新調する場合は、最低でも3~4日のためし履きをしてから旅行に出かけます。
このような下準備をしないで新調した靴をいきなり旅行先で使うと、足のスレやマメなどができてしまい、せっかくの旅行が楽しめなくなってしまいます。
◆シニアの旅行ファッション・ヒント◆
旅行日程の中で最も歩きまわる前提なので、靴とカバンは、長時間のショッピングと荷物が十分に入るかで選びます。
服や靴を現地調達するというアイデアは、よほど旅慣れた方以外は止めておきましょう。気に入ったものが納得のいく値段で買えるかはわかりませんし、特に靴は、海外の場合は、希望する品が自分の足にあうかどうかがわかりません。現地で買うものは、あくまでお土産のつもりでいましょう。
ショッピングをすれば袋に詰めてはくれますが、国によってはエコの観点からショッピングバッグが有料である、または、ショッピングバッグ自体が存在しないケースもあります。
また、袋に入れてはくれますが、持ち運びに不便なくらい、取手や袋が弱く作られていることもあります。特に海外旅行の場合は、必ず、ショッピング用に使えるカバンまたはエコバッグを、最低でも1つは持っていくようにします。
国内旅行の場合は品物がたくさん入るカバンにするか、自宅に宅配便で送ってもらうようにすれば、身軽なまま旅行が続けられます。
2-5.シーン5. アクティビティ(旅行プランにあれば)
旅行プランや旅先によっては、トレッキング・スイミング・スキーなどのアクティビティがスケジュールされていることもあります。
目的に合った服装と、必要な専門用具(スキー板・水着・度付きゴーグル・専用ウエアなど)があれば、ご自身で用意するか、現地でレンタルができるかの確認もしておきます。
旅の荷物を少なくするという観点でいえば、旅先でレンタルをするほうが良いでしょう。旅行先が外国の場合は、日本製とはサイズも違いますので、事前確認が必要です。現地コーディネイターがいる場合は、事前申込をしておいた方が良いでしょう。
◆シニアの旅行ファッション・ヒント◆
アクティビティがメインだとしても、旅行中はそれ以外のシーンもたくさんありますので、1章で解説した通り、スポーツウエアを旅先の服装のメインにするのは控えましょう。
ただし、旅行先がリゾート地の場合は、現地の趣向に合った服装をしていれば問題ないでしょう。
例)
・ハワイなどのシーリゾート:
高級レストラン以外は、Tシャツ・短パン・サンダル履きでも出入りOKなところが多いので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。ただし冷房がキツイ場所がありますので、羽織ものは必要です。
・スイスなどのスノーリゾート:
スキーウエアやスノーボードウエアなど、冬山ファッションでもOKです。非常に寒い場所ですので、保温性の高いものを優先的に選びます。高級レストラン以外では、ホテル館内もスキーウエアのままで出入りできます。
◆コラム◆オシャレ初心者さんはイメージが大切
この記事を真剣に読む方は、もしかしたら、オシャレさん初心者かもしれません。男女とも「今日まであまり真剣にファッションのことを考えてこなかった」タイプは、旅行をきっかけに、オシャレデビューをしましょう。
旅行でのファッションは、旅程にあるTPOに沿った服装をすることも大切ですが、行った先で、自分がどんな服で楽しみたいかというイメージも大切です。
パッと思いつかない場合は、雑誌や通販サイトなどを見ながら、ご自分が「これ、素敵だな」と思う画像を、スマホで保存しながら集めていくと、ご自身が好きなファッションのタイプがわかってきます。
お手持ちの服の中に、好きなタイプの服があまりない場合は、思い切って断捨離をして、好きな服をたくさん集めると、自然に旅先で活用できる服も集まってきます。
お買い物をするときには、お店の人に「こんなのが好きなんです」と、集めた画像を見せると、気に入りそうな洋服をいくつか持ってきてくれますので、お買い物も上手になります。慣れてきたら、自分で通販で購入することも出来ます。
ファッション画像を集めたり、旅先で思い出の写真を保存したりするには、操作が簡単で見やすい、らくらくスマートフォンをおすすめします。画面が大きく、文字が大きいので使いやすく、「あ!この風景ステキ」と思った瞬間でも、操作に手間取りません。
旅先で万が一、汚してしまっても、ハンドソープで洗えるほどの防水効果がありますので、シニア世代の旅行にはピッタリです。
【参照:らくらくスマートフォン】
3.【女性編】シニアの旅行ファッションで揃えておくべき基本5アイテム
本章では、シニアの旅行ファッションとして、揃えておくべき5つのアイテムを女性編で紹介します。全てを新規にそろえる必要はなく、すでにお持ちのものからのセレクトでも問題ありません。
これらの5アイテムは、今後、どのような旅行にも使えますし、普段使いもできます。旅行に便利なものをセレクトしていますが、旅行から帰ってきても使える「これからのシニアのファッション」でもあります。
お手持ちのワードロープに似たような物がある場合は、それを使用しても問題ありません。しかし、女性ファッションでオシャレに見える・センスが良いと思われるポイントは「ファッションの旬を取り入れていること」です。
各項目にある「◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック◆」でチェックをしてみて、気になった場合は、この機会に思い切って買い足しも検討してみましょう。
3-1.アイテム1 アウター
アウターは主にコート類のことです。旅行先に来ていくコートは軽さを重視したうえで、デザイン性も考えて選びます。冬場のアウターは、機能性インナー(ユニクロのヒートテックなど)を上手に使えば、着膨れせずに、動きやすいファッションに出来ます。
シニア世代に大切なのは「ゆったり感」のあるアウターです。この場合のゆったりとは、重ね着のためにサイズの大きな物を着ることではなく、シルエットがゆったりしていることです。具体的に、どのようなコートなのかは、以下の参考画像を御覧下さい。
A:ジャガード織コート
ジャガード織の美しい模様があるコートです。プリント生地では出せない高級さと自然な立体感で、ダークな色合いでも主張があります。ジャガード織は高級生地の代名詞でもありますので、シニア世代だからこそ着こなせるものと言えます。
星付きのレストランにも着て行けるほどの豪華さがあるのに、袖を軽く折って着ればカジュアルな印象にもなります。余裕がある大人のカッコよさを表現しつつ、1枚で旅のあらゆるシーンに対応できます。
B:高級素材のリバーシブルコート
