
パソコンやスマホの普及により、SNS(Social Networking Service・ソーシャル ネットワーキング サービス)は多くの人々にとって身近な存在となっています。
SNSを通して家族や友人、仕事上のつながりのある人まで、リアルタイムでコミュニケーションを取ることが容易になりました。
また、共通の趣味や投稿された写真や動画の内容を通して、見知らぬ人物とつながりが生まれることも、めずらしくなくなっています。
SNSというと若者の文化というイメージを抱かれるかもしれませんが、サービスによって主な利用者の趣向や年齢層が異なります。
今ではスマホユーザーの増加により、シニアをはじめとした幅広い年齢層の人々が、積極的にSNSを利用しているのです。
「今からSNSを始めたいけど、どれを選べばよいのだろう?」
周囲と比べてSNSデビューが出遅れてしまったと感じていても、問題ありません。
数多くあるSNSの中から、おすすめの7つのアプリを紹介します。
それぞれのアプリの特徴や、どんなユーザー層に支持されているかを把握できるので、自分に合ったSNSが見つかるはずです!
目次
1. 自分に合ったSNS選びの5ポイント
「よく名前を耳にするから」
「みんながやっているから」
という理由だけでSNSをはじめる方法もありますが、それでは長続きしない可能性があります。
SNSの利用が重荷やストレスにならず、前向きに活用できるようになるのが理想です。
ここでは、自分に合ったSNS選びのポイントを、以下の5つを例に解説します。
・メインユーザーの年齢層から選ぶ
・コミュニケーションツールとして選ぶ
・利用の手軽さから選ぶ
・利用するSNSを一つに絞る必要はない
1−1. 趣味や趣向に近いものを選ぶ
自信の発信したい内容や他の利用者の投稿内容が、自分の趣味や趣向に近いかどうかは大きな判断基準の一つです。
ビジネスや社会情勢について自分の意見を述べたい場合、匿名性の高いSNSではきちんとした意見交換は期待できないかもしれません。
同じ趣味で他のユーザーとつながりたいという場合は、同じ目的で人が集まるSNSを選ぶことが重要になってきます。
SNSごとの特徴や利用者の傾向については、後述します。
1−2. メインユーザーの年齢層から選ぶ
SNSによっては利用者の年齢層に幅がある場合があります。
50代の男性の場合、10~20代の女性が中心のSNSを利用しても、話題についていけずに疎外感を感じるかもしれません。
幅広い年齢層の利用者が混在していたり、自分と同年代の利用者が多くいたりするSNSを選ぶことで、投稿内容に共感できる割合が高まるでしょう。
利用者の年齢層の幅広いSNSの場合、投稿内容は固定的なものではなく、旅行の思い出や日常での出来事など、どんなないようでも手軽に投稿できる傾向にあります。
1−3. コミュニケーションツールとして選ぶ
従来の電話やメールに変わって、SNS上でのメッセージのやり取りや無料通話で連絡を済ますケースが増えています。
スマホのデータ通信料がかかりますが、通話料金を気にせず長話できるメリットがあります。
また、家族や友人間でグループを作ることで、一度に複数人でメッセージのやりとりが可能です。
また、SNSのコメント機能を使えば、家族や友人だけでなく、サービス上で知り合った利用者に対しても連絡を取ることができます。
気になる投稿にコメントやアクションなどの反応を残すことで、自分も興味があり、共感できたことを伝えることで、コミュニケーションを取れます。
メッセージ機能を使えば、利用者間でメール感覚で文章のやりとりができます。
ただし、面識のない相手とメッセージのやりとりを行うのはトラブルのもとになる可能性があるため、慎重になる必要があります。
1−4. 利用の手軽さから選ぶ
SNSは自分で考えた文章や撮影した写真を投稿するイメージがありますが、ただ眺めているだけでも楽しめるものです。
興味のある話題について、他の利用者がどのように考えているかを読み込むだけでも、あっという間に時間が経ってしまいます。
知り合いの登校に毎回コメントを考えるのに疲れるという方は、手軽に利用できるSNSを選ぶとよいでしょう。
例えば、職場の上司とSNS上でつながっている場合、投稿が行われるたびに、「何かしらのアクションが必要なのでは?」と悩まされるかもしれません。
匿名で登録できるSNSなら、眺めるだけにとどめたり、気に入った投稿内容に対してだけ反応したりできるため、利用のハードルが低いといえます。
ストレスなく利用することが、SNS疲れを引き起こさないための秘訣です。
1−5. 利用するSNSを一つに絞る必要はない
自分に合っていると思うSNSは一つだけとは限りません。
異なるサービスでも同時に利用することができるのが、SNSの特徴だからです。
自分に合っていると思うサービスを、複数使い分けている利用者は多くいます。
「仕事上のつながりのある人とは、趣味やビジネスについて交流を深めたい」
「友人とは気軽にメッセージのやりとりがしたい」
フィーリングが合うSNSを見つけていくのも、選び方のポイントといえます。
2. 無料のおすすめSNSアプリ7選を紹介!
