
スマホといえば、若者を象徴するアイテム……、というわけではないようです。
MMD研究所が行った、「シニアのモバイル利用推移調査(2012年~2019年)」の調査内容が非常に興味深いため紹介します。
60歳~79歳のシニアの男女を対象に行った同調べによると、2019年の時点でお年寄りのスマホの利用者は68.5%という結果があります。
フィーチャーフォン(ガラケー)の利用者は31.5%となっており、利用者の割合は倍近く差があることがわかりました。
出展:MMD研究所・シニアのモバイル利用推移調査(2012年~2019年)
もはや、お年寄りがスマホを持つことは当たり前になりつつあるのです。
近年ではシニア向けに特化したスマホが発売されており、お年寄りがスマホを使いこなすのは、そんなに難しいことではなくなっています。
先述した、多くのお年寄りがスマホを使っているというデータからも、安心して使うことができると考えてよいでしょう。
きちんとポイントを押さえれば、お年寄りはスマホを使いこなせます。
今回の記事では、お年寄りこそスマホを持つべきであるという根拠をわかりやすく紹介します。
おすすめできるスマホの機種と、これだけは必要といえる機能について確認しましょう。
目次
1. 結論としてお年寄りにスマホはおすすめできる
結論から話しますと、お年寄りがスマホを持つのは非常におすすめできます。
少子高齢化が進み、単身で暮らすお年寄りが増えている現状がある中で、緊急の連絡手段としての携帯電話の存在は不可欠です。
さらに、より多機能であるスマホを持つことで、日々の生活や健康面のサポートにつながります。
第1章では、お年寄りにスマホがおすすめできる5つの理由を紹介します。
・おすすめの理由2.音声入力による入力にも対応している
・おすすめの理由3.通話品質が高くテレビ電話もできる
・おすすめの理由4.さまざまなアプリを利用できる
・おすすめの理由5.動画を見たりラジオを聞いたりできる
1−1. おすすめの理由1.画面が大きくボタンが操作しやすい
スマホは本体と同じくらいのサイズの画面が特徴です。
画面が大きいということは、お年寄り向けに多くのメリットがあります。
・画面が大きいと文字が見やすい
・画面が大きいほうがタッチパネルの操作がしやすい
主な理由は上記の2つです。
視力の衰えを感じることの多いお年寄りにとって、スマホの画面の大きさは文字や画像の視認性の向上につながります。
スマホはガラケーのようにボタンを押して操作するのではなく、画面をタッチして行います。
そのため、指が触れる面積が大きいほうが操作がしやすいのです。
ガラケーよりも大きな画面を持つスマホのほうが、お年寄りの使いやすさに深く関係しています。
1−2. おすすめの理由2.音声入力による入力にも対応している
指先で1文字ずつテキストを入力するのは神経を使うもの。
メールを作成するだけでも、お年寄りにとっては時間がかかってしまうケースがあります。
そこで、スマホの音声入力の機能が活躍します。
音声入力とは、スマホに向かって話しかけるだけで、文字として入力できる仕組みです。
スマホの画面をタッチしなくても文章が作成できる点がメリットです。
伝えたい内容を口頭で入力できる機能は、お年寄り向けといえます。
1−3. おすすめの理由3.通話品質が高くテレビ電話もできる
年齢を重ねるごとに、聴力が衰えていくものです。
電話で話していても、内容を聞き取れないことがあるかもしれません。
スマホは通話品質が高く、相手の話しを聞き取りやすくなっています。
音声のやり取りだけではく、お互いの顔を見ながら話せるテレビ電話の機能も使えるため、言葉だけでなく表情でも健康状態を伝えることができるでしょう。
特に一人暮らしの場合はコミュニケーションの手段として、現状を正確に伝えられる手段は多いに越したことはありません。
また、ドコモの発表によると、第3世代移動通信方式の「FOMA」と、インターネットやメールのサービス「iモード」を、2026年3月31日に終了することになっています。
つまり、従来のガラケーは近い将来に利用できなくなってしまうのです。
