
「お薬手帳アプリって便利なの?どんな機能があるのかな?」
「お薬手帳アプリは種類があり過ぎてどれを選べばいいかわからない」
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
お薬手帳アプリは、みなさんに馴染みのある紙の「お薬手帳」の電子版になります。
電子版の特徴として、紙の「お薬手帳」と同様の用途以外に、アプリならではのさまざまな機能が搭載されています。
本記事では、お薬手帳アプリについて、メリットやデメリットを詳しく解説します。
また、アプリの機能として外せない「e薬Link(説明後述)対応」「処方箋情報送信機能」「複数人のお薬情報管理機能」を備えた、無料のお薬手帳アプリを5選ご紹介します。
この記事でわかること
- お薬手帳アプリだからできること
- お薬手帳アプリのメリットとデメリット
- お薬手帳アプリが向いている人・紙のお薬手帳が向いている人
- 【最新版】お薬手帳の無料アプリおすすめ5選
- お薬手帳アプリを利用する際の5つの注意点
記事の後半には、健康管理アプリも搭載でシニアにおすすめの「らくらくスマートフォン」をご紹介しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読んで頂ければ、「お薬手帳アプリ」と「紙のお薬手帳」の違いがはっきり理解でき、あなたにピッタリ合う「お薬手帳アプリ」を選べるようになるでしょう。
目次
1.お薬手帳アプリとは|アプリだからできること
まず1章では、「お薬手帳アプリ」について、アプリだからこそできる機能にはどんなものがあるのかを解説します。
1-1.お薬手帳アプリとは
お薬手帳アプリとは、お薬手帳の情報を電子化したものです。
お薬手帳アプリは、2010年以降に、国家における医療・健康分野のIT化推進の一環として、「医療情報連携ネットワークの全国各地への普及と併せて国民への普及を進める」という目的のもとに開発、始められました。
お手持ちのスマートフォンなどにお薬関連の情報を保管し、紙のお薬手帳と同様に活用できます。
ここもチェック!
【そもそも「お薬手帳」とは】
お薬手帳は、使用しているお薬の名前や使い方などに関する情報を、過去のアレルギーや副作用の経験の有無と併せて、経時的に記録するためのものです。
病院やクリニックで発行される処方箋に対して、調剤薬局で、次のようなことが記録されます。
- 調剤年月日
- 処方医療機関・薬局名
- 薬剤内容・投与法・日数
- 服薬の注意事項
お薬手帳の役割(目的)として厚生労働省の見解は以下のようになっており、医療機関や薬局を利用する際には必ず持っていき、医師や薬剤師に提示することが推奨されています。
- 処方された薬の名称や投与量、日数、投与法などの履歴を記録する
- 患者自身が、現在使っている薬の内容を処方薬・市販薬も含めて把握し記載・管理する
- クリニック・病院・薬局などに掛かった際に、患者が提示して医師間・薬剤師間での情報共有・連携をスムーズにする
- 薬剤の重複投与やアレルギー防止等の医療安全の向上を図り、かつ、投薬状況の把握・指導向上などが期待される
1-2.お薬手帳アプリだからできること
いつも持ち歩くスマホの中にお薬手帳がアプリとして入っていれば、手帳を忘れることもなく、また急な場合にも、飲んでいるお薬が確認できるなど、便利ですよね。
お薬手帳アプリでは、他にも紙の手帳には出来ない次のような便利な機能が提供されています。
お薬手帳アプリだからできること |
①事前に処方箋の画像を薬局に送信することで薬の受取り時間を短縮できる |
②服薬時間を知らせるアラーム機能で薬の飲み忘れを予防できる |
③家族や介護している人の薬もまとめて管理できる |
④血液検査の値や血圧などを記録したりグラフ化することができる |
⑤薬の情報が簡単に検索できる |
⑥自宅の「最寄り駅近く」など条件にあった薬局を検索できる |
⑦体調変化のメモなどを記録できる |
