
「知らない番号から着信…これって不審電話?」
「出ないでいたら何度もかかってくる。折り返した方がいいのかな?」
知らない番号から何度も電話がかかってきたら気になりますよね。
でも折り返すのはちょっと待ってください!
本記事では、かかってきた番号から発信元を見極める方法を解説します。
・頭の番号から予想できる不審電話の発信元
・インターネットのサイトで発信元を検索する
未登録の番号からの電話は、「詐欺」や「営業目的」の不審な電話である可能性があります。
記事ではそのような怪しい目的の不審電話に出てしまったときの対処法も伝授します。
巧みな手口でワナにかける実際にあった不審電話の実例を合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
最後まで読んで、発信元の見極め方から対処法までしっかり把握しておけば、もう不審電話に怯えることはありません。
この記事が、あなたの不審電話へのお悩み解決に役立つことを祈っています。
1.これ誰?不審電話の発信元を見極める方法
かかってきた番号から不審電話の発信元を見極める方法を解説します。
①頭の番号で予想する
②インターネットのサイトで検索する
今まさに、不審電話の着信で頭を悩ませているという方は、最初に①頭の番号で予想、それでもわからなければ②サイト検索という順で調べてみてください。
順に解説していきます。
1-1.頭の番号で予想できる不審電話の発信元
知らない電話番号の着信があった場合、その番号の先頭の数字によって発信元をある程度予想することができます。
よくかかってくる以下の番号別に、発信元についてわかることを挙げていきます。
・「0120」から始まる電話
・「0800」から始まる電話
・「090」から始まる電話
・「080」から始まる電話
・「070」から始まる電話
・「050」から始まる電話
・頭に「+」がついた番号
・非通知
それぞれ解説しますので、あなたが受けた電話に該当するところからご覧になってください。
1-1-1.「0120」から始まる電話
「0120」で始まる電話番号はNTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルの番号です。
フリーダイヤルは通話料着信者払いサービスとも呼ばれ、主に企業のお問い合わせやサポート窓口に使われます。(着信を受ける側が料金を払うので、かけなおしても料金は発生しません。)
フリーダイヤルからの電話の目的は2つ考えられます。
①何らかの取引をした会社からの電話
②セールス電話
①の取引とは、サービスの利用や商品購入などです。そういった取引に関連したサポート目的の電話である可能性があります。
しかしながら、注意が必要なのは、②のパターンです。自社の製品紹介や購入を強引に勧めてくるセールス目的の電話は「0120」を頭につけたフリーダイヤルを使用することが多いです。
利用した覚えのある会社からだと確信が持てないフリーダイヤルには、かけ直さない方が賢明です。気になる方はインターネットで発信元を調べましょう。
1-1-2.「0800」から始まる電話
「0800」では始まる電話番号は「0120」の電話番号と同じフリーダイヤルの番号です。
「0800」で始まる電話番号は、1999年から導入された11桁の着信課金サービスといわれるものです。企業のお問い合わせやサポート窓口に使用されていて、仕組みとしては「0120」ではじまるフリーダイヤルと同じです。
「0800」から始まる電話の目的は2つ考えられます。
①何らかの取引をした会社からの電話
②セールス電話
①の取引とは、サービスの利用や商品購入などです。そういった取引に関連したサポート目的の電話である可能性があります。
ただし圧倒的に多いのは、②のパターンです。自社の製品紹介や購入を強引に勧めてくるセールス目的の電話は「0800」を頭につけたフリーダイヤルを使用することが多いです。
利用した覚えのある会社からだと確信が持てないフリーダイヤルには、かけ直さない方が賢明です。
気になる方はインターネットで発信元を調べましょう。
1-1-3.「080」から始まる電話
「080」ではじまる電話番号の発信元は携帯電話です。
携帯電話の番号は「090」から始まるのが一般的でしたが、利用者の増加に伴って「080」が追加されました。
携帯電話となると個人からの電話と思いがちですよね。登録している親しい人でなくても知人だったり、あるいは誰かの間違い電話かと予想されるかもしれません。
確かにそんなケースもありますが、昨今「080」からの番号は振り込め詐欺や、架空請求などの迷惑電話に悪用されることが少なくありません。