スマホがあれば無料ではじめられる、おすすめのSNSのアプリ7選を紹介します。
以下の7つのSNSについて、特徴や利用者の年齢層、利用上の注意点について確認しましょう。
SNS | 特徴 |
Facebook(フェイスブック) | 登録は実名制。社会的地位や家族構成などをオープンにした、ビジネスや趣味の話題が多い。 |
LINE(ライン) | 個人同士のプライベートな連絡から、複数メンバーとの連絡網に利用できる。国内でもっとも普及しているSNS。 |
Twitter(ツイッター) | 匿名で登録でき、少ない文字数で投稿を行う。 リアルタイムの情報を積極的に収集できる。 |
Instagram(インスタグラム) | 写真を使って友人や有名人とつながることができる。 女性の利用者が多い。 |
TikTok(ティックトック) | 短い動画を撮影して投稿できる。 若年層の利用者が多い。 |
youtube(ユーチューブ) | 世界中から投稿された動画を好きなタイミングで閲覧できる。 |
らくらくコミュニティ | シニア同士が趣味でつながることができる。 個人情報の漏洩などに対し、高いセキュリティを持つ。 |
どのような目的で利用するのが向ているかを意識しながら、読み進めてみてください。
3. Facebook(フェイスブック):世界中のユーザーが利用
「Facebook(フェイスブック)」は世界中にユーザーがおり、日本でも年齢に関係なく多くの利用者がいるSNSです。
Facebookの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・登録は実名制 ・ビジネスや趣味の投稿が多い ・初対面でも気軽に登録できる |
利用目的 | ・友人や職場の同僚とのコミュニケーション |
利用者数 | 2020年3月時点(Facebookの発表) ・ デイリーアクティブ利用者数(DAU):17億3,000万人 ・ 月間アクティブ利用者数(MAU):26億人 |
主な利用者層 | 30~40代の男女 |
Facebookの特徴として、原則として実名での登録を行う必要があります。
アイコンには自分の写真を登録する利用者が多いようです。
アカウントの登録時には任意で生年月日や出身地、出身校、所属などを記載できます。
それがきっかけで、ユーザー名の検索や友人の友人といったつながりから、交友関係を広げることが可能です。
しかし、多くは家族や友人、職場の同僚など、プライベートでのつながりのある利用者同士が多く、日常生活の延長として交流を行うケースが多くあります。
Facebookでは自分で作成した文章や写真・動画を投稿し、他の利用者からコメントや「いいね!」といった反応を貰うことができます。
旅行先で撮影したグルメの写真など、共感できる投稿内容には多くの反応が集まるでしょう。
実名制のSNSゆえに、社会問題やビジネスに関する投稿を積極的に行う人も多くいます。
Facebookのホームページはこちら
Facebookのアプリダウンロードはこちら
3−1. Facebookの特徴:同僚や同級生とつながることができる
Facebookは実名で登録するため、職場の同僚や取引先の担当者などとつながるきっかけにできます。
ビジネス上の交流用にアカウントを作っている人が多く、気兼ねなくつながることができるでしょう。
Facebookの投稿内容から、職場では見られない意外な一面を発見できるかもしれません。
また、個人情報として出身地や出身校を登録しておけば、学生時代の友人とSNS上で再開できる場合があります。
Facebookの連絡網を使って同窓会などが開かれるケースもあり、なつかしいメンバーと現状についいて語り合う機会に恵まれるかもしれません。Facebookの機能を使えば利用者同士でメッセージのやり取りが可能です。
3−2. Facebookは幅広い年齢層が利用している
Facebookは幅広い年齢層に利用されているSNSです。
割合としては、30~40代の利用者最も多く、全体の半数ほどを占めています。
次いで、20代や50代が多くなっています。
Facebookでは10代の利用者数が少ない傾向にあるようです。
3−3. Facebook利用の注意点
