
「認知症の施設ってどんな所があるのだろう?どうやって選べばいいのかな」
「認知症の施設にはどのタイミングで入所を考えればいいの?」
家族の認知症が進行してきたとき、多くの方が施設入所を考えるかと思いますが、難しいのがそのタイミングですよね。
実は、家族が認知症と診断されてしまった場合、施設を探して入所を検討するタイミングはできるだけ早い方が良いのです。
本記事では、施設探しは早めが良い3つの理由を解説し、その上で、認知症の受け入れをしている下記の5つの施設について、特徴やどんな人におすすめかをくわしく紹介します。
<公的施設5種類> | <特徴> |
特別養護老人ホーム | 認知症や寝たきりなど介護度が高い人向け。入居待ち時間が長い |
介護医療院 | 日常的な医療ケアが必要な高齢者向け。長期療養、終身利用可 |
ケアハウス(介護型) | ??独居生活に不安のある身寄りのない人向け。一般型と介護型有り |
<民間施設6種類> | <特徴> |
介護付き有料老人ホーム | 日常的に介護ケアが必要な人向け。24時間体制のサービス有り |
グループホーム | 認知症を患う65歳以上の高齢者が共同生活するための施設 |
各々の費用の目安や入居条件がひと目でわかる一覧表も添付しますので、簡単に比較検討して頂けます。
さらに、介護施設を選ぶ時に大切な3つのポイントを解説します。
施設見学の際、何をチェックすべきかがわかり、あなたのご家族に合う施設が見つけやすくなります。
記事の最後には、高齢者が操作しやすい「らくらくスマートフォン」についても解説しますので、興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
大切な家族にとって、そしてあなたにとっても一番いい選択ができるように、この記事を大いに役立てて頂けたらと思います。
目次
1.認知症の方の施設探しは早めが良い|3つの理由
家族が認知症と診断された場合、いずれ施設への入所を考えるなら、施設探しはできるだけ早く始めることをおすすめします。
「いつかは施設に入るにしてもまだ早いんじゃ…」と迷う気持ちはよくわかります。
自分のことができるうちに施設に入れるのは「家族として冷たいのでは?」と躊躇う人もいるでしょう。
しかしながら、現状完治することのない認知症は、家族が思うよりずっと早く進行してしまいます。
本人に余力や判断力がある「まだ早い」時期こそ、介護施設を決めるのに良いタイミングなのです。
具体的な理由は3つ挙げられます。
- 本人が施設を選べる
- 施設に馴染みやすい
- 家族の心身の負担が軽減される
それぞれ解説していきましょう。
1-1.本人が施設を選べる
認知症と診断されても、まだ進行していない軽度のうちであれば意思疎通が可能なので、本人の意向を取り入れて施設を選ぶことができます。
一緒に施設見学に行き施設内を見て回ったり、意思のあるうちに体験入所をしたりすることで、本人の中にも新しい生活への意欲が芽生えます。
認知症が進行していない早いうちであれば、見も知らない場所で暮らすことを家族が勝手に選ぶのではなく、本人が自分で自分の住む場所を確認し、選ぶことができるのです。
少しでも本人が快適に過ごせるように、希望や思いを叶えてあげたいのであれば、どのような生活を送りたいか、どの施設が気に入ったかを話せる早いうちが良いでしょう。
1-2.施設に馴染みやすい
生活能力や適応力が豊かな早いうちに施設に入所した方が、環境の変化に適応しやすく、施設の生活に馴染みやすいです。
認知症の症状が進行してしまってから入所すると、新しい生活に慣れるのに時間がかかり、本人にかかる負担が大きくなります。
よく、「施設に入れてから急に症状が悪化した」といった悩みを持たれる方がいますが、それはほとんどの場合、住み慣れた家から急に離され、訳もわからず生活環境が変わって不安や混乱を招いたことが原因です。
本人に適応力があるうちに、意思を持って施設に移れば、混乱せずに新しい生活に馴染めます。
1-3.家族の心身の負担が軽減される
早めに施設を探すことで、施設選びに関する家族の心身の負担が軽減されます。
遅くなればなるほど介護は大変になる上に、施設選びは困難になります。