知らない「080」の携帯番号から着信があった場合は、かけ直さず、インターネットで発信元を調べてみることをおすすめします。
1-1-4.「070」から始まる電話
「070」ではじまる電話番号の発信元も携帯電話です。
携帯電話の番号は「090」からはじまるのが一般的でしたが、利用者の増加に伴って「080」が追加され、さらに「070」が追加されました。
前述の「080」と同様に、誰か知り合いから?と思ってしまいがちな「070」から始まる携帯番号ですが、不動産などのセールスや詐欺などの目的で使用されることが非常に多い番号になります。
知らない「070」の携帯番号から着信があった場合は、かけ直さず、インターネットで発信元を調べてみることをおすすめします。
1-1-5.「050」から始まる電話
「050」で始まる電話番号は、インターネットを利用して行うIP電話から発信されています。
IP電話は固定電話、スマホ両方が使えますので、どちらからか特定はできません。また、昨今増えている「格安スマホ」も「050」ナンバーを使っています。
「050」から始まる電話で想定できる主な発信元は以下です
①詐欺などの悪質な電話
②営業目的のセールス電話
③企業の相談窓口
④企業のサポートセンター
圧倒的に多いのは①と②です。
理由としては、「050」からの番号は一般的な携帯番号の「090」「080」よりも契約の審査が甘いことが挙げられます。アナログ電話に比べて通話料が格段に安いのも一因でしょう。
「050」から始まる番号は市外局番を持っている番号や「080」「090」からの携帯番号よりも、電話番号としての信頼度が低いです。基本的には無視した方がいいといえます。
1-1-6.頭に「+」がついた番号
頭に「+」がついている番号は、海外からかかってきた電話です。
国際電話番号は世界共通で決まっていて、頭の「+」のあとにそれぞれの数字がつきます。
アメリカから:+1
ロシアから:+7
マレーシアから:+60
フィリピンから:+63
韓国から:+82
ドイツから:+49
※日本は「+81」
昨今では、こういった「+」のつく国際電話を使った詐欺が急増しています。
この詐欺は、ワンコールで切れるのが特徴です。
携帯会社各社は、海外からの着信には「応答」するだけで高額な通話料(30秒で250円程)が発生するため、「出ない」「折り返さない」を徹底して欲しいと注意を呼び掛けています。
覚えのない「+」から始まる海外電話に反応しないよう注意しましょう。
1-1-7.非通知
かけてきた相手の電話番号が分からない、「非通知」と表示される電話のことです。
非通知の電話は悪戯電話やセールス電話の可能性が高いです。
出ないで無視するのが一番良い対処法ですが、何度もかかってきたりする場合は、スマホアプリなどを使って着信拒否設定をすることをおすすめします。
固定電話の場合は、NTTの「ナンバーリクエスト」サービス(※)が利用できます。
ナンバーリクエストは、非通知で電話してきた相手に対して、番号を通知してかけ直すように自動音声を流してくれるサービスです。
(※)NTT東日本公式ホームページ|ナンバーリクエスト
このような措置をとっても非通知の電話が止まらない場合は、最終的な手段として電話番号の変更を検討してください。多少面倒ではありますが最も有効です。
1-2.発信元はネットでわかる!検索サイト2選
知らない電話番号の発信元がどこ(誰)なのか、頭の数字からの予想だけではわからない場合、インターネットのサイトを使って検索することができます。
ここでは代表的な検索サイトを2つご紹介します。
・電話帳ナビ
・JPナンバー
それぞれ解説します。
1-2-1.電話帳ナビ
「電話帳ナビ」は電話番号を入れて検索すると、その発信元の情報がわかるWebサイトです。
使い方は、“キーワードから探す”と書いてある検索ボックスに電話番号を入れて検索するだけです。
その電話番号の事業者名や、あるときは口コミも見られます。
公式サイト
電話帳ナビ
1-2-2.JPナンバー
「JPナンバー」は電話番号、会社名、住所などのキーワードから、相手の情報が調べられるWebサイトです。
不審電話の場合は、電話帳ナビと同様に検索ボックスに電話番号を入力すると、発信元の事業者名やある時は口コミなどの情報を得ることができます。
公式サイト
JPナンバー
いかがでしょう。
このような検索サイトは発信元の見極めにおすすめですが、架空請求業者は頻繁に電話番号を変えるため検索サイトに記載がないパターンも考えられます。
記載がない場合は、最近契約したばかりの番号と考えられ、いずれにせよ、セールスや詐欺電話の可能性が高いので、無視した方が良いでしょう。
ここもチェック!
