
「オレオレ詐欺の対策ってあるのかな?どうすれば騙されないのだろう…」
行政やメディアが再三注意喚起しているにもかかわらず、なくならないオレオレ詐欺。
詐欺師は手を替え品を替え忍び寄ってくるので気が気ではないですよね。
オレオレ詐欺という呼び名が一般化してから15年が経ち、警視庁では2004年に “オレオレ詐欺” という呼び名を “振り込め詐欺” に改めました。
しかしその後も現在にいたるまで、「オレだよ、オレ」と子どもや孫を装って高齢者を騙す詐欺は後を絶ちません
そこで本記事では、オレオレ詐欺を避けるためにはどんな対策があるかを解説します。
・普段から詐欺について話しておく
・家族との「合い言葉」を決めておく
・自宅の電話は常に留守電にしておく
・ATMの利用限度を決めておく
・詐欺防止装置を設置する
これらを行うことで多くの詐欺が回避できるのでよく読んで参考にしてください。
また、実際にあったオレオレ詐欺事件から10事例をご紹介、合わせて、怪しい電話がかかってきたときの対処法も解説します。
多様化しているオレオレ詐欺の手口と対処法をしっかり把握して、万一の場合に備えましょう。
この記事を、ぜひあなたや大切なご家族のオレオレ詐欺対策に役立てて頂けたらと思います。
目次
1.絶対阻止!オレオレ詐欺を回避できる対策
オレオレ詐欺を回避できる5つの対策を解説します。
詐欺の摘発がしょっちゅう報道されても、「自分だけは被害に遭わない」と思っている高齢者は依然として多いようです。しかしながら、こうした油断こそが詐欺被害につながります。
誰でも、例外なく被害に遭う可能性があることを自覚して、以下に述べるような対策を講じておきましょう。
1-1.普段から詐欺について話しておく
オレオレ詐欺を回避するために、ご両親など高齢者とは普段から詐欺について話しておくようにしてください。
昨今の詐欺の実情、手口などを話題にすることが注意喚起になり、騙されにくくなります。
オレオレ詐欺の犯人はほとんどの場合、子どもや孫を装って接触してきます。
普段から、しょっちゅう家族と話をしていれば声の違い、話す内容の矛盾にも気づきやすくなります。
詐欺師は手を替え品を替え次々と新しい手口で高齢者を陥れます。
現実になったとき、高齢者が動揺しないように、日頃から “起きるかもしれないこと” として、詐欺について話しておいてください。
嘘の打ち明け話に踊らされないようお互いの生活状況も把握しておくように努めましょう。
1-2.家族との「合い言葉」を決めておく
家族間での「合い言葉」を決めておくというのもオレオレ詐欺の効果的な対策です。
その場合は、名前や生年月日など知られやすいものでなく、家族にしかわからない言葉を選んでください。
高齢者は覚えられなかったり、焦って咄嗟に答えられないことも考えられますので、電話の側にメモに書いて貼っておくと良いでしょう。
家族を名乗りながら、電話先で合い言葉を言えない相手は詐欺師だと思って間違いありません。
1-3.自宅電話は常に留守電にしておく
オレオレ詐欺の対策として、自宅の電話を常に留守番電話にしておくことをおすすめします。
直接出ないことで、いきなり見知らぬ人と話すことがなくなって詐欺被害が回避できます。
家族や知人であれば、「発信通知で家族・知人の番号と確認できたものに限る」とか、留守番電話に話しかけてもらい、その段階で出るというルールを作るのも良いですし、その場では出ず、あとから掛け直すということを徹底するというのも有効です。
詐欺師が留守番電話に自分の声を残す可能性はほとんどありません。
万一、詐欺師と思われる声が録音された場合は、後で事件の証拠として捜査に使えることもあります。
電話によるオレオレ詐欺は高齢者を狙う詐欺の中で最も多い案件です。
家の固定電話は基本留守番電話にしておくのが賢明です。
1-4.ATMの利用限度を決めておく
オレオレ詐欺で大金を奪われないように、ATMの1日の利用限度額を低めに設定しておくことができます。
低く設定しておけば、万が一詐欺にひっかかってお金を振り込む事態になっても、それ以上の金額を取られる心配がありません。