※一部アプリでは搭載していない機能、もしくは有料サービスとなるものがあります
ただし、現在お薬手帳アプリは20数種類以上もあって選択が煩雑であることや、薬局によって使えないアプリがあることなど、留意すべき問題点もあります。
次章で、お薬手帳アプリのメリットとデメリットを詳しく述べていきますので、ぜひ参考にしてください。
2.お薬手帳アプリのメリットとデメリット
お薬手帳アプリのメリットとデメリットを解説します。
まずは、3つのメリットと2つのデメリットを示した下記の表をご覧ください。
メリット | デメリット |
お薬手帳を持って行くのを忘れない | スマートフォンの操作が不慣れな人には操作が難しい |
家族の情報が共有できる | 薬局によって対応するアプリが違う場合がある |
健康管理に役立つ便利な機能が使える | – |
個々に解説していきますので、アプリにするかどうか迷っている人はしっかり読んで理解していきましょう。
2-1.お薬手帳アプリのメリット
お薬手帳アプリの主なメリットは3つあります。
- お薬手帳を持って行くのを忘れない
- 家族の情報が共有できる
- 健康管理に役立つ便利な機能が使える
順に説明します。
2-1-1.お薬手帳を持って行くのを忘れない
お薬手帳アプリの何より大きなメリットは、お薬手帳を持って行くのを忘れる可能性が減ることです。忘れ物が多い人でも、財布とスマートフォンだけは大体携帯していますよね。
病院に行く際、お薬手帳を家に忘れてしまい、そのたび新しい手帳を作り直してたまってしまった…という方は少なくないかと思います。
お薬手帳アプリなら、スマートフォンさえ持っていれば役目は果たせますので、「あっ、お薬手帳忘れてきた!」と慌てる必要がありません。
また、外出先での体調不良時などにも、スマートフォンがあれば、すぐに対応できるので安心です。
2-1-2.家族の情報が共有できる
お薬手帳アプリでは、自分だけでなく、家族全員のお薬の情報を共有することができます。小さいお子さんや介護が必要な高齢者など、自分でお薬手帳を管理するのが難しい方の服薬管理までできて便利です。
たとえば、子どもが何人もいる家庭では、同時に複数が病院にかかった時に、各々の薬の管理が煩雑になるかと思います。それぞれの紙のお薬手帳を持ち運ぶのもかさばって不便ですよね。
また、高齢者の方は、自分で飲むべき薬を正しく把握することが難しい場合もあるかと思います。
そんなとき、家族分の服薬を記録できるアプリなら、家族各々の飲むべき薬が写真付きで参照できるので、管理のストレスが減少します。
何冊も溜まってしまう家族分の手帳も、アプリならスマホひとつで管理が可能になります。
2-1-3.健康管理に役立つ便利な機能が使える
お薬手帳アプリには、数多くの便利な機能が搭載されています。
うまく使いこなせば、スマホ1台でしっかり家族の健康管理ができます。
アプリによっても違いますが、主な便利機能には次のようなものがあります。
- 薬の名前、服用時間、1回の服用量を入力すると服用時間にアラーム通知される「アラーム機能」
- カメラで撮影した処方箋を事前に薬局に送信できる「処方箋画像送信機能」
- 病院や薬局の通院履歴が記録できる「カレンダー機能」
- 体重・血圧などを記録することで日々の健康管理に役立つ「健康記録」
- 薬の情報が記録できる「メモ機能」
アプリならではの便利な機能は、薬の管理のみならず、日々の健康管理に役立ちます。
2-2.お薬手帳アプリのデメリット
一方で、お薬手帳アプリのデメリットは2つ挙げられます。
- スマートフォンの操作が不慣れな人は使いこなせない
- 薬局によって対応するアプリが違う場合がある
それぞれ解説します。
2-2-1.スマートフォンの操作が不慣れな人は使いこなせない
お薬手帳アプリは、スマートフォンの操作が不慣れな人には使いこなせません。
データ入力やQRコードの読み込みといった基本的な操作すら難しく感じて、結局は操作の必要のない紙の手帳に戻ってしまうでしょう。