【参考:楽天市場 SAGA ミンク レイヤー カシミヤ 100% ニット リバーシブル コート】
ミンク毛皮とカシミアという上質な素材をダブル使いした軽くて暖かいコートです。リバーシブルコートですので、とても寒い時には毛皮面を内側にすれば、かなり頼れる防寒着にもなります。昼間は軽く前をあけて、羽織りものとしても使えます。
毛皮は最高級のサガミンクファーを使用していますが、デザインがシンプルなため、毛皮が持つ重たい印象になりません。今回紹介している3点の中では最も細身シルエットですが、袖口と脇に余裕を持たせているため、ラクに着られるコートです。
C:ウールダブルフェイスコート
【参考:楽天市場 リバーコート ダブルフェイス】
上質なウール生地のダブルフェイスコートです。ダブルフェイスとは、生地の表面が両おもてになるように2枚の生地を縫い合わせたもので、裏地が不要なため、とても軽くて温かいのが特徴です。リバーコートとも言います。
ベルトやジッパーを外せばガウンのように羽織れ、軽い着心地の良さがしぐさにも表れて、優雅な印象になります。ベルトなどをすればウール生地2枚分の温かさでよく防寒できます。
上質生地のダブルフェイスは、肌に直接あたってもなめらかなので気持ちが良いです。寒暖差の激しい場所に行く場合は、コートの下に保温性のあるTシャツ1枚などの、肌が出る服装でもOKです。
◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック アウター編◆
シニア世代にとってのアウターとは、フォーマルに近い「かっちりした、仕立ての良いもの」を選ぶのが当たり前でしたが、「イマドキのシニアのコート」は、かっちり→ゆったり に変わったところがポイントです。
お手持ちのコートを着てみて、「これって今でも大丈夫?」と思ったら、次のポイントをチェックしてみて下さい。
シルエットが「ゆったり」かどうかは、後ろ姿でわかります。今風のシルエットは、肩や身幅にリラックス感があります。着ていて次のような感覚があれば、それは年齢のせいではなくて、デザインが今風ではないサインです。
- 後ろから見たときに、肩~背中の生地に余裕がない
- 着ていて肩がぴったりしている
- 二の腕が動かしにくい
- 着た時、持った時に、重たい
- 合わせられる服が少ない
これからのシニアの旅に必要なのは、身体全体をフワッと包み込んでくれるような、軽くてラクで温かい、どんな服にも合うコートです。
当てはまるチェックポイントが多い方は、旅行用アウターの買い足しを検討しても良いでしょう。
【参考:60代からのおしゃれの便利帖 】
3-2.アイテム2 チュニックまたはワンピース
チュニックとは、お尻全部が隠れるあたり~膝くらいまでの長さのトップス(上着)のことです。ワンピースよりも短く、ブラウスよりも丈が長いので、お腹周り~下半身を上手にカバーしながら、スタイル良く、オシャレに見せることができます。
また、チュニックは、下にパンツでもスカートでも重ね着ができ、シワになりにくい柔らかい素材が多いので、扱いやすく、旅行用に適しています。具体的に、旅先の服装として、どのようなチュニックが良いのかは、以下の参考画像を御覧下さい。
A:黒系のリバーシブルチュニック
【参照:Yahooショッピング リバーシブルロングプルオーバー】
黒系のチュニックは、リバーシブルでなくても旅先に1つあると便利です。その理由は、世界共通で黒は「フォーマル」な場で使える色なので、少しあらたまった装いが必要な時にも1枚で大活躍してくれます。
リバーシブルであるほうが、黒を使いたくないシーンでも、裏側の色を使えばよく、この1枚があれば事足りるので、とても便利な旅ファッションなのです。例えば、黒×グレーの組み合わせの場合には、グレー面を表にし、上に柄ものを羽織れば、品のあるカジュアルな街歩きスタイルが出来上がります。
【参照:Yahooショッピング リバーシブルロングプルオーバー】
チュニックの長さはいろいろありますが、太ももあたりまであるほうが、どのようなボトムスでも合います。リバーシブルチュニックは1枚2役ですので、ダークカラーとライトカラーの2パターンを持っていると、さらに便利です。
B:重ね着前提の袖なし・半袖チュニック
半そでや袖なしのチュニックは、下に着るものを変えるだけで、何通りものファッションが出来上がります。重ね着前提ですので、全体的にコクーン型、またはAライン型になっているものが多く、着ているのもラクチンです。
シャツを来て襟を出せば、かわいらしいセミカジュアルに。ハイネックのカットソーを着れば、リラックス感たっぷりのカジュアルになります。
【参照:ベルーナ通販 フード付きチュニックベスト】
少し肌寒い時には、ユニクロのヒートテックのような機能性インナーを重ね着した上にチュニックを着るだけで、防音効果の高いオシャレができます。
このチュニックの使い方は、面積が大きいため、素材は目の細かいニットや綿などを選ぶほうが、カバンの中でかさばらず、シニア世代のゆとりのある雰囲気とマッチして好印象です。
C:ロングチュニックのアンサンブル
【参考:Yahooショッピング ロングカットソーアンサンブル ターコイズブルー系 2点セット】
アンサンブルニットは、多くのシニア女性がお持ちだと思いますが、これからのシニアには、ロングでゆとりがあるカーディガンがついている、チュニックのアンサンブルがおすすめです。
このタイプのアンサンブルは、チュニックとカーディガンを別々に使えるので、1セットあると持ち物を少なくしたい旅先でとても便利です。春夏用と、秋冬用があれば、どの季節の旅行にも対応できます。
チュニック単品でも使えますし、ロングのカーディガンが付いているので、別の服の上に軽く羽織るなどにも単品で使えます。
華やいだ色とダークトーンのチュニックアンサンブルを1セットずつ持てば、旅行中はほぼこの掛け合わせだけでファッションが成立します。
◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック チュニック・ワンピース編◆
今回、特に注目していただきたいのは、Cで紹介した「ロングチュニックのアンサンブル」です。
シニア世代の場合、上質なカシミアのアンサンブルニットは「少しオシャレが必要な場」用に、ほとんどの方が数セットお持ちのことと思います。
しかし、今までのアンサンブルではデザインがシンプル過ぎて、旅先のようなアクティブな場には少し物足りません。また、首・二の腕・お腹・腰回りの年齢が出やすい部分がむき出しになるため、出来れば、ロング丈チュニックのアンサンブルへの買い足しをおすすめします。
