
「退職もしたし子供も自立した。何か趣味でも始めようかな?」
「60代から始められる趣味って何があるんだろう?」
この記事を見ている方はきっとこのように考えているのではないでしょうか?
近年、60代以降のセカンドライフで趣味を始めることが健康寿命を延ばすために必要と考えられています。
健康寿命は「日常生活が支障なく過ごせる期間」を意味します。
健康寿命が延びることで、寝たきりや生活習慣病、老化による虚弱期間を短縮しアクティブに生活できる期間が延びるのです。
健康寿命を延ばすには、生活機能を向上させる必要があり下記の図のように3つの要素を好循環させることが大切です。
2.「参加」・・・コミュニティに参加し社会と接点を持つこと
3.「心身機能」・・・運動を取り入れ、体を動かすこと
の3つの要素が生活機能の好循環を生み出します。
趣味は生活機能を好循環させる着火剤として必要なのです。
出典:日本理学療法士協会
今回の記事では、最高のセカンドライフを過ごすために健康寿命を延ばすおすすめの趣味を7個厳選しました。
厳選したポイントは2つあります。
1つめは「社会との接点を持つこと」、2つめは「運動をすること」です。
上の図のように、単に趣味を始めるのではなく「社会と接点(参加)」を持ち「運動(心身機能)」をするサイクルが健康寿命を延ばすポイントになります。
ここからは2つのポイントを解説した上でおすすめの趣味を7個紹介していきます。
最後まで読んで、是非実践し今後の人生に役立てて下さい。
目次
1.60代が趣味探しで重視すべき2つの視点
世間では趣味を始めることだけを意識している人が多いように感じます。
しかし60代が趣味を探す上で本当に重要なことは「活動(趣味)」を始めることで、「社会との接点 (参加)」を持ち、「運動(心身機能)」をする循環を作ることなのです。
これが健康寿命を延ばすことに大きく影響しています。
出典:日本理学療法士協会
上の図のように単に趣味をするのではなく「社会との接点 (参加)」と「運動(心身機能)」の2つのポイントを踏まえることで生活機能が好循環し健康寿命が延びていきます。
データをもとに解説しますので趣味を探す基準として参考にして下さい。
1.1社会との接点を持つこと
趣味を通じてコミュニティに参加し社会と接点を持つことが大切です。
何故ならば社会と接点を持つことで健康寿命が向上するからです。
下記の図は、地域コミュニティに所属することで介護認定者の割合が減り、健康寿命が向上していることを表しています。
<コミュニティに3回以上参加したものを「参加」とし、5年後要介護認定となった比率>
出典:https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/design/h_vol45/
出所:JAGESプレスリリース「認知症リスク、市区町村間格差は約3倍」を基に改変
愛知県の武豊町でこれまで地域活動がなかった場所に囲碁の会やお茶会など、高齢者コミュニティを作る実験をした結果です。
「参加した人たち」は「参加しない人たち」と比べて5年後の要介護認定者の割合が半分になっていることが分かります。
要介護認定者の割合が減っている、つまり健康寿命が向上していると考えることができます。
もし60代で知人や友達が少ない場合でも趣味を通じてコミュニティに参加し社会と接点を持ちましょう。
この取り組みが健康寿命を向上させていきます。
1.2.運動をすること
運動の伴う趣味を見つけることが大切です。
下記の図のように単に趣味をするのではなく「運動(心身機能)」の伴う趣味を取り入れることで健康寿命を向上させます。
健康寿命を阻害する原因は、脳卒中、認知症、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病が大きな要因です。
これらを予防するために、運動が必要になります。
下記の図は、生活習慣病などの病気で死亡した人がどうして死亡したかをグラフにしたものです。
「喫煙」と「高血圧」に次いで「運動不足」が原因で死亡している人が多いことがわかります。
つまり運動不足を解消することで、健康寿命が向上すると考えられます。
単に60代から趣味を始めるのではなく「運動をする」という視点で趣味を取り入れることが大切です。
2.60代におすすめの趣味7選
ここからは60代から始められる趣味を厳選してご紹介します。
60代が趣味を探す上で本当に重要なことは下記の図のように「活動(趣味)」を始めて「社会との接点 (参加)」を持ち「運動(心身機能)」をする循環を作ることはわかって頂けたと思います。
ここからは今まで紹介した2つの視点を満たした趣味を紹介していきます。