まだ時間的な猶予はありますが、操作に慣れておく意味でも、早めにスマホに機種変更するべきタイミングかもしれません。
1−4. おすすめの理由4.さまざまなアプリを利用できる
スマホはガラケーと違い、多くのアプリを利用できます。
スマホのアプリは豊富な種類がリリースされており、インストールすることで機能性を拡張できるのが強みです。
お年寄り向けのアプリとしては、以下の種類がおすすめできます。
・洗濯日和を確認:天気予報アプリ
・昔の友人たちとつながる:SNSアプリ
・頭の体操になる:ゲームアプリ
・健康維持になる:健康系アプリ
・映画やドラマを楽しむ:動画アプリ
お年寄りがライフスタイルや趣味に合わせてアプリを追加することで、生活の質を高めることにつながります。
1−5. おすすめの理由5.動画を見たりラジオを聞いたりできる
スマホのアプリやサービスの中には、動画を楽しめるものがあります。
毎月の定額制で、好きな映画やドラマを見放題なので、充実した時間を過ごすことができるでしょう。
レンタルビデオのように、店頭で貸し借りをする必要がなく、自宅にいながら視聴できるのがメリットです。
また、スマホならインターネットラジオやFMラジオなども受信できます。
ラジオは家事をしながら聞いたり、緊急時の情報収拾に役立ったりするため、必要な機能といえるでしょう。
2. お年寄りのスマホ選びの6つの基準
お年寄りのライフスタイルにこそ、スマホがマッチしていることがわかりました。
第2章では、お年寄りがスマホを選ぶ際には、以下の6つの基準を参考にするとよいでしょう。
・基準2. 手にフィットする持ちやすさ
・基準3. タッチパネルの操作性の高さ
・基準4. 万が一のための防水・防塵機能
・基準5. 毎月の利用料金がリーズナブル
・基準6. 困った時のサポート体制が充実
2−1. 基準1. とにかく画面の大きさが重要
第1章でも少し触れましたが、スマホは画面の大きさが重要です。
スマホはタッチパネル式であるため、画面のサイズが大きいほど指先でボタンを押しやすくなります。
指先で操作するのが難しいという方は、大画面のほうが誤操作をしにくくなることが期待できるのです。
また、文字を読んだり写真の細部まで確認するには、画面の大きさが重要な指標となります。
スマホによっては文字を拡大する機能があるので、合わせて活用するのがベストです。
2−2. 基準2. 手にフィットする持ちやすさ
スマホをしっかりと持つためには、手にフィットすることが大切です。
メールの作成などで長時間持つ際に、手になじんでいなければすぐに疲れてしまいます。
また、スマホを持ち歩く際にフィットしていないと、落下による故障の原因にもなりかねません。
スマホは画面の大きさと合わせ、手に馴染む絶妙なサイズ感であることが大切です。
2−3. 基準3. タッチパネルの操作性の高さ
画面の大きさと関連性があるのが、タッチパネルの操作性です。
スマホの文字入力の良し悪しは、タッチパネルの性能によるところが大きいといえます。
特に、初めてスマホに触れる方の場合、画面上を指先で押す際に違和感を感じるケースが多くあります。
ガラケーのボタン操作のように直接押すことができないため、操作している感覚が得にくいからです。
こればかりは仕方がない部分なので、使いながら慣れていくしかありません。
現に、多くのユーザーがタッチパネルを使いこなせるようになっています。
2−4. 基準4. 万が一のための防水・防塵機能
スマホを持ち歩いていると、「雨の日に濡らしてしまった」「ホコリっぽい所に落としてしまった」というような危険性と常に隣り合わせです。
精密機械であるスマホは水の侵入に弱く、充電する端子部分やマイクの隙間からホコリが侵入することで、故障の原因になります。
そこで、スマホは可能な限り、防水・防塵機能を備えたものを選ぶとよいでしょう。
ふとした日常のトラブルにおいて、スマホの堅牢さが重要な意味を持ちます。
スマホを修理に出している間は代替え機の利用となり、使い勝手の異なる機種を使わなくてはなりません。
修理費用がかかる場合もあるため、可能な限り故障とは無縁の使い方をする必要があるのです。
2−5. 基準5. 毎月の利用料金がリーズナブル
