
終活を始める人にとって、欠かせない存在であるエンディングノート。
終末期の医療や介護、葬儀、お墓といった希望を記載することで、残された家族に思いを伝えることが可能です。
また、これまでの人生を振り返り、残りの時間をどのように過ごしていくかを考える、よいきっかけにもなります。
終活におけるエンディングノートの作成方法はさまざまです。
自分でノートに一から記載したり、市販品を購入したりできます。
なかでも、スマホのアプリを利用すればフォーマットに沿って手軽に作成可能です。
多くの選択肢の中から、エンディングノートをスマホで作成するメリットやおすすめのアプリを紹介します。
目次
- 1. エンディングノートのアプリを利用するメリット
- 2. エンディングノートのアプリを利用するデメリット
- 3. おすすめのエンディングノート作成アプリ7選
- 4. 【退職後にスタートできる】楽クラライフノート
- 5. 【前向きに始められる】わたしの未来~終活準備ノート
- 6. 【シニア向けで操作性抜群】100年ノート
- 7. 【表示が見やすく記入が簡単】e記録(終活)
- 8. 【記入項目がシンプル】生前整理アプリ
- 9. 【動画を記録可能】私ノート+
- 10. 【必要な情報がまとめられる】税理士事務所がつくったエンディングノート
- 11. 自分に合ったエンディングノートのアプリの選び方
- 12. エンディングノートのアプリはこんな人におすすめ
- 13. エンディングノート作成用のおすすめスマホをチェック
- まとめ
1. エンディングノートのアプリを利用するメリット
エンディングノートの作成にスマホアプリを利用することに、抵抗を感じる人もいるでしょう。
家族に伝えるべき大切なメッセージは、直筆で残したいと考えるのは自然です。
しかし、スマホの性能は日々進歩しており、アプリ開発の技術力も向上しています。
きちんとした形式で見やすく、家族に伝わるメッセージを添えることが可能です。
エンディングノートをスマホアプリで作成するメリットを、5つのポイントから確認していきましょう。
- フォーマットが用意されている
- 無料で利用できるものがある
- 写真や動画を添付できる
- 隙間時間で場所を選ばず作成できる
- 公開時に相手を指定できる
1−1. フォーマットが用意されている
エンディングノートをつくる際に、明確なルールはありません。
個人の好きなように作成可能です。
見せ方や記載内容などのアイデアが湧く人はよいですが、何を書けばよいか迷う人も多いことでしょう。
エンディングノートのアプリには、記載すべき箇所がフォーマットとして決められており、必要な情報を漏れなく記載可能です。
エンディングノートに必要な下記の要素は、アプリであれば最初から用意されているため安心です。
- 生年月日などの個人情報
- 伝えてほしい人の連絡先
- 財産に関する情報
- 各種契約に関する情報
- ペットについて
- 医療に関する情報
- 介護に関する要望
- 葬儀に関する要望
- 墓や納骨に関する要望
- 遺言について
1−2. 無料で利用できるものがある
市販のエンディングノートを購入する場合、1,000円以上が相場となっています。
その点、スマホのアプリであれば無料で利用できるものがあるため、コストを抑えることが可能です。
無料で始められるぶん、エンディングノートの作成への敷居を大幅に低くできます。
有料のアプリであればより豊富な機能が使えることがあるため、目的や好みに応じて選ぶとよいでしょう。
1−3. 写真や動画を添付できる
エンディングノートのアプリには、スマホで撮影した写真や動画をそのまま添付できるものがあります。
紙のエンディングノートなら写真を印刷してから貼り付ける必要がありますが、アプリならスマホ一台ですべて完結でき便利です。
特に動画を使ったメッセージは、文章とは違った印象を与えられます。
残された家族がエンディングノートを開く度に、写真や動画を見て思い出に浸れるようになるでしょう。
1−4. 隙間時間で場所を選ばず作成できる
スマホはどこにでも持ち運べるため、時間や場所を気にせずにエンディングノートを作成できます。
紙やパソコンを使って作成する場合は机の前に腰を据える必要がありますが、スマホアプリなら好きなタイミングでコツコツとエンディングノートを完成させられます。
交通機関での移動中や就寝前にベッドで横になっている時など、気軽に作成できる点がメリットです。
1−5. 公開時に相手を指定できる
エンディングノートは家族など大切な人に見てもらいたいもの。
