
スマホの普及により、家族間や友人たちとコミュニケーションを取る機会が増えたと感じる方は多いと思います。
「LINE」などのSNSの利用によって、気軽にメッセージや写真を送り合ったり、電話料金を気にせず無料通話を楽しんだりできるようになりました。
進学や就職、結婚などを機に、実家から離れて暮らしていても、スマホがあればお互いが気軽に連絡を取り合うことができます。
高齢の家族がいる場合、病気や事故だけでなく、突然の自然災害などにも常に注意喚起したい所です。
どうせなら、手軽にビデオ通話で顔を見ることができ、緊急時のプッシュ通知などで危険を察知できる、スマホを持っておいてほしいという思いがあるでしょう。
しかし、「60~70代ならまだしも、80代以上でスマホを持ってもきちんと使いこなせるのか?」という疑問が浮かぶのではないでしょうか?
80代のシニアからすれば、スマホという新しい仕組みを一から覚えるのには相当な労力を使うことが予想できるからです。
しかし、80代のシニアがスマホを持つのには、多くのメリットがあります。
今回は、80代のスマホでデビューを後押しするためのサポート方法や、シニアにおすすめの機種を紹介します。
目次
1. 80代のシニアでもスマホを持たせたほうがよい!
結論からいうと、80代のシニアにはスマホを持たせたほうがよいと考えられます。
総務省が公開している「情報通信白書平成30年版」によると、2017年の時点でスマホを所有している割合は、60代で44.6%、70代で18.8%、80代以上で6.1%という結果でした。
20~30代のスマホ所有率が90%以上を超えている点を踏まえても、シニア世代へのスマホの普及率はまだまだ低水準です。
しかし、スマホを使いこなすシニアは確実に増えつつあるのは事実。80代でスマホを持つことは、珍しいことではなくなりつつあるのです。
ここでは、以下の5つのポイントを踏まえながら、80代がスマホを持つべき理由を解説します。
・LINEなどで家族間の連絡が取りやすくなる |
1−1. LINEなどで家族間の連絡が取りやすくなるから
スマホの普及により、ガラケー時代には主流だった電話やCメール、Eメールのやり取りをする頻度が少なくなりました。
多くのスマホユーザーが、LINEに代表されるSNSのアプリ上で通話やメッセージのやり取りをするようになったからです。
しかし、ガラケーを使っている家族との間では、未だに電話やメールを利用している方が多いのではないでしょうか?
80代がスマホを持つことでLINEなどのツールを利用できるようになれば、通信手段を一本にまとめることで連絡を取りやすくできます。
家族でLINEグループを作れば、気兼ねなく日常会話や情報交換ができます。
子どもや孫の写真や動画を見る機会が増えれば、離れて暮らしていても孤独感を感じにくくなるという効果も期待できるでしょう。
1−2. 音声入力で手軽に操作できるから
スマホには音声入力の機能が搭載されている機種が多くあります。
視力が低下する80代の場合、スマホの画面上のボタンを指で操作するのは、やや難易度が高いかもしれません。短い文書を打つのにも、長時間かかってしまう恐れがあります。
これはスマホに限ったことではなく、物理ボタンを使うガラケーでも同様です。
そこで、スマホの音声入力機能を活用することで、伝えたいメッセージを直接言葉として認識できます。スマホに話しかけるだけで、スムーズに文章化できるのはシニアにとって大きなメリットです。
1−3. 通話品質がよく会話を聞き取りやすいから
契約しているキャリアや電波の受信環境により差はありますが、多くのスマホは通話品質が高く、会話の内容を聞き取りやすくなっています。
これは、VoLTE(HD+)という音声通話サービスによるもので、従来よりも肉声に近いクリアな音質の通話を可能にしているのです。
80代になると耳が聞こえにくくなる方が少なくないため、通話品質がよいに越したことはありません。