昨今のオレオレ詐欺は巧妙で「私は絶対大丈夫!」と思っていても、いつ何時、詐欺師の手に堕ちないとも限りません。
あらかじめATMで振り込める限度額を決めておけば、仮に被害に遭ったとしても低い金額で済みます。
日ごと、1ヶ月ごととそれぞれの限度額を設定できる銀行もありますので、家族と相談の上、ご利用の金融機関に確認してみましょう。
1-5.詐欺防止装置を設置する
オレオレ詐欺の対策としておすすめしたいのが、詐欺防止装置の設置です。
詐欺防止装置は、電話着信時に警告メッセージが流れる機能、通話録音機能、着信拒否機能等をもった電話回線に付加する装置や電話機です。
設置することでオレオレ詐欺の抑止が期待できます。
たとえば、警告メッセージが流れる装置を付けると、電話を着信すると「迷惑電話にご注意ください」といったメッセージが聞こえるので注意喚起できます。
録音ができる電話では、着信音が鳴る前に本機が応答して、相手に通話を録音するというメッセージを流します。着信中は呼出音と注意喚起のアナウンスを交互に繰り返し、電話に出ると通話内容が自動で録音されます。
それが怪しい電話だった場合は、録音したテープは証拠として犯人捜査に役立てることができます。
※次章ではオレオレ詐欺防止に役立つ詐欺防止装置の具体的な商品をご紹介していきます。
2.オレオレ詐欺防止に効果的な詐欺防止装置3選
オレオレ詐欺防止に効果的な詐欺防止装置を3選ご紹介します。
・シャープ「大画面&あんしんフラッシュランプ搭載防犯電話機」
・パナソニック「SDカード対応の電話機」
・山善「防犯通話録音機」
それぞれどんな機能があるのか解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
2-1.シャープ「大画面&あんしんフラッシュランプ搭載防犯電話機」
出典:シャープ公式サイト
「警視庁 犯罪抑止対策本部」「大阪府警 特殊詐欺対策室」のアドバイスを受けて開発された防犯電話機です。
着信音が鳴る前に相手側に「この通話は防犯のために録音されます」という警告メッセージが流れるので、気づかないうちに迷惑電話を撃退できます。
警告されても電話を切らない相手には、名前を確認する自動メッセージを流すので、相手を確認してから電話に出るか判断できます。
さらに、電話をかけてきた相手が登録者か未登録者を着信ランプの色で見分けることができるので安心です。
商品名 | 大画面&あんしんフラッシュランプ搭載防犯電話機JD-AT95 |
販売元 | シャープ |
価格 | 税込20,200円(楽天市場) |
公式サイト |
2-2.パナソニック「SDカード対応の電話機」
出典:パナソニック公式サイト
迷惑電話防止、便利機能が充実したSDカード対応電話機です。
警察や自治体などから収集された迷惑電話番号データと一致した相手からの着信を自動で拒否する「迷惑ブロックサービス」に対応。呼出音を鳴らさずに自動で迷惑電話の着信を拒否します。
さらに、「迷惑防止」「あんしん応答」「迷惑電話着信拒否」機能も搭載しているので、より安心して使えます。
親機にSDカードスロットを搭載し、本体メモリーに加え、SDカードにも要件や通話内容を保存できる電話機です。
商品名 | SDカード対応電話機VE-GD67DL/DW |
販売元 | パナソニック |
価格 | 25,559円(楽天) |
公式サイト |
2-3.山善「防犯通話録音機」
出典:楽天
防犯用品の審査、推奨を行う公益財団法人全国防犯協会連合会の推奨商品。
電話機に簡単に取り付けて使える防犯通話録音機です。
かかってきた電話の冒頭に警告メッセージ(録音警告、名乗り促しアナウンス)で応答します。
通話拒否ボタンを押すと「この通話はおつなぎできません」と相手側に放送後、自動的に通話を切断してくれるので、しつこい勧誘セールス防止にも有効です。
商品名 | 防犯通話録音機 |
販売元 | 株式会社 山善 |
価格 | 8,980円(楽天) |