お年寄りの多くは年金の受給と預金を頼りに生活されています。
スマホの毎月の利用料金が負担にならないようにしなければなりません。
そのためには、機種代金や毎月の通信量がリーズナブルであることが条件です。
スマホの利用料金が高いというイメージは、主に毎月のデータ通信料によるものです。
アプリの使用や動画コンテンツの視聴により、データ容量を使用することで費用がかさんでしまいます。
そこで、どれだけスマホのデータ通信を利用するかを決めておき、それに見合った料金プランを選ぶことが大切といえるのです。
2−6. 基準6. 困った時のサポート体制が充実
「スマホの機能やアプリの操作方法がわからない」
「せっかく覚えた使い方を忘れてしまった……」
スマホは複雑な操作が必要なく、直感的に操作ができるのが強みですが、なかなか覚えられない機能や操作手順があるのも事実。
特にお年寄りの場合は自分で使い方を調べることが難しいケースがあります。
家族に尋ねようにも遠く離れて住んでいる場合は、それもかんたんにはできません。
そこで、困った際のサポート体制が充実していることが大切な基準となります。
不明点を気軽に電話で聞けるサポートセンターの存在は非常に大きいといえます。
可能であれば、スマホ本体にボタン一つでサポートセンターとつながる機能があれば、より安心できるでしょう。
3. お年寄りにおすすめできるドコモのスマホ:らくらくスマートフォン me(F-01L)
お年寄り向けのスマホの基準は以上となります。
画面の大きさや操作性など、一般的なスマホでも十分に活用できそうですよね。
とはいえ、スマホの操作には慣れが必要です。
普段からデジタル機器に触れていたのといないのとでは、順応性に大きな差が出ることが考えられます。
また、スマホの基礎知識の有無も重要な指標です。
人気の機種であるiPhoneシリーズなどは購入時に説明書がないため、操作方法や設定を自分で調べる必要があります。
周囲に使い方を教えてくれる存在がいれば、同系統の機種の普及率の高さから、不明点への対処がしやすいというメリットがあります。
しかし、そうでない場合は、お年寄りにとってスマホは使いづらいものという印象を持たれてしまい、部屋の片隅で鎮座するだけの存在になりかねません。
そこで、お年寄り向けに開発されたスマホ、「らくらくスマートフォン」の利用をおすすめします。
ドコモのスマホである「らくらくスマートフォン me(F-01L)(以下、らくらくスマートフォン)」には、お年寄りの使いやすさを考えた、以下の6つの機能が搭載されています。
・特徴2.カメラ機能でお出かけが楽しくなる
・特徴3.さまざまなアプリに対応
・特徴4.本体は丸い洗いできて清潔
・特徴5.防犯性能に優れる
・特徴6.安心のサポート体制
順番に確認していきましょう。
3−1. 特徴1.見やすい画面は操作性にも優れる
らくらくスマートフォンの画面はお年寄りが視認しやすいようにできています。
約4.7インチの有機ELディスプレイは画面がくっきりと見やすくなっています。
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タッチパネルにも工夫がされており、ボタンを押すような感覚で文字入力ができる「らくらくタッチパネル」を採用。
ボタンの上に指が被っても、すぐに反応することがなく、しっかりと押し込むことではじめて認識する仕組みとなっています。
指の向きを検知して誤操作を防ぐ「おまかせタッチ」と合わせ、スマホでもガラケーのボタン操作のような独自性があるため、スムーズな操作が可能です。
3−2. 特徴2.カメラ機能でお出かけが楽しくなる
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スマホのカメラ機能は、高性能であればあるほどよいといえます。
らくらくスマートフォンのカメラは1,310万画素を誇り、景色や人物を鮮やかに記録します。
この画素数は一般的なスマホと比べても遜色ないものです。カメラ機能の操作方法はお年寄り向けにわかりやすくできています。