素材はニット以外にも、いろいろなものがありますので、着やすいものを選びましょう。昔買ったアンサンブルと比較すると、これからのシニア世代のアンサンブルは、次の点が違います。
- カーディガンもロング丈で、縦のラインが強調されてスリムに見える
- ロング丈のため、カーディガンの前身ごろにボリュームがあって華やかさがプラスされている
- 首元にもドレープがあるため、首や胸元のシワが目立たない
- 前を止めるボタンがないため、お腹周りが目立たない
など、いいことづくめです。ファッションセンスにいまいち自信がない方でも、ロング丈のアンサンブルチュニックがあれば、旅先でのコーディネートを考える必要がなくなります。
ロング丈チュニックのアンサンブルは、旅行後の普段のお出かけにも大活躍します。もちろん、このようなアイテムでさらにリバーシブルであればシニアの旅旅行ファッションアイテムとしては、100点満点でしょう。
【参考:左アンサンブル エルメス アンサンブルニット 楽天市場】
ワンピースに関しては、オペラ観劇や星付きレストランなどで、正装に近いドレスアップを必要とする旅程の場合のみ、ジャージー素材やニット素材など、シワになりにくい生地でできた薄手のもので、出来ればノースリーブのものを1枚用意しましょう。
または、比較的ロング丈の黒のアンサンブルロングチュニックであれば、ワンピースの代用にもなります。このようなアイテムであれば、あらたまった服装をする時以外にも、旅行中のさまざまなシーンで多用使いできます。
ノースリーブにする理由は、夏場は上に軽い羽織もの、冬はコートやジャケットなどで重ね着をすることが前提ですので、袖はないほうが、肩回りや二の腕がモコモコしないでエレガントです。
3-3.アイテム3 柔らかいジャケット
柔らかいジャケットとは、ニットやジャージー素材などで出来た、シワになりにくいジャケットのことです。ジャケットは、旅先に行くまでの間、旅行カバンにしまえばシワになりますし、着用していても長時間の移動でシワが入ります。
そのため、ホテルに到着したときに、バスタブにお湯を張った蒸気で服のシワがカンタンにとれるような、柔らかい素材のジャケットが旅行には最適なのです。
ジャケットは、旅先で「キチンと感」が欲しいシーンに、1つあると便利なアイテムなので、女性でもあるほうが旅先で慌てずに済みます。
素材は柔らかく、しわがつきにくいものであれば、どんなものでもOKですが、シニア世代は少し遊び心を出して、デザイン性のあるジャケットを選ぶと、オシャレ度がアップします。
旅先に持っていくのは、具体的にどのようなジャケットが良いのかは、以下の参考画像を御覧下さい。
A:ツイード素材のジャケット
【参考:ディノス dinos マリアケントグラデツイードジャケット】
ツイード素材とは、羊毛に綿やその他の生地などを織り込んで編み上げたニットのことです。軽くて暖かいのに、シワやヨレに強く、表面が凸凹しているため、汚れも目立ちにくいという長所があります。
軽くて暖かく、デザイン性が高いため、1枚あるとオシャレ上級者に見えます。画像の黒地は、黒一色のように見えても、よく見ると、羊毛・リボン・ラメ・ベルベットなどさまざまな素材が編み上げられていますので、ただの黒ジャケットとは一味違います。カラー版は複数の色や素材で編み上げられています。
B:ジャージー素材のジャケット
【参考:楽天市場 ボーダージャージージャケット】
ジャージー素材とは、きめ細かいニットに綿素材を合わせた生地のことで、体操着やゴルフやテニスのユニフォームに使われているほど、伸縮性があり着心地の柔らかい生地のことです。
綿が入っているので通気性も良く、1枚あると通年で使えます。また、ジャケットなのに、どの部分も柔らかいので着心地が良く、肩も凝りません。
ジャージー素材のジャケットは、クルクルと丸めてカバンに入れれば、ほとんどシワになることもありません。座りシワなどがついた場合でも、ホテルについてお風呂場にお湯を張ってハンガーにかけておけば、30分くらいでシャンとしてくれます。
襟なしタイプにしておけば、たたみかたで襟が折れてしまう心配もなく、観光先の温度によって着たり脱いだりをしても型崩れの心配がありません。また、生地が柔らかなので袖を折ってカジュアルダウンしたり、同じような柔らか素材のパーカーを内側に合わせたオシャレができます。
C:薄手ニットのジャケット
【参考:ミッソーニ ニットジャケット】
【参考:楽天 SHIPSコットンニットジャケット】
Bと似ていますが、こちらは羊毛などのニットだけの生地です。細いニット糸で作られているため、手にした時にフワッと軽くやわらかで、着心地が良いのが特徴です。
毛糸ですので保温性も高く、下に機能性インナー(ユニクロのヒートテックなど)を着用すれば、少し汗ばむくらい温かいこともあります。写真右のコットンニットにすると、下に夏用の機能性インナー(エアリズムなど)を着れば、春秋に使える軽いコートにもなります。
クルクル丸めて小さく畳んでもシワとは無縁です。
◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック ジャケット編◆
シニア世代は、上質なジャケットもたくさん持っている方が多いでしょう。しかし、おそらくお持ちのものは紺・黒・灰色などのオーソドックスな、カチッとしたテーラードジャケットや、フォーマルなジャケットではないでしょうか。
今までのライフスタイルには、仕事や学校行事などのために、そのようなカチっとしたジャケットも必要だったかもしれません。しかし、これからのシニア世代には「制服感」があるジャケットは必要ないかもしれません。
シニア世代は、無難であることから、もっと自由になってよいのです。
これからのシニアに必要なのは、旅先でのキチンと感が必要なシーンにも耐えられる、デザイン性があるゆったりしたジャケットです。今までのジャケットと違いを比べてみましょう。
- 素材自体が柔らかいので、旅先でもシワにならず、コンパクトにまとめられる
- アウター同様、着ているのを後ろから見たとき、布地に余裕があるのが今風
- 旅行中、型崩れの心配が無用
- フォーマル~カジュアルまでアレンジ次第で自由に楽しめる
- 肩のラインが柔らかで、着ている人も見ている人も肩がこらない
など、同じジャケットでもより自由で着心地重視したものがファッションとしての正解になっています。脱・フォーマル&脱・制服感をテーマに、旅先で大活躍してくれるジャケットを探してみて下さい。
【参考:左フォーマルジャケット ベルーナ通販 モノトーン素材テーラード4点セット】
3-4.アイテム4 ストレッチ性のあるロングパンツ
