
子供や孫が迎える初めてのひな祭りは、盛大にお祝いしたいもの。
女の子のいる家庭では、飾るための雛人形を探しているのではないでしょうか?
雛人形には「子供が健やかで幸せに育ってほしい」という思いが込められています。
子供の成長を祈って、ぜひとも飾っておきたいところです。
雛人形を飾るのにふさわしい時期は、2月4日頃の立春を迎えた時から3月3日の桃の節句を少し過ぎた頃までとされています。
そのため、雛人形は2月上旬までに購入しておくとよいでしょう。
喜ばれる雛人形を選ぶには、今回解説する7つのポイントを押さえておくことが重要です。
大きな買い物であり子供の成長を見守ってくれる雛人形だからこそ、失敗しない選び方を踏まえておきましょう。
目次
1. 雛人形の選び方で意識すべき7ポイント
雛人形を購入しようにも、市場には多くの種類が販売されており価格もさまざまです。
顔の表情のつくりや衣装の種類など、雛人形を選ぶポイントは数多くあります。
ここからは、雛人形を選ぶための7つのポイントを紹介します。
一見しただけでは分からない違いも、間近で見比べることで大きな違いがわかることも……。
合わせて居住環境を考慮した飾り方をイメージしておく必要があるといえます。
ポイント2:飾り方を意識する
ポイント3:飾る際のスペースを意識する
ポイント4:費用の相場を意識する
ポイント5:お顔の造形・着物の美しさを見る
ポイント6:実物をチェックする
ポイント7:購入時期を早める
2. 雛人形の選び方のポイント1:種類を把握する
雛人形を選ぶ際に気になるのは、どの種類を選べばよいかです。
衣装やお顔のつくり方には、それぞれ2種類があります。
双方の特長と違いを確認しておきましょう。
今の時代に合わせた多く選ばれているものも、選ぶ際のポイントになります。
2−1. 雛人形の衣装の違い
雛人形の衣装は大きく分けて「衣裳着人形」と「木目込人形」の2種類に分かれます。
衣裳着人形と木目込人形の特長を解説します。
衣装の種類 | 特長 | おすすめな人 |
衣裳着人形 | 伝統的な雛人形のつくり方 | 華やかさを求める人 |
木目込人形 | 小型できれいな形状が多い | コンパクトに飾りたい人 |
2−1−1. 衣裳着人形の特長
出展:雛人形 ひな人形 衣裳着 平飾り 親王飾り 衣裳着人形
木材やワラを組み合わせた胴体に、手足を付けるつくり方です。
上から着物の衣装を着せており、華やかで本格的な印象を受けます。
伝統的なつくり方であり、雛人形の一般的な種類です。
2−1−2. 木目込人形の特徴
桐の木を粉末状にしたものに糊を混ぜ、粘土状にして胴体を作製する。
これに溝を掘りこみ、衣装の布をかぶせて押し込むことで仕上げます。
胴体に布地を張り合わせながらつくるため、シルエットが美しく表現されています。
比較的コンパクトなサイズが多いのが特長で、現代の住宅事情にマッチします。
2−2. 雛人形のお顔の種類
雛人形を選ぶ際に重要視したいお顔の形。
雛人形のお顔は「桐塑頭」と「石膏頭」の2種類でつくられています。
それぞれの特長は以下の通りです。
お顔の種類 | 特長 | おすすめな人 |
桐塑頭 | 江戸時代から続く伝統的な技術 | 伝統的な雛人形を選びたい人 |
石膏頭 | 現代の主流になっている製法 | 比較的安価な雛人形を選びたい人 |
2−2−1. 桐塑頭の特徴
出展:ひな人形【三五 親王飾り 正絹雲立涌 桐塑本練頭 清水久遊】
江戸時代から受け継がれている伝統的な技法でつくられたお顔。
桐の木を粉にして固め、胡粉(ごふん)を塗り重ねながら時間をかけて製作されます。
熟練の職人の手で手間をかけながら、目や鼻、口を細かく彫刻されて完成です。
桐塑頭を手がける職人が少なくなっており、貴重なお顔といえます。
2−2−2. 石膏頭の特徴
原型に石膏を流し込み型抜きした後に、胡粉を吹き付け眉毛やまつ毛など、顔を描いていきます。
製作期間が短く、原型通りに出来上がるため、現代の雛人形のお顔として主流になっています。
海外で製造されることが多く、比較的安価に購入可能です。
3. 雛人形の選び方のポイント2:飾り方を意識する
雛人形の飾り方の種類についても把握しておきましょう。
スケールの大きな雛人形ほど豪華で飾り映えがします。
コンパクトに飾りたい場合は、場所を取らない小さめの雛人形を選ぶとよいでしょう。