また、本人の意思を反映しないで施設を選ぶことで、家族の心に悔いが残る可能性があります。
認知症が進行すると介護が大変になり、家族の疲労も溜まるので、その中で施設を探す負担は大変なものになります。
また、重い症状になると、適した受け入れ先を見つけるのは軽いときより困難です。
さらにその頃になると、本人に施設を選ぶ判断能力はなくなっているので、家族だけで施設を選び入所を判断することになります。
このとき本人が混乱したり症状が悪化したりすると、家族の中に、これで良かったのか?判断が間違っていたのでは?といった後悔や罪悪感が残ってしまいます。
認知症の施設探しは、介護する家族にとっても精神的に余裕のある早い時期から始めるのが良いでしょう。
家族が入所する施設を探し始める方のために、次章では認知症受け入れのある施設にはどんな種類があるかを詳しく解説していきます。
2.認知症受け入れのある施設は公的施設3種類と民間施設2種類
介護施設には、国や地方公共団体、社会福祉法人などが運営している「公的施設」と民間企業が運営している「民間施設」とがあります。
介護施設の中で、認知症を受け入れている施設は、軽度だけのところや、認知症が進んだ場合に退去しなくてはならない施設を省くと、全部で5種類あります。
認知症受け入れのある介護施設5種類(公的施設3種類、民間施設2種類)の入居条件や費用目安を、ひと目でわかる一覧にしました。
費用はあくまでも目安で、入居条件も個々の施設によって多少差異があることを頭に置いた上で、下記の表をご覧ください。
〇:受け入れ可 △:要相談(施設によって違う) ×:受け入れ不可
それぞれ、どんな特徴がある施設なのかを公的施設と民間施設に分けて解説していきます。
ご家族に合いそうな施設はどれなのか検討しながら、読み進めて頂けたらと思います。
2-1.公的な団体が運営する公的施設3種類
公的施設は、国や地方公共団体、社会福祉法人などが運営している介護施設です。
社会福祉の視点から、介護度の重い方や低所得者の保護と支援に重点が置かれています。
国の補助金を受けて設立されていることから、次項で紹介する「民間施設」よりも入居費用や月額利用料などが抑えられており、生計状況によっては補助を受けることもできます。
ただその分、人気が高いため空きがなく、入居待ちが長いというデメリットもあります。
認知症の受け入れがある公的施設は以下の3種類です。
- 特別養護老人ホーム
- 介護医療院
- ケアハウス(介護型)
それぞれの特徴や入居条件、費用、どんな人におすすめしたいかを述べていきます。
2-1-1.特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは特養とも呼ばれ、要介護度3以上で認知症や寝たきりなど、介護度が高い方を優先的に受け入れている施設です。
終身利用が可能で、月々の費用が6〜15万円と他に比べて安くなっています。そのため、入居希望者が多く、施設によってはなかなか入居できず数年待機となります。
レクリエーションなども行いますが、要介護度が高い方が中心なので、一般には身の回りの世話が中心になっているところがほとんどです。
相部屋になることが多く、プライベートを大切にしたい方や、普段の生活をアクティブに楽しみたい方には向かない場合があります。
入居の条件 | 65歳以上 |
月々の費用(目安) | 6〜15万円 |
受け入れている介護度 | 要介護3〜5 |
こんな人におすすめ |
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2-1-2.介護医療院
介護医療院は、医療の必要な要介護高齢者(要介護1~5)の方を対象に、「長期療養のための医療(医療ケア)」と「日常生活上の介護(介護サービス)」を一体的に提供する介護保険施設です。
医師や看護師が常駐してるため、痰吸引や経管栄養など、通常の老人ホームでは対応が難しいケアができ、要介護度の高い人や認知症の人も受け入れているのが特徴です。
長期療養や終身利用が可能で、緊急対応やターミナルケアや看取りなども行えます。
月々の費用は8〜20万円と、施設によって違いがあります。
