
定年後は趣味を楽しみながら人生を楽しもうと思っても、1人ではつまらない。学生時代・仕事時代・子育て時代と、その時代ごとの仲間や友達はいたが、この先はどうなるのだろうか。
これからの人生で、趣味や楽しみを共有できる友達が欲しいのだが、そもそも今からでも新しく友達は作れるのだろうか。そして、それはどうやって作ったらいいのだろう?とお悩みでしょうか。
そこで今回は、趣味を通じた友達作りをしたい人向けに
- 友達を作れる趣味選びの5原則
- 趣味がない人向け・友達ができるおすすめの趣味4タイプ
- 趣味をすでに持っている人向け・友達作りを加速させる3つの方法
- 趣味の友達作りが上手な人がやっている3つのコツ
- 趣味の友達作りで気を付けるべき5つのこと
をまとめました。最後までお読みいただければ、今現在趣味のある・ないに関わらず、今後、趣味を通じた友達作っていくために、何をすればいいのかがわかります。
目次
1. 友達を作れる趣味選びの5原則
本章では、趣味を通じて友達を作るときに大切な原則を5つにまとめています。
1-1. 原則1 趣味にコミュニティやサークルがあること
趣味を通じた友達作りをしたい場合は、その趣味の教室以外に、生徒たちが集まるコミュニティやサークル活動があるところを選びましょう。例えば、
・絵画教室:
展覧会や美術館めぐりなど、絵画教室以外での活動がある
・テニスクラブ:
食事や飲み会以外にも、シーズンごとの試合観戦ツアーがある
・ダンス:
自主練習会や勉強会などがある
など、授業や公式の集まり以外にも趣味を通じてつながっていられる活動にも参加をすれば、単に教室に通っているだけよりも、顔見知りが増えて共通の話題が増えていき、友達が作りやすくなります。
1-2. 原則2 参加者共通のゴールがあること
趣味のクラスや集まっているメンバー共通のゴールがあると、メンバーの結束力が高まります。共通のゴールとは、例えば
・団体試合に出て良い成績を残す
・年一回、発表会に参加して、お互いの成長を見せ合う
・検定や資格取得などがあり、試験突破を目指す
などの目標設定のことです。みんなで同じものを目指し、互いにサポートをしあう時間の積み重ねの中で、お互い良く知り合うようになり、仲良くなっていきます。また、このようなゴール設定があるからこそ、趣味そのものにもメリハリがついて上達をしていきます。
1-3. 原則3 自由に個人交流が出来ること
同じ趣味をしている人たち同士で、自由に交流できる団体を選びましょう。自由とは例えば、厳しい上下関係や、所属年数の長さなどで序列がない団体のことです。
なんとなく気の合った人と「ちょっと帰りにお茶でも」と気軽に声をかけあえる、別の講師に習っていても同じ趣味を楽しむメンバーとしてつきあっても良いという、おおらかな雰囲気があるところで趣味をするほうが余計な気を遣わずに楽しくできますし、人と人が仲良くなりやすい環境です。
1-4. 原則4 定期的開催型で長く続きそうなこと
クラスや集まりが定期的にあるところを選びます。例えば、毎週火・土の13:00~など、定期的に同じメンバーと繰り返し顔を合わせる教室を選べば、次第に顔なじみになって友達が出来ていきます。
入会前には、その教室が何年も継続できる、または進級をして長期間同じ趣味が継続できるような経営体制やプログラムがあるのかも確認しておきましょう。例えば、1年後にはお教室自体がない可能性がある、またはプログラムが初級編までしかない場合、上達した来年からはまた、新しい教室を探してお友達作りをし直さないとならなくなってしまいます。
また、単発のクラスや不定期開催のクラスの場合は、どうしても、生徒同士のつながりが薄くなるため友達作りには向かない傾向があります。
1-5. 原則5 ある程度の人数、同性がいること
趣味の場には、少なくとも同性が3~4割くらいはいるところを選びます。例えば、男女比が9:1や3:7だと、どうしても比率が少ない方の肩身が狭くなりますし、少ないほうは同性の友達を選べなくなってしまうケースがあります。
長く通っていくうちには全員が打ち解けて性別関係なく仲良くなれますが、最初のころは友達を作りにくい環境です。趣味を通じて友達作りをしたいのであれば、あまりに男女比のバランスが悪いところは避けた方が良いでしょう。
2. 趣味がない人向け・友達ができるおすすめの趣味4タイプ
現時点でこれといった趣味がない人向けの、友達ができやすい趣味4タイプです。友達とどんな感じで遊びたいかを軸に参考にしてください。
また、「趣味」という言葉にこだわらず、前からちょっとやってみたかったことという程度の軽い気持ちで参加してみると良いでしょう。
遊び方のタイプ | 具体的な趣味 |
ワイワイ大勢の友達と楽しみたいタイプ |
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インドアで友達と遊びたいタイプ
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頭を使って楽しく遊びたいタイプ
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その他の趣味
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2-1. ワイワイ大勢の友達と楽しみたいタイプ:
遊び方のタイプ | 具体的な趣味 |
ワイワイ大勢の友達と楽しみたいタイプ |
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たくさんの人と、楽しく遊びたいタイプに向いている趣味です。同じように仲間とにぎやかにやりたい人が集まっていますので、初めての参加からでもうちとけて、仲良くなりやすい傾向があります。
2-1-1. カラオケ
単にカラオケを楽しむ、またはカラオケや歌の上達を楽しむ人が集まっています。特にカラオケは同年代であれば同じ時代の思い出や流行歌などを共有しやすいため、初対面でも友達ができやすい環境があります。
歌の上手下手はあまり関係なく、自分の好きな歌を歌い、人が歌っている歌を聞くというカラオケールールさえ守っていれば、誰でも問題なく溶け込めるでしょう。
人間は基本的に歌うこと自体を「楽しい時間を過ごした」と認識するため、歌を歌う空間を共有すると、会話量が少なくても、お互いに親しみを感じて友達になりやすい傾向があります。
【参照:文教大学情報学部社会調査ゼミナール研究報告「カラオケのルールとコミュニケーション」】
2-1-2. ダンス・踊り
ダンスや踊りは、本格的なスポーツほどアクティブではありませんが、音楽に乗って身体を動かしていたい人が集まってきます。授業中の会話が少なめなので、初対面の人と話すのは苦手だけど、みんなとワイワイやりたい人に向いています。ダンスには例えば、