被写体の背景をぼかす「ポートレート機能」により、まるで一眼レフカメラのような写真を手軽に撮影できるのもポイントです。
また、撮影した花の写真を元に、人工知能を活用して名前を調べられる「花ノート」というアプリを搭載。
散歩がてら何気なく撮影した花が、意外な特徴を持っていることがわかるかもしれません。
約400種類の花の情報を調べられるようになっています。
3−3. 特徴3.さまざまなアプリに対応
らくらくスマートフォンはさまざまなアプリのインストールに対応。
AndroidOSを採用しているため、「Google Play」上で任意のアプリを入手できます。
アプリの検索は音声入力にも対応しており、旅行の際に必要な地図アプリや天気予報アプリを手軽にインストールできます。
お年寄りのスマホに入れておきたいアプリとして、以下のものがおすすめです。
同年代のユーザーと趣味で知り合う:「らくらくコミュニティ 」
インターネットラジオとFMラジオが楽しめる:「ラジスマ」
メジャーな連絡手段:「LINE」
かつての同級生と再開できる:「Facebook」
旅先で迷わない:「Google マップ」
電車の乗り換えをスムーズにできる:「Yahoo!乗換案内」
災害時に備えておく:「goo防災アプリ」
天気予報を能動的に調べる:「Yahoo!天気」
月額500円で動画を見るなら:「dTV」
3−4. 特徴4.本体は丸い洗いできて清潔
らくらくスマートフォンは防水・防塵仕様なので、そのまま丸洗いすることが可能です。
泡タイプのハンドソープでしっかり洗えるため、表面に付着した汚れなどをかんたんに取り除くことができます。ハンドソープでの手洗いは感染症予防に効果的であり、それは皆さんのスマホも同様です。
また、米国国防総省の調達基準である、MIL規格23項目準拠であり、過酷な環境下の使用にも対応します。
日常生活で使う分には、十分すぎる耐久性があることがおわかりいただけるでしょう。
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3−5. 特徴5.防犯性能に優れる
お年寄りを狙った還付金詐欺などの悪質な電話。
卑劣な犯行に巻き込まれないよう、迷惑電話対策機能を搭載。
これは、電話帳に登録されていない番号からの着信に対して、発信者側をけん制するメッセージを自動で伝えるというものです。
また、通話中に還付金詐欺に関連する特定のキーワードを抽出し、自動で察知することもできます。
いつ誰が還付金詐欺に巻き込まれるかわかりません。
詐欺被害にあわないための抑止力になるのが期待できます。
また、緊急時にはボタン長押しなどのかんたんな操作でブザー音を鳴らせます。
緊急時に周囲に知らせるのに効果的です。
ブザーの発生と同時に、登録先に自動で電話をかけることもできます。
3−6. 特徴6.安心のサポート体制
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スマホの使い方で迷った時に、近場に相談できる相手がいない……。
そんな時には、らくらくスマートフォンの「らくらくホンセンター」機能を活用できます。
らくらくホンセンターに電話をかければ専門のアドバイザーがわかりやすく対応してくれます。
専用のボタンを押すだけでつながる手軽さが魅力です。
スマホの使い方でつまずいたまま、次第に利用しなくなってしまった……。
という事態を防ぐ意味でも、疑問点をすぐに解決できるのは大きなメリットです。
4. ユーザーの声を紹介
第4章では、らくらくスマートフォンユーザーの声を紹介します。
価格.comのレビューの中から2つを抜粋しました。
親に渡す前に、初期設定をしてあげてね。 |
“70歳の親に購入。 DoCoMoオンラインで「機種変更」。
【前契約】 機種:f-08f(ガラケー) 月額:1500円
【新契約】 機種:F-01L 月額:3000円(docomo with )
親に渡す前に、2日ほどかけて設定。 ガラケーから、画像とアドレス帳はmicro SDでコピー。 一番の特徴は「らくらくタッチパネル」です。 触っただけでは反応せず、押し込まないとアプリ起動や文字入力ができない。 普段、iPhone使いの私には最後まで慣れなかったが、高齢者にはこれで良いと思う。
