
「最近実家の両親がだいぶ弱ってきたけど、離れているのでなかなか会いに行けずに心配」
「離れて暮らす高齢者を見守るサービスがいろいろあるけれど、どれを選べばいいのかわからない」
少子高齢化で一人暮らしの高齢者が増えている昨今、そんな悩みを抱えている人も多いようです。
確かに「孤独死」が話題になってから、高齢者の安否を確認するサービスが増えてきました。
大切な人に元気でいてもらうためにも、安否確認サービスはぜひ導入してほしいものです。
サービスの種類は多彩に揃っています。
室内に設置したカメラが映す映像を、離れたところにいる家族がスマホで見られるもの。
専門の担当者が、シニアの自宅を訪れたり電話をかけたりして、話し相手になってくれつつ、安否も確認するもの。
電気ポットを使うだけで信号が家族に送られ、安否確認ができるというユニークなものも話題になりました。
シニアのライフスタイルなどに合わせて、最適なものを選びたいですよね。
そこでこの記事では、安否確認サービスを8つのタイプに分けて、それぞれがどんな人に向いているかを解説、さらにおすすめサービスを各タイプ3つずつピックアップしました。
最後まで読めば、きっとあなたのご家族にピッタリのサービスが見つかるはずです!
目次
1 シニア向け安否確認サービス・おすすめ24選
少子高齢化社会の現在、シニアは子どもや孫と離れて、夫婦二人暮らし、または一人暮らしの人も増えてきました。
そこで、遠くに住む高齢の親のことを心配する子ども世代のニーズを受けて、さまざまな安否確認サービスが誕生しています。
ひとくちに安否確認といっても、さまざまな方法があり、どのサービスを選べばいいのか迷ってしまいます。
例えば、
◎ シニア世帯に緊急通報ができるボタンを設置して、何かあればボタンを押すだけで人が駆けつけてくれる。
◎ シニア世帯のドアの前やトイレの前に、人の動きを検知するセンサーを設置。
長時間動きがなければ、家族や専門機関に自動メールが送信されて危険を知らせる。
◎ 担当者が定期的に電話をくれたり訪問してくれたりして安否を確認、家族に様子を知らせる。
などのサービスが人気です。
いずれもインターネットなどの最新技術を利用しながら、シニア側は「ボタンを押すだけ」「普通に生活するだけ」など、手間がほとんどかからないのも特徴です。
では、たくさんある安否確認サービスの中から、ベストなものをどうやって選べばよいのでしょうか?
ここからは、サービスの種類を「カメラ型」「センサー検知型」「訪問型」など8つに分類し、それぞれに3つのオススメサービスをピックアップしてご紹介していきましょう。
費用の目安も記載しましたので、おサイフに無理なく続けられるものを選んでくださいね!
【オススメ安否確認サービス・24選】
1-1 カメラ型
室内にカメラを設置して、その映像を離れた場所から見ることができるタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・24時間いつでも見守られたい
・機械が苦手なので、自分で機器を操作したりできない
(ただ生活しているだけで見守られるものがいい)
みまもりCUBE
株式会社ラムロック/月額:3,900円〜
https://ramrock-eyes.jp/
室内に設置したカメラの画像を離れた場所のスマホに送り、シニアの安否を見守ることができるシステムです。
ライブ映像を確認することもできますが、4日分の映像を録画保存することも可能なので、見逃しの心配がありません。
また、シニアが予期しないタイミングでドアから外に出るなど、通常にない動きをした時には、動きを検知して画像付きメールを家族に自動送信して知らせます。
もし介護が必要になったときや、徘徊が始まってしまった場合にも助かるサービスです。
ホームネットワークシステム
パナソニック株式会社/本体:オープン価格
https://panasonic.jp/hns/
スタンダードな見守りカメラから、360度の首振りで部屋の隅々まで映せるカメラ、動く相手を自動で追尾するカメラ、こちら側から呼び出して通話できるカメラなど、多彩なカメラが揃っている見守りシステムです。
室内の様子をスマホでいつでも見守ることができます。
シニアだけでなく、赤ちゃんやペットの見守りに利用しているというご家庭もあります。
見守りテレビ電話パルモ
株式会社 iSEED/月額:3,900円〜(レンタルの場合)
https://i-seed.co.jp/parumo/
見守りカメラにテレビ電話がついた「パルモ」を設置して、室内の様子をスマホで見ることができます。
離れた場所からでもスマホでカメラを操作でき、360度回転させて部屋のすみずみまで映しだせるので、「相手が動いてしまって姿が見えない」というもどかしさがありません。
また、スマホから声をかけることもできます。
シニア側からは、緊急ボタンを押すだけで、家族のスマホを呼び出すこともできて安心です。
普段はテレビ電話として、かわいいお孫さんの顔を見ながら会話もできますので、コミュニケーションツールとしても便利です。
1-2 センサー検知型