下記は雛人形の飾り方の種類と特徴の一覧です。
飾り方の種類 | 特長 | おすすめな人 |
雛段飾り | 七段飾り、五段飾り、三段飾りから選べる | 飾るためのスペースを確保できる人 |
親王飾り | 男雛と女雛のみでシンプル | コンパクトに飾りたい人 |
収納型 | 飾り台に雛人形や道具を収納できる | 収納スペースを少なくしたい人 |
ケース飾り | ケースに収められている | 手入れを簡単にしたい人 |
いずれも、先に紹介した衣裳着人形と木目込人形があります。
3−1. 豪華に飾れる:雛段飾り
雛段飾りには、七段飾りや五段飾り、三段飾りなど、段の数に違いがあります。
非常に見栄えが良く、男雛と女雛に加え、三人官女や五人囃子、随身、仕丁といった、ひな祭りの歌に登場する人物が揃います。
時間と手間がかかりますが、子供や孫と一緒に雛人形を飾るプロセスは楽しいものです。
豪華さで群を抜く七段飾り、人形の数はそのままに段数を減らした五段飾り、コンパクトでマンションやアパートに飾りやすい三段飾りなど、それぞれの特長を踏まえて選ぶとよいでしょう。
種類 | 特長 | 飾る際のポイント |
七段飾り | 男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁の15人が揃った雛人形 | 非常に豪華で迫力があるが、広い置き場所が必要になる |
五段飾り | 男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁の15人で飾る雛人形 | 七段飾りよりもややコンパクトに飾れる |
三段飾り | 男雛、女雛、三人官女の5人で飾る雛人形 | 十分な見栄えのよさがあり、設置場所はそれなりの広さで対応可能 |
3−2. コンパクトに飾れる:親王飾り
親王飾りは男雛と女雛のみで構成された雛人形の飾り方です。
コンパクトに飾ることができ、住宅事情を考慮したサイズ感のものが多く揃っています。
立ち姿のものもあり、座っている雛人形とは異なる雰囲気を楽しめます。
雛段飾りと比べて桜橘や雪洞などの道具が少なく、飾りやすい点が特徴です。
飾るスペースや飾る際の手間を考慮したい人におすすめです。
3−3. 省スペースで飾れる:収納型
収納型は飾り台をそのまま収納箱として使えるタイプの雛人形です。
コンパクトなため手軽に飾れ、シーズンが過ぎるとひとまとめにして収納でき便利です。
省スペースで飾れ、収納場所を取らないことから、近年人気が高まっています。
華やかさよりもかわいらしさを重視し、飾るスペースを考慮したい人におすすめです。
3−4. 雛人形が汚れにくい:ケース飾り
雛人形や道具一式を専用のケースの中に飾れるタイプです。
ケースごと設置場所に移すだけでOKという手軽さが魅力です。
ケース越しのため雛人形が汚れたりほこりが付いたりする心配もありません。
ケース飾りにはコンパクトなものから雛段式のものまで、豊富な種類があります。
収納する際にはケースの分だけ場所を取るため、保管場所を十分に確保できる人におすすめできます。
4. 雛人形の選び方のポイント3:飾る際のスペースを意識する
雛人形を選ぶ際には、どこに飾るのかを決めておく必要があります。
従来は和室に飾るのが一般的でしたが、近年では洋室だけの住宅が増えています。
そうなると雛人形を飾る場所は、リビングのテーブルやテレビ台、玄関の靴箱の上などに限られるのです。
また、住宅の広さによっても飾れる雛人形のサイズが変わります。
戸建てのように飾るスペースが用意できる場合は、大きくて豪華な雛人形を飾れます。
しかし、十分なスペースのない部屋の場合は、先に置き場所を決めて寸法を測ってから、安定して置ける雛人形を選ぶ必要があるのです。
4−1. マンションやアパートなどはコンパクトなものがおすすめ
マンションやアパートなどに雛人形を飾る場合は、なるべくコンパクトなものを選ぶとよいでしょう。
下記のように飾るためのスペースをあまり必要としない、コンパクトな雛人形がおすすめです。
省スペースで飾れるおすすめの雛人形の種類 |
|
特に収納型の雛人形であれば、台座をそのまま収納箱にできるため、雛人形や道具一式をまとめて収納でき便利です。
近年では住宅事情の変化により、コンパクトな雛人形の需要が高まっています。
4−2. 保管場所のスペースも考えておく