地図アプリ(ドコモ地図ナビ)は本当にひどい。 即削除してグーグルマップと交換したかったが、不可能でした。
それ以外のアプリには不満なし。 アプリ「花ノート」は楽しそう。認識具合もGOOD! コレクションを埋める楽しみの為に散歩しています。
自宅内は、Wi-Fi運用。外出はあまりしない為、1GBで収まると推測。 (1GB以上通信する場合は、後日対策を考えます)
グーグルアカウント・dアカウントは事前に取得→本体設定 (高齢者には無理だと思います)
スマホ初体験の親に、使い方の説明をする為に90分かかりました。
【購入後1が月経過の追記】 心配していた1ヶ月間のデータ使用量の画像を添付しました。 0.12GBでした。 行動範囲 →70歳の女性 →自宅内Wi-Fi →週一日の習い事 →週1日の買い物 →時々旅行 心配しているご家族の方へ ・最低容量1GBで収まるので、docomo with契約すれば月額3000円程度で納まります。 (docomo withは2019年5月31日で受付終了です。両親の契約で悩んでいる方は早めに機種変してあげてね)” ※docomo withは終了しました。 |
らくらくタッチパネルの操作感覚など、お年寄り向けに特化した機能の使い勝手のよさが伝わるレビューです。
70代女性ユーザーの1ヶ月のデータ利用量についてもレポートされており、あまり使わない場合はなるべく安いプランにするのがポイントといえるでしょう。
らくらくスマートフォンの料金プランは第5章にて紹介します。
5. ドコモのらくらくスマートフォン me(F-01L)を割安で利用する方法
らくらくスマートフォンの特徴や使用感を把握した上で、さらに気になるのが購入にかかる費用です。
なるべくなら、毎月の料金は抑えて利用したいところ。
ドコモのらくらくスマートフォン me(F-01L)を割安で利用するための方法を解説します。
・「ギガライト」を選ぶ場合の料金シミュレーション
・「ギガホ」を選ぶ場合の料金シミュレーション
・受けられる割引を有効活用する
らくらくスマートフォンを購入する前に、どのような使い方をするかを想定しておくことが、費用を抑えるためのポイントになります。
5−1. 毎月のデータ通信量からプランを考える
第4章のレビューでも少し触れましたが、スマホのデータ通信量をどの程度使うかを想定しておくことが重要です。
ゲームなどのアプリや動画視聴などを利用すればするほど、毎月のデータ使用量は増えていきます。
比例して利用料も増えてしまうので、計画的に利用する必要があるのです。
必要最低限のアプリしか利用しない、自宅にWi-Fiの環境が整っている場合は、ドコモのプランである「ギガライト」を選ぶとよいでしょう。
アプリを頻繁に活用してデータ通信量が多くなることが想定されるなら、「ギガホ」を選ぶのが安定です。
5−2. 「ギガライト」を選ぶ場合の料金シミュレーション
ギガライトは、毎月のデータ通信量に比例して料金が変わるプランです。
詳細は以下のグラフをご確認ください。
出典:docomo・ギガライト
例えば、月のデータ通信量が1GBに満たない場合は、2,980円で利用できます。
7GBほど使う場合は、5,980円とかなり高額になります。
1GBのデータ通信量でできることの目安として、以下の情報をご確認ください。
・動画再生(YouTube モバイル 5分7秒の動画):1GBで95回再生
・LINEのやり取り(テキストやスタンプ):1GBで500,000回送信
・LINEのやり取り(通話):1GBで55時間30分通話
※上記のデータはあくまで目安です。状況によって変わる場合があります。
インターネットサーフィンやLINEのやり取りだけでは、あまりデータ通信量がかからないことがわかります。
しかし、ゲームをプレイしたり、動画を閲覧した場合、すぐに膨大なデータ通信量を消費するケースがあるため、注意が必要です。
5−3. 「ギガホ」を選ぶ場合の料金シミュレーション
ギガホはデータ通信量を毎月30Gまで使用できるプランで、6,980円(税抜)がかかります。