- ジャズダンス
- 日本舞踊(地方の踊り・伝統舞踊など)
- 大人向けのバレエ
- ハワイアン
- 社交ダンス
などがあります。みんなで同じ振り付けを覚え、音楽に乗って踊っていくうちに仲間意識が芽生え、次第に仲良くなれます。社交ダンス以外は比較的、女性中心の傾向があります。
定期的に発表会をしたり、大きなコンテスト参加を目指すサークルもあり、その場合は衣装を自分たちで作ったり、お揃いのTシャツを考案したりと、学園祭のような楽しさがあります。
社交ダンスはダンスの中でも、ダンス・スポーツという少し運動量の多いダンスです。男女ペアを組んで練習することが多く、男女比は半々くらいです。全国大会やコンテストも多数あり、初心者から参加できるので、スポーツとして仲間と共に頑張りたいタイプには向いています。
所属先は、知り合いからの紹介、専門誌に掲載されているダンス団体または、地元のカルチャーセンターなどで見つかります。
【参照:東京都ダンススポーツ連盟】
【参照:社交ダンス専門誌 ダンスビュウ】
【参照:フラダンス専門誌 フラレイア】
【参照:Chacott ダンスレッスン総合サイト】
【参照:月刊日本舞踊】
2-1-3. 料理
料理は、食いしん坊や美味しいものが好きな人、自分で健康管理をしたい人が集まってくる趣味です。料理の内容には
- 家庭料理
- 西洋料理
- 中華料理
- エスニック料理
- パンやお菓子
- そば打ち
などがありますので、自分が好きなものや、作ってみたいものを選ぶと良いでしょう。
どの料理であっても、授業は参加者で作業を分担しながら進むので、初対面同士でも意外と会話が続きます。最初はぎこちなくても、一緒に作った料理を同じテーブルで分かち合う体験を何度かしていくうちに仲良くなれます。
教室はカルチャーセンター以外に、専門のクッキングスクールや、講師やシェフが個人でやっている教室もあります。
【参照:ABCクッキングスタジオ】
【参照:ホームメイドクッキング】
【参照:北東製粉 そば打ち教室】
【参照:フランス料理 製パン コルドンブルー】
2-1-4. 山登り・ハイキング
山登りやハイキングは、自然が好きで健康作りもしたい人が集まります。基本的にはたくさん歩くことを目的としており、参加の仕方は体力レベルによって様々です。例えば、
- 地域のハイキング・山登りサークルのメンバーになる
- 旅行会社が定期開催する山登り・ハイキングツアーなどに参加する
- 学生時代の登山部OBなどが主催するクラブに参加する
- ネットから山登り・ハイキングクラブに登録して参加する
など、様々な関わり方が出来ます。今の自分の脚力と体力と相談しながら、無理のないレベルに参加すれば、自然の中で気楽な話などをしながら楽しく過ごせます。何回か続けて参加していれば、友達が出来ていくでしょう。
【参照:登山用品のキューレック 山ともサークル紹介】
【参照:ベッキーハイキング・登山クラブ】
【参照:関東ハイキングサークル シャクナゲ会】
【参照:関西ハイキングサークル ゆったりハイキング】
2-1-5. 旅行
日帰りツアーや一泊くらいの小旅行ツアーに出かけるのを楽しむ人たちが集まる趣味です。参加形式には
- 地域の掲示板などに出ている行楽ツアーへ参加
- シニア向け旅行サークルへの参加
- 一人参加OKの旅行会社主催のツアーへ参加
- カルチャーセンターでの旅行講座への参加
などがあります。友達と2~3人で参加する人が多いですが、お一人で参加する人も少なくありませんので、一人参加同士で相席や相部屋になることが多く、比較的、友達ができやすい環境です。
旅行とは、以下のようなものです。
・日帰り温泉ツアー
バスで2時間以内の名湯やスパ施設へ向かい、お昼ご飯と温泉休憩をする。
・日帰り食べ放題ツアー
バスで近郊の農家や市場があるところへ行き、カニ・寿司・和牛・メロン・イチゴなどのご当地グルメ食べ放題を満喫する。
・一泊二日世界遺産訪問ツアー
近郊2時間以内の世界遺産や地方の名所などをバスで巡る
・紅葉(桜)めぐりツアー
桜や紅葉の季節に合わせ、昼食などがセットになった小旅行。混雑が予想される時期でも、ツアー会社で絶景原則を押さえてあるので、良い環境で楽しめる。
など、様々な企画があります。特に、シニア向けサークルでの旅行は、年間のイベントごとに定期開催されますので何度か参加していくうちに、2泊以上の旅行や海外にも一緒に行けるような気の合った仲間や友達ができます。
【参照:シニア旅行サークル Beach】
【参照:一人参加OK クラブツーリズム】
【参照:タビックス】
【参照:地球の歩き方 旅サークル】
2-1-6. スポーツ
本格的に体を動かしたいアクティブなシニアが集まる趣味です。初心者からアマプロレベルまで様々な段階がありますので、自分の実力と体力に合ったところを選びましょう。
ただし、今回は友達作りも兼ねていますので、なるべくチームやペアなど複数でするタイプのスポーツを選びます。例えば、競技するのに複数メンバーが必要な
- ゴルフ
- 野球
- サッカー(フットサル)
- バスケットボール
- テニス
- バレーボール
などを選んだ方が良いでしょう。マラソンや水泳などの1人で黙々とするタイプのスポーツは、友達を作りにくい環境と言えます。
参加するスポーツ団体は、地区町村の広報誌や掲示板などにお知らせがあります。気に入ったものがない場合は同じ広報誌で無料でメンバー募集をかけることが出来ます。また、ネットで「地域名 スポーツ名 年代」と入れて検索をすると、地域で活動している人たちの連絡先が見つかることがあります。
複数人で同じスポーツを楽しみ、スポーツ後のお茶や食事などを通じて、一緒にアクティブに遊べる仲間が増えていくでしょう。
【参照:ゴル友を探す専門サイト アンゴル】
【参照:公益社団法人 日本軟式野球連盟】
【参照:公益社団法人日本サッカー協会 *テスト合格でシニアサッカーチーム所属可】
【参照:一般社団法人 日本社会人バスケットボール連盟】
2-2. インドアで友達と遊びたいタイプ:
遊び方のタイプ | 具体的な趣味 |
インドアで友達と遊びたいタイプ
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本項は室内で遊ぶのが好きな人のための趣味です。
2-2-1. ジム・フィットネス
室内で健康管理や体力作りをしたい人が集まっている趣味です。天候に左右されず、初心者から上級者まで対応できるため、通勤のように毎日通う人もいます。ジム・フィットネスには大きく分けて2種類あり、施設内容にも以下のような違いがあります。
公共のスポーツセンター (市区町村にある大きめの体育館などに併設)
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| フィットネスクラブ (民間運営)