室内にセンサーを設置して、人の動きや温度などを感知、異常があれば通知してくれるタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・カメラで見られるのはプライバシー的に気になる
・機械が苦手なので、自分で機器を操作したりできない
(ただ生活しているだけで見守られるものがいい)
ネットミル見守りサービス
志幸技研工業株式会社/本体価格:30,000円〜・契約料:3,200円〜・月額:3,000円〜
http://www.netmil.jp/
シニアの自宅にネットミルを設置して電力消費をチェックし、異常があれば家族にメールで通知するサービスです。
電力消費のデータは1日24回「見守りセンター」に送られ、生活リズムを解析されます。
そのパターンに反して「この時間に電力がまったく使われていない」などの変化があれば、体調不良や事故などの可能性が考えらます。
それを早期に察知して対応しようという仕組みです。
シニア側は緊急ボタンを押す必要もなく、生活しているだけで見守ってもらえるのがメリットです。
いまイルモ
株式会社ソルクシーズ/初期費用:52,910円・月額:2,980円
https://www.imairumo.com/
室内に設置したセンサーでシニアの動きや部屋の温度、明るさなどを感知し、家族がスマホで見守るシステムです。
今どの部屋にいるか、トイレには何回行ったかなど、一日の生活パターンがグラフで見られるのが特徴です。
ifまもる君
有限会社インターフェース /月額:3,300円〜
http://www.mimamori24.com/index.html
人感センサーでシニアの動きを感知し、離れた家族にメールで通知します。
オプションで、日常生活の困りごと相談などが24時間電話でできるライフサポートサービスや、自分が今いる正確な位置情報をGPSで家族に知らせるサービスなども利用できます。
1-3 訪問型
シニアの自宅を実際に人が訪れて、会話しながら安否確認するタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・一人暮らし
・人と会ったり話したりするのが好き
みまもり訪問サービス
日本郵便株式会社/月額:2,500円〜
https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/
シニアの自宅近くの郵便局員が、月に1回自宅を訪問してくれるサービスです。
毎回30分程度会話をしながら、体調や困りごとなどを聞き出し、その結果を家族にメールで報告してくれます。
訪問時には毎回、脳トレや健康法などシニアに役立つ記事が掲載された情報誌を手渡し、また、看護師などの専門スタッフが対応する「24時間健康相談」も無料で利用できます。
見守り安心サービス
パルシステム生活協同組合連合会/宅配契約家庭に限り無料で提供
https://www.pal-system.co.jp/service/mimamori/
パルシステムの会員であれば、無料で利用できるサービスです。
毎週シニアの自宅に配達に行く際に、「在宅・不在」などの情報を家族にメールで知らせるほか、「先週配達したものがそのままになっている」「ポストに新聞がたまっている」などの異変があれば、救急車や警察などに通報してくれます。
高齢者安否見守りサービス みまもり隊
東亜警備保障株式会社/申込金:10,000円・月額:6,000円〜
http://www.hitori-anshin.com/service/index.html
専任スタッフがシニアの自宅を巡回訪問して見守るサービスです。
健康状態の確認だけでなく、防犯のチェックとアドバイス、日常生活のさまざまな相談にものってくれます。
ほかにもセンサーを設置して安否確認するサービスや、専門オペレーターが定期的に電話してくれるサービスなどもあります。
1-4 コミュニケーション型
訪問以外の方法、電話やメールのやりとりなどで、安否確認するタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・寂しがりで、人から連絡をもらえるのが嬉しい
・機械は苦手だが、電話くらいなら扱える
みまもりシステムSmyline(スマイライン)
ハイブリッドシステム株式会社/月額:5,480円〜(レンタルの場合)
http://www.smyline.hybridsystem.jp/
スマイライン専用端末を設置して、豊富なセンサー機能で人の動きから温度、湿度、明るさ、音、TVリモコン、脈拍などを感知、生活リズムを把握して見守るシステムです。
緊急時には、シニアが緊急連絡ボタンを押すだけで、家族に「連絡が欲しい」旨のメールが届いて知らせます。
ほかにも薬を飲む時間を知らせてくれたり、端末のモニターでクイズやゲームを楽しめたりもします。
さらに、端末に付いているカメラで自分の元気な様子を撮影して家族に送ったり、家族から送られた孫の写真を受け取ったりと、コミュニケーションツールとしても使えます。
つながりプラス
株式会社こころみ/入会金:10,000円・月額:4,900円〜
http://tsunagariplus.cocolomi.net/