知り合い同士でコミュニケーションが取れるFacebookですが、利用時には個人情報の扱いに注意が必要です。
Facebook上のプロフィールや投稿内容は利用者間でしか表示されませんが、不用意に個人情報を拡散するのは避けるべきです。
勤務先や家族構成などをオープンにしていると、何かのトラブルに発展した際に、ネット上で炎上することになりかねません。
知らない利用者との接点を持ちたくない場合は、設定からGoogleなどの検索エンジンに表示させないなどの工夫が必要です。
4. LINE(ライン):メジャーな連絡手段
2011年6月のサービス開始以降、世界230以上の国と地域で利用されている、コミュニケーションアプリである「LINE(ライン)」。
日本国内でも多くのユーザーが利用しており、インフラの一部となったSNSといえます。
LINEの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・無料で通話やメッセージのやりとりができる ・多彩なデザインのスタンプを利用できる ・手軽にID交換ができる ・任意の相手をブロックできる |
利用目的 | ・家族や友人、恋人との連絡 ・クラスやチーム、職場の連絡網 |
利用者数 | 2020年6月時点(LINEの発表) ・国内の月間アクティブ利用者数:8,400万人以上 ・日本の人口の66%以上をカバー |
主な利用者層 | 全年齢の男女 |
LINEの利用者同士で友達登録を済ませれば、メッセージやスタンプのやりとり、通話やビデオ通話などの機能が利用できます。
メンバー同士で専用のグループを作ることで、同時に複数人でメッセージのやりとりや全体通話が可能になるなど、コミュニケーションの密度を高めることに一役買っています。
これらの利便性の高さから、従来の電話やメールに変わって、LINEが連絡の主な手段になっている人が多くいます。
格安スマホの普及やGmailなどに代表されるフリーメールの浸透により、キャリアメールがあまり使われなくなったことも、LINEの普及率の高さに関係しているといえるでしょう。
LINEに関連するアプリが多く発表されており、アカウントをそのまま利用できるため、効率的に活用する利用者は多くいます。
・LINE MUSIC:音楽ストリーミングサービス
・LINEカーナビ:走行中は声で操作できる
・LINEマンガ:電子コミックのサービス
LINEのホームページはこちら
LINEのアプリダウンロードはこちら
4−1. LINEの特徴:通信料を気にせずメッセージや通話ができる
LINEの特徴は、アプリ内でつながっている相手と無料でメッセージのやりとりや通話・ビデオ通話ができる点にあります。
長時間の通話には電話料金を気にする必要がありましたが、LINEならデータ通信料を利用するだけで、別途費用は発生しません。
スマホの利用料金に含まれるデータ通信料の範囲内でなら、どれだけやりとりをしても問題ないのです。
文章や音声のやり取りだけでなく、撮影した写真や動画を添付できる点が非常に便利です。
共有したいデータを別途メールなどに添付する必要がなく、すぐに相手に送ることができます。
また、LINEには10,000種類以上の豊富なスタンプや絵文字が用意されており、コメントの代わりにリアクションを示す方法として活用されています。
家族や友人間のやりとりの敷居を大きく下げることに成功したSNSといえるでしょう。
4−2. LINEは主要な通信手段として普及している
先述の通り、LINEは日本の人口の66%以上をカバーするなど、インフラとしての地位を確立しています。
利用者の年齢層が幅広く、10代から50代以上までまんべんなく普及していることがわかります。
家族や友人、同級生、同僚などのメンバー間の連絡網として多く活用されているのです。
また、災害時など電話回線が込み合って連絡が付きにくい場合には、LINEが非常時の連絡網として活用できます。
インターネットにつながっていればLINEが利用できるため、安否確認や自分の居場所を伝えるなど、情報共有に役立てられるのです。
4−3. LINE利用の注意点
日本人にとってもっとも身近なSNSであるからこそ、使い方に気をつけなくてはなりません。
親しい間柄であっても、不誠実な対応をすべきではないのです。