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一回利用 100~数百円 *シニアは年齢により無料。市区町村による。 | 値段 | 月会費 5,000~10,000円
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マシン スタジオ施設(体育館内) | 施設 | マシン エクササイズ専用スペース スタジオ施設 個室トレーニングルーム |
プール併設ならシャワー完備 体育館・公民館の休憩所 | 施設2 | ジャグジー シャワー室 ロッカールーム 休憩室 カフェ マッサージ施設 プール |
どちらも、体力作りのために毎日通う人が多いので、頻繁に顔を合わせるうちに仲良くなっていきます。また徒歩や自転車で通える圏内の人が多い傾向にあるため顔見知りも多く、友達を作りやすい環境があります。
【参照:全国展開のスポーツクラブ ルネッサンス】
【参照:日本全国スポーツクラブマップ】
【参照:新宿区 スポーツセンター】
2-2-2. アート(絵画・美術)
アートの趣味には、何かを表現したい・モノを作りたい人や、クリエイティブなことが好きな人が集まっています。好きなものが違っても、美術全般やアート作品が好きという共通点があるので、初対面同士でも会話に困りません。アートには大きく分けて3ジャンルがあります。
・絵画
水彩・油絵・パステル・デッサン・水墨画など
・彫刻
木彫り・石膏・仏像彫・版画など
・工芸
陶芸・ガラス工芸・ステンドグラス・陶器絵付など
学生時代に美術の授業が苦手だった人でも、趣味としての美術に評価はありませんので、ご自分のペースと感覚でクラスを楽しめるでしょう。
アートの趣味には、自分がする以外にも「見る」という方法もあります。無名作家の個展や、知人友人のアトリエでの発表、各地の美術館巡りなどもアートの趣味に入ります。またこのような発表の場を仲間同士で立ち上げることも出来ます。
【参照:上野の森アートスクール】
【参照:市川アートクラブ】
【参照:アートの旅を作る旅行会社 プラスリラックス】
【参照:レンタルギャラリー検索サイト】
【参照:東京芸大 公開講座】
2-2-3. 音楽・楽器
音楽の趣味は歌う・楽器を演奏する・音楽を聴くの3タイプがあります。どのタイプでも、音楽が好きな人が集まっていますので、共に音楽を楽しむ仲間になれます。
<楽器演奏>
楽器の場合、ピアノ以外はほとんどの楽曲がアンサンブルなどで人と一緒に演奏することを前提としているため、クラス内で2-3人の音楽仲間が結成されます。学期の終わりには必ず発表会がありますので、共に練習をしていく中で、友達を超えた音楽チームになれます。
演目はクラシック音楽だけではなく、ポップスや演歌などにも柔軟に対応してくれる講師も多いので、知っている曲から入ると意外と早く演奏できるようになります。また、クラシック音楽以外にもロックミュージックやフォークソングなどを始めて、後にバンド結成をする人もいます。
<歌う>
歌には、合唱・声楽・シャンソン・歌謡曲・ミュージカルなどのジャンルがあります。歌と音楽が好きな人が集まっていますので、練習を通じて友達と仲間ができるでしょう。
楽器同様、年に最低一回は発表会があります。
<聴く>
音楽を聴くのを趣味にする人は、好みの音楽演奏をしているコンサートやライブなどに通っていると顔見知りが出来て友達になることがあります。また、審査員気分でコンテストの観覧を趣味にする人もいます。
また、音楽に関した総合的な知識は、大学の聴講生として教養を深めることができ、音楽の学友ができます。
音楽鑑賞が好きな人は1人で聴き入ってしまう傾向があるので、足を運んだ先で何回か顔を合わせる人とは挨拶くらいは交わし、知り合いになるように心がけましょう。
聴くのをプロだけでなく、知人友人で楽器や歌う趣味の人の発表会などにも付き合って顔を出し、「音楽」を通じた知り合いが増えていくと、同じ音楽の趣味趣向が合った人と出会えて友達になれる可能性が高くなります。
音楽は基礎がとても大切なので、楽器演奏を始める場合は、出来れば大手の運営する教室で、音楽を教えるための訓練をうけている講師から習うことをお勧めします。
【参照:ヤマハ音楽教室】
【参照:山野楽器音楽教室】
【参照:島村楽器音楽教室】
【参照:カワイ音楽教室】
【参照:クロサワロックピアノ音楽教室】
2-2-4. 歴史や史跡めぐり
歴史や史跡めぐりが好きな人は、知的好奇心を満たすことが楽しいタイプが集まっています。また情報収集や整理が得意でマメで教え好きな人が多いのも特徴ですので、気が合ってしまえば、お互いに話すことには事欠かないでしょう。
<歴史>
日本史・世界史などやの歴史そのものが好きな人です。それぞれ様々なテーマの切り口があり、歴史に対する趣向のようなものがあります。例えば歴史を
- 武将や王で歴史を見るタイプ
- 建築物で見ているタイプ
- 神社仏閣で見ているタイプ
- 刀剣や甲冑などで見ているタイプ
- 姫で見ているタイプ
- 献上品などのお宝で見ているタイプ
- 戦争や陰謀論で見ているタイプ
- 時代で見ているタイプ
など、歴史好きの人の数だけこだわりがあります。今詳しくなくても、もともと歴史に興味がある人であれば、そのうち誰か話が合う友達候補が見つかりますし、人の話を聞いているだけでもとても勉強になる、面白い趣味です。
<史跡めぐりなど>
上記の歴史好きがより行動的になったタイプです。もともと好きなタイプの城跡や寺社があり、それを実地で見て楽しむタイプです。
史跡めぐりの小旅行を数人で企画する場合があり、比較的多くのサークルで同行者を募集しています。歴史に関わる様々な知識を深めながら、共にお酒を飲んだり食事をしたりして遊べる楽しい仲間が出来るでしょう。
【参照:御朱印あつめと城好き・史跡めぐりサークル】
【参照:城びと】
【参照:お城同好会 Facebookページ】
【参照:ゼロからはじめる愛知の城跡と御朱印、戦国史跡巡り講座】
【参照:城めぐりサイト】
2-3. 頭を使って楽しく遊びたいタイプ:
遊び方のタイプ | 具体的な趣味 |
頭を使って楽しく遊びたいタイプ
|
|
本項は友達と頭を使って遊ぶのを楽しみたいタイプに向いている趣味です。
2-3-1. 囲碁 将棋
どちらも日本のボードゲームの代表格であり、子供から80代までと競技人口のすそ野が広く、参加料が安いので継続性が高いのが特徴です。両方とも別名「マインド・ゲーム」と言われており、ゲームをする人の性格や性質が如実に現れるタイプの趣味です。
自分が対戦するだけではなく、仲間が対戦しているのをそばで見て自分の勉強にもなるタイプの趣味で、1:1の対局でも大勢で参加していることになるため、通っているとあっという間に友達や仲間が出来ます。
「囲碁将棋」と一緒にくくられていますが、以下のように全く違うタイプのゲームです。