担当コミュニケーターが毎週定期的に電話をかけてくれる、会話型の見守りサービスです。
会話の内容は、そのままメールで家族にレポートしてくれます。
電話の相手は毎回同じ担当者なので、シニアも安心して楽しくおしゃべりできます。
らいふコール
株式会社グランフーズ/月額:200円〜
https://anpi.lifedeli.jp/
電話で安否確認してくれるサービスです。
シニアの希望の曜日と時間に電話がかかり、自動音声ガイドが流れます。
シニアはその日の健康状態を、「元気なら1、元気がないなら3」というように、電話のプッシュボタンを押すことで通知します。
その結果は、家族にメールで送信されます。
電話の内容はそれだけではなく、健康情報やためになる豆知識など、日替わりの音声メッセージも聞くことができますので、シニアの日々の楽しみにもなりそうです。
利用料が低価格なのも魅力です。
1-5 通報型(緊急ボタン)
何かあったら緊急ボタンを押して、助けを呼ぶタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・一人暮らし
・体調に不安があって、急に倒れるのが心配
見守りハピネス
セントラル警備保障株式会社/月額:2,940円~
https://www.we-are-csp.co.jp/tabid/366/Default.aspx
専用機器の緊急ボタンを押すと、自動的に通報され、パトロール員が駆けつけるサービスです。
24時間365日対応してくれるので安心です。
ほかにセンサーで見守るサービスもあり、組み合わせて利用することもできます。
シニアセキュリティ緊急通報サービス
東急セキュリティ株式会社 /初期費用:20,000円・月額:2,980円〜
https://www.tokyu-security.co.jp/ps/senior/service.html
契約すると緊急ペンダントを渡され、何かあったときにはペンダントを軽く握るだけで助けを呼ぶことができます。
警備員が駆けつけて、応急手当てや救急車の要請などをしてくれます。
ほかにもセンサーによる安否確認サービスや、電話での健康相談サービス、家事サポートなどの生活支援サービスのプランもあり、全てまとめても月額4,300円とお得です。
緊急通報サービス おまもりコール
大阪ガス株式会社/初期費用:16,200円・月額:2,700円〜
https://www.oss-og.co.jp/lp2016/omamori/
専用機器を設置し、緊急ボタンを押すだけで看護師・保健師常駐のナースコールセンターに24時間直通電話でアドバイスが受けられるサービスです。
必要があれば係員が駆けつけて、救急手配をしてくれます。
ペンダント型の非常ボタンも渡されますので、体が動かないときにも助けを呼ぶことができて安心です。
1-6 自動通知型
家電を使用する、ただ電話に出るなど生活動作をするだけで、家族に通知が届いて安否確認できるタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・一人暮らし
・安否確認のために何かをするのは面倒くさい
(普通に生活しているだけで安否確認してほしい)
i-POT みまもりほっとライン
象印マホービン株式会社/ 初回契約料:5,000円・月額:3,000円〜
http://www.mimamori.net/
電気ポット「i-POT」をレンタルして、その使用状況を家族にメールで通知してくれるサービスです。
お茶を飲むなどポットを利用する機会の多いシニアならではのサービスで、離れていても、「今日は一度もポットを使っていないな」など異変を早期に察知することができます。
きずな電話
株式会社エイジプラス/月額:880円〜
https://kizunadenwa.jp/
「きずなコールセンター」から毎日同じ時間にシニアに電話がかかるサービスです。
受電すると録音メッセージが流れ、健康状態をたずねられるので、シニアは電話のプッシュボタンで「元気なら1、元気がないなら3」など決められた数字を押すだけです。
その結果は、家族にメールで通知されます。
また、一言音声メッセージ「きずなチャンネル」を聞くこともできます。
健康情報や、利用者からの投稿川柳など、楽しい内容が日替わりで流れます。
見守りコンセント WiFi-plug
株式会社パワーエレック/ 本体価格:9,980円・月額:360円
消費電力をコンセントで把握し、スマホアプリで確認できるシステムです。
家電がつけっぱなしになっていたり、反対に長時間使用されなかったりすると異変を感知し、家族にメールで通知します。
※現在はサービスが終了しています
1-7 総合サービス型(複合型)
これまで挙げてきたサービスを組み合わせるなど、総合的にシニアを見守るタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・健康、防犯、詐欺電話など心配ごとがたくさんある
・できれば健康相談や家事サポートなどのサービスも受けたい
親の見守りプラン
セコム株式会社/初期費用:工事料44,000円+保証金20,000円・月額:4,700円〜(レンタルの場合)