実際、病気でクリニックに行ったのに、アプリ操作に頭を悩ませたり、薬剤師に操作を手伝ってもらうといった事態になってしまったのでは、便利なアプリを使う意味がありません。
また、アプリはパスワードを忘れてしまうと見られなくなりますが、パスワードを入力したり、万一の場合、再設定したりといった作業も、スマートフォン操作が苦手な人にとってはハードルが高いです。
スマートフォンの操作が不慣れな人には、お薬手帳アプリをおすすめできません。
2-2-2.薬局によって対応するアプリが違う場合がある
薬局によって対応するアプリが違う場合があるのも、お薬手帳アプリのデメリットです。
先に述べたように、現状、お薬手帳アプリは20種類以上もあり、薬局が全てのアプリに対応しているわけではないのです。
せっかく利用しようとダウンロードしたのに日頃使う薬局で対応していないアプリだった…といった事態が起こる可能性があります。
アプリを選ぶ前に、通っている薬局で対応しているお薬手帳アプリを確認するようにしてください。
3.お薬手帳アプリが向いている人・紙のお薬手帳が向いている人
ここまでお伝えした内容のまとめとして、「お薬手帳アプリ」が向いている人、従来の「紙のお薬手帳」が向いている人を一覧にしました。
「お薬手帳アプリ」が向いている人 | 「紙のお薬手帳」が向いている人 |
スマートフォンでアプリを使いこなせる人 | スマートフォンの操作が不慣れな人 |
病院に行く際にお薬手帳を忘れがちな人 | お薬手帳の持ち運びが苦にならない人 |
家族の薬もまとめて管理したい人 | シンプルに自分の薬の管理だけをしたい人 |
薬に関する便利機能を利用したい人 | スマートフォンを持っていない人 |
いかがでしょう。
お薬手帳は、紙・アプリのどちらの方が優れているとは一概に言い切れません。大切なのは、自分のライフスタイルに合うのはどちらのタイプで、どちらの方が継続的に使用していけるかということです。
無理せず長く管理できそうな方を選択するようにしてください。
4.有効に使える「お薬手帳アプリ」の選び方|3つのポイント
数ある「お薬手帳アプリ」の中から、有効に使えるアプリを選ぶ3つのポイントを解説します。
- e薬Link対応のアプリを選ぶ
- 処方箋情報送信機能のあるアプリを選ぶ
- 複数人のお薬情報が管理できるアプリを選ぶ
ひとつずつ解説していきますので、アプリをダウンロードする前にしっかり読んでおいてくださいね。
4-1.e薬Link対応のアプリを選ぶ
お薬手帳アプリは、e薬Link対応のアプリを選びましょう。
e薬Link(イークスリンク)とは、日本薬剤師会が提供する、異なる電子お薬手帳アプリの内容を、相互に閲覧することを可能にする仕組みです。
旅行先での急病など、いつもと違う薬局にかかったとしても、この仕組みに対応しているアプリと薬局であれば、患者さんの同意のもと、薬剤師は電子お薬手帳のデータを閲覧することができるので、安全に患者さんにお薬をお渡しすることができます。
引用元:e薬Link|日本薬剤師会
4-2.処方箋情報送信機能のあるアプリを選ぶ
お薬手帳アプリは、処方箋情報送信機能のあるアプリを選びましょう。
処方箋情報送信機能とは、処方箋をカメラで撮った画像データを薬局に送信できる機能のことです。
これを使えば、必要な薬を事前に用意してもらえるので待ち時間を大幅に短縮できて、受け取りがスムーズに行えます。
例:お薬手帳プラス
アプリによっては処方が終わるとスマホに通知してくれるものもあります。
4-3.複数人のお薬情報が管理できるアプリを選ぶ
お薬手帳アプリは、複数人のお薬情報が管理できるアプリを選びましょう。
お子さんや高齢の親御さんなど、家族のお薬情報まで管理できて便利です。
複数人のお薬情報が管理できるアプリであれば、家族全員のお薬情報を共有・確認することができます。
お子さんを急に病院に連れていかなければならない場合や、親御さんの薬の管理、付き添いの際にも役立ちます。
5.【最新版】お薬手帳の無料アプリおすすめ5選