公式サイト | https://book.yamazen.co.jp/product/qriom/category/others/-ydr-200at.html |
3.こんな電話はオレオレ詐欺かも?!実際にあった手口10事例
オレオレ詐欺への対策や防止装置について、しっかり把握していただけましたでしょうか。
この章では、実際にあった手口を元に、オレオレ詐欺の事例を10件ご紹介します。
万全の対策をうっていても、実際に詐欺電話がかかってくると動揺して騙されてしまう人は少なくありません。そんなことにならないよう、どんな事例があるのか知っておきましょう。
オレオレ詐欺のパターンは主に3つに分けられます。
・振り込み型
・現金受け取り型
・キャッシュカード受領型
それぞれ、詐欺師が誰を装って、どんな理由でお金を要求してくるかを解説します。
3-1.振り込み型
振り込み型は、子どもや孫、甥など身内を装い電話をかけてきて、追い込まれている状況を訴え、お金の振り込みを要求してくる手口です。
被害者は、自分の息子や孫が大変な状況になっていると信じ込み、言われた通りにお金を振り込んだり渡したりして、騙し取られてしまいます。
振り込み型で実際にあった事例を4つご紹介します。
3-1-1.ヤミ金に手を出した
電話先の声 お金が必要な理由 ※このケースではヤミ金業者を装った人物が登場することもあります。息子役を威嚇するような声で、電話の受け手に動揺を与えます。 |
3-1-2.会社のお金を使い込んだ
電話先の声 お金が必要な理由 |
3-1-3.友人の借金の保証人になった
電話の声 お金が必要な理由 |
3-1-4.投資で失敗した
電話の声 お金が必要な理由 |
3-2.現金受け取り型
現金受取型とは、振り込み型と同じような理由で人を寄こして現金を受け取ろうとする手口です。
このパターンでは犯人はグループで行動しており、上司や同僚、ときには警察官など身内以外の登場人物が出てきます。
現金受け取り型で実際にあった事例を3つご紹介します。
3-2-1.会社のお金を電車で紛失した
電話の声 お金が必要な理由 ※このケースでは上司、同僚を装った人物が登場することもあります。また駅構内の音を録音して使用して臨場感を演出する場合もあります。 |
3-2-2.交通事故を起こしてしまった
電話の声 お金が必要な理由 ※このケースでは警察官や被害者、弁護士を装った人物が登場することもあります。本人は怪我をしていて電話に出られないといって不安を煽る場合もあります。 |
3-2-3.恋人が妊娠した
電話の声 お金が必要な理由 ※孫が女性の場合は「自分が妊娠してしまった」と訴えてくるケースも考えられます。 |
3-3.キャッシュカード受領型
キャッシュカート受領型は、犯人が銀行員や金融庁の職員などを装って電話をかけてきて、キャッシュカードを奪う手口です。
「口座が悪用されている」と受け手を不安にさせてから、「キャッシュカードを預けてほしい」「手続に必要なので暗証番号を教えてほしい」といったことを持ちかけてきます。
キャッシュカード受領型の実際にあった事例を3つご紹介します。
3-3-1.あなたの口座が悪用されている
電話の声 お金が必要な理由 ※その後しばらくして職員を装った犯人がキャッシュカードの受け取りに現れ、暗証番号を聞いてきます。 |
3-3-2.あなたの口座が乗っ取りにあった
電話の声 お金が必要な理由 ※その後しばらくして銀行職員を装った犯人がキャッシュカードの受け取りに現れ、暗証番号を聞いてきます。 |
3-3-3.あなたの口座が犯罪に使われていた
電話の声 お金が必要な理由 ※しばらくして銀行協会職員と名乗る男がキャッシュカードを受け取りに現れ、暗証番号を聞いてきます。 |
いかがですか。
オレオレ詐欺の巧妙な手口がご理解いただけましたでしょうか。
次章ではこのような詐欺電話を受けてしまったときの対処法を解説します。
4.オレオレ詐欺らしき電話がかかってきた時の対処法
オレオレ詐欺の事例をご紹介しましたが、実際にそれっぽい怪しい電話がかかってきたらあなたはどうしますか?