5GBを超える毎月のデータ利用量が想定される場合、ギガホのプランを契約したほうがお得です。
ギガホは「ギガホ割」というキャンペーンが開催中で、初回適用月から最大6か月間に渡り、月額1,000円(税抜)が割引されるためです。
つまり、毎月30Gまでのデータ通信量5,980円(税込)で利用できることになります。
スマホのアプリを最大限活用したいという方は、迷わずギガホを選びましょう。
出典:ドコモ・ギガホ 割
5−4. 受けられる割引を有効活用する
らくらくスマートフォンを購入する際に、可能な限りの割引が適用されるようにしたいところです。
2020年の4月時点では、「はじめてスマホ割」が適用されます。
これは、ガラケーかららくらくスマートフォンへ機種変更する際に、初回適用時から最大で12か月間、月額の基本使用料から月額1,000円(税抜)の割引対象になるというもの。
例えば、ギガライトのプランを選び、月のデータ通信量が1GB以内に収まった場合、1,000円が割り引かれるため、1か月間で実質1,980円(税抜)にて利用可能というものです。
ギガホのプランの場合、はじめてスマホ割とギガホ割を合わせて2,000円(税抜)の割引となり、4,980円(税抜)で利用できるので、かなりお得といえます。
一見すると高そうに思えるスマホの利用料金ですが、計画的な利用でリーズナブルにできます。
※料金プランや割引については2020年9月16日現在のものです。変更になる可能性がありますので、随時ドコモホームページや店頭でご確認ください。
6. お年寄りがドコモのスマホでデビューする際に押さえるべき6つのポイント
お年寄りが使うスマホとしては、らくらくスマートフォンが最適だといえそうです。
シニア向けに作られたスマホとはいえ、使いこなす上で最低限覚えるべきポイントが6つあります。
2.バッテリー残量と充電の仕方を覚える
3.あまり荒っぽい使い方をしない
4.使い方に困った時の相談先を決めておく
5.迷惑電話への対処法を万全に
6.お年寄りが活用できる内臓アプリとインストールするアプリを確認する
各ポイントをまとめていきましょう。
6−1. 1.電源のON/OFFの仕方をマスターする
スマホを使う上で、基本となるのが電源のON/OFFです。
お年寄りにスマホを渡す際には、最初に理解しましょう。
マナーの観点からスマホの電源をOFFにしなければならない場面などがあるためです。
また、スマホがフリーズするなどの不具合に見舞われた場合、電源を入れ直す必要があります。
基本的なことですが、知らなければスマホが故障してしまったのではないかと不安になる可能性があるので、しっかりマスターするべきです。
6−2. 2.バッテリー残量と充電の仕方を覚える
スマホは絶えず電力を消費しているため、ほとんど利用しなくても定期的な充電が必要です。
購入時に付属する充電器を用いた、充電の仕方を覚えましょう。
また、充電のタイミングを知るためにも、バッテリー残量の確認方法を把握してきます。
バッテリー残量がぎりぎりになってから充電するよりも、少し余裕をもって行ったほうが安心できます。
6−3. 3.あまり荒っぽい使い方をしない
スマホは精密機器です。
らくらくスマートフォンは堅牢な作りとはいえ、荒っぽい使い方は避けましょう。
特に、画面は衝撃に弱く、落下したはずみで割れてしまう恐れがあります。
普段から意識して丁寧に取り扱うと同時に、スマホ用のケースを別途購入しておくのがおすすめです。
手帳型のケースなら万が一スマホを落としても、画面を保護できる可能性が高まります。
6−4. 4.使い方に困った時の相談先を決めておく
スマホの使い方でわからない点が見つかれば、解決するための手段を用意しておきましょう。
理想はマニュアルやインターネットによる検索を使い、自分で解決することですが、なかなかそうはいかないもの。
スマホの扱いに詳しい家族や知人がいれば、相談するのも手です。
また、らくらくスマートフォンの場合は、らくらくホンセンターに気軽に相談できるので、迷った際には頼りにしてみるのがよいでしょう。
6−5. 5.迷惑電話への対処法を万全に