ここまで読んできて、お薬手帳アプリを使ってみよう!と思われた方に向けて、おすすめのお薬手帳アプリ5選をご紹介します。
いずれも無料で、「e薬Link対応」「処方箋情報送信機能」「複数人のお薬情報管理機能」を備えたアプリです。
アプリ名 | 特徴 |
お薬手帳Link |
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それぞれ解説していきますので、興味のあるところからご覧になってください。
5-1.お薬手帳Link
「おくすり手帳Link」は、NTTドコモが開発したお薬手帳アプリで、シンプルで見やすく使いやすいのが特徴です。
処方箋送信機能や薬を飲む時間を通知してくれる基本機能以外にも、日々の服用情報をカレンダーに記録して管理できるので、飲み忘れだけでなく、過去の服用履歴まで一目でわかります。
また、日々の服薬状況(飲んだ/飲んでいない)や体調変化に関するメモを記録できます。
【お薬手帳Link】
特徴 |
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おすすめする人 |
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商品サイト |
5-2.EPARKお薬手帳
「EPARKお薬手帳」は、2021年3月末時点でアプリ利用者数が200万人を突破した人気のアプリです。
基本機能以外に、医療機関の検索やオンライン診療の予約もでき、毎日測定する血圧もアプリ内で一緒に管理ができます。
また、アプリの機能を利用するたびにEPARKのポイントが貯まるのも魅力!
ポイントはクーポンと交換して、飲食店やエステなど各種EPARKサービスで利用できます。
【EPARKお薬手帳】
特徴 |
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おすすめする人 |
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商品サイト |
5-3.ココカラファインお薬手帳
「ココカラファインお薬手帳」は、ココカラファインが提供するお薬手帳アプリで、全国どの薬局にもすべて対応しています。(※ココカラクラブ調べ)
基本機能以外に、飲み忘れ防止や、体調管理メモ記録などさまざまな機能が利用できます。
また、ドラッグストア等で購入した市販薬もバーコードの読み込みで簡単登録でき、名称からの情報検索も行えます。
【ココカラファインお薬手帳】
特徴 |
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おすすめする人 |
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商品サイト |
5-4.お薬手帳プラス
「お薬手帳プラス」は、従来の電子お薬手帳をさらに進化させた日本調剤のお薬手帳アプリです。
登録用カードや手入力を必要とせずに、お薬情報を自動的に登録することができる「自動反映」機能や、薬局とショートメッセージ形式でコミュニケーションできる機能が搭載されています。
体重・BMI・体温・歩数・血圧・脈拍・血糖値など、日々の体調変化を入力し数値・グラフで確認できる健康管理機能のほか、日本調剤オンラインストアで購入した商品の情報もアプリで確認が可能!
お薬手帳機能もあわせて使えば、サプリや健康食品も一緒に管理できます。
【お薬手帳プラス】
特徴 |
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おすすめする人 |
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商品サイト |
5-5.ポケットファーマシー
「ポケットファーマシー」は、対応薬局(全国1400件以上)であれば薬の自動登録ができるので、入力する手間が省けるアプリです。
基本機能以外に医薬品検索やカレンダーなど機能も充実!
