散骨にかかる費用は?散骨方法の種類別の相場を確認

散骨費用

お墓の後継者問題や社会の価値観、宗教観の変化により、散骨という葬送に注目が集まっています。
散骨とは火葬後の骨を細かく砕き、希望する場所に撒く埋葬方法です。

散骨には主に海で行う「海洋散骨」と山で行う「山林散骨」の2つがあります。
その他の散骨方法として、「空中散骨」や「宇宙散骨」も注目を集めています。

「自分は散骨してほしい」「家族が散骨を希望している」という人は、実際に行う際の費用が気になることでしょう。

ここでは、散骨の種類ごとにかかる費用を紹介します。
散骨に興味のある人は、費用感を掴むための参考にしてください。


1. 散骨は業者に依頼した方がよい

散骨費用

海や山林への散骨を希望する人は、「自分や家族だけではできないのか?」と思われることでしょう。

お墓を建てる必要がなくその後の維持も不要な散骨という方法は、なるべくなら費用を抑えて行いたいものです。

自分たちで散骨を行うことはできますが、基本的には専門の業者に依頼するほうが賢明です。
下記に4つの理由を説明します。

理由1:粉骨から散骨まで依頼できる
理由2:散骨場所の選定をしてもらえる
理由3:条例で散骨が禁止されている場所を避けられる
理由4:海洋散骨の場合は船を出してもらえる

1−1. 理由1:粉骨から散骨まで依頼できる

自分で散骨を行う場合は、まず遺骨を細かく砕く粉骨という作業が必要です。

散骨をすることは違法にはなりませんが、遺骨とわからないよう2mm以下まで細かく砕いてから行う必要があります。

自分でも機材をそろえて粉骨をすることは可能ですが、砕くにはコツが必要で、精神的にもつらい作業になりかねません。

粉骨のみを請け負う専門業者もありますが、散骨までの流れを見据えてひとつの業者に依頼したほうがスムーズです。

1−2. 理由2:散骨場所の選定をしてもらえる

日本国内で散骨ができる場所は限られています。
散骨ができない場所を選ばないよう、散骨が禁止されている場所を把握しておきましょう。
下記は、“一般社団法人 日本海洋散骨協会ガイドライン” “厚生労働省 墓地、埋葬等に関する法律”から散骨を行ってはいけないと考えられる場所の一例です。

海洋散骨ができない場所の例

山林散骨ができない場所の例

・滝

・干潟

・河口付近

・ダム

・湖や沼地

・海岸

・浜辺

・防波堤

・漁場

・養殖場

・航路

・私有地(持ち主の許可が必要)

・私道(持ち主の許可が必要)

・レジャー施設

・公共の施設

・公園など

・観光地

近隣住民や他人の私有地などの周りの人に迷惑がかかる場合は、散骨ができないと考えてください。
例えば、河川やダムなど水源の近くは人々の生活に影響するため、散骨することはできません。
法に触れることなく節度を守って散骨を行うには、散骨可能な場所を熟知している専門業者への依頼が確実です。

1−3. 理由3:条例で散骨が禁止されている場所を避けられる

山林散骨を希望する場合は、条例で散骨が禁止されている地域があることを把握しておきましょう。

北海道の長沼町は墓地以外での散骨を禁止した条例を、長野県の諏訪市では散骨場の経営を許可制にする条例を定めているのです。

これらの条例を知らずに散骨をすると大きな問題に発展しかねません。
山林散骨を行いたい場合は、私有地の使用許可を取っており、条例についても詳しい専門業者への依頼が確実といえるでしょう。

1−4. 理由4:海洋散骨の場合は船を出してもらえる

海洋散骨を希望する場合、自分で船をチャーターして出かけるのは安全面から不安が残ります。
そのため、船を用意してくれてきちんと保険に加入している専門業者に依頼しましょう。