スマホアプリによっては、エンディングノートの内容を指定した相手に公開する機能があります。
エンディングノートには膨大な情報が含まれているため、すべてを開示するか、相手ごとに必要な情報のみを伝えるかなど、細かい調整ができるものがよいでしょう。
また、紙で作成したエンディングノートは保管場所に気を使いますが、アプリであればスマホを持っている相手に見てもらうことが可能です。
2. エンディングノートのアプリを利用するデメリット
手軽に始められて場所を選ばずに作成できる、エンディングノートのアプリにはメリットばかりに見えます。
しかし、きちんとスマホを使いこなせていないと困る場面が出てくるかもしれません。
スマホアプリとしての特性を踏まえた上で、下記の5つのデメリットについても把握しておきましょう。
- スマホを使いこなせないと難しい
- 手書きのように自由な記載はできない
- サービス終了で閲覧できできなくなる恐れがある
- 無料のアプリは機能面の制約が多い場合も
- 遺言書としての効力はない
2−1. スマホを使いこなせないと難しい
エンディングノートをアプリで作成する場合、日常的にスマホを使い慣れていることが大切です。
文字の入力やアプリの進め方など、指先で直観的に行うことができなければ、スマホでの作成を煩わしく感じることも……。
スマホの操作やデジタル化に抵抗のある人は、紙のエンディングノートを選ぶことも検討しましょう。
もしくは、操作性に優れたスマホの機種を使う、入力のしやすさが考慮されたアプリを選ぶ、などの工夫が必要です。
2−2. 手書きのように自由な記載はできない
エンディングノートのアプリには、予め入力できる項目が決められています。
何を書けばよいかひと目で把握できるため便利ですが、自由に作成したいという人には物足りなく感じるかもしれません。
手軽に作成したい人はアプリを、自分で細かく調整しながら独自性の高いエンディングノートを作成したい人は、手書きやパソコンを使うのがよさそうです。
2−3. サービス終了で閲覧できできなくなる恐れがある
エンディングノートのアプリもほかのものと同様に、突然サービス終了する可能性があります。
アプリのサービスが終了してしまうと、新たに追記したりこれまでの記載内容を確認したりできなくなるリスクがあるのです。
スマホアプリは利益を出すために開発、運用されているため、収益が悪化すればすぐにサービス終了する恐れがあります。
実際に、iPhone向けにリリースされていた「ウケツグ」というエンディングノートのアプリは、すでにサービスを終了しています。
資産やパスワードの管理、60秒メッセージを残せる点を売りにしていましたが、急に利用できなくなってしまうリスクを考慮しておく必要があるのです。
エンディングノートのスマホアプリについて、下記のような印象を持つ人は利用を避けたほうがよいでしょう。
- せっかく作成した文章が消えてしまうのを避けたい
- 支払ったアプリの購入や月額料金を無駄にしたくない
- 登録したデータが流出しないか不安
2−4. 無料のアプリは機能面の制約が多い場合も
スマホアプリは一度ダウンロードすれば、無料で利用できる点がメリットです。
しかし、無料で利用できる機能には制限があり、本格的にエンディングノートとして機能させるためには、別途課金が必要になるケースがあります。
基本利用料が無料のアプリでも、使い方によって課金が発生する可能性について、予め把握しておきましょう。
無料アプリで利用できる機能、有料・月額料金の支払いで利用できる機能の一覧をまとめました。
無料アプリで使える機能 | 有料アプリや月額料金の負担で使える機能 |
|
|
また、無料で利用できるアプリの中には、使用中に広告が表示されるものがあります。
情報の入力中に広告が表示されることで、テンポが崩れたり集中力が途切れたりする点は、予め把握しておきましょう。
2−5. 遺言書としての効力はない
エンディングノートには財産に関する情報を記載できますが、法的な効力はありません。
相続や子供の認知に関することは、遺言書を作成して記載しておく必要があります。
相続面できちんと希望が伝わるよう、きちんと効力を発揮する公正証書遺言を作成しておきましょう。
エンディングノートには遺言書の存在と保管場所を記載しておけば、家族に伝えることが可能です。
3. おすすめのエンディングノート作成アプリ7選
エンディングノートのアプリの中から、おすすめの7種類を紹介します。
各アプリの特徴的な機能や利用がおすすめな人の特徴などをまとめました。