LINEで送ったメッセージを相手が確認すると「既読」と表示され、これに反応が遅れてしまった場合は険悪な雰囲気になる場合があります。
LINEの返信のために四六時中スマホを見るようになってしまうと、何事にも集中できずストレスの原因になりかねません。
また、LINEグループで特定のメンバーへの誹謗中傷が行われるなど、学生などの若年層にとってはいじめの温床になるケースがあります。
インフラを担う利便性の高いSNSだからこそ、節度を守った利用が求められるのです。
5. Twitter(ツイッター):情報の収集・発信力に優れる
2017年10月時点で、国内の利用者数が4,500万人に到達している、SNSの「Twitter(ツイッター)」。
Twitterの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・匿名で登録できる ・少ない文字数と画像・動画を投稿できる ・手軽にフォローできる ・他の利用者の投稿を共有できる ・情報はタイムライン上に表示される |
利用目的 | ・趣味の発信、情報収集 ・企業やイベントなどの最新情報の入手 |
利用者数 | 2017年10月時点 ・国内の利用者数:4,500万人 |
主な利用者層 | 全年齢の男女 |
140文字という制限がありながらも、自分が置かれている状況や思ったことを手軽にツイート(投稿)としてつぶやくことができ、幅広い世代から人気を集めています。
投稿には画像や動画を添付でき、少ない文章ながらも状況を伝えるのに適しています。
他の利用者の投稿に対しては、「いいね」による反応をつけたり、「リプライ(返信)」によりメッセージを伝えることが可能です。
また、「リツイート」という機能を使い、投稿内容を拡散することが可能です。
いいねやリツイート機能により、一般の利用者の面白い発言や、企業アカウントの公式情報などの投稿が拡散され、多くの人の目に触れる機会があります。
5−1. Twitterの特徴:リアルタイムの情報があふれている
Twitterでは自分や他の利用者の投稿内容がタイムラインに流れてくるため、常にリアルタイムの情報に触れることが出来るのが特徴です。
Twitterは検索したりフォローを増やしたりするなど、自発的に情報収集を行うことで、タイムライン上の内容を充実させることが可能です。
有名人や企業、官公庁、メディアなどのアカウントが多くあり、フォローすることで興味のある事柄に関する最新のツイートを確認できます。
また、短時間で集中的にツイートされた内容は「トレンド」としてまとめられので、この瞬間に起きているできごとや、多くの利用者が興味を持っている事件などについて知ることができます。
突然の自然災害などの際には、テレビなどのメディアよりも早く、Twitter上で情報が得られることがあります。
緊急時に備えて、以下のアカウントをフォローしておくと安心です。
災害時に役立つアカウント 内閣府防災(@CAO_BOUSAI) 首相官邸(災害・危機管理情報)(@Kantei_Saigai) 総務省消防庁(@FDMA_JAPAN) 国土交通省(@MLIT_JAPAN) 東京都防災(@tokyo_bousai) NHK生活・防災(@nhk_seikatsu) ウェザーニュース(@wni_jp) |
5−2. Twitterは幅広い年齢層が匿名で利用するケースが多い
Twitterは幅広い年齢層が利用しており、利用者の平均年齢は35歳といわれています。
10~20代の若年層から、50~60代以上まで、多くの利用者が情報収集やコミュニケーションツールとして利用しているのです。
Twitterの利用者の多くはニックネームを使った匿名で登録しており、面白い考えを持った人や、共通の趣味を持つ人など、見知らぬ誰かと薄いつながりを持つ目的で利用しやすいSNSといえるでしょう。
趣味や交友関係ごとに複数のアカウントを使い分ける人もいます。
5−3. Twitter利用の注意点
Twitter上ではしばしば炎上騒動が起こることがあります。
少ない文字数の中での表現が他の利用者からの誤解を生んだり、倫理的な問題のある投稿を行ったりと、理由はさまざまです。
不適切な投稿内容に対し、匿名の利用者たちが反応することで、情報が拡散されてしまいます。
