
日常の一瞬を切り取るカメラを趣味にしたいとお考えの方は、多くいらっしゃるでしょう。
しかし、新たにカメラ趣味を始めようにも、以下のような漠然とした不安があるのではないでしょうか?
「いざカメラを手にしても、何を撮影すればよいかわからない」
「初期費用がかかりそうなイメージがある」
初心者でも十分に使いこなせ、しっかりと楽しめるのかどうかは、カメラを趣味としてはじめるための重要な指標です。
しかし、ご安心ください。
カメラは初心者でも、何歳からでもスタートできる趣味となっています。
今回は、カメラ趣味をはじめるための機種選びや撮影のポイントを紹介します。
目次
1. カメラ趣味で得られる5つのメリット
趣味を持つことでプライベートが充実し、日常生活が豊かになるのはカメラも同様です。
カメラを趣味にすることは、多くのメリットを持っています。
主に、以下にまとめた5つのメリットがあります。
・風景や人物の記録を残せる |
1−1. 風景や人物の記録を残せる
カメラを趣味として一番に思い浮かぶのは、思い出を長期間残せることではないでしょうか?
初めて訪れた旅先の風景を撮影したり、自宅で家族やペットの写真を撮れば、日常の一瞬を記録に残すことができます。
撮影した瞬間は何気ない出来事だと感じても、後から写真を見返すことで、かけがえのない思い出になる場合が多くあるのです。
1−2. 積極的に外に出かける機会を増やせる
カメラを手にすると、多くの被写体を撮影したいと思いますよね。
自宅でもインテリアや庭に咲く花など、楽しく撮影できる被写体は多くありますが、屋外に出ることでより多くの出会いが待っています。
公園の自然や広がる青空などの景色は、曜日や時間帯によっても異なる姿を見せます。
家族や友人と出かける場合は、何気ないコミュニケーションの一瞬を切り取ることが可能です。
1−3. 写真で情報や思い出を共有できる
一眼レフなどのデジタルカメラは、撮影した写真をデータ化しているので、パソコンやスマホを使ってかんたんに共有することが可能です。
旅行やイベントでの思い出を、その場ですぐに家族や友人と共有できます。
写真データは自宅のプリンターやコンビニのネットプリントサービスなどですぐに印刷できるので、いつでも手に取れるアルバムとして保存しておくのもよいでしょう。
1−4. カメラ好きな仲間と交流が持てる
カメラは1人でも十分に楽しめますが、数人で集まることでより深みが出る趣味といえます。
カメラ好きの仲間との出会によって、行動範囲の拡大や撮影技術の向上につながるのが期待できます。
カメラ好きな人と出会うには、インターネットのSNSを使って見つける、社会人サークルに入るなどの方法があります。
1−5. 趣味を長く続けられる
カメラは目的や向上心を持って取り組むことで、長く続けられる趣味です。
写真撮影のレベル向上を目的にすれば、撮影技術を磨いたり、専門的な機材を購入したりするなど、どこまでも追求することができます。
カメラという趣味との出会いを大切に、長く続けていくことで、多くの思い出を残していけるでしょう。
2. カメラ選びのポイントとかかる費用の目安
カメラ趣味をはじめるにあたり、撮影用のカメラを入手することから始まります。
別途デジタルカメラを買わなくても、手持ちのスマホで手軽に撮影する方法があります。
スマホのカメラ機能は日々進歩していて、アップルの最新モデルである「iPhone 12」のメインカメラは1,200万画素もあります。これは、A4サイズの写真を印刷しても、十分鑑賞に耐えられるものです。
しかし、本格的なデジタルカメラを使うことで、写真の表現の幅が大きく広がります。
人物の背景を自然にぼかしたり、絶妙な肌の色味を引き出すには、デジタルカメラのほうが優れているのです。
デジタルカメラの購入を検討している方は、よく耳にするであろう「ミラーレス一眼カメラ」の購入がおすすめです。
2−1. 入門用はミラーレス一眼カメラ
「いきなり高価なカメラに手を出すのは気がひける……」
「まずは入門用の扱いやすいモデルが欲しい」
という方に向いているのが、ミラーレス一眼カメラ。
ミラーレス一眼カメラとは、一般的な一眼レフカメラを小型・軽量化したもので、機能性の高さを維持しながらも持ち運びやすさの向上を実現した機種のことです。
ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラとの最大の違いは内部構造にあります。
一眼レフカメラは内部にミラーがあり、それに反射させた光景をファインダーごしに見ることができます。
つまり、肉眼で見えている光景がそのままファインダーから見えるということになります。
ミラーレス一眼カメラは内部にミラーがなく、レンズに映った光景を映像に変換し、液晶モニターに直接表示する方式です。本体内部にミラーがないため、一眼レフカメラよりも小型軽量化を実現しています。
一旦イメージセンサーが取り込んだ映像を液晶モニターで見ることになりますが、写真の明るさや色味を調整して撮影に臨めるという利点があります。
2−1−1. おすすめ機種1.「Canon EOS Kiss M」
ミラーレス一眼カメラのおすすめ機種として、まずは「Canon」の「EOS Kiss M」を紹介します。
デジタルカメラメーカーとして高いシェアを誇るCanonが発売しているミラーレス一眼カメラで、EOS Kissシリーズは初心者向けのブランドとなっています。
一眼レフならではの高画質な撮影機能と、かんたんな操作感覚を両立させた機種です。
ピントを合わせやすく、撮影した写真は角度を変えられるバリアングル液晶モニターにて、すぐに確認できます。
小型軽量なデザインで持ち運びに便利です。ミラーレス一眼カメラの入門用に最適な機種といえるでしょう。
ズームレンズやマクロレンズなどの豊富な種類を使い分けることで、さまざまな撮影シーンに対応できます。
EOS Kiss Mはこんな方におすすめ
・ミラーレス一眼カメラを初めて購入する方
・WiFiやBluetoothを使ってスマホと接続したい方
・持ち運びやすいコンパクトな本体をお望みの方
EOS Kiss M EF-M15-45 IS STM レンズキット ブラックの販売価格
81,675円(税込)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
※後継モデルの「EOS Kiss M2」が2020年11月下旬に発売予定です。
2−1−2. おすすめ機種2.「OLYMPUS PEN E-PL10」
出典:OLYMPUS ミラーレス一眼 OLYMPUS PEN E-PL10
女性からの人気が高い「OLYMPUS」の「PEN E-PL10」は、きれいな写真を撮りたい方向けのミラーレス一眼カメラです。
撮影の知識が少ないという方も、AUTOモードを使うだけでスマホよりも自然で美しい写真を撮影できます。
背景をぼかすための機能があるので、人物を魅力的に撮影することが可能です。
手ぶれ補正機能にも優れており、夜間や多くないなど光量の少ない環境でもぶれを抑えた撮影ができます。
これらの機能は直感的に操作しやすく設計されており、初心者向けのミラーレス一眼カメラとしておすすめできます。別売りのレンズを購入すれば、撮影時に表現できる幅が広がります。
PEN E-PL10はこんな方におすすめ
・ミラーレス一眼カメラを初めて購入する方
・直感的な操作感覚を望まれる方
・人物を美しく撮影したい方
オリンパス PEN E-PL10 EZダブルズームキットの販売価格
105,840円 (税込)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
2−1−3. おすすめ機種3.「SONY α6400」
世界最速の高速AFや、高速・高精度の「リアルタイム瞳AF」、「リアルタイムトラッキング」機能を搭載した高機能なミラーレス一眼カメラ、「SONY」の「α6400」。
リアルタイム瞳AFは人やペットの瞳を感知し、動きのある場面でも正確にピントを合わせられます。
また、リアルタイムトラッキング機能により、狙った被写体へ向けてシャッターボタンを半押しすることで、精度の高い自動追尾を可能にします。
動きのある被写体を撮影するのに非常に向いているカメラといえるでしょう。
撮影した写真は高画質で保存でき、被写体の色味や質感の表現力にも優れています。
やや高価な価格帯ですが、広角から望遠まで豊富なレンズの種類が揃っている点もα6400の魅力です。
SONY α6400はこんな方におすすめ
・ミラーレス一眼カメラを初めて購入する方