気になる月額料金の有無やセキュリティの強さなど、総合的に判断できる材料を集めています。
エンディングノートのおすすめアプリ | ||||||||
アプリ名 | 特長 | 月額料金 | 対応OS | 操作性 | 表示の見やすさ | 写真や動画の添付 | 項目の自由度 | セキュリティの高さ |
退職後にスタートできる | 300円 | iOS AndroidOS | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
前向きに始められる | 無料 | iOS AndroidOS | ◎ | ◎ | × | ◎ | 〇 | |
シニア向けで操作性抜群 | 無料 | iOS AndroidOS | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | |
表示が見やすく記入が簡単 | 無料 | AndroidOS | ◎ | ◎ | × | 〇 | 〇 | |
記入項目がシンプル | 無料 有料版:980円 | AndroidOS | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | |
必要な情報がまとめられる | 無料 | iOS AndroidOS | ◎ | ◎ | × | 〇 | 〇 |
4. 【退職後にスタートできる】楽クラライフノート
資産と家計の両方を管理できるエンディングノートアプリ、「楽クラライフノート」。
数字に疎い人でも、アプリ内で分かりやすく表示してくれるため、預金額や投資の状況を逐一把握可能です。
エンディングノートとしての機能も十分で、健康や介護、相続、葬儀に関する情報を記載できます。
終活において資産管理を行いたい人に便利なアプリといえます。
エンディングノートに必要な、下記の情報を登録可能です。
- 健康
- 介護
- 相続
- 葬儀&お墓
- 契約サービス
- 自分史
月額利用料 | 300円(初回6か月は無料) |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | ◎ |
項目の自由度 | ◎ |
セキュリティの高さ | ◎ |
4−1. 老後の生活を管理できる
エンディングノートの作成理由のひとつに、今後の人生を見つめ直すというものがあります。
楽クラライフノートならキャッシュフローシミュレーションを使うことで、将来的に必要になるお金や資産残高を試算できます。
老後を前向きに生きていくうえで、大切な機能といえるでしょう。
相続税シミュレーションを使えば、大まかな相続税の額を把握できるため、家族へいくら残せるかを計算しやすくなります。
4−2. 楽クラライフノートの利用がおすすめな人
楽クラライフノートは、お金の管理をエンディングノートと併用したい人におすすめできます。
エンディングノートとして必須の項目を登録でき、情報は家族と共有することが可能です。
誰にどの情報を伝えるかを選べる点が便利です。
セキュリティ面が優れており、入力したデータは暗号化して保管できます。
4−3. 楽クラライフノートの口コミをチェック
楽クラライフノートをダウンロードする前に、利用者の口コミをチェックしておきましょう。
“終活の前に自分の資産を把握しろ!ということですね。 PC版があるとよいですね。”
5. 【前向きに始められる】わたしの未来~終活準備ノート
「わたしの未来~終活準備ノート」は、無料で利用できるエンディングノートアプリです。
家族へ向けてエンディングノートをつくりたいと思った日から、すぐに始められる手軽さが魅力となっています。
どの世代でも問題なく利用できるアプリとなっており、スマホを使い慣れていない人も安心して使えます。
今後はエンディングノートの機能に加えて、見守り機能や家族共有機能、視力や聴力のチェックなどを実装予定です。
月額利用料 | 無料 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | ◎ |
項目の自由度 | ◎ |
セキュリティの高さ | 〇 |
5−1. 健康管理機能で前向きになれる
わたしの未来~終活準備ノートには、健康管理に役立つ機能があります。
ヘルスケアアプリと連動させれば、日々の歩数を表示できます。
終活を進めながら健康維持に努め、残りの人生を有意義なものにできるでしょう。
ほかにも、相続や葬儀に関する知識をつけることができ、エンディングノートの作成に役立てられます。