調べても発信元が定かにならず、「知り合いかも?」「大事な電話だったら?」と、どうにも気になってしまう場合は、非通知でその番号に連絡してみましょう。非通知であれば、相手にはあなたの電話番号がわかりません。
非通知設定といっても、電話番号の頭に「184」をつけてかけるだけなので簡単です。たとえば「080-0000-0000」の着信があった場合は、「184-080-0000-0000」で電話をかけます。
非通知設定で電話をかけた際は、つながったときに自分の方から話し出さずに、相手が名前や団体名を名乗ってくれるまで待ちましょう。
セールスらしき会社や怪しい所につながった場合は、きっぱり断るか、そのまま電話を切っても問題ありません。
2.不審電話に出てしまったときの正しい対処法
繰り返しになりますが、不審電話らしき見知らぬ番号からの着信には反応しないのが賢明です。
しかしながら、「なんとなく」「無防備に」番号を確かめず電話に出てしまうこともあるでしょう。
そんなときの正しい対処法を以下の2つに分けて解説します。
・特殊詐欺っぽい不審電話に出てしまった!
・営業あるいは勧誘らしき不審電話に出てしまった!
それぞれ説明します。間違って出てしまったとき正しく対処できるように覚えておいてくださいね。
2-1.特殊詐欺っぽい不審電話に出てしまったときの対処法
特殊詐欺とは犯人が電話等で親族や公共機関の職員等を装い、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと騙してATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪です。
ここでは、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)に代表されるこの「特殊詐欺」らしき不審電話に出てしまったときの正しい対処法を解説します。
2-1-1.2つの質問の答えで見破る
電話で、親族だと主張する相手がお金を要求してきたら、2つの質問をしてみましょう。
「携帯電話の番号が違うのはどうして?」
「声がいつもと違う気がするけどなぜ?」
相手が以下のような答えを返してきたら詐欺電話の可能性が高いです。
・携帯電話の番号が変わった
・携帯電話が水濡れして使えなくなった
・風邪気味で声がおかしい
このような返答、あるいは曖昧な答えをしてきたら、決してその場で相手の話に応じてはいけません。
キッパリ断って電話を切り、ご自身が知っている電話番号にかけて確認してください。
子どもやお孫さんが電話に出れば、詐欺電話だったかどうかわかります。
つながらない場合は、お嫁さんなど知っている身内に連絡して確認しましょう。
2-1-2.警察や役所という言葉に注意する
不審な電話の相手が、警察や役所という言葉を口にしたら注意してください。
警察官、役所の職員、銀行などと名乗ってお金やキャッシュカードの受領を要求してくる電話は、詐欺の可能性が高いです。
警察や役所が振り込みを電話で指示することは絶対にありません。
ましてや、キャッシュカードを預かるなどということは言語道断です。あり得ません。
訪問は受け入れず、速やかに電話を切って家族に相談するか、警察や役所の窓口へ問い合わせるようにしてください。
2-1-3.自分から身内の名前を明かさない
怪しい相手と話している最中に、息子や孫など身内の名前を出さないようにしてください。
詐欺師にこちらから情報を与えてしまうことになります。
たとえば、「おばあちゃん、事故を起こして今すぐお金が必要なんだ」
と泣きつかれて動揺し、
「タケシ、しっかりするのよ。ヨシオには連絡した?チエコさんには?」
などと返答してしまうと、孫だけでなく、その両親の名前までわかってしまいます。
詐欺師は上手くそれを利用して、この後は名前を使って話しかけてくるので、余計に騙されやすくなってしまいます。
詐欺師は、あなたの身内の名前など知らずに電話をしてきています。