デメリットとしては、相部屋であることが多いので、完全なプライバシーは確保できない点が挙げられます。
入居の条件 | 日常的な医療ケアが必要な高齢者 |
月々の費用(目安) | 8〜20万円 |
受け入れている介護度 | 要介護1〜5 |
こんな人におすすめ |
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2-1-3.ケアハウス(介護型)
ケアハウスは、自立した生活はできるものの、ひとりで生活するには不安があるという高齢者が利用する施設です。
「一般型」と「介護型」の2タイプがあり、認知症の受け入れがあるのは「介護型」のケアハウスです。
「介護型」のケアハウスでは専門スタッフによる介護サービスが提供されます。
生活支援に加え、トイレや入浴などの日常生活介助、通院の付き添いなどをしてもらえます。
入居後に介護度が高くなっても退去をせまられることはなく、その症状に応じたケアを行ってもらえます。
月々の費用は6〜20万円と幅があり、施設によっては看取りが可能な所もあります。
ただし、「介護型」のケアハウスでも、施設によっては、認知症や要介護度が高いケースに対応できない施設もありますので、事前確認が必要です。
入居の条件 | 独居生活に不安がある65歳以上 |
月々の費用(目安) | 6〜20万円 |
受け入れている介護度 | 要介護1以上 |
こんな人におすすめ |
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2-2.民間企業が運営する民間施設2種類
民間施設とは、民間企業によって運営されている介護施設のことです。
運営しているのは主に訪問介護事業や通所介護事業などを行っている会社で、近年では医療法人が運営しているケースもあります。
高齢者のニーズを満たすことに重点が置かれ、各施設で特色をだすために、民間ならではの多種多様なサービスが幅広く提供されています。
その分、公的施設に比べて費用は高めですが、入居待ちがあまりないので入居しやすくなっています。
認知症の受け入れがある民間施設は、次の2種類になります。
- 介護付き有料老人ホーム
- グループホーム
それぞれの特徴や入居条件、費用、どんな人におすすめしたいかを述べていきます。
2-2-1.介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、都道府県の指定(認可)を受けた有料老人ホームで、介護保険制度上では「特定施設(特定施設入居者生活介護)」というサービスに分類されます。
24時間介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯など身の回りの世話や、食事や入浴、排せつなどの介助サービスが受けられます。
一般的には介護が必要な65歳以上の方が対象の施設ですが、介護が必要ない自立の方が利用できる混合型の施設もあります。
月々の費用は15〜35万円と高めですが、施設ごとに特色があり、設備の充実や医療連携体制の整っている施設まで幅広い中から選ぶことができます。
入居の条件 | 65歳以上(施設により65歳未満でも可能) |
月々の費用(目安) | 15〜35万円 |
受け入れている介護度 | 自立〜要介護5 |
こんな人におすすめ |
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2-2-2.グループホーム
グループホームは、認知症を患っている65歳以上の高齢者が共同生活するための施設です。
施設のある市区町村に住民票がある人だけが入居できる仕組みで、月々の費用は10〜30万円です。
認知症ケアの知識や経験のある介護スタッフの24時間のサポートのもと、5〜9人のユニット体制で環境の変化対応が難しい認知症を持つ方が穏やかに暮らせる環境が整えられています。
特徴として、入居者は、認知症ケアの一環とした食事の準備や洗濯掃除などの家事を役割分担をもちながら生活するなど、認知症の症状を緩和したり遅らせるための取り組みが多くされています。
さらに、地域交流や季節ごとのレクリエーションなども充実しているので、社会や人との関わりを持ちながら生活を送ることができます。