4章では、騙されない対処法を伝授します。
・2つの質問の答えで見破る
・警察や役所という言葉に注意する
・自分から身内の名前を明かさない
ひとつずつ説明していきますので、よく読んで覚えておいてくださいね。
4-1.2つの質問の答えで見破る
電話で相手がお金を要求してきたら、2つの質問をしてみましょう。
「携帯電話の番号が違うのはどうして?」
「声がいつもと違う気がするけどなぜ?」
相手が以下のような答えを返してきたら詐欺の可能性が高いです。
・携帯電話の番号が変わった
・携帯電話が水濡れして使えなくなった
・風邪気味で声がおかしい
このような返答、あるいは曖昧な答えをしてきたら、決してその場で相手の話に応じてはいけません。
キッパリ断って電話を切り、ご自身が知っている電話番号にかけて確認してください。
子どもやお孫さんが電話に出れば、詐欺電話だったかどうかわかります。つながらない場合は、お嫁さんなど知っている身内に連絡して確認しましょう。
4-2.警察や役所という言葉に注意する
怪しい電話の相手が、警察や役所という言葉を口にしたら注意しましょう。
警察官、役所の職員、銀行などと名乗ってお金やキャッシュカードの受領を要求してくる電話は、詐欺の可能性が非常に高いです。
警察や役所が振り込みを電話で指示することは絶対にありません。
ましてや、キャッシュカードを預かるなどということは言語道断です。あり得ません。
訪問は受け入れず、速やかに電話を切って家族に相談するか、警察や役所の窓口へ問い合わせるようにしてください。
4-3.自分から身内の名前を明かさない
怪しい相手と話している最中に、息子や孫など身内の名前を出さないようにしてください。
詐欺師にこちらから情報を与えてしまうことになります。
たとえば、「おばあちゃん、事故を起こして今すぐお金が必要なんだ」
と泣きつかれて動揺し、
「コウジ、それは本当なの?ミヨコさんにはもう話した?」
などと返答してしまうと、孫の名前だけでなく、孫の母親の名前までわかってしまうのです。
詐欺師は上手くそれを利用して、それ以降は名前を使って話しかけてくるので、余計に騙されやすくなってしまいます。
詐欺師は、あなたの身内の名前など知らずに電話をしてきています。
どんなにショックな話を聞かされて動揺したとしても、自分から身内の名前などの情報を与えないように注意しましょう。
5.オレオレ詐欺に遭ってしまった際の対処法
用心していても、ふとした心の隙間に忍び寄ってくるオレオレ詐欺。
この章では、被害に遭ってしまった際の対処法をお伝えします。
・振込先の金融機関に連絡する
・被害を専門家に相談する
よく読んで、万一に備えておきましょう。
5-1.振込先の金融機関に連絡する
オレオレ詐欺に遭って口座にお金を振り込んでしまった場合は、真っ先に振込先の金融機関へ連絡してください。
金融機関が口座を凍結することで現金の引き出しを防ぐことができます。
連絡が遅れて、既に現金が引き出された後であったとしても、振り込め詐欺救済法(※)による被害回復を受けられる可能性があります。
(※)振り込め詐欺被害者への財産的被害の迅速な回復を図るため平成20年に定められた法律。金融機関は被害者が振り込んだ口座を凍結(利用停止)し、被害者からの申請によりその被害額や凍結された口座の残高に応じて、被害額の全部または一部を被害回復分配金として受け取ることができる。
5-2.被害を専門家に相談する
詐欺被害に遭ったことに気づいたら、なるべく早く専門家(専門機関)に相談してください。
ここでいう専門家とは、「警察」あるいは「国民生活センター」のことです。
敢えて「専門家」と書いたのは、親切のふりをして間違ったアドバイスをする身内や、専門家を名乗って騙してくる偽物がいるからです。
詐欺に遭ったショックが収まらないうちに、同じ詐欺グループが弁護士だと偽り電話してきて、更にお金を奪おうとすることもありますので要注意です!
警察、及び、国民生活センターへの連絡について以下に明記しておきます。
【警察】
オレオレ詐欺に遭った場合、まずは警察に通報するのが鉄則です。
①相談窓口専用ダイヤル「♯9110」 犯罪を未然に防止するための相談窓口。
受付時間>月曜〜金曜8:30〜17:15 ②「110」番か最寄りの警察本部、所轄警察に電話 実際に被害に遭ってしまった時は急いでこちらに連絡しましょう。 |
ただし、警察は民事不介入のため詐欺の犯人からお金を取り戻すような働きはしてくれません。
返金を求める場合は国民生活センターや専門の弁護士に相談するようにしましょう。
【国民生活センター】
国民生活センターは、各地域にある消費生活センターのことで、オレオレ詐欺にあったとき、今後とるべき行動や再被害に遭わないためのアドバイスをしてくれます。
状況に応じ、犯人が捕らえられても返金が叶わなかったり、警察に被害届が受理されなかった場合も相談に乗って貰えます。
消費者ホットライン(専用ダイヤル)「188」(いやや) <受付時間>地域で異なる |
6.らくらくスマートフォンで高齢者をオレオレ詐欺から守ろう!
ご存知の通り、オレオレ詐欺の被害に遭うのはほとんどが高齢者です。
昨今、高齢者のスマホ所有率が高まっていることから、自宅電話ではなくスマートフォンを利用したオレオレ詐欺が増えつつあります。
スマホユーザーを狙ったオレオレ詐欺から高齢者を守るために、NTTドコモのらくらくスマートフォンをおすすめします!