・動きのある被写体を撮影したい方
・人物や景色の色味を美しく記録したい方
ソニー α6400 ダブルズームレンズキットの販売価格
138,420円 (税込み)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
2−2.ハイエンドモデルに挑戦してみる
ミラーレス一眼カメラにも高性能なハイエンドモデルが存在します。
ハイエンドモデルの特徴として、カメラ内部のセンサーの大きさがあります。
ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラのセンサーはカメラの性能に大きく関わる重要なパーツです。
センサーとは、カメラのレンズから入る光を受け止める役割を持っており、光の粒を写真のデータへと変換するものです。
センサーには複数のサイズがあり、最も大きな「フルサイズ」と、その40%ほどの大きさの「APS-Cサイズ」、さらに小さい「マイクロフォーサーズ」などの種類があります。
センサーサイズが大きいほど、より多くの光を取り込むことが可能になるため、画質に影響します。
写真の明暗や濃淡の表現力に大きく影響するのです。
APS-Cサイズも十分な性能を持つのですが、比較した場合はフルサイズのほうが画質に優れます。
また、フルサイズのほうが、人物撮影時に背景をぼかしやすい特徴があります。
風景や人物撮影に本格的にチャレンジしたい場合は、フルサイズのセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラが選択肢に入ります。
ここから紹介するミラーレス一眼は、フルサイズのセンサーを搭載したモデルとなります。
価格帯は上がりますが、プロのカメラマンが多く利用するモデルもあり、本格的な撮影に対応できるものばかりです。
2−2−1. おすすめ機種1.「SONY α7 III 」
出典:SONY デジタル一眼カメラ α(アルファ) α7 III
フルサイズのミラーレス一眼カメラとして、高い知名度を誇る、SONYの「α7 III」。
有効約2,420万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと、画像処理エンジンであるBIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載したモデルです。
AF機能にも優れており、シャッターボタンを半押しすることで、動く被写体の瞳の部分にピントを合わせられます。
また、リアルタイム瞳AF機能により、人物だけでなく動物の瞳にも一瞬でピントを合わせられるため、ペットの撮影をしたい方にもおすすめです。
液晶モニター使用時には、満充電時に最大で約710枚の写真撮影ができるなど、長時間の使用にも対応しています。
出典:SONY デジタル一眼カメラ α(アルファ) α7R III
同じくSONYから発売されている、α7 IIIと似た外観と操作性を持つ「α7R III」というモデルは性能面で更に優れており、有効約4,240万画素を誇ります。
撮影時に生じるノイズを低減し、人物の肌の色の再現性においても高い水準を実現。
上記の性能に加え、どんな環境下でも優れた描写力を発揮するため、利用しているプロのカメラマンも多くいます。
高い機能性を持つα7R IIIですが、α7 IIIと比べた場合、価格面で約6万円の差(価格ドットコムを参照)があることがわかります。
カメラ趣味として利用するには十分すぎる性能といえるので、購入を検討される場合は価格や機能面のバランスから、α7 IIIを選ぶとよいでしょう。
SONYのミラーレス一眼カメラであるα7 IIIとα7R IIIの共通点として、対応するレンズが多くあります。
複数の種類のレンズを取り替えながら撮影することで、さまざまなシーンに対応可能です。
しかし、対応レンズは高価な価格帯のものが多いため、まずは標準的なものから試すのがよいかもしれません。
SONY α7 IIIはこんな方におすすめ
・高性能なミラーレス一眼カメラを求める方
・さまざまな場所での撮影に対応したい方
・人物や景色の色味を美しく記録したい方
SONY α7 IIIの販売価格