1つしか満たしていないが編集部がおすすめする趣味も後半で紹介します。
60代から趣味を始めたいと考えている方はきっと見つかるはずです。
最後までご覧下さい。
2.1.スポーツで体を動かす
趣味を通じて、スポーツで体を動かすことは重要です。
体を動かすことが心身機能の向上につながるからです。
またコミュニティでスポーツをすることで社会との接点を持つこともできます。
特におすすめのスポーツはグラウンドゴルフです。
おすすめするポイントは5つあります
・参加人口は300万人もいるため、地域コミュニティが多い
・2ラウンド(8ホール×2)の運動量が、ウォーキング1時間に相当し心身機能が向上する
・ルールがとても簡単で誰にでも始めやすい
・一度に参加できるプレーヤー数に制限がなく、たくさんの方とコミュニケーションできる
みんなでコミュニケーションしながら、少し息切れするくらいの趣味を始めたいと思った方は公益社団法人日本グラウンドゴルフ協会のページをみて下さい。
ルールや必要な準備が紹介されているため、すぐにグラウンドゴルフを趣味として始められます。
そのほかにもスポーツに興味がある方には下記もおすすめです。
・ヨガ
・フラダンス
・ウォーキング、ジョギング
これらのスポーツも60代から始める人が多く地域にあるクラブ活動やサークルに所属することができます。
サッカーや野球とは違って人や物と接触することが少ないので怪我をしづらく長く続けられるのも魅力です。
2.2.自然と触れ合う
自然と触れ合う趣味で、心身機能を向上させましょう。
知人を誘って一緒に参加することで共通の目的を共有しコミュニケーションも有意義に取れます。
おすすめの趣味はハイキングです。
総務省の調査では60代以降の参加者の割合が最も多く人気があります。
出典:https://www.stat.go.jp/data/shakai/topics/topi961.html
「登山」とは違い息苦しさを感じることはありません。
ハイキングは、目的地を山頂とする「登山」とは違い、自然の風景や歴史的背景のあるコースをゆったり歩くレクリエーションです。
おすすめするポイントは3つあります。
・大自然の中で目的地やペースを決めて、リフレッシュしながら運動できる
・大手旅行会社がツアーを組んでいるので、必然的に多くの方とコミュニケーションが取れる
自然をゆったり感じながら、みんなでコミュニケーションが取れる趣味を始めたい!と思った方はJRおでかけネットを参考にして下さい。
日本各地で季節にあった風景を楽しめるハイキングを紹介しています。
あなたにぴったりのハイキングが見つかります。
普段の生活圏と少し離れて、自然を満喫したい方は
・登山
・釣り
などもおすすめです。
友達や知人と一緒に取り組むことがおすすめです。
使っているグッズやアイテムを共有したり共通の目標を目指したりすることで楽しくコミュニケーションが取れます。
2.3.バスツアー
遠出をしたい方には日帰りバスツアーがおすすめです。
必然的に共通の目的を持った人たちと参加することができるからです。
たとえ1人で参加する場合もバスで隣に座った方と交流できることがあります。
同じ目的を持った方々とコミュニケーションできるのも魅力です。
特におすすめの日帰りバスツアーは
・フルーツ狩り
・国内の世界遺産めぐり
・寺社巡り
・御朱印集め
です。
これらのバスツアーは歩く頻度が多くなっています。
共通の目的を持った方々とツアーに参加し、日本各地を観光しましょう
共通の目的を持った人たちとコミュニケーションをとりながら日本各地を観光できる趣味を始めたい方は大手旅行会社クラブツーリズムのホームページを参考にして下さい。
もし個人で参加する場合でも1人参加限定の「ひとり旅」プランが用意してあります。
全員が1人で参加するので、コミュニケーションが取りやすいのがメリットです。
2.4.行きつけの飲食店を見つける
近場に出かけることは、地域社会との接点を持つことができる趣味です。
特におすすめなのがカフェめぐりです。
おすすめのポイントは
・お気に入りのお店に通うことで、常連となり、居場所が見つかる
・地域のコミュニティとなっているカフェに出会える
外に出ることが億劫な時もカフェめぐりを理由に外出できます。
常連さんたちが集まって地域のコミュニティができていることもあるので参加してみましょう。
2.5.創作に励む
創作に励むことは社会と接点を持つことに適しています。
特におすすめなのが日曜大工です。
おすすめのポイントは3つあります。
・作品をみんなで見せ合い、技術を共有しあうことで楽しみが増える
・DIYアドバイザーが在籍しているホームセンターがあり、質問をできる
趣味を始めるにあたって、日曜大工をやりたい方は工作室やペイントルームが必要になります。