5−2. わたしの未来~終活準備ノートの利用がおすすめな人
わたしの未来~終活準備ノートは、普段あまりスマホを使い慣れていないけれど、アプリを使ってエンディングノート作成に取り組みたいという人におすすめです。
入力のしやすさと画面表示の見やすさを考慮したつくりのため、ゆっくりと自分のペースでエンディングノート作成に取り組めます。
5−3. わたしの未来~終活準備ノートの口コミをチェック
わたしの未来~終活準備ノートの利用者の口コミを紹介します。
“なんとなく見てみたけどよかった 親のことを考えながら開いてみたが、自分の考えをまとめるためにも使えるアプリだなと思った。”
6. 【シニア向けで操作性抜群】100年ノート
「100年ノート」は、アクティブシニア向けの生活総合情報誌、「はいから」の編集部が提供するエンディングノートのアプリです。
シニア向けにわかりやすくつくられており、普段はスマホアプリをあまり使っていないという人も操作できます。
文字に加えて写真や音声を登録でき、家族に思いを伝えやすいエンディングノートといえるでしょう。
月額利用料 | 無料 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | ◎ |
項目の自由度 | ◎ |
セキュリティの高さ | 〇 |
6−1. 閲覧設定で見せたい人を選べる
100年ノートはエンディングノートの内容を公開する際に、相手を指定することが可能です。
事前に情報開示先として指定した人からの要求に応じ、アプリ内に保管した情報を閲覧できます。
情報の閲覧には身分証が必要なため、セキュリティ面も安心です。
エンディングノートを限られた人にしか見せたくないという場合に有効な機能といえます。
ただし、アプリは無料で利用できるものの、情報開示の際には事務手続きとして約30,000の費用が発生します。
閲覧者に負担が生じますが、それ込みでエンディングノートを運用したい場合には検討してください。
6−2. 100年ノートの利用がおすすめな人
100年ノートの利用は、スマホの活用に自信がないけれど、これを機に活用したいと考えている人におすすめです。
表示が見やすく項目ごとの説明が丁寧なため、隙間時間を使って少しずつ作成できます。
下記のようにエンディングノートに欠かせない情報を入力可能です。
- プロフィールや自分史
- 大切な人へのメッセージ
- 保険や年金の情報
- 介護の希望
- ペットに関すること
6−3. 100年ノートの口コミをチェック
100年ノートの利用者の声を紹介します。
“定期的な通知が目障りです。 入力がほぼ済んでしまうと、自らの生命が脅かされない限りアプリを起動する必要性が消滅します。通知するのは正直やめて欲しいです。定期的に通知するくらいなら、メモ帳アプリに遺言内容残して保存する方が、よっぽど合理的に思います。”
7. 【表示が見やすく記入が簡単】e記録(終活)
「e記録(終活)」は、非常にシンプルなエンディングノートのアプリです。
下記の項目が用意されており、ボタンを押して入力画面へ進むという、非常に分かりやすい操作性となっています。
- 私のこと
- お世話になった方へ
- 財産のこと
- 親類・友達のこと
- 医療・介護のこと
- 葬儀・お墓・遺言のこと
- 気になること
- 3年日記
月額利用料 | 無料 購入:100円 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | × |
項目の自由度 | 〇 |
セキュリティの高さ | 〇 |
7−1. ネット環境がなくても利用可能
e記録(終活)はアプリ内にデータを保存する形式のため、スマホをインターネットに接続しなくても利用可能です。電話状況の悪い場所でも問題なく利用できます。
インターネットに接続しない分、入力した情報はスマホの端末内に保管されるため、情報漏洩のリスクを下げることが可能です。
7−2. e記録(終活)の利用がおすすめな人
e記録(終活)は、あまりスマホを使い慣れていない人におすすめです。
すべての画面でバックボタンを押すだけで、前の画面に戻ることができ、スマホに慣れていない人もサクサクと操作しやすくなっています。
過去3年間にわたって振り返られる3年日記を使えば、日常の出来事や感じたことを記録できます。
終活をしながら日々を前向きに暮らしたい人には嬉しい機能です。
7−3. e記録(終活)の口コミをチェック
e記録(終活)の利用者の口コミを紹介します。
“有料アプリで広告が入るのが分からん? 何で?”