専門業者であれば、海洋散骨が可能な海域まで安全な航路で進んでくれます。

海洋散骨が可能な場所は、人の立ち入れる陸地から1海里(1.852km)以上離れた海洋上でのみと定められています。

問題なく散骨ができる場所で行うほうが、故人とのお別れを真っすぐな気持ちで済ませられるでしょう。

1−5. どうしても自分で散骨を行いたい場合

費用面や生前の希望などからどうしても自分で散骨を行いたい場合は、きちんと粉骨して安全面に注意する必要があります。

粉骨は専門業者に依頼し、散骨可能なサイズまで砕いておきましょう。

山林での散骨を行う場合は、土地の所有者に許可を取ってから行います。
自然環境への配慮からお供え物を置いていくことはできず、墓標のように目印を立てることもできません。

海洋散骨の場合は自分で船をチャーターする必要があり、かなりの費用がかかります。
きちんと海洋で行っていても、漁場や養殖場の近くであれば思わぬトラブルに発展しかねません。

上記の理由から、散骨はなるべく専門業者に依頼し、納得のいく内容と費用で執り行うのが無難といえるでしょう。


2. 海洋散骨を行う場合の費用

散骨費用

ここからは、専門業者に依頼して散骨を行う場合の費用の相場を解説していきます。

広大な海の一部として溶け込める、人気の高い海洋散骨から確認しましょう。
海洋散骨の際には海上まで船を使って移動するため、それなりの費用がかかります。

下記は、専門業者に散骨を依頼した際の費用の相場です。

散骨の種類

費用の相場

散骨方法別の費用の相場

海洋散骨

5~30万円

個別散骨:2030万円

合同散骨:10万円

代理散骨:5万円

2−1. 業者に海洋散骨を依頼する場合の費用

専門の業者に海洋散骨を依頼した場合、かかる費用の相場は、5~30万円です。
費用に幅があるのは、海洋散骨の方法によって金額が変わるためです。

海洋散骨には親族や友人などの身内だけで行う「個別散骨」、複数の家族が同行する「合同散骨」、遺骨を預けて代わりに散骨してもらう「代理散骨」の3つの方法があります。

2−1−1. 個別散骨を行う場合の費用

船を貸し切って身内だけで行われる個別散骨。
かかる費用は海洋散骨の中でも最も高く、20~30万円となっています。

故人と親しかった人のみで執り行えるため、リラックスしたムードで進められる点がメリットです。

2−1−2. 合同散骨を行う場合の費用

複数の家族が船に乗って行われる合同散骨。
かかる費用の相場は10万円となっています。

費用を抑えたいけれど海洋散骨に参加したい、という人におすすめの方法といえるでしょう。

2−1−3. 代理散骨を依頼する場合の費用

船には乗らず、専門業者に遺骨を預けて代わりに散骨してもらう方法を、代理散骨といいます。

海洋散骨の中では最も費用がかからず、5万円が相場となっています。

「海洋散骨にかかる費用を抑えたい」「船に乗るのは気が引ける」という人は、代理散骨が候補に挙がります。

2−2. 自分で散骨を行う場合の費用

自分で海洋散骨を行う場合は、粉骨と船をレンタルする費用がかかります。
下記は自分で海洋散骨を行う際の費用の相場です。

散骨の種類 粉骨にかかる費用 船のレンタルにかかる費用
海洋散骨 5,000~3万円 3~5万円(平日の3時間)

粉骨のみを依頼する場合は、5,000~3万円が相場です。
費用は骨壺のサイズによって変化します。

10人乗りのクルーザーをレンタルする場合は、平日の3時間で3~5万円がかかります。
船の操縦を依頼する場合はさらに費用がかかると考えておきましょう。


3. 山林散骨を行う場合の費用

山の中など自然が多い場所に埋葬する山林散骨。
船を必要とする海洋散骨と比べ、実施の費用を抑えることが可能です。

下記は、専門業者に山林散骨を依頼した場合の費用の相場です。

散骨の種類

粉骨にかかる費用

船のレンタルにかかる費用

海洋散骨

5,000~3万円

3~5万円(平日の3時間)