<囲碁>
相手の陣地の急所を掴んで、相手を囲むと勝つというゲームです。空間把握能力が高い人が強いと言われており、自分の認識している空間よりも、相手の認識している空間がより俯瞰していると負けてしまいます。
将棋と違って石の一つ一つに役割がないため、置いた石は局面や場の進捗によって、強い石になったり、弱い石になったりします。広い視野と並列思考で考える癖がつけられるゲームです。
<将棋>
標的である相手の武将をとった人が勝ち、という集中力が勝敗を左右するゲームです。ある程度の戦法を立てることができ、試合後に感想戦(どのような対局だったかを思い出し、最善手だったかをお互いに推敲する時間)をするなど、対局に関して語らう時間があります。
どちらも、女性参加が4割ほどいます。最近はインターネットでも試合が出来ますので、出かけられない日でも対戦ができますし、コンピューター相手に自分で特訓も出来ます。
名人戦などが始まると共通の話題も多くなり、誰かの家に集まって一緒に対局をテレビで鑑賞するなど、インドアならではの楽しみ方があります。また、人に言った時に「それは良い趣味ですね」とほめられる、格の高い趣味でもあります。
近所の集会、教室などは以下のサイトから検索できます。
2-3-2. ボードゲーム
ボードゲームで「遊ぶ」「頭を使う」「会話する」ことを楽しむ人が集まります。ボードゲームとはコマやサイコロを振ったり、カードを並べたりして遊ぶタイプの卓上ゲームで紙や卓上板の上で遊ぶ、電源を使用しないアナログなゲームのことです。
ボードゲームの集まりはボードゲームで遊べるカフェやゲーム集会が公民館などであり、年に数回は大きめのイベントもあります。通いやすい所へ何回か顔を出しているうちに友達が増えていきます。ボードゲームには、例えば誰もが「あ、あれか」と思い出せるものだけでも
- オセロ
- チェス
- UNO(ウノ)
- すごろく
- 花札
- 人生ゲーム
などがあり、現在でも新しいゲームが次々と開発されています。多くのシニア世代は子供時代に何らかのボードゲーム経験があり、場の雰囲気などもイメージしやすいでしょう。
ボードゲームのほとんどは、対象年齢が5~90歳までと幅広い上に、人と一緒に遊ぶことを前提に作られているため会話が生まれます。そのため人や仲間と絆を深めるのに向いているので、友達になりやすい環境があります。
ボードゲームは2018年あたりからブームが始まり、特にインドア派の男性に人気があり、ボドゲ男子、ボドゲーマという派生語も生まれました。各地に多くのサークルが発生し、ボードゲームファンが集う、ボードゲームカフェも増えています。ボードゲームカフェには平均で400種ほどのゲームがあり、世界中のゲームを楽しめます。
【参照:ボードゲームの総合情報サイト ボドゲーマ】
【参照:アマゾン 売れているボードゲーム】
2-3-3. オンラインゲーム
オンラインで遊べるゲームが好きな人が集まる趣味です。PCとスマホどちらでもできますが、画面に迫力があるのはPC版、またはテレビ画面を利用してプレイするプレイステーション・任天堂Wii版などです。ゲームは主に以下のようなジャンルがあります。
・狩猟タイプ
モンスターなどを狩りに行くタイプ。1人または数人のパーティを作って物語を進行する。
・シューティングタイプ
戦闘で敵を倒していくタイプ。銃を扱うもののほかに、戦艦や戦車などを使うことも多い。
【参照:戦艦 World of Warships(WoWs)】
【参照:荒野行動】
・格闘スポーツタイプ
eスポーツなど、オンライン上で格闘技やスポーツを競うタイプのゲームです。オンラインと同時に、オフラインでの大会もあり、どちらも優勝者には多額の賞金が出るのでプロも存在します。
まだ新しい分野なので青少年向きのものが多い中、シニア向けの施設や団体も立ち上がりつつあります。
【参照:一般社団法人eスポーツ連合オフィシャルサイト】
【参照:シニアのためのeスポーツ】
【参照:さいたま市民ネットワーク シニアeスポーツ協会NPO法人】
・カーレースタイプ
F1のようなサーキットで障害物をよけながら早くゴールするゲームです。ゲームセンターでも人気があるタイプです。世界で最も有名なオンラインレースはマリオカートですが、より実際の車の操作性に近いゲームもあります。
【参照:プレイステーション グランツーリスモ】
【参照:任天堂オンライン対戦ゲーム マリオカート】
・ロールプレイタイプ(RPG)
ロールプレイングゲームといい、主人公がゲームの中で成長していく物語性のあるゲームです。戦闘ものから農業などのノンビリしたものまであります。
RPGで最も有名なのはドラゴンクエスト(ドラクエ)、ファイナルファンタジー(FF)など、自分も若いころにやったことがある、または子供に買い与えたことがあるゲームもあります。
【参照:黒い砂漠】
【参照:ファイナルファンタジー】
シニア世代は年齢的に子供や孫とオンラインゲームで遊んだ経験はあると思いますが、同年代の大人同士でのオンラインゲームは真剣勝負で迫力満点です。これらのオンラインゲームは定期的にオフ会が開催され、実際に会って共にゲームの話が出来る場があり、友達ができやすい趣味です。
【参照:マリオカート勉強会】
2-3-4. 麻雀 バックギャモン
麻雀やバックギャモンは、頭を使う上にギャンブル性を楽しむタイプが集まります。麻雀は記憶力の良さと相手の心理を読むゲーム、バックギャモンは掛け率によるプレッシャーで勝敗がわかれるタイプのゲームです。
このゲームの参加者には2通りのタイプがあります。
①競技タイプ…真剣なマインドスポーツとしてやるタイプ。ノーレート。真面目にプレイするのでゲーム中が静かで、観戦マナーにも厳しい。
②大衆タイプ…その場ごとにルールが決まる。ノーレート・オンレートなどもその時に自由に決める。対局中にワイワイやるのもOKな気楽なタイプ。
①は、強い相手に挑んで互いに切磋琢磨するタイプが集まり、全国大会・世界大会などに出て勝負をします。②はゲーム中にプレイヤーも観戦者も食事や世間話なども出来る気楽に仲間と遊ぶタイプで、別名、健康タイプ・ファミリータイプとも言います。
麻雀、バックギャモンとも教室があり、プロが教えてくれます。上達するとインストラクター試験等を受けて、麻雀大会やバックギャモン大会の審査員や指導員などが出来ます。
オンラインゲームもPC、スマホアプリに多数あり対戦ができます。
【参照:ぎんざ健康麻雀教室】
【参照:銀座ファミリー麻雀教室】
【参照:日本バックギャモン協会】
【参照:オンラインゲーム バックギャモン】
【参照:ジャンなび】
【参照:全国Bスポーツ大会】
2-4. その他の趣味タイプ:
遊び方のタイプ | 具体的な趣味 |
その他の趣味
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今はこれといってやりたい趣味もないが友達は欲しい、というタイプは以下のような集まりに顔を出すと新しい出会いがあります。