体重や血圧など健康管理もできる機能、バーコードで市販薬を検索できる機能など便利な機能が搭載されています。
【ポケットファーマシー】
特徴 |
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おすすめする人 |
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商品サイト |
6.お薬手帳アプリを利用する際の5つの注意点
あなたに合うアプリは見つかりましたでしょうか。
ここでは、実際にお薬手帳アプリを利用する際に理解しておいて欲しい「5つの注意点」を解説します。
お薬手帳アプリを利用する際の5つの注意点 |
①アプリが行きつけの薬局に対応しているか確認する |
②支払い前にアプリを利用していると伝える |
③薬局で処方された薬の「紙の控え」をもらっておく |
④薬局独自のアプリにとらわれない |
⑤アップデートは定期的に行っておく |
それぞれ解説していきましょう。
6-1.アプリが行きつけの薬局に対応しているか確認する
お薬手帳アプリを使う前に、そのアプリが行きつけの薬局に対応しているかを確認しましょう。
デメリットで述べたように、薬局によって対応するお薬手帳アプリが違う場合があるので注意が必要です。
せっかくダウンロードして登録までしたアプリが、行きつけの薬局で使えない……なんてことになったら残念ですよね。
お薬手帳アプリを使う際は、まず行きつけの薬局で扱っているお薬手帳アプリを調べてから、対応しているアプリをダウンロードするようにしましょう。
6-2.支払い前にアプリを利用していると伝える
薬局では支払い前に、処方箋を渡すときに「お薬手帳はアプリです」と伝えましょう。
アプリ使用を先に伝えないとQRコードを貰えず、薬の情報が登録できない場合があります。お薬手帳アプリでは、薬局で薬の情報を登録するために必要なQRコードを受け取り、その場でアプリに登録することになります。
薬局によっては、このQRコードを領収書や明細書とは別の用紙で渡すところがあり、「お薬手帳はアプリで」と伝えないとQRコードを貰えず、薬の情報が登録できなくなります。
処方箋を渡すときには、必ずアプリの利用を伝えることを覚えておきましょう。
6-3.薬局で処方された薬の「紙の控え」をもらっておく
お薬手帳アプリを利用した際、薬局で処方された薬の「紙の控え」をもらっておいてください。
新しい病院にかかったときに、『今までの医療機関でどんな投薬を受けているか』を相手先に把握してもらうのに役立ちます。
一般に、病院で医師は、「お薬手帳」の記録から過去の治療歴や投薬を認識し、今後の治療に役立てたり、参考にします。紙のお薬手帳では、過去の治療や投薬履歴を一覧でき、俯瞰することが可能ですが、アプリの小さい画面では俯瞰が難しくなります。
また現状、薬局ごとのデータを医療機関に連携するシステムがアプリに無いため、病院側にアプリの情報をカルテに手で書き写すという作業が生じてしまう場合があります。
これまでの投薬記録を病院で早く正しく認識してもらうため、病院に煩雑な負担を強いないためにも、処方された薬の「紙の控え」をもらって、病院等に持参できるように保存しておきましょう。
6-4.薬局独自のアプリにとらわれない
薬局独自のアプリに、とらわれる必要はありません。
自社アプリをすすめられても、使用しているアプリがその薬局に対応しているのであれば、わざわざ変えることはおすすめしません。
というのも、薬局によって、独自に自社アプリを開発していたり、おすすめアプリを紹介してきたりする場合が少なくないのです。
しかしながら、アプリを新しくダウンロードするのは手間ですし、スマートフォンの中にお薬手帳アプリがいくつも入っていて、そのたび薬局独自のアプリを探すのも面倒なものです。
薬局独自のアプリをすすめられても、とらわれないようにしましょう。
万一、使用しているアプリがその薬局に対応していない場合でも、「ワンタイムコード(※)」という機能を利用することで、薬局内のPCなどから情報を一時的に確認してもらえる場合があります。
(※)ワンタイムコード機能:ワンタイムコードとは、お薬手帳アプリの利用者のお薬情報を確認する際に必要な本人確認コード。そのアプリとは別のお薬手帳契約をしている薬局でも、ワンタイムコード(本人確認コード)を利用する事で、登録されている薬情報の共有が可能になる。
6-5.アップデートは定期的に行っておく
お薬手帳アプリのアップデートは定期的に行うようにしましょう。久しぶりに利用しようとしたら、アプリが古いバージョンで開けない!といった事態が起こりかねません。
アプリのメーカーは日々、新しい機能を追加したり、不具合を調整したり研究開発を重ねています。
ダウンロードしたまま放置しておくと、改善点が反映されないばかりか、「QRコードが読みこめない」など基本的な作業ができなくなる場合もあります。
お薬手帳アプリを有効に使用するために、アプリのお知らせはこまめにチェックし、随時アップデートしておくようにしてください。
7.らくらくスマートフォンで健康管理!搭載アプリ「ララしあコネクト」が便利
お薬手帳アプリについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「お薬手帳アプリの健康管理機能が魅力的だけど、スマホが苦手だから使いこなせないかも…」
「そもそもアプリを自分でダウンロードすること自体、難しく思える」
そんなお悩みを持つ方におすすめしたいのが「らくらくスマートフォン」です!