ロングパンツとは、くるぶしまでの長さがあるパンツ(ズボン・ボトムス)のことです。この長さのパンツに、さらにストレッチ性があるものが旅先には適しています。
ストレッチ性がある生地を選ぶことで、長時間の移動による座りシワや、締め付けによる体調不良などを防ぐことができます。
また、立ったり座ったりが多い旅行中の動きにもピッタリとついてきて、足さばきも快適です。しゃがんでも「下着見えてないかな」「破れたりしないかな?」という心配は、ストレッチ素材ならば無用です。
普段はスカート派の方も、旅先の移動中はパンツをおすすめします。理由は、旅先では何があるかわからず、時には、大股で歩くことや、走らなければならないこともあります。
そのような時、身軽で動きやすいパンツのほうが、ご自身と同行者の安全を守るためにも良いのです。スカートはカバンに入れていき、必要なシーンでの着用をしてください。
旅行に適したストレッチ性のあるパンツとは、次のようなものです。
A:タック入りテーパード・ストレッチパンツ
【参考:ベルーナ通販 美脚シルエットタックパンツ】
タックが入った、腰回りに余裕がある、足先に向かって細くなるテーパードタイプのパンツです。気になるお腹をタック部分でカバーし、なおかつ女性らしいシルエットが出るため、見た目がキレイです。さらに着心地がラクで、いうことなしのパンツです。
旅行中だけでなく、今後の外出にも、カラーバリエーション何本も揃えておきたい、シニア世代ファッションのマストアイテムと言えます。
B:セミ・ワイドストレッチパンツ
【参考:楽天市場 抗菌防臭機能付きパンツ ストレッチパンツ 】
足腰よりも一回り分の幅がある、セミワイドタイプのストレッチパンツです。程よいストレッチ感があり、とても楽です。イメージとしては、締め付けないストレートデニムという感じです。
ストレッチ素材でも、程よく脚のラインは残りますので、脚が長くスラっと見えます。腰からストンと落ちる美しいストレートシルエットがあるため、細身のパンツよりも、上品な印象を与えます。
C:ワイドなストレッチパンツ
【参考:楽天市場 起毛ストレッチワイドパンツ】
ストレッチ性のある柔らかい素材で仕上げた、ワイド幅のパンツです。脚のラインはほとんどわからず、見た目もロングスカートのように見えます。
トロンとした生地(ベロア・ジャージー素材)のものをセレクトすれば、軽くドレスアップしたい時にも使えます。全くシワにならないため、飛行機や車の移動時間が長いときでも快適です。
また、ワイドパンツはウエストがゴムのものが多く、旅先でもリラックスした状態で過ごせます。
◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック パンツ編◆
実は、その人が、ファッションの旬をつかんでいるかどうかは、パンツを見ればわかります。女性用のパンツは時代のニーズに沿ってこまめに変わっていく傾向があり、数年前と今では全くデザインが違います。
お手持ちのパンツで、イマドキじゃないものがあれば、旅行をきっかけに是非、旬なパンツを1本、探してみましょう。
- イマドキのパンツは腰回りにゆとり感があり、見た目もリラックス
- タックが入り、ウエストゴムなどで柔らかい着心地を重視
- 余計な横シワや下着のラインを気にしないでもよい
- 見た目が軽やかで、女性らしいラインがある
- 上着はインでもアウトでもOKと着こなしも自由
イマドキのパンツは、全体的にリラックス感があり、脱力系で、旅行にピッタリです。また、ゆるっとした着心地は、着ている間に疲れてくることもないので、普段使いにもしたくなります。
参考:左パンツ アルファキュービック パンツ】
3-5.アイテム5 ロングストール&アクセサリー
旅行に欠かせないアイテムの一つに、ロングストールとアクセサリーがあります。ロングストールは温度調節にも使えるうえ、使い方によって持っている服の雰囲気をガラリと変えてくれます。
ロングであることで羽織ものとしても使えますし、首回りに巻くなどをすれば、ファッションのアクセントとして、旅先のシーンにふさわしい雰囲気を演出してくれる頼りになるアイテムです。
アクセサリーはその日のコーディネートのポイントになるものです。顔の回りに大ぶりのネックレスやイヤリングなどの「光るもの」を添えることで、特別なムードを出すことができます。
ただし、旅先では盗難や、旅行鞄の紛失が起きる可能性がありますので、大切にしているものや、高価なアクセサリーは持っていかないように気をつけましょう。
シニア世代の旅行ファッションとしておすすめのロングストールとアクセサリーは、次のようなものと組み合わせを参考にしてください。
A:シンプルなニットロングストール
【参考:楽天市場 フランス・メゾンボンヌフォア ロングストール】
【参考:Swarovski スワロフスキー Symbolic クリスタル 】
シンプルなニットで出来たロングストールです。肩に羽織るときと、顔の回りに巻くときの両方を想定し、自分の顔色がいちばんイキイキと見える色を選びます。
柄のないロングストールは、選んだ色が身体の半分以上の面積を覆いますので、ダークトーンは避けます。アクセサリーは逆に派手に、主張のある、遊び心たっぷりのモチーフなどを選びます。
B:裾にデザインがあるロングストール
【参考:楽天市場 花刺繍レース流れる上質ストール 】
【参考:アマゾン 日本製 コットンパール ロングネックレス】
裾にレースやフリンジなどでデザインを持たせたストールです。華やかで美しい物を選べば、ロングストール1枚でオシャレが完成します。顔回りに使う場合は、デザイン部分が顔の近くに来るように巻けば、ダークトーンでも問題なし。
デザインそのものがオシャレのポイントになるため、アクセサリーは艶消し感のあるパールやビーズを使った控えめなものを選ぶと、バランスが取れます。
C:総柄のロングストール
【参考:アマゾン Pure Pearl 淡水パール&ガラスビーズ ステーション ロングネックレス 】
ストール全体に柄が入った、一枚で洋服のように使えるロングストールです。身体全体に羽織る場合でも、総柄が美しいため、服装はシンプルなものでもセンスの良い着こなしとなります。
総柄ストールはニットやコットンの機械織が多く、艶のないものが多いので、アクセサリーには光る素材であるガラスなどを使ったものにするか、ストール全体にラメが織り込まれたものを選びます。
◆イマドキのはここが違う!買い足しワンポイントチェック アクセサリー編◆
ストールの使い方は年齢差があまりでないタイプのアイテムですが、アクセサリーはファッションの移り変わりによって、使い方が変わります。