206,830円(税込み・本体のみ)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
レンズの販売価格 ※2020年11月時点の価格です
SEL2870(標準レンズ)48,750円(税抜)
参考:SONY SEL2870
2−2−2. おすすめ機種2.「Canon EOS R」
Canonのフルサイズセンサー搭載モデル、「EOS R」には、30年以上に渡って積み重ねてきた同社の技術が豊富に使われています。
約3030万画素、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載しており、美しい表現力と被写体のボケ味を引き出します。
レンズのジャイロセンサー機能とCMOSセンサーの画像情報から手ブレの量を検出し、高い補正を可能にします。
操作性も追求されており、各種ボタンをカスタマイズして機能を割り振ることができるなど、ミラーレス一眼カメラとして非常に使いやすいモデルです。
Canonは一眼レフカメラの開発歴が長いこともあり、対応したレンズの種類が豊富にあるため、新製品だけではなく、中古市場でリーズナブルに入手することもできます。
Canon EOS Rはこんな方におすすめ
・高画質で扱いやすい機種をお探しの方
・手ブレ補正機能の高い機種がよい方
・操作性に優れた機種を選びたい方
Canon EOS Rの販売価格
193,050円(税込み・本体のみ)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
レンズの販売価格
RF24-105mm F4-7.1 IS STM(標準レンズ)59,400円(税込み)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
2−2−3. おすすめ機種3.「NIKON Z6」
「NIKON」が販売する、高解像フルサイズミラーレス一眼である「Z6」。
有効画素数が約2,450万あり、像面位相差AF画素搭載の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載したモデルです。
最新の画像処理エンジンEXPEED 6と連携して、高感度でも解像感を保ちながら効果的にノイズを抑制します。。
AF機能にも優れており、273点のフォーカスポイントが、撮像範囲の水平、垂直約90%という広い範囲をカバー。撮像範囲の周辺部まで高い解像力を発揮するNIKKOR Zレンズとの組み合わせで、周辺部の被写体にも極めて高いAF精度を発揮します。
NIKON Z6はこんな方におすすめ
・これまでNIKONの一眼レフカメラを使用されていた方
・風景、人物、スナップ、スポーツ、乗り物など色々なジャンルを撮りたい方
・撮影した写真の加工をあまりしたくない方
NIKON Z6の販売価格
215,320円(税込み・本体のみ)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
レンズの販売価格
ニコン NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(標準ズームレンズ)119,790円(税込み)※2020年11月時点の価格です
参考:カメラのキタムラ
3. カメラ趣味を楽しむための5ポイント
撮影に出かけるためのカメラの機種を選んだら、趣味として楽しむためのポイントを確認しましょう。
長く続けていくためには、以下の5つのポイントを踏まえてカメラ趣味に臨むのがおすすめです。
1.被写体を決めてとことん撮影してみる |
3−1. 1.被写体を決めてとことん撮影してみる
とにかく、カメラを使って写真を撮り続けることが大切です。
自分なりにうまく撮影できるようになったと感じて来ると、趣味としてのやりがいにつながります。
そのためには、下記のようにメインの被写体をいくつか決めて取り組むのが効果的です。
・散歩中に景色を撮影する
・自宅や外出先で家族を撮影する
・イベントに参加して友人を撮影する
・自宅でペットを撮影する
身の周りには多くの被写体となる存在があります。
季節によって変化する空の色や雲の形など、どんなものでも構いません。
目的意識をもって被写体と向かい合うことで、撮影の技術向上やモチベーションのアップにつながるでしょう。