ただ、グループホームでは認知症でも、身の回りのことがある程度できることが前提なので、介護度が高くなった場合、また医療依存度が高かったり、自傷・他傷を伴う認知症の場合は退去しなくてはならないケースがあります。
入居の条件 | 65歳以上で認知症と診断されていて、かつ、施設のある市区町村に住民票のある人 |
月々の費用(目安) | 10〜30万円 |
受け入れている介護度 | 要支援2以上 |
こんな人におすすめ |
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3.認知症の施設|4つの探し方
施設を探したいけれど、どこから手をつければいいかわからないという方は、次のことから始めてみましょう。
- インターネットで情報を収集する
- 行政の窓口で資料を手に入れる
- 民間の紹介センターを利用する
- ケアマネージャーに相談する
ひとつずつ説明します。
3-1.インターネットで情報を収集する
認知症の施設について広範囲に情報を収集するには、まず、インターネットの利用をおすすめします。
「認知症の施設」「介護施設」といったキーワードで検索すると、多くの施設のホームページが見られます。
『〇〇介護施設』『〇〇高齢者施設ランキング』といったポータルサイトでは多くの施設を比較しながら選ぶこともできます。
また、厚生労働省が提供している「介護サービス情報公表システム」では、介護施設のさまざまな情報が検索できるようになっています。
インターネットから質問や問い合わせをすることもできますし、資料も取り寄せられて便利です。
3-2.民間の紹介センターを利用する
インターネットが不得意という方は、民間の施設紹介センターが多数あるので、そちらを利用するのも一案です。
民間の施設紹介センターは、無料で相談・紹介してもらえるところがほとんどで、多くの場合、契約が成立すると施設側から紹介センターに紹介料が支払われるシステムになっています。
特定の老人ホームの関連会社が運営している紹介センターもあるので、できれば複数の紹介センターを利用して選択肢を増やすと良いでしょう。
3-3.行政の窓口で資料を手に入れる
市区町村の福祉課や地域包括支援センター、地域の福祉事務所など行政の窓口で、地域にある老人ホームなどの施設一覧が掲載された資料を手に入れることができます。
ただ、そういった窓口は公的な機関という立場上、施設選択への具体的な質問や相談には答えてくれません。
地域の相談サービスであったり、問い合わせ方法などは確認できます。
3-4.ケアマネージャーに相談する
お世話になっているケアマネージャーやヘルパーがいる場合は、その人たちに相談してみる方法があります。
介護支援の専門家であるケアマネージャーやヘルパーは、地域の施設についての情報を多く持っています。
近隣にどんな施設があるか、空きはあるか、ご家族の症状に適しているかなど、把握している情報を元に相談に応えてくれるでしょう。
ケアマネジャーは基本的には自宅で介護が必要な方を支援する役割ですが、家族が特養(特別養護老人ホーム)や有料老人ホームなどの施設入所を希望する場合に、その支援をすることが契約書にも記載されていますので相談をしても問題はありません。
かならず見学!
施設を探して候補を絞り込んだら、かならず実際に足を運んで見学してください。
パンフレットだけでは、わからない様々なことがあります。
実際の施設に行き、入居している人の住み方、様子を目にし、施設職員の生の言葉を聞くことで具体的なイメージがわき、施設を選ぶ目も備わっていきます。
多くの施設は最終的な入居にかかわらず見学を積極的に受け入れています。ぜひ、ご本人と一緒にいくつかの施設を見に行く予定を立ててみましょう。
※見学時に確認すべきポイントは次章で解説します。
4.認知症の施設を選ぶときに大切な3つのポイント
認知症の施設の選び方のポイントとして、見学の際にチェックすべき特に大切な3つのことをお伝えします。
- 施設の認知症に対するケア方針|人格が尊重されているか?
- 認知症の行動へのケア|リスクへの対策がきちんと取られているか?
- 介護スタッフの様子|笑顔で対応しているか?