また、通話のスタイルはスマホに直接耳を当てるだけではなく、スピーカーから音を出すハンズフリー通話なら、テーブルの上に置いたまま話せます。
何か作業をしながら家族と会話することが可能です。
1−4. 画面が大きく文字が読みやすい機種が揃っているから
スマホはとにかく画面が大きく、メッセージやインターネット上の文字が読みやすくなっています。
これはシニアにとって大きなメリットです。
スマホの機種によっては文字や画像を拡大表示する機能があるため、見やすいサイズに調節しながら内容を確認出来て非常に便利です。
大切なメッセージを受信しても、文字が読めないため無視してしまうようなケースを大幅に減らせるでしょう。
1−5. 緊急時に利用できるアプリが豊富だから
スマホの利便性は緊急時にも発揮されます。
災害時の避難先を知らせたり、天気の情報を随時確認したりできる、便利な機能を持つアプリが豊富に揃っています。
近年は突然の自然災害に見舞われるケースが少なくないため、万が一の備えを持ってもらうことは大切です。
地図や電車の乗り換えなど、日常生活をサポートするアプリも積極的に活用してもらいましょう。
スマホの便利アプリの一部を紹介
・災害時に役立つ「goo防災アプリ」
・災害情報をプッシュ通知でチェック「Yahoo!防災速報」
・無料でラジオが聴ける「radiko」
・リアルタイムで天気や台風情報がわかる「Yahoo!天気」
・スムーズに移動できる「Google マップ」
・電車の乗り換えが安心「Yahoo!乗換案内」
2. 80代がスマホを持つ際のデメリットを把握
80代がスマホを持つメリットだけではなく、デメリットにもなりうる点があることも把握しておきましょう。
80代に限らずシニアにとって、初めて手にするスマホは未知のデバイスです。
最初はわからないことだらけで混乱してしまうでしょう。
また、一緒にスマホを選ぶことになる家族としても、どんな機種を持ってもらうのがよいのか判断に迷うはずです。
以下は、80代がスマホを持つ際のデメリットとなる4つのポイントとなります。
・操作を覚えるのに時間がかかる |
2−1. 操作を覚えるのに時間がかかる
ガラケーからスマホに機種変更した時、多くの人が操作感覚に戸惑ったことと思います。
従来とはまるで異なる操作手順は、スマホならではのものです。
80代ではタッチパネルは銀行のATMなどでしか触った経験がないため、操作方法を理解するのに時間がかかることが想定されます。
直観的な操作を可能にするスマホは、慣れることでシニアにとってガラケーよりも使い勝手のよい端末になりますが、そこまでの道のりには個人差がある点を理解しておきましょう。
2−2. 使い方の相談ができる相手が周囲にいないと不安
スマホを持った当初は未知の部分が多くあります。
「どのように電話をかければよいのか?」
「電話の切り方がわからない」
「メニュー画面の通知が消えず困っている」
といった悩みは、シニアが一人で解決するには少しハードルが高いといえるでしょう。
家族と同居している場合は対面で操作を見せながら繰り返し説明できますが、離れて暮らす場合はそうもいきません。
同じことで何度も質問しがちなシニア側としても、申し訳ないという気持ちから聞きづらいというのが本音でもあるようです。
使いこなせないため次第にスマホへの興味を失ってしまう恐れがあります。
2−3. ガラケーよりも利用料金が割高になりやすい
スマホの特徴として、インターネットを利用できる点があります。
ホームページで探し物をしたり、動画や音楽を楽しんだりと、日常生活を豊かにできるアプリが豊富に揃っています。
しかし、スマホでインターネットを利用する際には、毎月の基本料金とは別にデータ通信料が発生します。
ガラケーではメールなどの利用に限られていましたが、スマホの場合は意識しなくても多くのデータ量を使っているケースがあります。