どんなにショックな話を聞かされて動揺したとしても、自分から身内の名前などの情報を与えないように注意しましょう。
2-2.営業あるいは勧誘らしき不審電話に出てしまったときの対処法
営業(セールス)あるいは勧誘らしき不審電話に出てしまったときの正しい対処法を解説します。
2-2-1.自分から名乗らない
見知らぬ番号の電話に出るときは、自分からは名乗らないようにしてください。
名前の情報をこちらから与えてしまうことになり、詐欺に利用される可能性が高まります。
「はい、○○(名前)です」と出た瞬間に名乗るのが常識だった時代もありますが、不審電話の増えた昨今ではおすすめできません。
詐欺紛いの営業や勧誘の電話だった場合、相手は名前を知らずにかけてきていることもあります。
それなのにこちらから容易く情報を与えてしまうと、相手はすかさず食いつき、「○○さん、○○さん」と親しげに連発して電話を切りにくくさせます。詐欺に利用されやすくなるのです。
見知らぬ番号の電話に出るときは、相手が話すまで黙っているか、先に応答するとしても「はい」と言うだけにしましょう。
2-2-2.「はい」か「いいえ」で答える
営業や勧誘らしき不審電話には、「はい」か「いいえ」だけで答えるようにしましょう。
それ以外の言葉を使うと、意図せず余分な情報を与えてしまう可能性があります。
「ご主人さまですか?」と聞かれたら、「いいえ」だけで充分です。
たとえば、「主人は会社ですが」と答えてしまうと、夫が会社勤めであること、平日のこの時間は妻がひとりでいること、といった余分な情報を与えてしまうことになります。
「はい」や「いいえ」で答えられない質問をされた場合は黙っていましょう。
こちらからは何も話しかけないこと!質問の答えは「はい」か「いいえ」だけに徹底してください。
2-2-3.きっぱり断る
こちらからは名乗らず、「はい」や「いいえ」だけで答えても、あるいは黙っていたとしても一方的に商品やサービスを売り込んでくる場合は、きっぱりと断って電話を切ってください。
話を長く聞くと時間をとられるだけでなく、相手のペースに誘導されやすくなるので危険です。
しかしながら、黙って切っただけでは再度かかってくることがあるので、「きっぱり断って」から切るというのが重要です。
また、「今は考えていません」「よくわからないので…」といった曖昧な言葉もNGです。
これはむしろ相手のワナにはまった形で、さらなる説明を始めさせたり、一度切っても「考えていただけましたか?」といって再度電話がかかってくる可能性が出てきてしまいます。
不審電話で相手が一方的に営業トークを始めた場合は、あまり長く話す前に、「必要ない」「要りません」「全く興味がありません」というように、なるべく強い語調でしっかりと断ってから電話を切るのが正しい対処法です。
ほとんどの場合、その相手はもう電話をかけてきません。
3.こんな電話は不審電話を疑って!不審電話の事例5つ
不審電話への正しい対処法は把握できましたでしょうか。
ただ昨今、犯罪の手口は進化して巧妙になり、すぐに不審電話だと見破れないケースも増えてきました。
この章では、実際にあったケースを元に、不審電話かも?と疑った方がいい怪しい電話の事例をご紹介します。
・ひとり暮らしかどうか聞いてくる
・「○○大使館」からの電話
・ガス警報器の設置確認
・クレジットカードの暗証番号を聞いてくる
・無言電話
不審電話に騙されないように、それぞれのパターンを覚えておいてくださいね。
3-1.ひとり暮らしかどうか聞いてくる
消防署の署員だと名乗り、ひとり暮らしかどうかを聞いてくる電話は詐欺など犯罪目的の不審電話の可能性が高いです。
【実際にあった事例】
電話の声
消防署の職員(を装う)
電話の内容(質問)
「災害時にすぐに救助できるように家族構成を確認しています。あなたはひとり暮らしですか?」
想定できる相手の狙い
ひとり暮らしの高齢者を狙って何らかの詐欺行為を行おうとしている。
消防署の職員以外にも、警察官や役所の職員を装う場合があるようです。注意しましょう。