匿名で利用できるとはいえ、家族構成や自宅の場所、勤務先などの内容をツイートした場合、個人情報の特定につながる恐れがあるので注意しましょう。
また、災害時などの情報収集に役立つSNSですが、誰でも投稿できるゆえにデマ情報が流れるケースが多くあります。誤った情報に惑わされないよう、日頃から情報源の整合性を確認する癖をつけておきましょう。
6. Instagram(インスタグラム):写真を使った投稿が多い
10~20代の女性を中心に、高い人気を誇る「Instagram(インスタグラム)」。
Instagramの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・写真にコメントをつけて投稿できる ・手軽にフォローできる ・写真を加工できる ・有名人や人気ブランドのアカウントがある |
利用目的 | ・友人との交流 ・日常で起きたできごとの紹介 ・ブランドやイベントなどの最新情報の入手 |
利用者数 | 2019年3月時点(Instagramの発表) ・国内の利用者数:3,300万人 ・世界中の月間アクティブ利用者数:10億人以上 ・デイリーアクティブ利用者数:5億人以上 |
主な利用者層 | 10~20代の女性 |
Instagramは写真や動画に対してアプリ内で加工が施せるため、凝った内容やおしゃれな投稿が積極的に行われています。
他の利用者の投稿に対しては、ハートマークのアイコンを押すことで「いいね!」の意思を伝えることができます。
Facebookほど周囲の反応を気にせず、Twitterよりも深いつながりを求められるため、気軽に利用できるSNSといえるでしょう。
Instagramには企業のアカウントがあり、自社のブランドや新製品などの最新情報をチェックできます。
有名人も多数利用しており、ファッションや私生活について触れられます。
6−1. Instagramの特徴:ストーリーズで日常を紹介
Instagramといえば、「インスタ映え」という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。
2017年のユーキャン新語・流行語大賞に選ばれた「インスタ映え」ですが、投稿用の写真撮影のために、食べ物を粗末にしたり、写真を派手に加工しすぎる流れがありました。
しかし、現在は日常の姿を表現する利用者が増えています。
これは、投稿した写真や動画が24時間後に自動的に削除される、「ストーリーズ」という機能の普及によるものです。
ストーリーズの内容はすぐに消えてしまうため、あえて飾らない自然な一面を見せたいと思う利用者が増えています。
ストーリーズは10代などの若年層ほど多く活用しています。
6−2. Instagramは女性の利用者が多い
Instagramの特徴として、女性の利用者が多い点が挙げられます。
男女比はおよそ4:6となり、女性のほうが積極的に活用しているといえるでしょう。
利用者の年齢層については、10~20代がもっとも多く、30代以上の利用者も増加傾向にあります。
6−3. Instagram利用の注意点
比較的ゆったりと利用できるInstagramですが、いくつかの注意点があります。
1つ目は、他の利用者とのトラブルに発展させないことです。
Instagram上ではいいねをつけたりコメントをしたりできますが、直観的に行うのではなく、きちんと考えて行いましょう。
投稿者にとって不幸な出来事に対し、いいねをつけることが正解とは限りません。
2つ目は、個人情報の扱いです。
Instagramは実名で登録する必要はありませんが、自分の顔写真などを投稿していると、第三者から不正に利用されたりするなど、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。
3つ目は、日々の投稿が負担にならないようにすることです。
ストーリーズに手軽な投稿を行うなど、常に凝った内容を模索していると疲れてしまいます。
7. TikTok(ティックトック):短い動画投稿を楽しめる
若年層を中心に人気のあるSNSが「TikTok(ティックトック)」です。
国内の月間アクティブユーザー数は950万人といわれており、急速にシェアを伸ばしています。