「らくらくスマートフォン」はシニア向けに特化して、機械が苦手な人でも使いこなせるように画面設計されたスマートフォンで、高齢者や、高齢の家族をお持ちの方に嬉しい魅力がいっぱいです。
らくらくスマートフォンなら、お薬手帳アプリはもちろんのこと、その他のアプリも操作が簡単です。 また、健康管理アプリとしてぜひご紹介したいのが、「ララしあコネクト」です。
このアプリは、らくらくスマートフォンなら、あらかじめ搭載されているのでダウンロードの必要はありません!
“楽しく健康” をテーマに掲げた「ララしあコネクト」では、血圧管理はもちろん、歩数・歩速、睡眠、心拍数、心の健康度、体のストレスや血管年齢などの健康データを管理・表示することができます。
らくらくスマートフォンF-42Aを例にとって、「ララしあコネクト」で出来ることを具体的に解説していきますのでぜひ参考にしてください。
7-1.らくらくスマホの「ララしあコネクト」で血圧管理
「ララしあコネクト」なら、血圧計の画面にらくらくスマートフォンをかざすだけで測定結果を取り込んでさまざまに管理することができます。
らくらくスマホの「ララしあコネクト」の血圧管理で出来ることと、簡単な操作方法をご紹介します。
7-1-1.「ララしあコネクト」の血圧管理で出来る11のこと
「ララしあコネクト」の血圧管理では下記の画像にある11のことが出来ます。
①表示方法の切り替え
週/月/3ヶ月 をプレスすると、1 週間 / 1 か月/ 3 か月ごとの血圧、脈拍数、体重の推移 がグラフで確認できます。
②当日の結果表示
当日の血圧測定結果が表示できます。
③血圧入力
血圧値、脈拍数を入力します。
④メッセージ
アプリからあなたの健康状態に合わせたメッセージが届けられます。
⑤血圧値一覧
当日の測定結果が一覧で表示されます。入力した時間・ 血圧値・脈拍数と目標達成度が確認できます。
⑥今日のメモ
服薬回数、体重、メモを入力します。
⑦血圧の目標値
血圧の目標値を設定できます。
⑧血圧測定アラーム
血圧測定時刻になると、アラームでお知らせするよう に設定できます。
⑨服薬アラーム
薬を飲む時刻になると、アラームでお知らせするよう に設定できます。
⑩脈拍数チェック
入力時に脈拍数が高いかどうかをチェックできます。
⑪グラフ出力
最近の血圧値のグラフを PDF ファイルに出力します。
7-1-2.「ララしあコネクト」の血圧管理|操作方法
「ララしあコネクト」の血圧管理で出来ることは把握して頂けましたでしょうか。すぐに使いこなせるように、簡単な操作方法を解説しておきましょう。
ステップ1 : メイン画面で【血圧管理】⇒【血圧入力】の順にプレスする
ステップ2 : 血圧値と脈拍数を入力する
血圧計の画面全体が枠の中に入るように、らくらくスマートフォンの位置を調整⇒読み取りが完了したら、数値を確認⇒【登録】をプレスします。
※手動で入力することもできます。その際は【自分で入力】をプレスし、各数値を入力してください。
いかがでしょう。血圧計にかざすだけなので、とても簡単ですね。
「ララしあコネクト」には他にもあなたやご家族の大切な健康を管理する機能がたくさんあります。次項でご紹介していきましょう。
7-2.「ララしあコネクト」で健康に!血圧管理以外に出来る6つのこと
「ララしあコネクト」には血圧以外にも健康を楽しく管理する機能があります。ひとつずつ解説していきますのでしっかり把握して活用してくださいね。
7-2-1.歩数・歩速が測定できる
「ララしあコネクト」ではあなたの歩数や歩速がチェックできます。