考えなしにデータ量を使ったり、アプリ上で課金をしたり、動画の再生が続いていてデータ量が想像以上にかさんでしまったりすると、利用料金の面でトラブルに発展しかねません。
2−4. 機種選びが難しい
スマホはシーズンごとに多くの新機種が発売されています。
特に「iPhone」シリーズなどは、毎年新型モデルが発表され、どのタイミングで購入すればよいのか迷う方は多いのではないでしょうか。
スマホのOSで見ても「Android」と「iOS」があり、80代が持つのにふさわしい機種を選ぶとなると、非常に難しいといえます。
最新の高性能な機種を持っても、機能のすべてを使いこなせる保障はありません。
安価なモデルを選ぶと、機能面でかゆい所に手が届いていない、と感じることがあるでしょう。
80代のスマホに必要最低限の機能を持ち、機種代金もあまり高価ではないものを選ぶには、事前の情報収集に時間をかけて取り組む必要があります。
3. 80代にスマホを持ってもらう際の5ポイント
80代がスマホを持つことは、思っているほど簡単ではありません。
スマホを持つ本人の希望を尊重しながらも、家族が一緒になってスマホの機種を選び、使い方を理解するためのサポートを行うことが大切です。
ここでは、80代にスマホを持ってもらうために必要な、以下の5つのポイントについて解説します。
・最初に基本的な使い方を教える |
3−1. 最初に基本的な使い方を教える
スマホを購入した初日から、基本的な使い方を習得してもらいましょう。
はじめに、以下の操作方法を理解してもらいます。
・電源をON、OFFにする方法 |
緊急時の安否確認を行うためにも、電話のかけ方と切り方の手順は確実にマスターしてもらいましょう。
起動したアプリの終了方法も身につけてもらいたいポイントです。多くのアプリがバックグランドで起動したままでは処理速度の低下を招きます。
合わせて、タッチパネルの操作感覚を肌で掴んでもらいましょう。
ガラケーとは異なる操作間に戸惑うでしょうが、銀行やコンビニにあるATMのタッチパネルを操作するイメージで覚えてもらうのが近道といえそうです。
シニアへスマホの使い方を教える際には、「よくわかる!スマホデビューする高齢者への操作方法教え方のコツ7点」や「スマホが使えない高齢者にわかりやすく使い方を教える5つのコツとは?」の記事が参考になります。
3−2. 必要なアプリの設定を済ませておく
80代が使うスマホには、あらかじめ必要なアプリの設定を済ませておきましょう。
初期設定を行っておけば、アプリの利用時に「利用規約」や「位置情報の確認」などの項目が表示されなくなり、シニアが混乱する可能性を減らせるからです。
また、必要に合わせて不要なアプリを削除したり、新規のアプリをインストールしておきましょう。
シニアがライフスタイルや趣味に合わせたアプリを自分で選ぶことは難しいので、丁寧にヒアリングして必要なアプリを選別しておくのがおすすめです。
参考までに、シニア向けのおすすめアプリの一部を紹介します。
シニアにおすすめのアプリ
・血圧や服薬状況を管理できる「血圧ノート」
・散歩を日課にできる「毎日歩こう 歩数計Maipo」
・同年代と趣味でつながる「らくらくコミュニティ」
・頭の体操になる「計算脳トレHAMARU」
・シンプルにゲームを楽しむ「シニア向け ボケ防止のためのもぐらたたき」
3−3. 利用目的に合わせて料金プランを選ぶ
スマホを使う上で、気にしなければならないのが毎月の利用料金です。
ガラケーの利用料金は比較的安価でしたが、スマホではデータ通信量に応じて料金が変わるため、毎月どれだけ利用するかを見極めることが大切です。
80代で初めてのスマホとなると、本人は利用のイメージが付きにくいと思うので、利用目的をヒアリングし、想定しながら料金プランを選ぶ必要があります。
LINEのやり取りなど、少量のデータ通信料で収まりそうな場合は、ひとまず1GBの容量のプランで契約してみるのがよいでしょう。
しばらく利用状況を見て、どれくらいのデータ通信料を使っているかを把握します。