TikTokの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・撮影した動画を投稿できる ・動画の編集ができる |
利用目的 | ・友人との交流 ・おもしろいネタの投稿 |
利用者数 | 2018年12月時点 ・国内の利用者数:950万人 |
主な利用者層 | 10~20代の男女 |
TikTokは15秒ほどの短い動画を編集して投稿できる、ショートムービープラットフォームといえる存在です。
短時間の動画ながら趣向を凝らしたものが多く、利用者が投稿した面白い動画を次々と閲覧できる手軽さが人気です。
7−1. TikTokの特徴:動画の編集や加工が可能
TikTokの動画編集機能は優れており、倍速やスロー撮影に加え、スタンプの追加や美肌フィルターなど、イメージ通りの映像を隙間時間で作成できます。
すでに用意されている音楽に合わせた内容の動画を作成するなど、投稿に対する敷居の低さが人気につながっています。
従来はパソコンや専用のソフトがなければ難しかった動画編集ですが、スマホアプリ内ですべて完結できるため、登校の頻度を上げられる点も、多くの利用者に利用されている理由といえるでしょう。
7−2. TikTokは若年層からの人気が高い
TikTokの利用者は10代などの若年層が多いといわれています。
隙間時間を使って手軽に動画編集を行い、投稿への反応を得られる点が、若年層の支持を集めていると考えられます。
友人グループ内で動画を楽しんだり、他の利用者の投稿に感銘を受けたりするなど、15秒の動画で精一杯楽しめるコンテンツとなっているのです。
最近では有名人も続々と動画を投稿しています。
7−3. TikTok利用の注意点
TikTokのアプリ内で手軽に動画を作成できる反面、内容がエスカレートしすぎる可能性があります。
過激すぎる内容の場合は炎上につながる恐れがあるので、全世界に向けて情報を発信しているということを忘れないようにしましょう。
また、中国が開発元であるTikTokに対し、アメリカを中心に利用を禁止する措置が行われる可能性があります。将来的には日本でも利用できなくなる可能性があることを知っておきましょう。
8. youtube(ユーチューブ):多くの動画を視聴できる
多くの動画を閲覧できる「youtube(ユーチューブ)」は、知らない人はいないほど知名度の高いサービスです。
世界中の月間アクティブユーザーは20億人ともいわれており、幅広い年齢層に利用されています。
youtubeの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・動画を投稿できる ・世界中の動画を視聴できる ・スマホやパソコンから利用できる ・多彩なジャンルの動画がある |
利用目的 | ・娯楽 ・情報収集 |
利用者数 | ・世界の利用者数:20億人 |
主な利用者層 | 幅広い年齢層の男女 |
youtubeはSNSの定義からはやや外れていますが、動画に対してコメントをしたり、評価をつけたりと、投稿者と視聴者の間でコミュニケーションが取れるようになっています。
定期的な動画投稿によって固定ファンを増やし、動画再生数に対して支払われる広告収入を得るユーチューバーという働き方は、若年層からも憧れの職業として有名になりました。
最近は芸能人が相次いでyoutubeのチャンネルを開設しています。
8−1. youtubeの特徴:さまざまなジャンルの動画がそろう
youtube上には非常に多くの動画が投稿されており、どんなジャンルでも気に入った作品を見つけられる点が優れています。
youtubeには以下のようなジャンルの動画を多く検索できるでしょう。
・ペット ・お笑い ・ビジネス ・ゲーム実況 ・フィットネス ・アウトドア |
一度見た動画に関連する動画がおすすめとして紹介されるので、ついつい時間を忘れて見入ってしまうことでしょう。
スマホでも閲覧でき、データ通信料はかかりますが、基本的に利用料はかかりません(新作映画などをレンタルする場合は別途費用がかかります)。
8−2. youtubeは幅広い年齢層が利用
youtubeは幅広い年齢層が利用しており、10~20代の若年層や、30~40代が多く利用しています。