桃の節句が終わり雛人形を片付ける時期になると、保管するためのスペースが重要になってきます。
部屋数が多く押し入れや物置などの収納スペースがある住宅なら、次の季節まで問題なく保管できるでしょう。
しかし、マンションやアパートの場合は部屋数が限られており、収納スペースを確保できない場合があります。
そのため、飾る場所に加えて保管する場所を取らない、コンパクトな雛人形を選ぶとよいでしょう。
5. 雛人形の選び方のポイント4:費用の相場を意識する
雛人形を選ぶ際には、予め費用感を掴んでおくことが重要です。
雛人形の種類や好みの造形であるかは重要な指標ですが、最初にいくらまで金額を出せるかを決めておくことで、無理のない範囲で選ぶことができます。
あまりに高額な雛人形を選んでも、受け取る側が遠慮してしまうことも考えられます。
費用の相場を把握した上で、飾る場所の広さも考慮して選びましょう。
5−1. 雛段飾りの相場は8~100万円
豪華に飾れる雛段飾りの相場は、8〜100万円ほどです。
相場に大きく開きがあるのは、段数の違いや雛人形のつくり方の違いによるものです。
衣裳着人形や桐塑頭の雛人形の場合は、クオリティの高さに比例して費用も上がります。
下記は七段飾りから三段飾りを購入する際の費用の相場です。
- 七段飾り:20~100万円
- 五段飾り:15~60万円
- 三段飾り:8~50万円
5−2. 親王飾りの相場は5~45万円
男雛と女雛のみの、シンプルな親王飾りは、雛段飾りと比べて費用を抑えることができます。
親王飾りの相場は5〜45万円ほどです。
現代の住宅事情にも合っており、購入しやすい価格帯も魅力といえます。
5−3. 収納型の相場は3~30万円
飾り台がそのまま収納ケースになる収納型の相場は、3〜30万円ほどとなっています。
飾る場所や保管場所の問題を解決できるため、近年では人気が高まっており、比較的安価な価格と合わせて選択肢に入りやすい種類です。
5−4. ケース飾りの相場は3~20万円
ケース飾りの相場は3〜20万円ほどです。
ケースに収める都合上、親王飾りや三段飾りが多いため、相場はあまり高くありません。
雛人形や道具を並べる手間がなく、すぐに飾れるケース飾りは比較的手ごろな価格帯で購入できます。
6. 雛人形の選び方のポイント5:お顔の造形・着物の美しさを見る
雛人形選びでは、種類や飾り方はもちろんのこと、人形自体の美しさ、かわいらしさも重要なポイントになります。
お顔の造形や着物のつくり方などは、雛人形の品質や費用に関わる重要な要素。
購入前にしっかりと見極めておく必要があります。
下記の3つのポイントを意識して雛人形を選ぶとよいでしょう。
- お顔の好み
- 衣装の豪華さ、素材の質
- 付属の小道具の充実度
6−1. お顔の好み
雛人形を選ぶ際には、最初に顔をしっかりと見ます。
「人形は顔が命」といわれるように、つくり手の技術や思いが詰まっている部分です。
顔を見る際には、先述の桐塑頭と石膏頭のどちらであるかをチェックしましょう。
桐塑頭であれば、胡粉を幾重にも塗り重ねた自然な肌の色味をしています。
目や鼻、口のつくり込みや眉毛の塗りに関しても、職人の技術のなせる業です。
石膏頭は型から抜かれるタイプのため、表情の美しさや造形の細かさでは桐塑頭に軍配が上がります。
とはいえ、比較的安価に購入しやすいのは石膏頭の特徴です。
お顔を細部まで見て、表情が生き生きとしているか、造形時に出る細かいバリ(加工時にできる突起)が残っていないかをチェックするとよいでしょう。
6−2. 衣装の豪華さ、素材の質
続いては、雛人形が身に着けている衣装に注目します。
男雛は束帯(そくたい)、女雛は十二単(じゅうにひとえ)を身に着けていることが多く、いずれも平安時代の宮中衣装をモチーフにしています。
雛人形の衣装に使われる素材は、以下のものがあります。
衣装の素材 | 生地の種類 | 特長 |
絹 | 金襴(きんらん):金糸で紋様を織られた生地 | 高価になるが、きめ細かくほこりがつきにくい。放湿性がありカビが発生しにくい |
ちりめん:ひねった糸を使用して織られた生地 | ||
絞り染め:布を糸でくくり染色して織られた生地 | ||
刺繍:刺繍を施した生地 | ||
化学繊維 | ポリエステル:洋服やペットボトルの材料に用いられる | 安価だが、けば立ちやすくほこりがつきやすい |