3-2.「○○大使館」からの電話
頭に「+」のついた海外からの電話で「○○大使館」と名乗ってかけてくるものはほとんどの場合、犯罪目的の不審電話です。
【実際にあった事例】
電話の声
中国大使館を名乗る自動音声
電話の内容(流れ)
・そのまま放置すると切れる
・指示された数字を選んで押すと人が出て以下のように脅される。
「武漢に大量のマスクを送っただろう。犯罪だ」
想定できる相手の狙い
大使館という大げさなワードを用いて、身に覚えのない犯罪を持ち出して脅し、自分の口座に強引にお金を入金させる詐欺。
通話に中国語などのわからない言葉を交えることで恐怖をあおるケースもあります。
なんと脅されようと絶対に入金してはいけません。このような電話はすぐに切りましょう。
3-3.ガス警報器の設置確認
「○○ガス保安センター」を名乗って器具設置や住まいについて尋ねてくる電話は、犯罪目的の不審電話の可能性があります。
【実際にあった事例】
電話の声
○○ガスの保安センター職員(を装う)
話の内容(質問)
「ガス警報器は設置していますか?お宅は5階建てでしたよね?」
想定できる相手の狙い
・警報器の設置と称して高額の料金を請求するなど犯罪を企んでいる。
・住まいの状況や電話口の人の年齢、昼間は1人なのかどうかを聞き出し、詐欺のターゲットにできるかどうかをリサーチしている。
この類の電話は非通知でかかってくるようです。実際のガス会社は決して非通知ではかけてこないので、非通知のガス会社には対応しないでください。
3-4.クレジットカードの暗証番号を聞いてくる
クレジットカードの手続きを指示したり、暗証番号を聞いてくる電話は不審電話だと思って間違いありません。
【実際にあった事例】 電話の声 電話の内容(流れ) ②教えられた銀行協会に連絡すると、「他にも別のカードが作られていて12万円くらい買い物をされている。至急クレジットカードの暗証番号を変更しないといけない。すぐに銀行協会の者に手続きをさせに行かせる」と言われた。 ③すぐにスーツの男性が来たのでクレジットカード2枚を渡し暗証番号を伝えた。 その際、「新しいカードはすぐに持ってくる。通帳記入は3日くらいはできなくなるので記帳にはいかないように」と言って帰った。 ④カードは返ってくることなく88万円が騙し取られた。 想定できる相手の狙い |
デパートや百貨店が顧客にこのような電話をすることは、まずありません。
また、何にせよ、他人にクレジットカードを預けてはいけません。そのような要求をしてきた時点で相手は犯罪者だと思ってください。
3-5.無言電話
こちらが電話に出ても相手が黙っている所謂「無言電話」は、嫌がらせなどの目的でかけてくる不審電話だといえます。
【実際にあった事例】
・非通知で何度もかけてくる無言電話
・見知らぬ番号でかけてくる無言電話
想定できる相手の狙い
・嫌がらせ
・ストーカー
・いたずら
・在宅確認(留守を確認して犯罪に及ぶ可能性がある)
無言電話は基本的には無視して切るのが一番良い対応です。その後、番号がわかる場合は着信拒否設定にするのも有効です。
それでも無言電話が続く場合は、警察や国民生活センターに相談するようにしてください。
※振り込め詐欺など特殊詐欺の事例はこちらの記事をご参照ください。
4.らくらくスマートフォンで不審電話を撃退
不審電話への対処を解説してきましたが、昨今、高齢者のスマホ所有率が高まっていることから、自宅電話ではなくスマートフォンへの不審電話が増えつつあります。
株式会社NTTドコモモバイル社会研究所の2019年の調査によると、今や60代のスマホ所有率は70%、70代でも40%を超えています。
それだけ広い世代がスマートフォンを便利に活用できるようになったということですが、比例してそれにつけ込んだ不審電話などのリスクも高まっているのです。
そんなスマホユーザーを狙った犯罪から高齢者を守るために、NTTdocomoのらくらくスマートフォンをおすすめします!