50代以上の利用者も増えており、スマホの普及が動画閲覧の機会増加に関連しているといえそうです。
若年層は幼少から動画コンテンツに親しんでおり、シニア層もテレビの延長としてyoutubeを抵抗なく利用できると考えられます。
なお、youtubeの利用者に男女差はほとんどありません。
8−3. youtube利用の注意点
youtubeには多彩なジャンルが投稿されており、情報収集に活用する方も多くいます。
新製品のレビューなどは、写真よりも形状を把握しやすく、使い方をイメージしやすい動画のほうが向いているからです。
ただし、お役立ち動画の中には、不適切な情報に基づいて作成されたものも含まれている可能性があり、内容をすべて鵜呑みにするのは危険といえます。
また、自分で動画を投稿する場合、著作権を侵害していないか注意しましょう。
9. らくらくコミュニティ:シニア同士の交流の場にできる
ミドル~シニアが同年代と趣味でつながることができるSNSとして、「らくらくコミュニティ」をおすすめします。
らくらくコミュニティは「FCNT株式会社」が運営するSNSで、はじめてSNSを利用する方でも安心して利用できるサービスとなっています。
らくらくコミュニティの概要は以下の通りです。
| 概要 |
特徴 | ・シニアの利用者が多い ・趣味を通じて交流できる ・表示が大きく見やすい ・ただ眺めているだけでも楽しい ・運営により24時間体制で不適切な投稿がないかチェックされている |
利用目的 | ・ほかの利用者との交流 |
利用者数 | 2020年12月時点 ・国内の利用者数:200万人以上 |
主な利用者層 | 50代以上の男女 |
「富士通コネクテッドテクノロジーズ」から販売されている「らくらくスマートフォン」に標準でインストールされているほか、一般の利用者でも無料で登録が可能です。
らくらくコミュニティはスマホ上で文字や写真が大きく表示されるため、ストレスなく閲覧が可能になっています。
「若者中心のSNSに対する敷居を高く感じる」という方は、らくらくコミュニティからスタートしてみるのがよいでしょう。
9−1.らくらくコミュニティの特徴:ペットや花の写真で交流
らくらくコミュニティでは、同年代の利用者と写真などの投稿を中心に、リアクションを取り合うなどの交流の場となっています。
らくらくコミュニティで取り扱いのあるジャンル ・ペット ・写真 ・旅行、登山 ・花、家庭菜園 ・料理、グルメ ・テレビ番組、ドラマ ・映画、音楽、読書 ・手芸、裁縫、工作 ・俳句、川柳 ・ウォーキング ・囲碁、将棋 |
上記のような多彩なジャンルから、自分の趣味や好みの話題で盛り上がりましょう。
同年代の気が合う利用者と出会うことで、日々の生活にも活力が生まれやすくなります。
らくらくコミュニティでは、写真などを投稿すると「いいね!」やコメントが貰える場合があります。
何気ない空の写真を投稿するだけでも、感銘を受けた利用者からの反応を得られるのです。
9−2. らくらくコミュニティは見ているだけでも楽しめる
らくらくコミュティでは写真が大きく鮮明に表示されるので、見ているだけでも十分に楽しめます。
「SNSだし、なにかコメントしないといけないのかな?」と不安に思う方は、特にリアクションを取る必要はありません。
利用者の年齢層が近いため、投稿内容に関して共感できる機会が多くあるでしょう。
らくらくコミュニティの利用者の年齢層は以下の通りです。
・50代:15.4% ・60代:36.0% ・70代:29.3% ・80代:6.3% |
男女比は45.3%:54.7%で、やや女性のほうが多くなっています。
9−3. らくらくコミュニティ利用の注意点
SNSを利用するうえで、注意したいのは個人情報の管理です。
何気ない投稿で個人情報が流出したり、内容に対して他の利用者からの誹謗中傷を受ける可能性はゼロではないのです。
ネットリテラシーをきちんと身につけていないと、犯罪などの思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
しかし、らくらくコミュニティでは専門スタッフが24時間体制ですべての投稿内容をチェックしており、誤って個人情報が乗ったものや、悪意ある投稿は他の利用者の目に入る前に削除される仕組みになっています。