8. 【記入項目がシンプル】生前整理アプリ
「生前整理アプリ」は、シンプルな操作でエンディングノートを作成できるアプリです。
文字だけでなく画像や動画を添付して、さまざまな形式での保管が可能です。
下記の内容を登録でき、エンディングノートとして活用できます。
- 私のこと
- 財産について
- お墓や葬儀のこと
- 遺言の内容
- 携帯電話や会員サービス
月額利用料 | 無料 有料版:980円 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | ◎ |
項目の自由度 | 〇 |
セキュリティの高さ | 〇 |
8−1. セキュリティに優れる
生前整理アプリ内で保管した情報は、マイクロソフト株式会社の協力により、高いセキュリティで保護されます。
保管した情報の閲覧者は自分で指定でき、大切な人に絞ることが可能です。
生前と死後に伝えたいことを分けることもできます。
また、家族用や会社用、知人用など、目的に合わせてアカウントを複数持つことが可能です。
8−2. 生前整理アプリの利用がおすすめな人
生前整理アプリは、エンディングノートに登録した情報を、きちんと管理したい人におすすめです。
個人情報は貴重なものであり、情報漏洩のリスクを低く保ちながら保管できると安心できます。
また、アカウントを複数管理できるため、人間関係が幅広い人に適しているといえます。
8−3. 生前整理アプリの口コミをチェック
生前整理アプリの利用者の口コミをチェックしておきましょう。
“このアプリは素晴らしい!生前整理はこれで全て解決します。 みなさん使った方絶対いいです!”
9. 【動画を記録可能】私ノート+
「私ノート+」は、離れて暮らす家族が増える中で、お互いに近況を伝えあえるツールとして活用できるアプリです。
エンディングノートとして必要な情報を登録でき、メッセージとしてスマホのカメラで撮影した動画を保存できます。
介護や葬儀などへの要望を、文字だけでなく言葉として伝えることが可能です。
月額利用料 | 無料 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | ◎ |
項目の自由度 | 〇 |
セキュリティの高さ | 〇 |
9−1. SNS感覚で手軽に使える
私ノート+には、SNSとしての機能が備わっています。
FacebookやTwitterと同様の感覚で、家族以外のユーザーとの交流が可能です。
周囲の人の終活の取り組みや日々の過ごし方を参考にできます。
公開設定機能を使えば、投稿を見せたい人の範囲を指定できます。
9−2. 私ノート+の利用がおすすめな人
私ノート+はエンディングノート内に動画のメッセージを残したい人におすすめです。
文字では難しいニュアンスでも、動画で話しかけることでダイレクトに伝えることができます。
文章を考えるのが苦手という人は、重要度の高い内容を動画として残すことが可能です。
9−3. 私ノート+の口コミをチェック
私ノート+の利用者の口コミを紹介します。
“いろいろ使えそうな機能があって良さげな気はするんだけど、使い方がわからない部分がいくつかある…逝去通知とかアドレス帳とか、説明用のサイトなどは無いの?
あと、親がAndroidなのでAndroid版がないと本来の使い方ができないので対応して欲しい。★3だけど期待を込めて★4”
10. 【必要な情報がまとめられる】税理士事務所がつくったエンディングノート
「税理士事務所がつくったエンディングノート」は、澤田匡央税理士事務所がつくったエンディングノートアプリです。
万が一の時に備えて、家族がスムーズに手続きを進められるように、下記の内容を登録できます。
- 預貯金
- 株式
- 不動産
- 健康保険
- マイナンバーカード
- 介護の希望
- 葬儀の希望
不明点は税理士事務所に問い合わせることができ、内容を理解しながら漏れのないエンディングノートを作成可能です。
月額利用料 | 無料 |
操作性 | ◎ |
表示の見やすさ | ◎ |
写真や動画の添付 | × |
項目の自由度 | ◎ |
セキュリティの高さ | 〇 |
税理士事務所がつくったエンディングノートのインストールはこちら
10−1. 内容は税理士事務所に預けられる
税理士事務所がつくったエンディングノートは、登録したデータを澤田匡央税理士事務所に預けることができます。
エンディングノートを開示したい場合は、予め家族に連絡先を伝えておくだけで、税理士事務所が対応してくれるため安心感があります。
相続についてはエンディングノートだけでは効力を発揮しないため、税理士事務所に遺言書の作成を依頼するきっかけにもなりそうです。