大手ホームセンターのCAINZ(カインズ)では日曜大工を趣味で始めるための準備や作業スペースの貸し出しを行っている店舗があります。
参考にすることで、趣味を始めることができます。
下記がCAINZのホームページです。参考にして下さい。
http://www.cainz.co.jp/diy_style/
他にも、作ることが好きな方は
・陶芸
・レザークラフト
などもあります。
創作する趣味はたくさんの人と関わりながら進めて行くことがおすすめです。
完成したものを自分で評価するだけでなく仲間に見せることで創作に対するモチベーションがアップします。
2.6.グルメを探求する
グルメに興味がある方は料理をすることがおすすめです。
食は人間の三大欲求の一つであり、誰にでも共通する価値観です。
食はコミュニケーションのきっかけになります。
地域の料理教室に入ることがおすすめです。
食を通じてコミュニティに入り共通の話題を話せることも趣味の醍醐味です。
おすすめポイント
・家族や知人に食べてもらうことで喜んでもらえる
・家にある道具から始められ、生活に直結する
単に料理をするのではなく誰かに振る舞うことを前提に作るとさらにやり甲斐を持つことができます。
またグルメは、作るのではなく味わうことで楽しみたいという方は
・日本酒を楽しむ
ことも人気の趣味です。
ワインも日本酒も味わうだけでなく、歴史や作り方を知ることで深く楽しむことができる趣味です。
ワインや日本酒の楽しみ方を友達に共有することで喜ばれます。
話題を作るためにも、ぴったりの趣味です。
2.7.ゲームで頭を使う
頭を使ったゲームが好きな方には将棋をおすすめします。
2017年の将棋人口は700万人いて60代、70代の参加割合が全年代の中で最も多くなっているからです。
60代以降で参加されている人は対戦相手を求めて地域のコミュニティに集まっています。
たくさんの方々と交流することを目的に将棋を趣味にすることもおすすめです。
おすすめポイント
・戦術、戦略を共有し、コミュニケーションしながら脳の活性化が期待できる
他にも戦略や戦術をたて、熟考することが好きな人には
・オセロ
がおすすめです。
将棋に続き参加人口が多いボードゲームなので、地域のコミュニティに参加することがおすすめです。
3. スマホを使い、らくらくコミュニティで趣味を共有しよう
単に60代から趣味を始めるのではなくコミュニティに参加し運動を取り入れることが大切であることはわかって頂けたと思います。
ここからはスマホを使って、同じ趣味を共有できるコミュニティに参加し趣味についてのお役立ち情報も受け取れるらくらくコミュニティをご紹介します。
らくらくコミュニティとは60代以降の会員向けSNSコミュニティです。
共通の趣味や話題を通じ、会員同士が交流をする場として現在約200万人の会員が登録しています。
らくらくコミュニティに参加するメリットは3つあります。
1)共通の趣味を共有できる
サイト内には「料理・グルメ」「俳句・川柳・文芸」「バイク・車」など15コ以上のコミュニティがあります。
そのため共通の趣味を持った仲間を見つけることができるはずです。
投稿の機能を利用して、写真やコメントを共有してみましょう。
コメントをやり取りするうちに、仲間や友達がどんどん増えて行くはずです。
2)投稿を見るだけでも、お役立ち情報を受け取れる
興味関心が近い仲間から、お役立ち情報を受け取ることもできます。
自分と興味関心が近い人の投稿を自動で検出し選んでくれているからです。
たくさんの仲間と関わることで、趣味の世界が広がります。
興味がある投稿には絵文字でリアクションしたりコメントしたりすることもできるので反応してみましょう。
3)わかりやすく、利用しやすい
60代以上の方々に向けたSNSなので操作がとても簡単です。
また、利用料はすべて無料で、スマホだけではなくパソコンやタブレットからも利用ができます。
自分の好きなタイミングで活用しましょう。
「らくらくコミュニティ」に所属し趣味や日常の楽しみについて情報共有をしてみましょう。
共通の趣味がある仲間が増えていき毎日が楽しくなります。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
健康寿命を延ばすために60代から趣味を始めるきっかけになったはずです。
単に趣味を始めるのではなく、社会との接点を持ち、運動を取り入れることが健康寿命の向上につながります。
今回の記事では、その視点を踏まえた趣味を7つ厳選して紹介しています。
ぜひこの中からあなたにぴったりの趣味を始めて下さい。
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