2-4-1. グルメ食べ歩き
美味しいものを食べるのが好きな人が集まります。星付きレストランからB級グルメ、ワインやチーズ、そば・ラーメンまで幅広くあります。
主催者が公募しているものに参加するか、行きたいお店がない場合は自分が主催するのも良いでしょう。これらのグルメ食べ歩き情報などは、ネットの食べ歩きサークル情報にあります。ワインなどの嗜好品は、その商品を売っているお店に講座案内があります。
また、カルチャーセンターや各大使館などの料理や食材の講座などに参加すると、授業内容を実体験するための食べ歩き授業があります。
初対面同士でも「美味しいものを食べるのが好き」という大きな共通点がありますので、食とお酒がすすんで行くにつれてうちとけていくでしょう。
友達や仲間というレベルまでお付き合いが進むためには、出来れば開催が5~6回くらい継続してあるタイプの講座を受講したほうが「食べ歩き友達」を作りやすいでしょう。
【参照:東京高級グルメ食べ歩きサークル キャンティ】
【参照ハピスロ掲示板 グルメ】
【参照:フランスワイン・料理を堪能できる!ワインの飲み比べ・ペアリング講座】
【参照:学習院アカデミー ツールド・グルメ フランスの郷土料理】
【参照:日清製粉 イタリアグルメ講座】
【参照:八王子のラーメンを食べ歩く会】
2-4-2. 読書会
読書会は、読書や本が好きで、なおかつ、その本の感想などを互いに語り合うのが好きな人たちが集まります。中には劇団のように、参加者で少しずつ音読しあう会もあります。
基本的には一冊の本を課題として選び、その作者の意図を探る・自分の感じたことなどを述べるなど、著書の世界に入り込んでいくアカデミックな活動です。
世の中に本が好きな人は多いですが、その本について「自分はこう思う、こう感じた」などを人前で堂々と話す機会はほぼゼロに等しいため、読書会に参加すると、自分以外の人の知見や感覚に触れることができます。
読書会の良いところは、メンバーであれば人と意見が違っても、それはその人の感じ方であると理解している人が集まっているため、どのような意見でも必ず人が耳を傾けるところです。参加者は読書会に参加することによって、物事の捉え方に正解は無いことがわかり、人との付き合い方などに変化が出る体験をする人もいます。
名作を読む、人生の指南書を読む、ベストセラーを読み比べるなど、会によって主旨も違いますので、自分が興味のある本の分野の会であれば、楽しめる上に友達も出来るでしょう。
読書会はブックカフェ検索で自分が参加する地域を探すとサークルが出てきます。近くに気に入ったものがない場合は、自分で主催することもできます。
【参照:ブックカフェ読書会東京】
【参照:全国版読書会 読書会へ行こう】
2-4-3. ボランティア
ボランティアは「人の役に立つこと」「社会貢献」を楽しめるタイプの人が集まります。ボランティアの活動内容は様々で、例えば
- 自然や文化を守る活動
- 子どもや高齢者、障がい者をサポートする活動
- 在日している外国人のサポートをする活動
- 被災地を支援する活動
- 発展途上国を助ける活動
- 地域の困りごとのお手伝いをする活動
などがあります。これらの参加情報は地域の広報誌(ホームページ)、近隣の公民館に案内チラシがあります。または60歳以上に郵送されてくる地域からのボランティア活動案内*などに所属できる団体が載っています。
*市区町村によりますが、ほとんどの地域では、定年を迎えるシニア世代にボランティア活動団体の案内冊子が届きます。ない場合は、役所の福祉課に問い合わせると冊子を郵送してくれます。
参加をして活動が始まると、ボランティアといえどもある程度の責任が生じます。例えば担当曜日や担当するグループなどがある場合、メンバーからはボランティア要員の戦力として期待もされますので、自分が出来る範囲で続けられるものを選びます。
友達作りのためにはある程度の期間を定期的に通って顔を合わせるスタイルのほうが良いでしょう。全員がボランティアという立場のため、基本的には縦社会がない世界ですので、友達は作りやすい環境です。
【参照:全国ボランティア検索 ACUTIVO】
【参照:全国ボランティア情報 yahooボランティア】
【参照:ボランティア市民web】
2-4-4. アルバイト
定年後、何もしないで家の中にいるとつまらないけど、今は特に熱中できることや、やってみたいことがない時には、週2~3日のアルバイトやパートをしてみると友達が出来ることがあります。
特に、シニア世代を雇ってくれるアルバイト先には、同じシニア世代の人が働いている可能性が高いので、アルバイト・パート先で同年代の友達が出来る可能性が高くなります。
アルバイトをすればお小遣いや老後資金が増やせるのと同時に、毎日の通勤と仕事で足腰も鍛えられて若々しくいられるという副産物もあります。アルバイト終わりなどに、バイト仲間として一緒に食事やお茶をしたりなど、学生時代のような気軽な付き合いが出来る友達が出来るでしょう。
シニア向けのアルバイト情報は、ネット求人のほか、地元のコンビニや駅などにある無料アルバイト情報誌の「シニア向け応援マガジン」などにたくさん掲載されます。
また、地域ごとに活動のあるシルバー人材センターに登録(有料)をすると、仕事が発生したときに声がかかり、地元に知り合いが増えていきます。
【参照:シニア求人ナビ】
【参照:タウンワークシニア】
【参照:マイナビミドルシニア】
【参照:シルバー人材センター】
2-4-5. ネット・SNS
ネットやSNSでできる友達をネッ友(ネット友達の略)といいますが、若い人だけではなく、シニア世代でもネッ友は出できます。
普段はネット上だけで会話をしあう仲ですが、年齢・性別・職業・地域など関係なく、自分が興味がある世界だけを接点につながることが出来るので、「説明不要」「すぐに通じる」という楽しさがあります。
イベントなどで年数回はオフ会という、実際に会って話す会が設けられるケースが多いので、すでに話がかみ合っている者同士、友達になりやすいでしょう。ネットでの友達は例えば、こんなところで見つかります。
・インターネット:
インターネットで自分と同じ考えや趣味趣向の人が発信している人にコメントを残すと、発信者から返信が来ることがあります。何度かやり取りをしているうちに仲良くなることがあります。
例えば、アメリカ在住の大統領選などの政治情報が好きな人がブログで小まめに発信していて、それを読んだ人たちが日本から見た意見などをコメント返しをしていくうちに、互いにもっと話したいと思えるようになったらチャットルームなどを作って、詳しい人たちであれこれ話すなどに発展していきます。このあたりは、実際の人間関係と同じです。