絹を用いた衣装はきめが細かく、光沢感のある美しさが魅力です。
肌触りがよく、雛人形を並べる際に触れることで違いを感じられるでしょう。
上質さを求める人は、絹製の着物をまとった雛人形がおすすめです。
ある程度安価に抑えたい場合は、科学繊維を用いた衣装の雛人形が選択肢にはいります。
衣装の細部に糸のほつれがないかも確認しておきましょう。
また、衣装の着せつけが自然にできているかもチェックします。
全体のバランスがよく、前後左右から見てゆがみがなく均一なボリュームに仕上がっているかを確認しましょう。
衣装の見栄えのよさは製作者の持つ技術に大きく左右されます。人が身にまとっているように、自然に見えるものを選ぶとよいでしょう。
6−3. 付属の小道具の充実度
雛人形に付属する小道具の充実度もチェックポイントです。
小道具の造形についても細かく確認するとよいでしょう。
素材は木製とプラスチック製があります。
木製のものは職人の手で細かく造形されており、彩色にもこだわっています。
プラスチック製なら汚れても拭き掃除ができ、手入れがしやすい点が特徴です。
雛人形には下記の小道具が付属します。
小道具名 | 役割 |
屏風 | 雛人形の背面に飾る。金色が多いが近年はさまざまな色が用意されている |
玉台 | 男雛と女雛が座る、畳が載った台 |
雪洞(ぼんぼり) | 和紙を貼りつけられた小型の照明道具。電球入りで実際に光を灯せるタイプもある |
紅白梅 | 紅梅と白梅の縁起のよい造花 |
菱高三方揃い | 菱台、高坏、三方のセット |
嫁入り道具 | たんす、長持、鋏箱、鏡台、重箱などのセット |
お輿入れ道具 | 御所車、お駕篭のセット |
小道具は後から個別に買い足すことができるため、雛人形のサイズや設置場所に余裕があれば増やしていけます。
7. 雛人形の選び方のポイント6:実物をチェックする
雛人形をチェックするには、実物を間近で見る機会を持つのがおすすめです。
お顔や衣装、小道具など、実際に見てみないとわからないことは多くあります。
近隣に雛人形を扱う専門店や玩具店、百貨店がある人は、一度足を運んでみることが大切です。
7−1. 実店舗で多くの雛人形を見て探そう
実店舗で雛人形を見ることで、お顔や着物のつくり、小道具の充実度など細部まで確認できます。
写真だけでは伝わらない細かな部分を見れるのは、実店舗ならではの強みです。
また、雛人形のスケール感は実物を見ることで認識しやすくなります。
家に置ける大きさかを確認しておけば、スムーズに飾ることが可能です。
雛人形は安い買い物ではないので、きちんと現物を見てつくりを確認してから、納得した上で購入するとよいでしょう。
購入後のアフターサービスを受けやすいのも実店舗の魅力です。
7−2. 雛人形はネット通販でも購入できる
近くに雛人形を取り扱う店舗のない人、箱が大きいため自宅まで届けてほしい人は、インターネット通販の利用を検討できます。
雛人形を扱っているインターネットショップが多く、それぞれ特色のある品揃えが魅力です。
インターネット通販で購入する場合は、写真の細部まで目を通し、注意書きなどにきちんと目を通した上で、納得してから購入しましょう。
実物が届いてから、「思っていたのとは違った」「サイズが大き過ぎて置き場所がない」といったトラブルを回避すべきだからです。
インターネット通販での購入時には販売者や製造元のことも意識して、ショップレビューで評判を見ておくと安心できます。
出展:らくらくスマートフォン F-42A
インターネット環境のない人は、「らくらくスマートフォン F-42A」でスマホデビューするのもおすすめです。
らくらくスマートフォン F-42Aは画面が大きく初心者に使いやすい仕様となっています。
インターネットサーフィンに対応しているので、雛人形の購入を機に普段からインターネット通販を使いこなせるようになれるでしょう。
8. 雛人形の選び方のポイント7:購入時期を早める
雛人形を飾るのに明確な決まりはりませんが、2月4日頃から飾り始める家庭が多いようです。
そのため、雛人形の購入は2月上旬から中旬までに間に合わせようと考えがちですが、もう少し早いタイミングでも問題ありません。
雛人形をつくるのには時間がかかり、職人の手で丁寧に製造している所ではより顕著になります。