3−2. 2.外出時は常にカメラを持ち運ぶ
カメラ趣味を楽しみながら継続させるコツとして、外出時は常にカメラを持ち運ぶことが大切です。
ミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラはコンパクトな機種が多く、レンズを含めてもバッグに十分に収まるサイズ感なので、手軽に持ち運べます。
外食時に料理を記録に残したり、出先の景色を撮影したりするなど、カメラに触れる機会を増やすことで、撮影のモチベーションを維持しつつ、スキルの向上も期待できます。
ただし、撮影禁止の場所内や、許可を得ていない人物を撮影するなど、マナー違反は避けましょう。
カメラの置き忘れや紛失にも十分に注意しながら、外出時の撮影を楽しんでください。
3−3. 3.イベント時の撮影役を積極的に行う
家族で出かけたり、友人と集まったりする機会があれば、積極的に撮影役を請け負うようにしましょう。
人物の撮影経験を積むことで、写真の技術向上が期待できます。
被写体となる人物の肌の色を美しく表現したり、背景をぼかして雰囲気のある一枚にしたりするなど、人物ならではの撮影方法を学ぶチャンスです。
撮影した写真はSNSや写真共有サイトなどを使って、参加者に共有するとよいでしょう。
自分で撮影した写真を思い出に残せるため、カメラ趣味を長く続けたいと思えるようになります。
3−4. 4.カメラの仕組みへの理解を深める
カメラ趣味を続けるうちに、よりクオリティの高い写真を撮りたいと思うようになるでしょう。
その際に必要になるのが、カメラへの知識や撮影スキルです。
カメラを使う際の基本として、次の3つの仕組みを理解しておくと、表現力の高い写真を撮影しやすくなります。
・絞り 絞り(F値)の調節により、写真の明るさを調節できます。 F値が大きいほどレンズ内に通る光の量が少なくなり、反対に小さいほど少なくなります。 また、F値の調節により、背景をぼかした写真を撮影できます。 F値を小さくすれば、ピントが合う範囲が狭くなり、被写体の背景をぼかしやすくなるのです。 |
・シャッタースピード 撮影の際にシャッターが開いている時間のことで、イメージセンサーに光が当たる時間が変化します。 シャッタースピードが早ければ動く被写体のブレを防いで撮影でき、遅ければ動きのある写真になります。
スポーツ中の人物の動きの一瞬を切り取りたい場合はシャッタースピードを早く、水の流れや花火の軌跡などを流動的に写したい場合はシャッタースピードを遅くするのが効果的です。 |
・ISO感度 レンズから入る光を、カメラ内で増幅させるための指標です。 F値とシャッタースピードで決まる光量を、適切な明るさになるように増幅させます。 ISO感度を高くすれば光量の少ない場面でも撮影しやすくなりますが、写真にノイズが乗りやすくなります。 |
3−5. 5.写真を公開しているサイトを参考にする
自己流で撮影を続けるよりも、他の方がどんな写真を撮るのかを知ることで、センスを磨いたり刺激を受けたりしやすくなります。
写真は雑誌の購読やカメラマンの個展などを訪れる他に、写真共有サイトを閲覧する方法があります。
写真共有サイトはインターネット上に多くの人が撮影した写真が乗せられており、誰でも見ることが可能です。
カメラ趣味を持つ仲間の写真を見ることで、新たな発見を得られるかもしれません。
もちろん、自分の写真を共有することもできます。
インターネット上の写真共有サイトを利用すれば、写真のバックアップや友人たちと共有するための場にもなります。
主な写真共有サイト一覧 |
4 被写体ごとにうまく撮影するためのポイント
カメラ趣味を楽しむには、写真をイメージ通りに撮影できるようになるのが大切です。
ここでは、被写体ごとにうまく撮影するためのポイントを解説します。
4−1. 風景を撮影する際のポイント
風景を撮影する際には、構図やカメラアングルを考えることがポイントです。
構図を決めるには、きちんとカメラの水平を保ちつつ、以下の方法を活用できます。
・三分割法
画面を縦横に3分割し、合計9つのパーツとして捉えます。
1:2の比率で被写体となる風景を配置する際に便利です。
デジタルカメラのフレーミングガイドを活用すれば、実際に当てはめながら撮影できます。