シニア世代が近くなったあたりから、なんとなく「アクセサリーつけると疲れるな………」と感じたことはなかったでしょうか。これは、シニア世代のアクセサリーは、ジュエリーに近いものが多いので、基本的に豪華で重たいものが多いせいです。
シニア世代は本物志向の方が多いため、どうしても「本物の貴金属じゃないと」というこだわりがある方も多い傾向にありますが、良いものはすでにたくさんお持ちなのですから、旅先では、軽い素材で作ったアクセサリーを、デザイン重視で楽しんでみましょう。
- お値段がリーズナブルなので、万が一の紛失や盗難でもダメージが少ない
- 軽くて重さを感じない。平均で、ハンカチ一枚くらいの重さ
- カラーバリエーションが多く、持っていて気持ちが上がる
- 軽いので何種類も旅先に持っていける
- 軽いので重ね付けをする楽しみがある
など、アクセサリーの新しい楽しみ方ができます。今回はネックレスを紹介しましたが、指輪でもピアスやイヤリングでも同じで、軽くてデザイン性の高いものを選びます。
これからのシニア世代は、旅先でもデイリーでも、本物のジュエリーをつけるよりも、軽くて魅力的なアクセサリーを付けているほうが、オシャレな印象になります。
【参考:左 アマゾン コットンパール 3連 ボリュームネックレス】
【参考:中 アマゾン レッドエアリーネックレスとイヤリングセット】
4.【男性編】シニアの旅行ファッションで揃えておくべき基本5アイテム
本章では、シニアの旅行ファッションとして、揃えておくべき5つのアイテムを男性編で紹介します。全てを新規にそろえる必要はなく、すでにお持ちのものからのセレクトでも問題ありません。
この世代の男性に多いのが「今までオシャレをしてこなかったから、オシャレな服が何かわからない」というものです。
女性と違って、紳士のファッションは昔から、正調で清潔感があれば良しとされています。これは現代でも同じなのですが、本章では、定番のファッションでありながらも、「お、あの人はオシャレだな」と思ってもらえるような旅先の装いに一役買うアイテムを紹介します。
男性のファッショントレンドは、長期間、大きく変わらない傾向があり、服のデザインも定番のものが多いのが特徴です。そのため、お持ちの服で足りないな、と思ったアイテムだけを買い足すので十分な方も多いでしょう。
4-1.アイテム1 アウター
シニア世代と言っても、男性は筋力がありますので、女性ほど軽いことを重視しなくても大丈夫です。しかし、やはり旅先では軽くて動きやすいものが良いでしょう。
また、男性は動きやすいというと、どうしてもカジュアルなものをセレクトしがちですが、シニア男性の旅行用アウターには、意識して「エレガント」な雰囲気があるものを選ぶようにします。
男性アウターのエレガントさは、主に素材と色で表現します。例えば、ウール・ニット・革などの上質素材に、ダークトーンの色合いを組み合わせます。お手持ちのワードロープの中から探してみましょう。
旅行先でのアウターは1着でよく、温度差は中に着るものや、機能性インナー(ユニクロのヒートテック)などで調節をします。シニア男性の旅行用アウターは、具体的には、次のようなものが適しています。
A:ひざ丈のダブルフェイス ウールコート
【参考:Yahooショッピング ポールスミス ダブルフェイスウール コート】
ダブルフェイスとは、2枚のウールを両表になるように縫い合わせた、裏地のない軽く温かいコートです。厚手でもフワッと軽いので、旅行中でも肩が凝りません。
スルッとした肌触りが心地よく、Tシャツのうえに羽織っても、素肌がチクチクしない着心地の良さがあります。前を開ければロングカーディガンのようにカジュアルダウン、その上にロングのストールを肩から書ければ、少しドレスアップになるなど、旅先のさまざまなシーンに自在に対応できます。
男性用コートなのでデザイン性は低いのですが、今回は色をバーガンディーという茶色とワイン色の間のようなカラーをセレクトしています。
ダークな色合いなので1枚だけだとわかりませんが、ほとんどのシニア男性はアウターに黒か灰色をお召しになりますので、このような特徴のある色は、センスが良いと受け取られます。
B:定番ピーコート
【参考:ポロ ラルフローレン ウールブレンド メルトン ピーコート】
定番型のピーコートです。ピーコートはカジュアルなイメージがありますが、生地を極上なもので選べば、シニア世代の男性ならではの品格と風格のあるオシャレになります。ピーコートは、元の形に若々しさがありますので、シニア男性が着ると、何歳か若返って見えます。
襟元に使うスカーフやマフラーの柄や色によって、ドレスアップもカジュアルダウンもできます。またピーコートはしっかりした生地の物を買えば、水に強く、旅先での突然の天候不良でも慌てずに済みます。
C:リバーシブルコート
【参考:ダンヒル コンペンディウム シャーリング リバーシブル コート】
リバーシブルで着られるコートです。女性用の裏返して着るリバーシブルとは違い、男性のは着脱式のライナー・フード・ジャケットなどがセットになったものも、リバーシブルと呼びます。(裏返せるものもあります)それぞれに個別に着脱が可能なので、季節に合わせて何通りもの着こなしが楽しめます。
これ1着で旅先のほぼ全てのシーンに対応できますので、あると便利な旅用のアウターです。もちろん、旅行後に、普段のお出かけにも通年で使えます。
4-2.アイテム2 ニットジャケット
旅行には、ニット素材などの、柔らかい素材のジャケットを必ず1枚用意しましょう。男性の場合、旅先で「キチンと感」が求められるところは、100%ジャケット着用が求められます。そのため、男性の旅行でジャケットなしだと、高級店やクラスのある文化施設はどこも入れない可能性があります。
旅行では、ビジネスで着用しているような、見ている人も着ている本人も肩の凝るものではなく、ニット素材で出来た、軽くて型崩れがしないものを選びましょう。このようなやわらか素材でも、正統派な形のものを選べば、カジュアルな感じにはなりません。
また、柔らかいジャケットは、旅行鞄の中にクルクルと丸めてしまえばシワにもならず、長時間の移動中でも型崩れしません。出来れば、素材は、細い上質な糸で出来ているものを選ぶほうが見た目のクラス感がアップします。
具体的には、以下のようなものが、シニア男性の旅先で使うジャケットとして適しています。
A:定番ジャケットタイプのニットジャケット
【参考:ポロラルフローレン Polo ソフト ニット スーツ ジャケット】
クラシカルなプレッピースタイルの2つボタンジャケットです。ニットと化繊を織り込んだストレッチ性のある生地なので、柔らかく、旅行中に折りたたんでカバンに詰めても、手に持って歩いていてもシワやヨレが起きにくい素材です。