11月頃から店頭に並び始めますが、少しずつ売れ始めていき1~2月には在庫が少なくなってしまいます。
選択肢を増やすためにも、周囲よりも早めに行動することが大切になってくるのです。
8−1. ピークを避けて10~11月に探すのが効果的
雛人形のニーズは1~2月にかけて高まるため、それより早い時期から探し始める方法もあります。
需要が高まる時期を避けて、早めの10~11月から探し始めましょう。
人気の雛人形であれば2月頃には売り切れてしまう可能性があるため、なるべく早い内に購入の手はずをつけておけば安心です。
商品が入荷したてのタイミングなら、好みの雛人形をじっくりと選べます。
店舗によっては早期の割引価格で購入できる場合があるため、早めに行動することでメリットが多くあるといえます。
店舗ごとに販売開始のタイミングは異なるため、事前に問い合わせておくとよいでしょう。
9. 雛人形選びで後悔しないためには
高価な買い物であり、大切な子供や孫のために用意する雛人形。
購入した後に後悔しないためにも、事前に下記の3つの要素を意識しておきましょう。
- 誰が購入するかを決めておく
- 飾りやすいサイズを選ぶ
- 収納のしやすさを考慮する
9−1. 誰が購入するかを決めておく
雛人形を用意する際には、誰が代表して買うかを明確にしておきましょう。
孫のためにと張り切ってしまい、両家の祖父母共に雛人形を購入してしまうと、飾る場所もなくトラブルの原因になります。
そのため、どちらからの家系が代表して購入するか、費用を半分ずつ負担するかといった点を、しっかりと決めておくと安心です。
ひな祭りを両家共に清々しい気持ちで迎えられるよう、購入者を明確にしておきましょう。
9−2. 飾りやすいサイズを選ぶ
雛人形は飾る場所を考慮したサイズのものを選びましょう。
ついつい豪華で大きな雛人形を選びそうになりますが、購入後に置き場所がないといったトラブルは避けたいものです。
事前に雛人形を飾れそうな場所の候補を絞り、サイズを測っておくとよいでしょう。
実店舗なら実際に雛人形を見ながらサイズ感を検討できます。
インターネット通販での購入を検討する場合は、各部のサイズをチェックします。
間口(横幅)×奥行×高さを確認し、余裕をもって置けるかを確認できます。
スペースをなるべく取らない雛人形を選ぶ場合は、下記の種類が候補に挙がります。
- 三段飾り
- ケース飾り
- 木目込み人形
- 収納型
9−3. 収納のしやすさを考慮する
ひな祭りが終わり、翌年まで雛人形をしまっておく際に、気になるのが収納スペース。
雛人形が大きいほど、収納場所を多くとることになります。
雛人形を飾る場所があっても、収納して置ける十分なスペースがない場合は困りものです。
雛人形は多様な素材が使われており、きちんと保管しないと品質を下げる原因になってしまいます。
雛人形の保管に適した場所 | 保管すべき理由 |
風通しのよい場所 | 結露やカビが生える原因になるため、通気性のよい場所がおすすめ。 |
直射日光の当たらない場所 | 絹製の衣装は日光に当たると傷んでしまうため、暗所に保管する。 |
気温の変化が少ない | 温度変化により木の素材のゆがみや顔の塗が割れてしまう恐れがある。 |
雛人形の保管場所は、押し入れの上段や天袋など、通気性のよい場所がおすすめです。
限られたスペースに収められるように雛人形を選んでみてください。
まとめ
ひな祭りに合わせて雛人形を購入する際には、下記の7つのポイントを意識しておくと安心です。
2:飾り方を意識する
3:飾る際のスペースを意識する
4:費用の相場を意識する
5:お顔の造形・着物の美しさを見る
6:実物をチェックする
7:購入時期を早める
設置場所を決めてから、雛人形の大きさや種類を決める方法がおすすめです。
収納場所も考慮して、適切なサイズのものを選ぶとよいでしょう。
大切な娘や孫のためと張り切りがちですが、費用面も考慮した上で選びます。
雛人形のつくりのよさを見るため、実際に見てから決めると失敗が少なくなります。
雛人形を購入しておけば、子供や孫の成長に合わせて一緒に飾ったりしまったりする楽しみが生まれます。
ぜひ、長く使えてみんなが笑顔になれる雛人形を選んでみてください。
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