10−2. 税理士事務所がつくったエンディングノートの利用がおすすめな人
税理士事務所がつくったエンディングノートは、精度の高いエンディングノートを作成したい人におすすめです。
税理士が必要性を考慮して作成した情報で項目がつくられているため、必要な情報を不足なく登録できます。
入力内容はスマホに保存していつでも読み込めるため、隙間時間を利用して少しずつ登録を進められます。
10−3. 税理士事務所がつくったエンディングノートの口コミをチェック
税理士事務所がつくったエンディングノートの利用者の口コミを紹介します。
“こんなアプリ欲しかったんです! しかも、無料┗(^。^)┛ 暇な時に、コツコツ、データ入力しています。 新型コロナにいつ感染するかわからないし、明日事故に遭うかもしれませんし。 家族にはキチンと伝えておきたいんです。”
11. 自分に合ったエンディングノートのアプリの選び方
複数のエンディングノートのアプリを紹介してきましたが、その中からどれを選べばよいか迷うことでしょう。
自分に合ったエンディングノートを探すには、下記の要素を多く満たしているものを選ぶことが重要になります。
- 簡単に記録できるアプリ
- 前向きな気持ちで進められるアプリ
- 必要事項を記載しやすいアプリ
- 突然サービス終了しない運営元のアプリ
- セキュリティの強いアプリ
- 機能が充実したアプリ
- 家族へ情報共有しやすいアプリ
11−1. 簡単に記録できるアプリ
エンディングノートは記載すべき項目が多く、完成には多くの時間がかかります。
そのため、隙間時間を使って少しずつ作成を続けられるアプリを選びましょう。
継続して登録作業を続けるには、簡単な操作でサクサク登録できるアプリのほうが適しています。
11−2. 前向きな気持ちで進められるアプリ
終活というと後ろ向きなイメージをしがちな人もいるでしょう。
エンディングノートには家族へのメッセージに加え、自分の人生を振り返えるきっかけづくりになります。
これまでの人生を分析し棚卸を行うことで、残りの人生をどのように歩むべきかを判断しやすくなるためです。
エンディングノートのアプリでは、健康面の機能やSNS機能など、前向きに終活を進められるものがおすすめです。
11−3. 必要事項を記載しやすいアプリ
エンディングノートに記載すべき項目は多岐にわたり、その中でも複数の項目を入力しなければなりません。
根気強さが求められる作業ですが、なるべく簡単に登録できるよう工夫されているアプリが便利といえます。
入力箇所が大きく表示され、今何を登録しようとしているかを逐一把握できる分かりやすさがあれば、必要事項を少しずつ確実に登録できるでしょう。
11−4. 突然サービス終了しない運営元のアプリ
エンディングノートのアプリであっても、ほかのアプリと同様に突然のサービス終了の可能性は否定できません。
そのため、利用する前にアプリの運営元を軽く調べておくとよいでしょう。
資産管理のノウハウがある、税理士事務所が運営している、シニア向けのメディアを運営しているなど、終活の問題に取り組んでいる運営元であれば、ある程度の信頼をおけるでしょう。
とはいえ、急なサービス終了に備えて、複数のアプリを利用する、手書きでもエンディングノートを作成しておくなど、万が一の際に閲覧できなくなる状況に備えておくのも大切です。
11−5. セキュリティの強いアプリ
エンディングノートには預金や年金、医療情報、連絡先など、多くの個人情報が記載されています。
アプリの運営元がハッキングに合うなど、情報漏洩のリスクは常にあると考えておきましょう。
そのため、セキュリティ面に注力しているアプリの利用がおすすめです。
暗号化の技術などを使い、個人情報が外部に漏れることを防いでくれます。
また、インターネット上に情報を登録するのではなく、スマホ内にデータを保存できるタイプのアプリも情報流出には強いといえるでしょう。
ただし、スマホ本体を紛失しないように注意が必要です。
11−6. 機能が充実したアプリ
エンディングノートに加え、さまざまな付加価値を持った機能が充実しているアプリがあります。
財産を管理したり健康状態と向き合ったり日記をつけられたりと、多機能的なアプリを選ぶのもよいでしょう。
残りの人生を前向きに過ごすために、毎日自分と向き合うことができるためです。
ただし、あくまでエンディングノートの機能に絞りたいという人は、シンプルなアプリをおすすめします。
11−7. 家族へ情報共有しやすいアプリ
エンディングノートは自分に万が一のことが起きた時に、家族へとスムーズに共有されなければなりません。
そのため、家族や会社などつながりの深い人に情報を伝えられる設定があると便利といえます。