このジャケットは、見た目は定番型なのですが、実は、今風のデザインに合わせて、ちょっとだけ袖と丈が短くしてありますので、着用すると若々しく、足が長くスラっとした男性に見えます。
画像と同様のジャケットをお求めの際は、お店で「丈短(たけたん)のジャケット」というと、いくつか候補を持ってきてくれます。
B:ニット編みを活かしたニットジャケット
【参考:ポロラルフローレン Polo ソフト ニット スーツ ジャケット】
ニット編みの良さを活かした、編み目模様がデザインとなっているジャケットです。カシミアとウールで出来た100%ニットですので、温かく、ストレッチ性もあり、見た目の柔らかさも含めてエレガントさがアップします。
前を開けておけば、良質なカーディガンのようにも使えます。せっかくの網目が目立つ明るめの色を選ぶほうが、オシャレの幅が広がります。
旅行中のシワ・型崩れとも心配ありませんが、本当の「編み物」なので、ひっかけに弱いことを想定して、持ち歩くときは裏返しにして、裏地を外にして持ち歩くようにしましょう。
C:和紙を織り込んだニットジャケット
【参考:楽天市場 美濃和紙ニットジャケット】
とても珍しい、美濃和紙を織り込んだニットジャケットです。重さはたった300グラムなのに、ニットと和紙の保温力で温かい、旅行に理想的なジャケットです。
ニットと和紙による立体感のある網目模様があり、シンプルだけど、選んだ人のセンスを感じさせるジャケットです。また和紙とニットの風合いが和服のような風合いになっているため、日本人男性がカッコよく見える生地でもあります。
長時間たたんでおいてもシワや型崩れもありません。旅先のバスタブの湯気にあたると、すぐにシャンとしてくれますので、長期間の旅行で1枚しかなくても、頼りにできます。
4-3.アイテム3 襟付きシャツ
襟付きのシャツは、前出のジャケット着用と同じくらい、「キチンと感」を求められるシーンで男性に必要なアイテムです。シャツではなく、「襟のついているシャツ」が最低1枚は必要です。
ただし、ここでいうシャツとは、通勤着で使う白・うすい水色・うすいピンクなどのYシャツのことではなく、カジュアルシャツと呼ばれる、色や柄などデザインがあるシャツのことです。
1章で紹介した、旅先のシーンに合わせたシャツを用意します。基本的に、以下のルールで揃えておくと安心です。
①ドレスコードのあるレストラン・オペラなどの観劇に行く予定がある→ 白系の襟付きシャツ
②それ以外で、ジャケット着用が必要なシーンがある→ カラーまたは柄の入った襟付きシャツ
どちらも素材の良いものを選べば、フォーマル・セミフォーマルな予定以外でも、前を開ける・重ね着をするなどで旅先のファッションをアレンジできます。
シャツの襟にはスタンダード・ボタンダウン・スタンドカラーなどバリエーションがありますが、基本的に、襟がついていれば問題ありません。ただし、ネクタイをするような予定がある場合には、スタンダード襟のシャツを用意しておいた方が安心でしょう。
シニア男性の旅行ファッションとしておすすめなシャツは以下のようなものです。
A:オックスフォードシャツ
【参考:ポロラルフローレン アイコニック オックスフォード シャツ】
上質なアメリカンカジュアルの代名詞・オックスフォードシャツです。普通のシャツよりも生地が少し厚めです。ジャケットを着ればあらたまった席にも出られ、Tシャツに前をあけて羽織れば、典型的なアメリカンカジュアルになります。
白以外にも、うすいピンク・うすい水色などがあります。これらの色はビジネスシャツの色ですので、ジャケットを羽織れば、そのままビジネスシーンでも使えます。
B:プリント モノトーン系シャツ
【参考:アニエスベーオム】
モノトーン系の配色にプリント柄があるシャツです。モノトーン系プリントの良さは、旅先では、黒シャツとしても白シャツとしても使えることです。華やかなプリントがあるため、その他のアイテムもモノトーンであっても、このシャツ1枚でシックに決まります。
カジュアルなパンツにサラッと合わせる、ジャケットを着てクラス感のある装いをする時のどちらにも使えて、1枚でいろんな顔を見せてくれるタイプのシャツです。
C:華やかなプリントシャツ
【参考:エトロ ペイズリー ロングスリーブシャツ】
パッと華やかなカラーで明るい気分になるシャツです。カラー×プリントはデザイン性が高く、オシャレ度が格段に上がります。きっと、旅先でも「素敵ですね」と声がかかるでしょう。
シルクなどの上質な糸で仕立てたプリントシャツであれば、色付きのシャツでも、オペラ鑑賞や3星レストランでも通用します。
軽く羽織って着ることや、腰回りに巻いてシンプルな上下の色合わせのアクセントにするなど、旅先のファッションアイテムとして活躍してくれます。
4-4.アイテム4 ストレッチ性のあるロングパンツ
男性用のストレッチ性のあるロングパンツとは、旅行中にリラックスできて、なおかつアクティブな動きにも耐えてくれる履き心地の良いパンツのことです。
基本的に、男性のパンツ(ズボン・スラックス・ボトムス)は、タックが入っているストレート型が多いので、ここにストレッチ性の要素が足されたものが、旅行向きです。
特に旅行中は、座っている時間も長いため、普通の綿パンツだと、どうしても膝が出てきてしまいます。ストレッチ性のあるパンツであれば、膝や腰回りの座りシワを気にすることなく過ごせます。
最近のメンズパンツは、レディースと同様に少し幅広なワイドパンツが主流ですが、男性はあまり流行を追うよりも、ご自身の持っているアイテムとのバランスを考えてセレクトするほうが、ファッションとして成功しやすいでしょう。
旅行でファッションの冒険をしたい場合でも、旅行用パンツは、股上やワタリに程良くゆとりがある、気持ちスリムな程度までにしておき、ピチピチスリムは、止めておきましょう。
シニア世代の男性が、旅行で揃えておくべきロングパンツは以下のようなものです。
A:旅行用ストレッチパンツ
【参考:楽天市場 旅に重宝パンツ】
旅行用に開発された、旅先に必要な機能が揃っているストレッチパンツです。
- ウエストがゴム
ベルトなしでもずり落ちない - さらにアジャスター付き
長時間の座り姿勢やお腹いっぱいでも大丈夫 - 普通よりも深いサイドポケット
スリや落下防止で安心 - チャックのついた後ろポケット
スリや落下防止で安心 - 撥水加工
裾汚れを気にしないでいられる
など、旅先で困りそうなことをすべてカバーしてくれているロングパンツです。
ウエストがゴムなのに、さらにアジャスターまでついているので、食べすぎで苦しくなっても大丈夫!