順に解説していきましょう。
4-1.施設の認知症に対するケア方針|人格が尊重されているか?
何より大切なことは、その施設のケア方針を確認することです。
噛み砕いていうと、認知症の方を尊重して扱っているかどうか?なるべく本人らしいライフスタイルが続けられるように気を配ってくれているか?ということ。
その点を一番にチェックしてください。
認知症の人だからといって、人格を否定するような扱いをする施設は選んではいけません。
人格を否定するというのは、具体的にいうと意思がないと決めつけて何1つ本人に選ばせなかったり、趣味などの習慣を取りあげてしまったりすることです。
そういった生活を強いられると症状は悪化し、瞬く間に認知症が進んでしまいます。
チェックポイントとして、
- 慣れ親しんだ家具などが持ち込めるか?
- 趣味など好きな習慣がどの程度続けられるか?
- 静かに居室で過ごせるか?
- 他の入居者と自由に交流できるか?
など、本人の個性に合わせたライフスタイルがどこまで維持できるかを確かめましょう。
また、現在入居している人が清潔にしているか、楽しそうに過ごしているかも、施設の方針を見極める指標になります。
認知症の進行具合によっては、個人を尊重するのが難しいシーンも当然出てきてしまいます。
しかしながら、認知症の方を一人の人間として尊重し、理解してケアを行おうとしている施設とそうでない施設は、よく見ていればわかります。
見学の際は、その施設がどういう方針で認知症ケアに取り組んでいるのかの説明を受けると共に、個人を尊重したケアを本当に行っているかどうかをご家族の目でしっかり確かめるようにしてください。
4-2.認知症の行動へのケア|リスクへの対策がきちんと取られているか?
次に、認知症の人のリスクを伴う行動に対して、施設がきちんとした対策をとってくれているかどうかを確認しましょう。
杜撰なケア態勢の施設では、認知症の家族の心の安定が守られないばかりか、命も危険にさらされます。
認知症の人は、時として、暴言を吐いたり、暴力をふるうことがあります。
今はそのような症状が見られなくとも、新しい環境に馴染めずに起こることも考えられるので、そういった際に施設がどのような対応をするかは重要です。
「これまでどのような対応をしてきたか」「そのような症状が出たらどう対応するか」を質問してみて、その回答に納得できるか注視してください。
他にも、認知症で問題になる徘徊の対策がきちんと取られているかどうかも大切なポイントになります。
夜間の施錠や、内側から開きにくいドアの設置等を確認しましょう。
4-3.介護スタッフの様子|笑顔で対応しているか?
施設見学では介護スタッフの様子をチェックしましょう。
認知症の人は毎日接する介護する人が、慌ただしくせかせかしていたり、否定的な表情や、高圧的な物言いをしていると、その感情や感覚に巻き込まれ、精神が不安定になってしまいます。
認知症への対応にあたるスタッフには、普通の介護スタッフより高いスキルと豊富な知識が求められます。
その施設が良い施設かどうかは、設備や環境以上に介護スタッフの力量で決まるといっても過言ではありません。
どこの施設でも職員は忙しく立ち動いているものですが、優れたスタッフは笑顔を絶やさず、見学者が何か話しかけたときに片手間にせず、きちんと手を止めて答えてくれます。
施設見学に行った際は、できるだけ多くのスタッフの働く様子を見て、認知症ケアのレベルを上げようとする姿勢やマインドを感じるように努めましょう。
スタッフ教育が行き届き、チームでケアにあたっている良い施設では、入居者も明るい表情をしているものです。
5.脳の健康ケアができる「らくらくスマートフォン」
日頃から認知機能低下予防をしたいと考えていらっしゃる方に、ぜひおすすめしたいスマホがあります。
簡単に使えて、さらに「脳の健康ケア」機能が搭載された「らくらくスマートフォン」です!