らくらくコミュニティでは以下の内容について逐次チェックしているので、安心して利用できるといえるでしょう。
・住所や氏名、電話番号などの個人情報 ・誹謗中傷の投稿内容 ・著作権や肖像権の侵害 ・利用者による公告やセールスの防止 |
10. SNSを利用する際の注意点
SNSは正しく使えばコミュニケーションツールとして、情報収集の要として大いに役立ちます。
しかし、使い方を誤ると、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクを高めることを理解しておきましょう。
・マナーを守り誹謗中傷をしない
・ SNS疲れをおこさないよう適度に利用する
上記の3つの注意点を常に意識しながら、SNSを利用してみてください。
10−1. 個人情報の取り扱いに気をつける
スマホから手軽に投稿できるSNSだからこそ、その場の思いつきで不適切な内容を載せるのは避けるべきです。
特に本名や住所、勤務先、電話番号やメールアドレス、LINEのIDなど、個人の特定につながる情報は絶対に登校しないようにしましょう。
注意しているつもりでも、投稿した写真に写りこんだ情報から住所を割り出されてしまうケースがあります。
SNSへの投稿を行う前に、個人の特定につながる情報が交じっていないか、冷静になってチェックする癖をつけましょう。
10−2. マナーを守り誹謗中傷をしない
Twitterなど匿名で利用できるSNSの場合、他の利用者の投稿に対して誹謗中傷などが行われがちです。
顔や名前を知らない利用者が相手なら、少し攻撃的な投稿をしてもばれないだろうという心理でしょう。
インターネット上で匿名を使っても、被害者側が訴訟を起こした場合、プロバイダなどの情報から個人を特定することが可能です。
誹謗中傷を行った本人は軽い気持ちだったとしても、重大な問題に発展する可能性があります。
匿名を隠れ蓑にマナー違反を行わず、気持ちよく利用できるSNSの雰囲気づくりを意識しましょう。
10−3. SNS疲れをおこさないよう適度に利用する
SNS疲れという単語を耳にした方がいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSを積極活用していたけど、次第にリアクションをするのがおっくうになったり、投稿内容が思い浮かばず焦りを感じたりして、次第に疲れがたまっていきます。
投稿内容について他の利用者とのいいねの数を意識したり、仲のよい人物からの反応がなかったりすると、落ち込んでしまうケースがあります。
SNSの投稿に時間をかけすぎてしまう場合も、寝不足など不規則な生活パターンに陥りがちです。
SNSは手軽に承認欲求を満たしてくれるサービスですが、私生活とのバランスを考慮しながら利用するのが理想的な使い方だといえます。
最近SNSに時間を使いすぎている、意識が向かいすぎているという方は、利用に制限やルールを設けるなどの工夫をしてみてもよいでしょう。
まとめ
おすすめのSNSを7つ紹介しました。
興味を持ったものや、すぐにでもはじめたいと思ったサービスはありましたか?
先に紹介したように、利用目的や趣味趣向が合致しているもの、利用者の年齢層が近いものを選ぶことで、あまりストレスを感じることなくSNSを利用できるでしょう。
・ビジネスで使いたい場合:Facebook(フェイスブック)
・プライベートな連絡網に使いたい場合:LINE(ライン)
・世の中の最新の動きを知りたい場合:Twitter(ツイッター)
・写真を使って友人や有名人とつながりたい場合:Instagram(インスタグラム)
・隙間時間で笑顔になりたい場合: TikTok(ティックトック)
・好きなタイミングで動画を見たい場合:youtube(ユーチューブ)
・シニア同士の趣味でつながりたい場合:らくらくコミュニティ
また、SNSを利用する際には不要なトラブルに発展しないよう、常に注意を払いながら投稿や閲覧を行う必要があります。
楽しくSNSを活用し、コミュニケーションの幅を広げていきましょう。
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