ストレッチ性が高いので、座る・かがむなどの大きなアクションでも背中からシャツや下着がはみ出ることもなく、長時間履いていても、生地が伸びて膝が出てしまうこともありません。
撥水加工があるので、多少の泥水などはヘッチャラです。さらにスリなどをされにくいように深めのサイドポケットと後ろポケットのチャックがついています。
B:ユニクロ「感動パンツ」
【参考:ユニクロ 感動パンツ2WAYストレッチ】
ユニクロはストレッチパンツを各種出していますが、中でも、家でリラックスするときも、ビジネスシーンに来て行くこともできる、着心地の良い「感動パンツ」は、旅行用のパンツとして非常に優秀です。
縦横に良く伸びるので、普通の座り姿勢以外にも、胡坐、体育座りなどにもぴったりとついてくるほどの柔らかさです。また通気性が良く、汗をかいてもサラッとしています。
化繊を複数組み合わせた素材ですので、洗ってもすぐ乾き、旅先のバスタブで軽く洗って干しておけば、翌日朝にはシワもつかずに乾いています。
通販でもお店でも、ジャストサイズに裾を調節してくれますので、自分が一番恰好良く見える足の長さにカットしてもらいましょう。お値段も通年でお安く、全国どこでも、必ず手に入るのも魅力的です。
「感動パンツ」シリーズは、他にもチェック柄・冬用のニット調・夏用のエアリズム繊維のあるものなど、バリエーション展開がありますので、普段使いと合わせ数本そろえても良いでしょう。
C:足長効果のあるストレッチパンツ
【参考:アマゾン FLAG ON CREW 超ストレッチ パンツ 】
ストレッチ性は必要だけど、カッコよさは絶対捨てたくないタイプや、旅行先だからちょっとファッションの冒険もしてみたい方は、ストレッチ性の高いパンツで、脚のラインを強調してくれるタイプのロングパンツを持っていきましょう。
スーパーハイテンション生地という、引っ張ればほぼ2倍まで伸びる強いストレッチ力のある生地ならば、旅行中のどんな動きにも対応しつつ、常に、脚に沿って布がフィットしますので、脚が長くスリムに見えます。
タックがついている物を選べば、わたりや腰回りはゆったりしています。強いストレッチ力のあるパンツには、内側に紐がついていますので、ベルト使用でキリッとしたい時と、移動中の車両の中などでユルっとリラックスしたい時の両方に使えます。
4-5.アイテム5 レザー調のウォーキングシューズ
レザー調のウォーキングシューズというのは、防水加工の施された革か、合皮などで出来ている靴のことです。たくさん歩くことを前提に、足が疲れにくく、足腰に負担のかからない設計になっています。
歩きやすいという靴と意味ではスニーカーがありますが、スニーカーで旅行に出てしまうと、あらたまった席に履くための靴をもう一足用意しないとなりません。また、ビジネス用の革靴では足も疲れてしまいますし、旅先での手入れが必要になります。
デザイン性のあるレザー調のウォーキングシューズであれば、1足で旅の全てのシーンを網羅できるため、替えの靴を持っていかなくて済みます。
手持ちの靴で良いものがない場合は、今後の旅行に全部履いていくくらいの気持ちで、新調しても良いでしょう。その場合には、かならず数日間の試し履きで慣らしてから出発しましょう。
シニア世代の男性が旅行に履いていくのに適したレザー調のスニーカーには、以下のようなものがあります。
A:アシックスウォーキング
【参考:アシックス ランウォーク メンズ】
スポーツメーカーであるアシックスの開発した足の疲れないウォーキングシューズです。靴中にゆとりがあって足指が良く広がり、歩いたときのクッション性があるので膝や腰を痛めません。
見た目はレースアップ(紐)ブーツに見えますが、サイドジッパーが付いているので着脱が楽です。靴底はしっかりグリップが効いており、滑りやすい床や濡れた地面でもしっかり踏みしめることができます。
ウォーキングシューズの中ではスリムな見た目なので、ショートブーツにしか見えません。ビジネスシーンにも使えますので、旅行以外でも活躍しそうです。
B:エドウィン 軽量スニーカー
【参考:アマゾン エドウィン 防水 カジュアル メンズ スニーカー】
Gパン(デニム)のエドウィンの革製スニーカーです。履いた感じはフカフカのスニーカー、歩き心地はウォーキングシューズと、両者の良いところを合わせたような靴です。
4センチもある厚底靴なので、背が高くなります。防水撥水加工がしっかりしてありますので、土砂降りの雨でも全く染みてきません。革に光沢があり、品のあるスニーカーなので、ダークな色を選べばセミ・フォーマルくらいまでなら対応可能です。
スニーカーですので、お値段も良心的。色違いでそろえれば旅ごとに違ったオシャレができます。
C:リゲッタ カヌー ショートブーツ
【参考:リゲッタカヌー ショートブーツ】
足底筋膜炎などに効果のあるリゲッタインソールの会社です。日本人の足の形に沿って、最も足腰と間接に負担がかからないようにしてくれる靴です。長時間の歩きでもふくらはぎが張らず、足裏も痛くなりません。
旅行中にたくさん歩く予定の方や、少し足のトラブルが心配な方にも向いています見た目がちょっと変わっていますが、この反り返りが足裏の筋肉を正しく使うためは必要なのです。
ダークな靴色を選べば、デザインシューズとしてセミ・フォーマルくらいまでならば対応可能です。また普段使いをすることで、足腰の健康回復にも役立ちます。
5.シニア旅行ファッション上級者に見える5ポイント
本章では、男女それぞれがそろえた旅行ファッション5アイテムを使って、さらに、旅行ファッションの上級者に見えるための5ポイントをまとめています。
ポイント2. 全てを新品で揃えない
ポイント3. どこかに大きくお金をかけるなら「靴」
ポイント4. 荷物は少な目に
ポイント5. 防寒対策は万全に
5-1.ポイント1. ファッション小物類をアクセントとして活用する
ファッション小物とは、アクセサリー・ストール・帽子・サングラス・ネクタイ・スカーフなどの小さめのファッショングッズのことです。これらを旅先でのオシャレのアクセントに使います。
アクセントにするのですから、デザイン性の高いもの、目立つ色や形のものなど、ハッキリしたものをファッション小物として選び、目立たせたいと思うところに使います。代わりに、その他の部分はシンプルにしておくと、小物がより際立ちます。
5-1-1.◆ストールなどの巻物
例えばカシミヤのロングストールの場合は、下の写真のように、ストールを首元に巻く、肩にかけるなどで季節や気温によって防寒にも、色のアクセントとしても使えます。
首元に巻くことで、黒いジャケットと黒髪のヘビーな印象の装いに、ワイン色のやさしい色が来ることでエレガントさがアップします。また、右画像のように、デニムとカットソーという、とてもカジュアルファッションでも、ストールを大きく使って女性らしさを表現することができます。
【参照:楽天市場 カシミヤストール】
5-1-2.◆スカーフ・タイ・ネッカチーフ
男性は、スカーフやアスコットタイなどの小さな巻物があると、各段にファッショナブルになります。小物なので、何色も用意すれば、同じ組み合わせの服でも全く印象が違って見えます。
中判くらいのスカーフであれば、ご夫婦共用でも使えます。
ご夫婦で参加される旅行の時は、その日、奥様が着用される服の色に合わせたタイをすれば、とてもステキなカップルになります。
【参考:アマゾン HISDERN(ヒスデン) アスコットタイ 】
【参考:アマゾン Explore Land ACCESSORY メンズ】
5-1-3.◆眼鏡
次に紹介するのは、ファッション小物として実用も兼ねている、眼鏡です。男女とも、眼鏡の偏光レンズや色付きフレームなどを使うことで、実用を兼ねつつ、ファッションのアクセントにすることができます。