「脳の健康ケア」機能では、東海道五十三次を楽しみながら毎日歩いたり、歩数から認知機能低下リスクを予測して表示したり、認知機能テストを受けたり、認知症関連の情報を見たりすることができます。
認知機能低下リスクは、国立長寿医療研究センターの研究で収集した健康診断データをもとに、統計学的に同等の方が2年以内に認知症を発症する確率を算出するものです(算出式は国立長寿医療研究センターによる開発です)。
この章では、らくらくスマートフォンの新機種F-42Aを例にとって「脳の健康ケア」機能で出来ることを具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
【らくらくスマホの「脳の健康ケア」機能でできる7つのこと】
①設定
プロフィールや本人情報の変更、認知機能低下リスクの予測設定などができます。
②歩いて予測 東海道五十三次
日本橋から京都までの東海道五十三次を毎日歩く疑似体験を楽しめます。認知機能低下リスクを下げるための目標歩数も表示されます。
【達成した記録を見る】をプレスすると、宿場情報を見たり、らくらくコミュニティ(★参照)に投稿したりできます。たくさん歩いたことや、散歩中に見つけた風景などを投稿してみましょう。
③歩いて予測 認知機能リスク
毎日の歩数から認知機能低下リスクの予測を行います。毎週日曜日の深夜に予測値が更新される他、毎日の平均歩数も見られます。
【今までの傾向を見る】をプレスすると、平均歩数や認知機能低下リスクをグラフで確認できます。
※認知機能低下リスクを予測する機能は65歳以上の方にお使いいただけます。
※本機能は診断や医療面での指導をするものではありません。
④認知症関連情報へ
認知症にかかわる情報を提供しているらくらくコミュニティ(★参照)にアクセスします。
⑤認知機能検査アプリ
認知機能のテストを行うことができます。
※ただし本アプリは認知症を診断するアプリではありません。
※本機能は2022年5月31日をもちましてサービス終了となりました。
⑥認知症相談(厚労省HP)
厚生労働省の認知症に関する相談紹介ページにアクセスします。
⑦認知症コラム
国立長寿医療研究センターの島田裕之博士が執筆した認知症と生活習慣に関するコラムを読むことができます。
★「らくらくコミュニティ」ってなに?
らくらくスマートフォンの「らくらくコミュニティ」は趣味や生活に役立つ情報が満載です。
たとえばどんなことが出来るのかというと…
- スマートフォンの使い方から、旅、食、ペットなどさまざまな記事が見られます
- 同じ趣味の仲間を見つけたり、悩みを相談してアドバイスをもらったりできます
- 趣味や日々の出来事などを写真つきで投稿して仲間と交流できます
「らくらくコミュニティ」は、らくらくスマホシリーズをお使いの方が情報交換をしたり、写真やコメントを投稿して仲間と交流できる場所。
シニア世代が多いので話題も合いやすく、今からSNSデビューされる方にピッタリです。
らくらくコミュニティに関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
らくらくスマートフォンには「脳の健康ケア」機能の他にも、健康管理アプリ「ララしあコネクト」や「dヘルスケア」など健康な体づくりへアプローチできる機能が充実しています。
あなたやご家族の大切な健康管理にぜひお役立てください。
らくらくスマートフォン「F-42A」について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください
6.まとめ
認知症の施設探しは、ご本人のために、介護する家族のためにも、できるだけ早く始めることをおすすめします。
認知症の受け入れのある施設は5種類です。
<公的施設>
- 特別養護老人ホーム
- 介護医療院
- ケアハウス(介護型)
<民間施設>
- 介護付き有料老人ホーム
- グループホーム
それぞれの特徴や入居条件をよくリサーチして、家族に合いそうな施設を絞り込んだら、かならず足を運んで見学するようにしてください。
見学の際は、施設のケア方針、リスク対策、スタッフの様子などをしっかりと見て、家族の入所にふさわしい施設かどうかを判断しましょう。
認知症の施設に関するあなたのお悩み解消に、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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