https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/seniorparents/
・生活動線にセンサーを設置、一定時間動きがなければ自動でセコムに通知、確認
・ペンダント型の緊急ボタンで、いざというときセコムに救急信号を送る
・看護師に24時間健康相談電話が可能
・空き巣や火災などの防犯対策
などなど、シニアの安全を総合的に守るサービスです。
さらに、家事サポートなどの追加オプションも多彩に揃っているのも魅力です。
絆-ONE
アットシグナル株式会社/月額:1,950円〜
http://portal.kizuna-one.jp/
・人感センサーでの見守りサービス
・専用機器を設置、緊急ボタンによる通報サービス
・専用機器の「あいさつボタン」をワンプッシュするだけで、家族にあいさつメールを送信
などを総合したサービスです。
また、オプションで宅配食など日常生活支援サービスも受けられます。
HOME ALSOK みまもりサポート
綜合警備保障株式会社/初期費用:11,000円・月額:2,400円〜(レンタルの場合)
https://www.alsok.co.jp/person/mimamori/
・専用機器を設置、緊急ボタンを押すとガードマンが駆けつけ
・専用機器の「相談ボタン」を押すだけで、ヘルスケアセンターの看護師に24時間電話相談
などのサポートが受けられます。
さらにオプションで、ペンダント型の緊急ボタン、火災報知器やガス漏れセンサーの設置などのプランも追加できます。
1-8 その他
今まで挙げたものには当てはまらない、ユニークなタイプです。
<こんなシニアにおすすめ!>
・自宅でエアコンをあまり使わず、夏は汗だらだら、冬はぶるぶる震えていることがある
・ドコモの「らくらくスマホ」「らくらくホン」を持っている
おへや+(プラス)
ニフティ株式会社/機器代金:14,800円・月額:600円
http://smartserve.nifty.com/home/plus/service.htm
室内にセンサーを設置することで、離れた場所から部屋の温度を確認、エアコン操作で温度調節ができます。
シニアの熱中症を離れた家族が予防できるユニークなサービスです。
LIFULL介護 もしもサポート
株式会社LIFULL/初期費用:30,000円・月額:6,000円〜
https://kaigo.homes.co.jp/moshimo/
ここまで紹介した「きずな電話」「セコムのホームセキュリティ」、緊急ボタンをひとつにした複合サービスです。
つながりほっとサポート
株式会社NTTドコモ/無料
https://www.nttdocomo.co.jp/service/tsunagari_hotto_support/
ドコモの「らくらくスマートフォン」「らくらくホン」を利用している方向けのサポートです。
スマホや携帯の利用状況を家族にメールで通知し、異変がないかを見守ることができます。
【TOPIC】安否確認にも役立つ「らくらくスマートフォン」
シニア向けスマホとして人気のドコモ「らくらくスマートフォン」は、使いやすいホーム画面、見やすい文字サイズ、高性能なカメラなど、多彩な機能が魅力です。
そしてさらに、シニアの安否確認にもピッタリ!
それが「つながりほっとサポート」です。
◎ つながりほっとサポートとは ─────
「らくらくスマートフォン」「らくらくホン」を日常的に使っているだけで、
・歩数計で計った歩数
・写真撮影
・ロック解除
などの利用状況を、あらかじめ指定した家族や友人など「つながりメンバー」へメールでおしらせします。
もしも長時間、何の動きもなかったり、いつもと違う異変があれば、離れていてもすぐ気づいてもらえます。
◎ 利用料は無料です!
<アプリトップ画面>
<体調登録画面>
<履歴確認(週の一覧)画面>
※詳しくはこちら https://www.nttdocomo.co.jp/service/tsunagari_hotto_support/
2 まとめ
いかがでしたか?
最後にもう一度、この記事の内容をまとめてみましょう。
◎ シニアの安否確認サービスは、大きく分けて8タイプ
1)カメラ型:室内にカメラを設置して、離れた場所でもスマホで見守る
2)センサー検知型:室内にセンサーを設置して、人の動きなどで異常を察知する
3)訪問型:担当者がシニアの自宅を訪問して、直接安否を確認する
4)コミュニケーション型:訪問以外の方法で、家族や担当者とコミュニケーションをとる
5)通報型:緊急ボタンなどでワンタッチで緊急通報、助けを呼ぶ
6)自動通知型:家電などを使うだけで、自動的に生活状況をメールで知らせる
7)総合サービス型:これらをいろいろ組み合わせて、総合的に見守る
8)その他
シニア自身の生活パターンや健康状態、予算などによって最適なものを選んでください。
離れて暮らすシニアとその子ども・孫世代が、みなさん安心して生活できるよう願っています。
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