上の画像は、取り外せるタイプのサングラスがセットになっており、昼間はサングラス、夜には普通の眼鏡として使えます。
サングラスは1つで強烈なファッションのアクセントになりますので、このようなタイプの眼鏡があると、シンプルな服装をしていても、センスの良い着こなしに見えます。度付きにできますので、普段使いもできます。
5-1-4.◆帽子・色
その他、帽子や色合わせなどで、使っているひとつひとつのアイテムはシンプルでも、その人らしさのある個性あるファッションにすることもできます。
次の画像の女性は、シニアの中でもプラチナ世代です。この女性は、自分の髪色とほぼ同色の帽子に、帽子の留め金・イヤリング・口紅の色を同じ赤色で揃え、とても品の良いアクセントにしています。
下の男性は、ご自身のグレー髭とグレーの髪に合わせ、グレー系で統一したシンプルな服装に、アーガイル柄のセーターの赤がクッキリと目立つファッションです。
どちらも使用している服も小物も、普段使いのものですが、意識して色を合わせることで、ファッションのポイントとして成功しており、とてもオシャレでセンスの良い人という印象を与えます。
このように、ファッション小物を意識的に使って、アクセント(目立たせる)にすると、黒・白・灰色などのモノトーンだけのシンプルなデザインの服を着ていても、センスの良い人になるのです。
旅行先の予定に、さまざまなシーンが混在している場合には、洋服のアイテムはあまり増やさずに、ファッション小物をシーンの数だけ揃えて対応すれば、少ない荷物でも旅行ファッションを存分に楽しめます。
また、ファッション小物は旅先でも購入しやすく、その場ですぐに付け加えられますので、ステキな小物類を見つけたら、是非、旅先のファッションとして旅行先でも取り入れてみて下さい。
5-2.ポイント2. 全てを新品で揃えない
旅行用の用意をしているときに陥りがちなのが、嬉しくてあれもこれも買い足しているうちに、気が付いたら全部を新調していた、というケースです。
旅行ファッションは全てを新品にはせず、持ち物の2~3割り程度にとどめましょう。全部が新品ではない方が良いいちばんの理由は、カッコ悪いからです。
新品だけで全部そろえていると、着ている本人は気持ちが良いのですが、旅行ファッション的には「ピカピカの一年生」みたいなイメージを与えてしまいます。
新品を減らし、少しこなれた感じのものと混ぜることで、「旅慣れたオシャレなシニア」な雰囲気になります。
また、一度にあれもこれも買うとお金もかかります。さらに、新品はその品に何か不具合が出る可能性があり、不具合(ファスナーが壊れるなど)が出ても、旅先ではどうすることもできません。
より良いものを使うと旅先でも楽なことが多いのですが、シニア世代はこれからも数多くの旅行をこなすのですから、旅行ファッションは、予算に応じて少しずつ揃え、旅先には使い慣れたものか、使い勝手が確認できているものと新品を混ぜて行きましょう。
5-3.ポイント3. どこかに大きくお金をかけるなら「靴」
旅行のためのグッズを買うと、普段よりもしっかりしたもの、良いものものを買うので、旅行準備にもお金がかさみます。旅行費用や旅行先で買うお土産などの予算もありますので、欲しいものを景気よくバンバン買っていくわけにもいきませんね。
旅行グッズの中で、どこか一点にお金をかけるのであれば、それは「靴」です。旅行は知らない町をたくさん歩くことになります。
海外ならヨーロッパの石畳、アメリカの果てしなく続く巨大なワンブロック、東南アジアの舗装されていない道路など。国内でも山道や渓谷、砂利道を延々と歩くことがあります。また、旅行中が天気が良いとは限らず、雪でぬかるんだ道や、土砂降りの中を移動することもあります。
もし、「適当な靴で旅行に出かけてしまって、旅行先で足腰が痛い、マメができた、転んだ!」などがあると、旅行を存分に楽しむことができなくなります。
旅行のためのファッションで何かを買う時には、まず、旅行に適した良質な靴を探して購入しましょう。そして必ず、3~4日はしっかり履いて歩いて、どこか当たるところやキツイところはないかなど、しっかりチェックをしてから出かけましょう。
シニア世代は旅行をたくさんしますので、その他のものは徐々に買いそろえるつもりでいれば、予算の範囲で無理のない旅行ファッションを楽しめます。このような靴は、試着が必要ですので、出来れば実店舗に行って探すようにしましょう。
5-4.ポイント4. 荷物は少な目に
荷物はできるだけ少なくするように心がけます。目安としては、スーツケースや旅行鞄は1人1個まで。行きはカバンの中に余裕があり、帰りはお土産でパンパン!というのが理想です。
「もし、旅先でこれが必要になったらどうしよう」と心配になり、あれもこれもカバンに詰め込んでしまう方がいますが、何か月も旅行に行くわけではありませんので、身軽でいることを前提にしておきます。
特にシニア世代のパッケージ旅行は、添乗員が付いていることが多く、現地でも全てバスか車で目的地まで移動し、大きな荷物はホテルからホテルへと運ばれます。旅慣れたシニアは、このようなシステムがわかっていますので、軽装です。
そのため、実際の旅程の中では自分の持ち歩くバッグが自分の荷物のメインになりますので、洋服以外は、手持ちのカバンに収まるものを中心にして荷物を考えます。
スーツケースや旅行鞄の中は、本記事で紹介した基本5アイテム(アウターは着用していると思いますので4アイテム)とファッション小物、あとはご自身に必要な薬や化粧品などをコンパクトに揃えておけば、旅の準備は完了です。
5-5.ポイント5. 防寒対策は万全に
旅先の防寒対策は万全にしておきましょう。旅行先には朝昼の寒暖差の激しい地域や、温暖な場所でも強いクーラーがかかっている地域もあります。
国内の場合、ホテルの室内温度は自分で調整できますが、海外の場合は館内設定になっていることが多いため、室温を調整できないケースがあります。外国人の快適と思う室内温度は平均20度ですので、特に夏場は冷房20度設定をしてあることが多いので、注意が必要です。
防寒対策は上に羽織るものと、中に着るものの両方を用意しましょう。
- 上に羽織るもの:フード付きパーカー・ロングストールなど
- 中に着るもの:ユニクロヒートテックなどの機能性インナー
バス・カフェ・食堂などで冷房直風の座席にあたることもありますので、機能性インナーを着たうえで、羽織ものは必要な時にすぐ使えるように観光先などにもカバンに入れて持っていきます。
寒さによる体調不良などを極力遠ざけ、思いっきり旅を楽しめるように準備万端で出かけましょう。
【参考:ユニクロ】
【参照:老けてる場合じゃないでしょ? 間違いだらけの大人のおしゃれ】
まとめ
シニアの旅行ファッションに関して次のようにまとめました。
- シニアの旅行ファッション選びの「正解」6つのポイント
- シーン別:TPOに合った旅行ファッション選びのヒント
- 【男女別】シニアの旅行ファッションで揃えておくべき基本5アイテム
- シニア旅行ファッション上級者に見える5ポイント
旅先でのオシャレは時間もアイテムも限られていますので、旅行日程がわかったら、必要なシーンを想定したファッション計画も同時に立てておけば、旅行ごとに何が必要で、何が不要かがハッキリとわかります。
また、アイテムを少なくし、ファッション小物を多用することで、少ない荷物なのに「あの人、なんであんなにオシャレなの?」と、同じツアーの人に思ってもらえる、シニアの旅行ファッション上級者にもなれますよ。
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