らくらくスマートフォンの迷惑電話対策機能は、セキュリティ面からも非常に優秀な機能です。
お年寄りを狙う還付金詐欺などへの対処方法となりますが、機能にのみ依存するのではなく、自己防衛できるように日頃から心がけておきましょう。
家族や知人を名乗る人物から電話がかかってきても、一度疑う姿勢を身につけておくのです。
迷惑電話対策機能と合わせ、トラブルに巻き込まれる危険性が減るのが期待できます。
6−6. 6.お年寄りが活用できる内臓アプリとインストールするアプリを確認する
らくらくスマートフォンには、購入時から入っている内臓アプリが複数あります。
どれも便利なものですが、すべてを利用するとは限りません。
使わないアプリが多くあると、本当に必要なアプリを見つけ出すのに苦労します。
そのため、不要と判断したアプリはよく検討した後、削除してもよいでしょう。
また、新規にインストールするアプリもしっかりと吟味する必要があります。
データ通信量を多く使用するアプリや、知らず知らずのうちに課金が発生するアプリがあるので、気になるからといって不用意にインストールするのは避けたいところです。
7. スマホが不安なら最新のガラケーを使う手もある
お年寄りがスマホを使うべき理由を解説してきましたが、「それでもスマホを扱えるか不安」という方もいらっしゃるでしょう。
使い慣れたガラケーを利用し続ける、という選択肢もあります。
ドコモからリリースされている、「らくらくホン F-01M」の利用を検討してみてもよいでしょう。
ドコモの長い歴史を持つガラケーの系譜にある機種で、安心と信頼の使い勝手です。
先述した通り、従来のガラケーは2026年3月31日以降は利用できなくなりますが、らくらくホンは現行の4G回線に対応しているため、今後も使い続けることができます。
7−1. ガラケーと同様の操作感
らくらくホンの長所は、ガラケーと同様の操作感です。
画面ではなくボタンを直接押せるため、実際に操作している感覚を強く持てます。
各機能も使い慣れたドコモのガラケーを踏襲しているので、「アプリを使わなくてもいい」「通話やカメラ機能だけで十分」とお考えの場合は、らくらくホンが選択肢に入ります。
7−2. 迷惑電話対策機能付き
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らくらくホンにも、らくらくスマートフォン同様に迷惑電話対策機能が備わっています。
電話帳に記録されていない相手に対しては、専用ガイダンスと録音機能で対応。
怪しいキーワード入りのメールに対しても、「らくらく迷惑メール判定」で対策できます。
まさに、お年寄りの利用に特化して作られたガラケーといえるのです。
7−3. 毎月の料金を抑えられる
らくらくホンはらくらくスマートフォンと比べて、購入の費用や月々の利用料金を低く抑えられるのがポイントです。
らくらくホン F-01Mの本体価格は38,016円であり、36回の分割払いで購入、毎月のデータ容量(100MB)1,320円を加えた場合でも、月々の支払いは2,376円に収まります。
らくらくホンは機種代金が割安なのと、スマホのように大量のデータ通信を使用しないため、毎月の料金をリーズナブルにできるのです。
使用感や費用面から、らくらくホンを採用することも検討してみてください。
まとめ
現代のお年寄りのライフスタイルには、スマホの存在がかかせません。
緊急の連絡用としてだけでなく、充実した余暇を過ごすためにも、スマホは最大限活用すべきです。
ただし、スマホならどんな機種でもよい、というわけではりません。
スマホは高性能化、高価格化が進んでおり、ある程度の知識と経験がなければ扱いが難しい機種があるためです。
今回ご紹介したらくらくスマートフォンは、お年寄りの利用に特化した機能が満載されています。
特に、スマホを利用する際に最初の壁になるであろう、タッチパネルの操作がかんたんなのは、非常に大きなメリットです。
万全のサポート体制や迷惑電話への対策機能と合わせて、安心して使える機種であるのは間違いありません。
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