また、人のブログやホームページを読むだけでなく、自分でも何か考えを発信するためのブログやホームページを作ることもできます。ブログは無料で誰でも作れますが、ホームページ作成にはある程度の知識と勉強が必要です。【参照:無料ブログ例 アメブロ】
・SNS:
SNSはソーシャルネットワークシステムの略で、たくさんのソフトやアプリがあります。有名なのは、以下の4つです。登録は無料ですので、自分がやってみたいなと思ったものに登録してみましょう。
LINEが提供する公開型チャットルーム。自分が興味のあるカテゴリーを探して、そこで作られているLINEでのサークルに参加が出来る。
オープンチャット用に別名表示ができ、プライベート用と分けて使えるので安心です。サークルを自分で主催もできます。
実名登録で使うSNS。実在の人物で顔写真などもあるので知人友人の近況報告などが会えなくてもわかる。離れた地域に住む家族や友達などとのやり取りにも使える。
Facebook内に多くのサークルがあるので、自分が興味あるサークルに参加登録をすると、同じ感心を持つ人たちの活動内容や意見などに触れられる。
Facebook上で公開イベントなどの募れるので、そこから参加申し込み可能。サークルイベントともに、自分が主催することもできる。
文章よりも写真や画像で伝えるタイプのSNS。言語しばりがないので、世界中の人と好きなことでつながれる。
日本では、タレントの渡辺直美などが世界ランキング入りするなど、自分の感性で表現をしたいことがある人にとっては、画像一枚で伝えられるツール。
140文字以内で伝えたいことをつぶやくためのツール。パッと思ったことをつぶやいてよいので、ちょっとした愚痴や、ニュースを見て思ったことなどをこぼすことに使っている人も多い。サークルはないが、感心のあるカテゴリをチェックできるので、その内容に合った人たちのつぶやきが上がってくるのを見るだけでも面白い。
どれも、自分と同じ興味や関心がある人とコミュニケーションを取るためのツールですので、登録したSNSの中で自分の興味のあるサークルに参加してみましょう。読むだけでも良いですし、気になることや聞いてみたいことがあればコメントしてみましょう。
LINEオープンチャットほかは匿名OKですが、Facebookは実名のみです。匿名の良さは、自分が活動している内容を、知人友人になどに知られない点です。
Facebookのような実名の良さは、実名検索で旧友などにネット上で再会できるので、実際の知人友人と旧交を温めることが出来る点です。
ネットでの友達作りはどのタイプでも、使い方を分けて上手に利用すれば、楽しく友達付き合いが出来ます。各アプリの詳しい使い方やルールなどは、初心者向けの書籍が出ていますのでスタート前に参考にしてください。
【参照:もっと楽しむ! らくらくスマートフォン F-12D <改訂版> らくらくコミュニティ解説付き】
【参照:いちばんやさしい60代からのFacebook】
【参照:いちばんやさしい60代からのLINE】
3. 趣味をすでに持っている人向け・友達作りを加速させる3つの方法
趣味をすでに楽しんでいる人向けに、今通っているお教室の友達以外にも趣味友達をどんどん増やす方法をまとめました。
3-1.フェイスブック(Facebook)を使う
Facebookを上手に利用して趣味の友達を増やします。Facebookの面白いところは、下図のように自分が出した記事を友達、友達の友達~から広がって全くの他人までが読むことが出来る点*です。
*設定によります。全公開・友達のみ・自分のみなど公開する内容のセキュリティランクは変えられます。
例えば、料理教室に通っているメンバー全員で新しいイベントを企画した場合、そのイベント情報は
①まず、友達に伝わります
②友達の友達に伝わります
③友達の友達の友達にまで伝わります
という口コミのような形をとって伝わっていきます。③のレベルになると自分とは顔見知りではないのですが、間に自分の友達が挟まっているため、全くの赤の他人というわけでもなく、お互い親近感を抱きやすい状態で会うので友達になりやすいのです。
さらに、自分と趣味趣向が似通ったイベントに来てくれているので、間に介している友達を含めて共通の話題が多く、急速に知人友人が増えていきます。
3-2.オンラインサークルに所属する
趣味を通じた多くの人たちとの繋がりを求めて、オンラインサークルに参加してみましょう。オンラインサークルとは、ネット上で社会人のサークル活動告知をして、不特定多数の参加者を募るタイプの全国公開型サークルです。
3-1で紹介したFacebookが知り合いの知り合いという口コミスタイルでクローズにネットワークを広げるのに対し、こちらははじめから全てがオープンな状態でネットワークを広げます。全国から「人脈を広げて友達が欲しい」という主旨の人が参加してきますので、急速に人のネットワークが広がります。
オンラインサークルの活動告知自体はネットですが、アウトドアのものは対面や集まってやることのほうが多いでしょう。インドアのものは、Zoomなどのオンラインシェアウエアを利用して遠隔ゲーム、遠隔麻雀、遠隔カラオケなどが出来ます。また、アウトドア・インドア含めてオンラインサークル飲み会が出来ます。
【参照:創立26年社会人サークル】
【参照:シニア世代向けオンラインサークル 趣味人倶楽部】
【参照:スローネット】
3-3. 同年代の多いらくらくコミュニティに参加する
特に同年代の友達が欲しい人へのとっておきの方法としておすすめなのが、富士通のらくらくスマホユーザー向けに作られた、登録者数が180万人もいる日本最大のネット掲示板「らくらくコミュニティ」の利用登録です。
らくらくコミュニティが一般のネットと大きく違うのは、60歳以上のシニア世代の参加者が多い点です。ここには常にシニア世代共通の話題があるため、話が通じやすくとても気楽です。また、ネットルールに関しても、年代に共通した大人の礼儀礼節のままで通じますので、嫌な思いをすることがありません。
らくらくコミュニティの掲示板には専用管理人が常に内部を見守っているので、場に不用意・不適切な書き込みなどは即時削除されますので、一般のネット掲示板やSNSのように、勧誘やセールス目的の投稿やコメントがない点も安心です。
例えば、この掲示板にある「趣味を語ろう」コーナーでは、多ジャンルの趣味に関して、同年代の投稿者が自分の思ったことや感じたことを話しています。それぞれ、何でもない毎日のシーンを写真に撮ってアップ
- 今日は散歩道でユリが咲いていました。
- 孫が逆上がり出来るようになりました。やった!頑張ったね。
- 男の手料理教室で習った天津飯を作ってみた。
など、同年代ならではの「普通の毎日」を投稿しています。そしてそれに対し、
- 素敵です。私の家の近くでもオレンジのユリが咲きました
- お孫さん、逆上がり出来てよかったですね。私の娘も、私も逆上がり苦手でした!