1GB以内に収まる場合はそのまま継続し、超える可能性がある場合はより大容量のプランに変更しましょう。1GBのプランで上限を超えた場合は別途データ通信料が加算されるため、結果的に多くの利用料金を支払うことになるからです。
ちなみに、1GBあればできることは、以下の表を目安にしてください。
データ通信で利用する内容 | 1GBでできる回数 | |
インターネット | スマホ版Yahoo! JAPANのトップページを開く | 4,338回 |
メール | 300文字のテキストメールを送る | 204,800通 |
動画 | YouTube モバイル 5分7秒の動画を再生する | 95回 |
地図 | Googleマップで現在地を表示して拡大する(東京23区内) | 1,398回 |
LINE(テキストやスタンプ) | LINEでのやり取りを行う | 500,000回 |
LINE(通話) | LINE通話でのやり取りを行う | 55時間30分 |
※上記のデータはあくまで目安です。状況によって変わる場合があります。
多くの場合、動画を頻繁に見るなどしなければ、80代のスマホ利用は毎月1GB以内のデータ通信料に収まることが想定されます。
3−4. 困った時の相談先を決めておく
スマホの操作を丁寧に教えても、一度にすべてを理解するのは誰にとっても難しいもの。
離れて暮らす家族の場合、トラブルの度に毎回駆け付けて対処するわけにもいきません。
そこで、スマホ関連で困った際の相談先を決めておくのがよいでしょう。
シニア向けのスマホの場合、ボタンを押すだけで専用のサポートセンターに電話がつながる機能を搭載している場合があるのでおすすめです。
開発元のサポートセンターであれば、スマホに関する疑問を解決に導ける可能性が高いといえます。
また、NTTドコモが開催している「ドコモスマホ教室」への参加も効果的です。
ドコモスマホ教室では、スマホの使い方や便利な使い方の講座を実践しており、基本的に無料で参加できます。
スマホの電源の使い方から学べる「入門編」から、電話のかけかたや写真の撮り方などの基本がわかる「基本編」など、豊富なカリキュラムが用意されており、段階を踏みながらスマホの使い方を学ことが可能です。
他のキャリアでもシニア向けのスマホ教室が開催されており、auの「KDDIスマホ・ケータイ安全教室 (シニア向け講座)」や、ソフトバンクの「スマホ教室」などが利用できます。
困ったときに信頼できる相談先が身近にあり、参加が負担にならないのであれば、積極的に利用してもらいましょう。
3−5. 機種選びにこだわる
スマホの機種選びは年齢を問わず、悩む問題です。
ここでも、80代がスマホを使ううえで必要な機能ややりたいことを丁寧に聞き出し、該当機種の候補を探しましょう。
機種選びのポイントは2つあります。
1つ目は家族による教えやすさを重視する点。
2つ目はシニアの使いやすさにこだわった機種を選ぶ点です。
1.教えやすさを重視した機種選びのポイント
使い方を教える家族と同じモデルや、OSを採用している機種を選びます。
iPhoneユーザーなら同シリーズを、Android端末のユーザーの場合は使い勝手が似ている、同じメーカー製のものを選ぶとよいでしょう。
電話やメールなど、遠隔で使い方を相談された場合、手元にある同一の機種を触りながら操作をイメージできるため、細かいニュアンスを伝えやすくなります。
家族による教えやすさを重視する場合、普及率の高いiPhoneシリーズなどが候補となるでしょう。
iPhoneの操作性は独自であり、Androidの機種のような「戻る」ボタンがないため、ガラケーから機種変更する場合は戸惑うことが想定されます。
しかし、使い慣れれば直観的な操作ができる点、普及率が高くトラブルの対処法がインターネット上に多く紹介されている点を踏まえると、使い方をすぐに教えられるでしょう。
2.シニアの使いやすさにこだわった機種選びのポイント