らくらくスマートフォンには、犯罪被害を回避するため「還付金詐欺対策」機能、「迷惑電話対策」機能、あんしんを強化する「らくらく迷惑メール判定」機能という3つの機能が搭載されています。
9月に発売された新機種F-42Aを例にとり、それぞれどんな機能で、どのように犯罪対策に有効なのかを解説します。
4-1.着信時に有効な「迷惑電話防止」機能
らくらくスマートフォンでは、「迷惑電話防止」機能を簡単に設定することができます。
この機能を設定すると、電話帳に登録していない番号から電話がかかってきた時、相手に会話を録音する「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という音声メッセージが流れます。
一方、スマホ側は専用の着信音が鳴って「迷惑電話にお気をつけください」と注意喚起があり、電話に出ると通話の録音が開始されます。
こうした注意喚起があることで、詐欺電話に無防備に出ることが防げます。
詐欺師側も警戒して実行を諦める可能性が高まります。
仮に詐欺電話に出てしまったとしても、会話が録音されていることから、家族や警察に相談しやすくなり、詐欺被害の抑止になります。
4-2.発進時に有効な「還付金詐欺対策」機能
らくらくスマートフォンでは、「還付金詐欺対策」機能を簡単に設定することができます。
この機能を設定すると、電話帳に登録していない相手に発信した通話の内容に詐欺と思われる会話を検出すると、通話している双方に詐欺の警告を行います。
具体的には、会話の中に『振込』『ATM』といった詐欺が疑われるキーワードを検出したとき、発信者、通話相手双方に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という音声での警告が流れます。
さらに、発信者のスマホ画面に『還付金詐欺に関するキーワードを検出しました。録音している旨を相手へお知らせしている間、一時無音になりますが、その後通話できます。』という文章が表示されます。
詐欺と気づかず『還付金を受け取らなければ!』と焦って架電した高齢者も、こうした警告があればそこで気づいて電話を切れば騙されないで済みます。
仮にこちらが電話を切らなくても、相手側が警戒し実行を諦める可能性も高まるでしょう。
4-3.あんしんを強化する「らくらく迷惑メール判定」機能
らくらくスマートフォンでは、「らくらく迷惑メール判定」機能を簡単に設定できます。
この機能は、見ず知らずの相手から口座への振り込みなどを依頼するメール及びメッセージを受信した際に、容易く信じてしまわないよう注意喚起を呼びかける機能です。
たとえば、買った覚えもない商品に対して「期日までに支払わないと法的手段に訴えます。」という内容のメールが来ることがあります。あるいは、使った覚えがないのに高額なインターネット料金請求のメッセージを受信するケースも考えられます。
こういった場合、メールに慣れている人であれば無視して済ませられますが、不慣れな高齢者の場合、慌てて確認の電話や返信をしてしまうことが往々にしてあるのです。
らくらくスマートフォンで「迷惑メール判定」を設定しておくと、現金を騙し取る目的の迷惑メールである可能性が高いと判定された場合は注意メッセージが表示されるので、冷静な判断ができます。
いかがでしょう。
万一、あなたや親御さんが不審な電話やメールを受信された場合は、送り主へ電話やメールは返さず、周りの家族や警察に相談するようにしてください。
らくらくスマートフォンなら、よく電話する家族の連絡先をワンタッチダイヤルに登録することができます。登録しておけば、万一の場合、ワンタッチで電話やメールをすることができて便利です。
らくらくスマートフォン「F-42A」について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください |
5.まとめ
不審電話らしき見知らぬ番号からの着信には反応しないのが賢明です。
発信元が気になる場合は以下の方法で調べることができます。
①頭の番号で予想する
②インターネットのサイトで検索する
不審電話に出てしまった場合は、こちらから名乗らないこと、個人情報を安易に洩らさないように注意しましょう。
一方的に営業や勧誘をされた時には、きっぱり断って電話を切ってください。
怪しい不審電話にコントロールされないよう、記載しました5つの実例もよく読んで覚えておいてくださいね。
この記事があなたの不審電話対策のお役に立てば嬉しいです。
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