- 男の手料理、えらいです。小生も頑張ってお昼にチャーハンを作ってみました。
など、こころ温まるコメントを返して気軽で平和な空気の中、ゆったりとした速度でネット上の会話をしています。同じ世代だからこそ、話をする背景も似ていて、気兼ねなく話せて分かり合えるのです。
投稿にはある程度のプロフィールを記入する必要がありますので、住んでいる地域・年代・性別・趣味が表示されます。遠く離れた地域の人とも趣味を通じた話が出来ればネット友達になれますし、近隣であれば何人かで声を掛け合ってお茶会で顔を合わせて仲良くなっていくことも出来ます。
ネット社会には良いことばかりではなく、心無い誹謗中傷や炎上などの面もありますが、らくらくコミュニティであれば、同年代の大人が使うネット上の友達作りの場として、安心して気持ちよく使えます。
【参照:らくらくコミュニティ】
4.趣味の友達作りが上手な人がやっている3つのコツ
本章では、趣味を通じた友達が出来るコツを3つにまとめました。趣味はあるし、クラスにも長いこと通っているけど、なぜだか友達が出来ないぞ?と悩んでいる人は参考にしてみてください。
4-1. メンタル編
趣味を通じた友達作りの、メンタル面のコツです。
コツ① 自分が楽しいと思える趣味をすること
友達作りのために何らかの趣味をするのは問題ないのですが、自分がその趣味を楽しめているかどうかをもう一度見直してみましょう。
例えば、通っている教室メンバーと比べて、自分だけが趣味に対して温度差が低い場合は、友達は出来にくいかもしれません。
よく考えると当たり前なのですが、趣味にはまっている人は趣味の話で盛り上がりたいのですから、一緒にいて温度差がある人とは友達にはなりにくいでしょう。
友達作りのために始めた趣味で、あまり長期間友達が出来ない場合は、友達作りよりも自分のやりたいことを優先にした方が、かえって趣味の友達ができる可能性があります。
コツ② 無理をして友達にならなくてもいい
友達は頑張って作るものではありません。ましてや、気が合わないのに無理してまで付き合う必要もありません。楽しみに参加した趣味であっても、集まったメンバーによっては、自分とは相性が合わないケースもあります。
一学期を過ぎても仲良くできそうな人が一人も見つからなかった場合は、運が悪かったと諦めて、次の学期に別のクラスに移動をするか、ほかのお教室の掛け持ちをして、より気の合う人が集まる場所へ行ってみましょう。
コツ③ 会社時代のような上下関係を作らない
趣味の世界は、趣味を共通アイテムとして集まるイコールな関係です。趣味を楽しむ仲間の関係に「年齢・性別・年収」などの格差や上下関係を持ち込むのはやめましょう。
特に会社員時代に役職についていた人や、ご主人やご自身が高学歴高収入だった人にありがちですが、友達がなかなか出来ない人は、自分が序列を作って人を窮屈な気持にさせていないかを見直してみましょう。
また、以前に役職をやっていた人は命令口調が癖になっている可能性があります。自分がそのようなつもりがなくても、高圧的で断定的な話し方(えらそうな話し方)をしていないか気をつけましょう。
4-2. 行動編
趣味を通じた友達作りのための、行動面でのコツです。
コツ① 出来るだけ自分から話しかける
趣味の場で人と出会ったら、出来る限り自分から話しかけます。話すのが苦手だとしても、せめて自分から挨拶をして、相手の名前と顔は覚えましょう。そして、次回会った時には「こんにちわ、〇〇さん」と相手の名前をつけて挨拶をするようにします。
人は名前を自分の覚えてもらうと「自分の存在を認めてくれた」と感じて承認欲求が満たされるので、名前を呼んでくれた人に対してとても好意的になります。その結果、話もしやすくなり、場も和やかになって友達ができやすくなります。
うまくいったら挨拶以外でも、自分から話しかけてみましょう。例えば
「この趣味はもう長くやってらっしゃるのですか?」
「お住まいは近いのですか?」
など、あたりさわりがなくても話しやすく、自分も同じだけ情報提供できるような話題はいくつかあります。
誰でも出会って間もない人と一緒の時は緊張して気を使うものですが、そういう壁を早く解消するには、話をしてみるのが一番です。
【参照:岡本佐智子 日本人の自己紹介における自己開示】
コツ② 無遅刻無欠席をめざす
たとえ趣味でも、集まりや教室をなるべく休まないようにしましょう。心理学的に、人は共有する体験や経験が多ければ多いほど親密になれることがわかっています。
クラスやクラス後の付き合いなども含めて皆勤賞のほうが、休みが多い人よりも、人間関係の親密度が上がり、仲良くなれる人が多くなります。
【参照:大学内の友人関係における親密さと共有様式から学ぶ青年の姿】
コツ③ 学期の頭から参加すること
趣味を通じた友達作りをテーマとする場合に限り、新年度・新学期・新規オープンなどのタイミングを狙って参加する方が良いでしょう。
趣味のクラスや集まりの場合は、なるべく学期の最初から参加しましょう。例えば、カルチャーセンターなどは春と秋に新入生を募集しますので、そのタイミングに合わせて参加するほうが、同期がいるので友達が作りやすくなります。
学期途中から入ると既にグループなどが出来上がっている場合が多く、後から仲間として参加しづらいために友達が出来にくくなります。
同じ理由で、アルバイトやパートを始める場合は、オープニングメンバーを募集しているところを狙いましょう。オープニングメンバーは先輩が不在のため上下関係がなく、しかも大量採用をすることが多いので、同期がたくさんできて友達が作りやすい傾向があります。
コツ④ 何かに誘われたら、一回は付き合ってみること
趣味の教室や集まりで何かに誘われたら、一回は顔を出しましょう。例えば、
- 教室の後のお茶会
- 飲み会やカラオケ会
- 学期末などにある打ち上げや飲み会
- 新年会忘年会
- 誰かの発表会や試合観戦
などに誘われることがあります。シニア世代にとってこのような集まりは、会社員時代にも経験してきている人がほとんどですので、何となく面倒だなと感じる人も多いかもしれませんが、趣味の友達作りを目指すのであれば、とりあえず、声がかかったら一回はお付き合いをしてみましょう。
このような場に顔を出していく中で、話が合う友達が出来る可能性があります。また上下関係がない分、学生時代のようなノリがあって意外と楽しめる場合もあります。
コツ⑤ SNSやLINEなどコンタクトが取りやすい方法を持つこと
教室や集まりで会う以外の連絡方法を持ちましょう。連絡が取りやすい方法は、例えば、
・LINE
趣味の教室や集まりで、気の合った人同士であれば個別でLINE交換をしておきましょう。個別LINEに抵抗がある場合は、グループLINEを作り、参加者全員でチャットが出来るようにしておきます。
・メールアドレス
メールアドレスを連絡先として集め、連絡網のほうにお互いに連絡が取れるようにしておく方法もあります。メールアドレスの場合は、家族と使うアドレスと分けて作っておくと、個人情報の点でも安心です。
上記のどちらかの連絡方法があれば、急な休み・振替・突然のお茶会などの連絡も確実に届きます。今はほとんどの人が連絡方法としてLINEを利用していますので、自分の携帯にLINE対応などがない場合は、趣味での友達作りと交流のために、LINEが使える機種に変更をしておきましょう。
【参照:らくらくスマートフォンF42A】
コツ⑥ 自分からも声をかけ、集まりを作る
お茶会 飲み会などの集まりの会を、自分が音頭をとって声掛けをしてみるのも良いでしょう。
趣味の集まりや教室に集まったメンバーによっては、内気な人や恥ずかしがり屋が多くて、みんなと一緒に遊びには行きたいけども、何となく声をかけられずに時期が経過する場合もあります。
このような場合は、誰かから声が掛かるのを待つだけではなく、思い切って声掛けをしてみましょう。自分が好きなことで、わざわざお金を払って参加しに来ている場で、うちとけて話せる友達は欲しいに決まっています。
会社の幹事さんとは違いますので、集まりは完璧にする必要はなく、その時に行かれる人数で気楽にできれば良いくらいの、軽い気持ちで動いてみましょう。