80代が使いやすいスマホに求められる要素をなるべく多く備えた機種を選択します。
以下の要素は特に重要です。
・画面が大きく文字や画像が見やすい
・タッチパネル上のボタンをしっかりと押し込むような感覚を得られる
・音声入力に対応している
・音声が聞き取りやすい
・防水・防塵機能で故障しにくい
・キャリアのサポート体制が充実している
・迷惑電話などへの対処機能が備わっている
・機種代金を含め、適切な利用料金になっている
シニアの使いやすさにこだわった機種を重視する場合は、各キャリアから発売されている、シニア向けのスマホが候補に入ります。
ボタンが大きく表示されるため動作に迷いが生じにくく、音量調整により聞き取りやすい通話機能など、シニア向けに特化した機能が備わっています。
その分、一般的なスマホを使い慣れている方にとっては、操作感覚の違いに戸惑われるかもしれません。
4. 80代におすすめのスマホ:らくらくスマートフォン F-42A
80代のシニアの使いやすさを追及したスマホを選ぶ場合、NTTドコモの「らくらくスマートフォン F-42A」がおすすめです。
シニア向けに特化した機能性と操作性に加え、迷惑電話や還付金詐欺の電話への対策機能を搭載しており、80代が安心して利用できる機種となっています。
詳細なスペックは以下の通りです。
らくらくスマートフォン F-42A
サイズ(H×W×D) | 約143×70×9.3mm |
重さ | 約143g |
ディスプレイ(解像度) | 約4.7インチ HD 有機EL(720×1,280) |
カメラ有効画素 | 約1,310万画素(アウトカメラ) 約500万画素(インカメラ) |
バッテリー容量 | 2,110mAh |
防水/防塵 | IPX5/IPX8の防水性能 IP6Xの防塵性能 |
カラーバリエーション | ピンク・ホワイト・ネイビー |
4−1. らくらくタッチパネルは見やすく操作しやすい
らくらくスマートフォン F-42Aの特徴は、画面上に大きく表示される「らくらくタッチパネル」です。
スマホに慣れていない方の操作に確実性を持たせるため、ボタンへの「触れる」と「押す」の違いを認識して区別します。
合わせて、押し間違いや押しにくい位置にあるボタン操作を事前に察知し、しっかりとサポート。
タッチパネルの操作で戸惑うことなく、苦手意識を持ちにくくする工夫がされているのです。
文字の入力方法も簡略化されています。
ガラケーの場合は「お」の文字を出すには5回連続でボタンを押さなければなりませんでしたが、行ごとに横並びで入力候補が表示されるため、わずか2タッチでの入力が可能です。
ホーム画面やメール作成画面は重要なボタンが大きく表示され、内容を理解しやすくなっています。
ボタンの配置は使用頻度を考慮されており、上部にあるものほどよく使う項目としてわかりやすく整頓されています。
4−2. よく使う便利なアプリをインストールできる
らくらくスマートフォン F-42AはAndroidのOSを搭載しているため、Google Playに対応。
人気のものから便利なものまで、豊富なアプリをインストール可能です。
シニア向けの便利なスマホアプリについては、「簡単・無料・便利で楽しい!おすすめシニア向けアプリ厳選20選」の記事で詳しく紹介しています。
・らくらくコミュニティ
シニア向けのSNSである、「らくらくコミュニティ」を利用できます。
同年代のユーザーたちと、写真やペット、旅行など趣味に関する話題で盛り上がることができます。
コミュニティとなると個人情報の管理が心配になりますが、らくらくコミュニティでは投稿内容を24時間体制で監視しており、安心できます。
・おまかせズーム
本体サイドキーのカメラキーを押して、見たい場所をタッチすると、タッチした箇所の文字サイズなどに応じて最適な拡大率に自動調整されます。
4−3. 丸洗いできるので清潔に保てる
キッチンの水回りから急な雨に濡れた場合などでも、安心して使い続けられる防水・防塵機能を持っています。