らくらくスマートフォンを持ち歩くだけで歩数や歩速、移動距離、消費カロリーを自動測定でき、数値を画面表示することが可能です。1日の目標歩数の設定は自由に変更することができます。
7-2-2.体のストレス・血管年齢を測定できる
らくらくスマートフォンの背面にある脈拍センサーに指を当てるだけで、体のストレス状態と血管年齢が測定できます。
ステップ1
ステップ2
アプリから診断結果に対して個別のメッセージが届けられるのも、励みになって嬉しいですね。
7-2-3.心拍数が測定できる
内側カメラに顔を表示させることで心拍数の測定ができます。
ステップ1
ステップ2
医療行為には使用できませんが、自分の時々の心拍数を知りたいとき手軽に測れて便利です。
7-2-4.眠りの深さが測れる
寝ても疲れがとれないと感じるとき、自分の眠りの深さを知りたくなったりしないでしょうか。
「ララしあコネクト」では寝るときに枕元にらくらくスマホを置いて、あなたの睡眠時間や眠りの深さを記録することができます。
測定開始時刻を決めて、アラームでお知らせすることもできて便利です。
7-2-5.心の健康度が測定できる
「ララしあコネクト」の画面に表示される文を読み上げるだけで、心の健康度が測定できます。
ステップ1
ステップ2
【通話時に測定】をオンにしておくと、通話時の音声からも自動的にあなたの心の健康度が測定できます。
7-2-6.深呼吸の状態が測れる
日々の生活で大きく深い呼吸ができているでしょうか。
「ララしあコネクト」のガイド表示に合わせて深呼吸すると、脈波センサーから探知した深呼吸の状態が測れます。
ステップ1
ステップ2
ゆっくりとした深い呼吸を心掛けることで、心身ともにリラックスできて健康な毎日が送れます。
いかがでしたでしょうか。
らくらくスマートフォンには「ララしあコネクト」アプリが搭載されているほか、「脳の健康ケア」機能や「dヘルスケア」など健康づくりへアプローチできる機能が充実しています。
あなたやご家族の気軽で楽しい健康管理にぜひお役立てください。
らくらくスマートフォン「F-42A」について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください
8.まとめ
お薬手帳アプリは、紙の「お薬手帳」の情報を電子化したものです。メリットとデメリットは下記のようになります。
メリット | デメリット |
お薬手帳を持って行くのを忘れない | スマートフォンの操作が不慣れな人には操作が難しい |
家族の情報が共有できる | 薬局によって対応するアプリが違う場合がある |
健康管理に役立つ便利な機能が使える | – |
お薬手帳アプリをぜひおすすめしたいのはこんな人です。
- スマートフォンでアプリを使いこなせる人
- 病院に行く際にお薬手帳を忘れがちな人
- 家族の薬もまとめて管理したい人
- 薬に関する便利機能を利用したい人
アプリを利用する前に、注意点をおさらいしておきましょう。
- アプリが行きつけの薬局に対応しているか確認する
- 支払い前にアプリを利用していると伝える
- 薬局で処方された薬の「紙の控え」をもらっておく
- 薬局独自のアプリにとらわれない
- アップデートは定期的に行っておく
記事を参考に、あなたに合った使いやすい「お薬手帳アプリ」を選んで、しっかり健康管理を行って頂けたらと思います。
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