コツ⑦ 大きなイベントに顔を出してみること
趣味の集まりや教室に通っていると、年に数回、大きめのイベントが開催されます。例えば
・ダンス:
個人や団体のコンテスト・発表会・講師の出演するステージなど
・スポーツ:
個人や団体の試合・講師や上級者が出場する試合など
・ハイキングや登山:
ウォーキング大会・お花見会・紅葉狩り会・年末年始の富士登山など
・ゲーム:
業界の大規模イベント・世界大会・ネット上での大会など
が催されます。同じ趣味や楽しみがある人同士が一同に会する場ですので、ぜひとも声を掛け合って参加し、一緒に盛り上がりましょう。共通のイベントを経験して、楽しさや興奮を共有する体験から、仲の良い友達ができていきます。
4-3. 友達作りの上級編:
本項は友達作りの上級編ですが、今から、将来はこういうこともできるようになろうと思って行動をすると、共通の趣味や楽しみがある仲間が増えやすくなります。
①勉強会などを主催する
ある程度の知識や技術が出来てからの話になりますが、やっている趣味や楽しみなどに関した勉強会や練習会を自分で主催します。例えば
・初心者向け:
自分がその趣味の初心者だったころに困ったことや、わからなかったことを丁寧に解説して教えてあげるための教室などを主催します。教えることで自分も上達しますし、参加者は困ったことが解決出来てとても助かります。
習いたての頃は、講師に聞きたくても、何がわからないのかもわからなくて、何も聞けないこともあります。そういう人たちにとって、とても助けになる勉強会になります。
・講師を招いた勉強会:
自分が教えるのではなく、教えてくれる人を招いて、みんなで一緒に勉強をします。講師の選定など様々な人とコンタクトを取る中で、自分なりの趣味の世界でのネットワークが確立できるようになります。
1人でやるのでもいいですし、仲の良い友達と数人でやれば、もっと楽しいでしょう。自分たちが所属している会だけでなく、選択している趣味の業界の人が誰でも参加できるようにすれば、知見も広がります。
このような会を主催していると、自然とネットワークが広がり、業界での友達が増えていきます。
②趣味を上達させる
将来、趣味を上達させて、先輩方や上級者が参加するような
- 試合
- コンテスト
- イベント
への参加と上位入賞などを目指してみます。どうせやるならば高いゴールを決めて目指していくという楽しみ方もあります。
仲良く趣味や好きなことを楽しむモードのときと、真剣に目指すときの両方があると、違ったタイプの友達が出来ます。何事も上手になれば趣味や好きなことをより楽しめるようになります。
参加した試合などで良い成績を何年か出せた場合は、将来は教える側になれる可能性もあります。
5.趣味の友達作りで気を付けるべき5つのこと
本章では、趣味の友達を作るときに気を付けるべきことを5つにまとめました。
5-1. 長く付き合う趣味友達作りなら定期開催型を選ぶ
長く付き合えるタイプの友達が欲しい人は、趣味の教室や集まりを定期開催しているところから選びます。定期開催とは例えば
- 決まった期間、決まった曜日や時間で教室や集まりがある
- 一年間の授業プログラムがある程度決まっている
- 同じところで中級~上級まで習える
というタイプの教室や集まりです。定期開催型は、初心者の頃から何年も継続して同じ人たちと顔を合わせていくので、お互いによく相手を知っていき、長く付き合える友達作りがしやすい環境です。
5-2. 多くの出会いを求めるなら単発型
より多くの出会いの中で自分と気の合う人だけをみつけて行きたい人は、単発型の会に多数参加してみると良いでしょう。単発型とは例えば
- 桜、紅葉、クリスマスなど大型イベントのときだけ開催されるもの
- プログラム内容が単発でとれるタイプの習い事
- 大きな大会などに合わせて開催される行事
など、1~3回くらいまでで終わる短期間の趣味の教室や集まりのことです。期間が短いので、自分とは合わないと感じた時でも時間のロスもなく、教えて欲しいことは習得できるという利点もあります。
趣味や好きなことの世界なので、単発型でも数多く顔を出していると、何回も顔を合わせる人が必ず出てきます。そういう人は自分と性格も趣味も似通った人なので、友達になれる可能性があります。何回か会ったら声をかけてみましょう。
5-3. スポーツはレベルに合わせたものを選ぶ
特にスポーツをする場合ですが、現在の自分のレベルに合ったところを選びましょう。例えば
- 昔やっていたから上級から出来るはずだ
- 自分は運動神経がいいから初級では物足りない
など、現在の自分自身の技術と体力に見合わないクラスに入ると、まずは思ったよりもうまくできないので楽しくない上に、参加している人たちの足を引っ張ってしまいます。そして、最悪の場合はケガをして自分が痛い目を見る可能性があります。
たとえ、体力に自信がある、または過去にやっていた習い事や趣味であっても、本格的な運動から1年以上ブランクがある場合は、テストなどを受けて現時点での体力と技術に見合ったところから再スタートしましょう。
5-4. 自分が趣味として楽しめることを選ぶ
趣味にはたくさんの選択肢がありますが、その中から、自分が楽しめるものを選びましょう。
趣味で友達が出来るといいな、と思って期待をして参加をしても、自分と気が合う人と巡り合えないときもあります。これは巡り合わせなどもあるので、仕方がないことなのです。
ですが、そこで友達が出来ないからという理由で、あまりにも短期であちこちの教室や集まりをジプシーのように転々としてしまうと、今度はせっかく始めた趣味や楽しいと思えることが上達せず、自分にとって楽しいことではなくなってしまう可能性があります。
お友達を求めて趣味を始める場合でも、まずは、その趣味を自分ひとりでも楽しいと思って遊べるようなものから選ぶようにしましょう。
5-5. 続けられるようにお財布を自己管理する
趣味を通じてできた友達とのつきあいが継続できるよう、予算管理をしましょう。
趣味や自分の好きなことには、それなりにお金がかかります。特に友達が増えていくと、趣味の授業代に加えて交際費もかさんでいきます。お金がかかる理由は例えば、
- グループの掛け持ちで、お茶代と飲み会の代金がすごい
- 無添加お菓子作りのサークルで毎月パーティー。お菓子持ち寄りで材料費がすごいことに
- ゴルフが趣味。道具は会社員時代に買ったものがあるが、ラウンドを毎週末している
- テニス仲間と一緒にプロ仕様のウエアに凝ってしまい、妻に内緒で大きな出費をしている
- 車が趣味で毎週末、仲間と集まっては遠出をしていて交通費がかかっている
など、趣味にかかるお金と趣味友達とのつきあいで、想定していたよりもどんどんお金が出ていくケースがあります。大人同士でのおつきあいもありますし、せっかく出来た気の合う友達とのつきあいを大事にしたいのでなかなか断れないこともありますが、長い目で見た場合、趣味も交友関係も、続けられる範囲内に収めておいた方がよさそうです。
「今はこの趣味が上手くなる時期だから集中したい」などの理由で、短期間に多めに予算を使うことは、自分のためにもなることですので良いかと思いますが、ただ単に、
- 友達につきあうため
- 何となく断りづらいから
という理由で無駄な出費が増えている場合は、自分でサイフの紐を締め、予算の範囲で上手に遊ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。趣味を通じた友達作りに関して以下のようにまとめました。
- 友達を作れる趣味選びの5原則
- 趣味がない人向け・友達ができるおすすめの趣味4タイプ
- 趣味をすでに持っている人向け・友達作りを加速させる3つの方法
- 趣味の友達作りが上手な人がやっている3つのコツ
- 趣味の友達作りで気を付けるべき5つのこと
趣味がある人も、これから見つけていく人も、まずは自分がしっかり楽しめることが大事です。その中で、楽しい時間を共有できる友達が増えていくための一助になればと思います。
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