山林散骨にはいろいろと制約があるため、経験の豊富な専門業者への依頼がポイントとなります。
自社で所有する私有地にて散骨をしてもらえます。

3−1. 業者に山林散骨を依頼する場合の費用

専門業者に山林散骨を依頼した場合の費用の相場は5~10万円です。

山林散骨の方法として、家族が同行する「個別散骨」と、散骨のみを依頼できる「代理散骨」の2つを選んで行えます。

3−1−1. 個別で山林散骨を行う場合の費用

家族が遺骨をもって山に入り、散骨を行う場合の費用の相場は10万円です。

散骨が可能な私有地にて、山林散骨を行います。
お供え物を用意することができますが、自然環境に配慮して持ち帰るようにしましょう。

3−1−2. 代理で山林散骨を依頼する場合の費用

山林散骨を専門業者に代理で依頼する場合は、5万円が相場になります。

家族に山登りをする体力がない場合は、散骨を依頼したほうがよいでしょう。
山林散骨の様子は写真として記録してもらえるため、どのように行われたかを確認できます。

3−2. 自分で山林散骨を行う場合の費用

自分で山林散骨を行う場合、かかる費用は粉骨依頼時の5,000~3万円と交通費のみとなります。

散骨の種類 粉骨にかかる費用 山林散骨にかかる費用
山林散骨 5,000~3万円 散骨場所までの交通費

海洋散骨よりも手軽に行える山林散骨ですが、私有地であれば土地の所有者に許可を取っておく、散骨できない場所を調べておくなど、事前の準備が必要です。

無許可で散骨を行うとトラブルの原因になるため、絶対に避けましょう。


4. その他の方法で散骨を行う場合の費用

散骨費用

海洋散骨と山林散骨以外の散骨方法として、空中散骨と宇宙散骨があります。

空中散骨はセスナ機やヘリコプターを使い、海洋上に散骨を行うものです。

宇宙散骨は遺骨の入ったカプセルをロケットに乗せて打ち上げるというものです。
遺骨入りのカプセルは地球の軌道上をしばらく回った後、大気圏に突入して燃え尽きます。

宇宙散骨にはバルーンに遺骨を載せて成層圏まで飛ばせる、バルーン葬もあります。

海洋散骨や山林散骨よりも複雑な工程を踏みますが、ロマンのある散骨方法といえるでしょう。

空中散骨、宇宙散骨にかかる費用の相場は以下の通りです。

散骨の種類

費用の相場

散骨方法別の費用の相場

山林散骨

5~10万円

個別散骨:10万円

代理散骨:5万円

4−1. 空中散骨を行う場合の費用

空中散骨にかかる費用の相場は20~30万円です。

同乗者数は限られますが、機内に乗り込んで一緒に空中から散骨を行うこともできます。
空中から行うため、海洋散骨と比べ船酔いのリスクを減らせます。

4−2. 宇宙散骨を行う場合の費用

宇宙散骨にかかる費用の相場は25~30万円です。

ロケットによる散骨を行う場合は、30万円が相場となります。
民間企業が運用するロケットを利用し、遺骨を宇宙へと打ち上げます。
SF映画や天体観測に興味のあった人には、最適な散骨方法といえるでしょう。

バルーンによる散骨を行う場合は、25万円が相場です。
バルーンが成層圏まで上昇した後に破裂し、その瞬間に遺骨が宇宙空間へと拡散されます。

4−3. 自分で空中・宇宙散骨を行う場合

空中層や宇宙葬を自分だけで行うことは、非常に難しいといえます。
セスナ機やヘリコプターを用意するには費用がかかり、空中散骨の経験がなければ危険を伴います。

宇宙散骨については専用の設備が必要になるため、自分で行うことはできません。

空中散骨と宇宙散骨を希望する場合は、対応している専門業者に依頼しましょう。


5. ペットの散骨依頼も可能

散骨費用

家族同様に過ごしたペットと別れることになった場合、気持ちの整理をつけるのは難しいものです。
ペットの遺骨は共同墓地に埋葬したり、一部を自宅で保管したりできますが、散骨も葬送の手段のひとつになります。