アプリ内で公開先を指定する、運営元に問い合わせることで内容を開示してもらえるといった、確実性の高い方法での共有がおすすめです。
12. エンディングノートのアプリはこんな人におすすめ
エンディングノートをアプリで作成する場合、手軽さやコツコツと続けられる点など、多くのメリットがあることがわかりました。
実際に導入するにあたり、エンディングノートのアプリを使うのが向いている人の特徴をチェックしておきましょう。
12−1. スマホを日常的に使いこなせている人
エンディングノートのアプリを使う場合、普段からスマホのアプリを使いこなしている人のほうが、スムーズに作成に取り掛かれるといえます。
アプリ内の進め方や保存方法など、ほかのアプリへの見識があれば直観的に対応できるためです。
アプリといえばゲームや動画鑑賞、SNSなどをイメージしがちですが、LINEやメールを使っているのなら、十分に応用できます。
特に、エンディングノートに情報を入力する際には、文字をスムーズに打てるだけでもストレスを感じにくくなるでしょう。
12−2. 動画や写真を活用したい人
写真や動画、音声を記録できるアプリなら、紙のエンディングノートにはない特色にできます。
スマホのカメラで撮影し、そのまま登録できる手軽さも魅力です。
文字だけでは伝えにくいニュアンスも、動画であれば自然に話すことができるでしょう。
家族にとっても動画や写真を見て懐かしむことができます。
12−3. 場所や時間を気にせず作成したい人
エンディングノートに記載すべき情報は多く、一日で作成するのは難しいといえます。
そのため、コツコツと時間をかけて取り組んでいくことになるでしょう。
どこにでも持ち運べるスマホなら、場所を気にせずエンディングノートを作成可能です。
移動中や待ち時間を活用し、少しずつ内容を増やしていけます。
また、思いついた時にすぐ入力できるのも、スマホならではのメリットです。
景色を眺めながらインスピレーションが湧いた時に、サッと作成したい人に向いているといえます。
13. エンディングノート作成用のおすすめスマホをチェック
出展:らくらくスマートフォン F-52B
エンディングノートのアプリに興味を持ったものの、「スマホを持っていない」「スマホを使いこなせる自身がない」という人には、初心者向けの機種の利用がおすすめです。
「らくらくスマートフォン F-52B」はFCNT株式会社が開発したシニア向けのスマホです。
文字の入力のしやすさが考慮されており、直観的な操作に対応しています。
13−1. 文字を入力しやすい
出展:らくらくスマートフォン F-52B 製品特長(基本の機能)
らくらくスマートフォン F-52Bは、基本機能をわかりやすく配置したホーム画面や画面操作ミスが少ない「らくらくタッチ」の“標準モード”、一般的なスマホのように使える“スマホかんたんモード”、2つのモードをご自身の使い方に合わせて選べます。
らくらくタッチの標準モードでは、ガラケーのボタンやパソコンのキーボードのように、実際に打ち込むような感覚が得られるため、タッチパネルの操作に不慣れな人も安心です。さらに、ケータイでは5回押さなければ入力できなかった「お」などの文字も、行ごとに横並びで表示される「お」を選択するだけなので、かんたん2タッチで入力できます。
文字の入力数が多いエンディングノートのアプリに便利な機能といえるでしょう。
13−2. 詐欺からあなたを守るあんしん機能が充実
出展:らくらくスマートフォン F-52B 製品特長(あんしん)
らくらくスマートフォン F-42Aは、あやしいサイトから身を守る「フィッシング詐欺警告機能」を新たに搭載しました。
電話帳未登録の連絡先から着信やメールがあると、事前に教えてくれる「迷惑電話・メール対策機能」であんしん。
災害時に役立つワンセグやFMラジオにも対応しており、インターネット通信なしで情報収集もできます。
まとめ
デジタル化により、エンディングノートもスマホアプリで作成する人が増えています。
スマホアプリなら、好きな時と場所で作成できる、データのセキュリティが高い、画像や動画を使える、公開する人を指定できるなどのメリットがあります。
スマホアプリならダウンロード後すぐに利用できるため、スタートする敷居の低さも魅力です。
入力項目が予め設定されており、過不足なく必要な情報を入力できます。
エンディングノートとしての役目をきちんと果たせる完成度にできるでしょう。
家族に残す思いやメッセージの代わりとして、エンディングノートの作成に取り組んでみてください。
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