そのため、泡タイプのハンドソープでスマホ本体ごと丸洗いが可能です。
常に手にしているスマホは、指紋の付着や食べ物の付着など、日常生活で汚れがちです。
また、アルコールウェットティッシュなどでふき取りもできるので、いつでも清潔にしておけます。
ウイルスなどの感染対策の面でも、スマホを常に清潔に保てる点は非常に大きなメリットといえます。
4−4. 高画質なカメラ機能で記録を残せる
らくらくスマートフォン F-42Aのアウトカメラは1,310万画素を誇り、高画質な写真を記録できます。
約1億800万画素を誇る、ハイスペックなスマホの機種と比較すると多少物足りませんが、撮影した写真をスマホ画面で見たり、L判の写真サイズに印刷したりする場合は、十分な解像度といえます。
従来のガラケーのカメラから大きく進歩した機能は、シニアにとっても写真撮影の意欲を掻き立てることでしょう。
撮影時には一眼レフカメラのように、自動で背景をぼかして人物などの被写体を強調する、雰囲気ある写真を撮影できる機能つきです。
よく動く子どもの撮影にも適しており、「Live Auto Zoom(ライブ オート ズーム)」機能により、自然にズームアップした動画の撮影にも対応しています。
散歩中や旅行先で気になる花があれば、カメラで気軽に撮影してみましょう。
「花ノート」機能により、撮影した花の写真を人工知能(AI)が分析し、名前や関連した情報を調べることができます。
約400種類の花々を認識できるため、コレクションしていくことで、自分だけの花ノートを作成する楽しみがあります。
4−5. 還付金詐欺対策が万全
80代のスマホ利用において、悪意を持った第三者による詐欺被害に巻き込まれるのではないかという不安は、常に家族につきまといます。
らくらくスマートフォン F-42Aでは、電話帳に登録していない番号からの着信に対し、発信者側に自動でけん制メッセージを送信。
電話帳に登録されていない番号に電話をかけた場合、音声認識技術により会話中の還付金詐欺に関する特定のキーワードを抽出し、危険を察知します。
還付金詐欺が疑われる場合の、不用意な振込のリスクを抑制するなど、トラブルに巻き込まれるのを事前に防ぐための機能が備わっているのです。
4−6. 専門アドバイザーに無料で電話相談できる
スマホの使い方がわからず、途方に暮れてしまった時は、無料で専門アドバイザーに電話相談できるようになっています。
専用ボタンを押すだけで「らくらくホンセンター」につながるので、不明点を相談できます。
離れて暮らす家族に毎回相談しにくい、という方におすすめの機能です。
また、自分で使い方を調べられる方の場合は、「使い方ガイド」を駆使して疑問点を解決に導くことができます。
まとめ
80代が新たにスマホの使い方を覚えるのは思った以上に大変です。
それでも、80代のシニアがスマホを持つことは、多くのメリットがあります。
・LINEなどで家族間の連絡が取りやすくなる
・音声入力で手軽に操作できる
・通話品質がよく会話を聞き取りやすい
・画面が大きく文字が読みやすい機種が揃っている
・緊急時に利用できるアプリが豊富
上記の5つのポイントは、シニアならではの特徴や、独自の生活スタイルに対して非常にマッチしているからです。
特に、家族とは離れて暮らすシニアにとっては、多機能なスマホは緊急時の命綱ともいえる存在になるでしょう。
80代がスマホを安心して使いこなせるようになるためには、家族や専門アドバイザーによるサポートが重要な役割を担っています。
・最初に基本的な使い方を教える
・必要なアプリの設定を済ませておく
・利用目的に合わせて料金プランを選ぶ
・困った時の相談先を決めておく
・機種選びにこだわる
利用目的の意図をきちんと理解し、上記の教え方を参考に、80代のスマホデビューを応援してみてください。
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