ペットを自然の中で眠らせたいと考える場合は、ペットの散骨に対応した専門業者へと相談してみましょう。

5−1. ペットの散骨にかかる費用の相場は3~30万円

ペットの遺骨を散骨する際にかかる費用の相場は、3~30万円です。

ペットを海洋散骨する際の費用は、下記のようになります。

ペット散骨の種類

散骨方法別の費用の相場

海洋散骨

個別散骨:1530

合同散骨:10万円

代行散骨:35万円

山林散骨

数万円

ペットの粉骨のみを依頼する場合は、1.5~3万円で行えます。


6. 散骨を依頼する業者選びのポイント

散骨費用

散骨を成功させ故人との別れの場をしっかりとしたものにしたい人は、専門の業者へ依頼することをおすすめします。

散骨に関する費用はかかりますが、自分で散骨可能な場所を調べて船をレンタルする労力や、散骨後のトラブルを回避する意味でも、経験豊富なプロに依頼することが確実です。

ここでは、散骨を依頼する業者選びのポイントを5つにまとめました。

  1.  複数の業者から見積もりを取る
  2.  きちんと話を聞いて散骨方法を決めてくれる
  3.  散骨証明書の発行があるか確認する
  4.  散骨の内容を確認する
  5.  海洋散骨時の船の設備を確認する

6−1. 複数の業者から見積もりを取る

散骨にかかる費用は、散骨方法や依頼する業者の設定金額によって変わります。
費用の相場を意識しながら、信頼できると感じた業者に依頼するとよいでしょう。

専門業者へ依頼する際には、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
散骨にかかる費用面だけでなく、どのような内容で行われるか、安全性は確保されているかなど、項目を見比べて決めるとよいでしょう。

6−2. きちんと話を聞いて散骨方法を決めてくれる

散骨について相談する際に、こちらの要望を真摯に聞いてくれる専門業者なら、依頼を検討できます。

散骨方法や費用の上限を決めていない段階なら、どのようなイメージで行いたいかを伝えてみてください。

業者側の都合や利益を重視せず、希望に近い散骨方法を提案してくれる業者に依頼すべきです。

6−3. 散骨証明書の発行があるか確認する

散骨費用

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散骨を行った後に専門業者から発行される「散骨証明書」。
散骨を行ったことを証明する書類として、下記の要素が記載されています。

  • 散骨を行った日付
  • 故人の名前
  • 散骨場所の座標
  • 散骨中の様子を写した写真

散骨証明書は公的な書類ではなく、必ず発行してもらうことはありませんが、散骨を行った記録として残しておきたいものです。

6−4. 散骨の内容を確認する

空中散骨や宇宙散骨を希望する場合、一般的な散骨を行う専門業者では対応できないことがほとんどです。

希望の散骨方法に対応しているかどうか、依頼する前に確認しておきましょう。

海洋散骨や山林散骨を希望している場合は、これまでの対応実績も参考にしてください。
散骨の実績は専門業者のホームページに記載されていることがあります。

参考:心に残る葬送や供養はみんなの海洋散骨 実績「散骨日誌」

6−5. 海洋散骨時の船の設備を確認する

海洋散骨を行う際に乗り込む船は、きちんと整備されていないと不安になるもの。
船の管理や保険への加入がしっかりとできている専門業者を選びましょう。

安全な運航のために船の細部まで整備が整っており、操縦する人を含めてスタッフの経験が豊富であるかをチェックしたいところです。

船舶に関する保険への加入状態も重要な要素です。

乗船中の事故やケガを保証する「船客損害賠償保険」や、散骨時以外の当日のトラブルを保証する「旅行傷害保険」など、各種保険に加入できれば安心できます。

いずれも専門業者のホームページで確認するか、依頼する際に質問するとよいでしょう。


まとめ

散骨を希望する際に気になる費用について紹介しました。

散骨の方法ごとに、下記の費用がかかります。

  • 海洋散骨にかかる費用の相場:5~30万円
  • 山林散骨にかかる費用の相場:5~10万円
  • その他の散骨にかかる費用の相場:20~30万円
  • ペットの散骨にかかる費用の相場:3~30万円

海洋散骨の場合は、直接船に乗って現地まで移動する場合に費用が高くなります。
海洋散骨、山林散骨共に、遺骨を渡して代理で散骨を行ってもらうと、費用を抑えることが可能です。

散骨にかかる費用だけでなく、家族が現地まで移動できる体力があるかも、散骨の方法を決める判断材料になるでしょう。

散骨の内容と費用を踏まえた上で、専門業者に相談して散骨を行ってください。

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