株式会社NTTドコモモバイル社会研究所の2019年の調査によると、今や60代のスマホ所有率は70%、70代でも40%を超えています。
それだけ広い世代がスマートフォンを便利に活用できるようになったということですが、比例してそれにつけ込んだ犯罪が増えているのです。
らくらくスマートフォンには、そうした犯罪から高齢者を守るため、「還付金詐欺対策」機能、「迷惑電話対策」機能、あんしんを強化する「らくらく迷惑メール判定」機能という3つの機能が搭載されています。
9月に発売された新機種F-42Aを例にとり、それぞれどんな機能で、どのように詐欺対策に有効なのかを解説します。
6-1.着信時に有効な「迷惑電話防止」機能
らくらくスマートフォンでは、「迷惑電話防止」機能を簡単に設定することができます。
この機能を設定すると、電話帳に登録していない番号から電話がかかってきた時、相手に会話を録音する「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という音声メッセージが流れます。
一方、スマホ側は専用の着信音が鳴って「迷惑電話にお気をつけください」と注意喚起があり、電話に出ると通話の録音が開始されます。
こうした注意喚起があることで、詐欺電話に無防備に出ることが防げます。
詐欺師側も警戒して実行を諦める可能性が高まります。
仮に詐欺電話に出てしまったとしても、会話が録音されていることから、家族や警察に相談しやすくなり、詐欺被害の抑止になります。
6-2.発進時に有効な「還付金詐欺対策」機能
らくらくスマートフォンでは、「還付金詐欺対策」機能を簡単に設定することができます。
この機能を設定すると、電話帳に登録していない相手に発信した通話の内容に詐欺と思われる会話を検出すると、通話している双方に詐欺の警告を行います。
具体的には、会話の中に『振込』『ATM』といった詐欺が疑われるキーワードを検出したとき、発信者、通話相手双方に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という音声での警告が流れます。
さらに、発信者のスマホ画面に『還付金詐欺に関するキーワードを検出しました。録音している旨を相手へお知らせしている間、一時無音になりますが、その後通話できます。』という文章が表示されます。
詐欺と気づかず『還付金を受け取らなければ!』と焦って架電した高齢者も、こうした警告があればそこで気づいて電話を切れば騙されないで済みます。
仮にこちらが電話を切らなくても、相手側が警戒し実行を諦める可能性も高まるでしょう。
6-3.あんしんを強化する「らくらく迷惑メール判定」機能
らくらくスマートフォンでは、「らくらく迷惑メール判定」機能を簡単に設定できます。
この機能は、見ず知らずの相手から口座への振り込みなどを依頼するメール及びメッセージを受信した際に、容易く信じてしまわないよう注意喚起を呼びかける機能です。
たとえば、買った覚えもない商品に対して「期日までに支払わないと法的手段に訴えます。」という内容のメールが来ることがあります。あるいは、使った覚えがないのに高額なインターネット料金請求のメッセージを受信するケースも考えられます。
こういった場合、メールに慣れている人であれば無視して済ませられますが、不慣れな高齢者の場合、慌てて確認の電話や返信をしてしまうことが往々にしてあるのです。
らくらくスマートフォンで「迷惑メール判定」を設定しておくと、現金を騙し取る目的の迷惑メールである可能性が高いと判定された場合は注意メッセージが表示されるので、冷静な判断ができます。
いかがでしょう。
万一、あなたや親御さんが不審な電話やメールを受信された場合は、送り主へ電話やメールは返さず、周りの家族や警察に相談するようにしてください。
らくらくスマートフォンなら、よく電話する家族の連絡先をワンタッチダイヤルに登録することができます。登録しておけば、万一の場合、ワンタッチで電話やメールをすることができて便利です。
らくらくスマートフォン「F-42A」について詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください |
7.まとめ
オレオレ詐欺を回避する5つの対策をおさらいしておきましょう。
・普段から詐欺について話しておく
・家族との「合い言葉」を決めておく
・自宅の電話は常に留守電にしておく
・ATMの利用限度を決めておく
・詐欺防止装置を設置する
怪しい電話がかかってきた時は3つの対処法を思い出してください。
・2つの質問の答えで見破る
・警察や役所という言葉に注意する
・自分から身内の名前を明かさない
万一詐欺に遭ってしまった場合は、警察か国民生活センターに相談しましょう。
弁護士などと自分の方から名乗って連絡してきた人を頼らないよう注意してください。
この記事が、あなたやご家族のオレオレ詐欺対策に役立つことを祈っています。
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