・三角構図
縦に伸びる建物や木、道路などを画面中央に三角形に配置して撮影します。
風景の高さや奥行きを表現しやすくなります。
・俯瞰撮影
地面に近い位置から被写体を見上げるように撮影します。
建物の大きさや空の広さを表現できます。
併せて、絞り(F値)を活用します。
F値を大きくすることで景色全体にピントが合うようになるため、全体的にくっきりと撮影可能です。
4−2. 人物を撮影する際のポイント
人物を撮影する際には構図を意識するのも大切ですが、被写体となるモデルとのコミュ二ケーションをしっかりと行うように心がけるのがポイントです。
モデルになる人物が緊張しないよう、リラックスできる場の雰囲気を作り出しましょう。
家族写真や友人とのイベント写真など、モデルが緊張せず自然な表情を出せるようにする必要があります。
技術面では、モデルが逆光にならないように注意します。
逆光で表情が見えなくならないよう、明るさを調整しましょう。軽くフラッシュを焚くのも効果的です。
人物の顔の中でも、両目にピントを合わせるようにしましょう。表情がくっきりと見えやすくなります。
また、F値を小さくすることで、モデルにピントを合わせて背景をぼかし、雰囲気のある写真に仕上げられます。
4−2. ペットを撮影する際のポイント
自宅や公園などでペットを撮影する場合は、コツが必要になります。
ペットはじっとしていてはくれないので、まずは動いていない場面から撮影に慣れていくのがポイント。
カメラの連写モードを使うことで、動きのある場面でもベストな一枚を撮影しやすくなります。
ペットの顔にピントを合わせる場合は、目の上の縁に合わせるのがポイントです。
ピントを合わせる位置をはっきりさせることで、ペットの顔全体にぼんやりとピントが合うのを防げます。
ペットの目線を合わせるのは非常に難しため、構図を決めた後にうまく気を引いてカメラ側を向いてもらうようにしましょう。おもちゃなどを使って気を引くのが効果的です。
また、目線を拾うように撮影するためには、カメラマン自身が低い姿勢になり、ペットの視点に寄り添うことも大切です。
5. 撮影した写真はSNSで共有できる
カメラ趣味を楽しむには、撮影した写真を多くの人に見てもらうことも大切です。
撮影した写真はSNSを使って周囲と共有してみましょう。
公開範囲を全体のユーザーまで広げる場合は、個人情報が漏洩しないように注意する必要があります。
撮影した写真の背景から住所を突き止められるなどのトラブルに発展する恐れがあるため、人物が写った写真のインターネット上での取り扱いには十分に気をつけてください。
それでは、写真を共有できる代表的なSNSを3つ紹介します。
・同級生や同僚とつながる「Facebook」 |
5−1. 同級生や同僚とつながる「Facebook」
実名での登録が推奨されているSNSである「Facebook」。
国内ユーザーは2,600万人で、日夜交流が行われています。
友人だけでなく職場や学生時代の同級生とつながる機会が多く、プライベートや興味のある内容を共有できます。写真の共有も容易で、イベントの内容説明や感想などと合わせて添付可能です。
こんな方にFacebookがおすすめ
・友人や仕事関係者とつながりたい方
・投稿した写真に反応をもらいたい方
月額利用料
無料
5−2. おしゃれな写真をアップするなら「Instagram」
グルメの写真や自撮りなどをアップする人の多い「Instagram」。
有名人の投稿を楽しむだけでなく、登録した友人間で投稿を閲覧できます。
通常の写真投稿の他にも、投稿後24時間で消える「ストーリーズ」を使えば、日々の出来事を気軽に共有可能です。
カメラで撮影した写真をスマホに転送し、アップする手間はありますが、Facebook同様に閲覧者からの反応を得られる点がポイントです。
カメラ趣味を続けるためのモチベーションを得やすくなります。
こんな方にInstagramがおすすめ
・友人や有名人とつながりたい方
・写真を気軽に投稿したい方
月額利用料
無料
5−3. シニアのユーザーと写真を共有できる「らくらくコミュニティ」
カメラ趣味を持つシニア同士の交流は、「らくらくコミュニティ」の利用がおすすめです。
シニア向けに使いやすさを追求した「らくらくスマホ」にインストール済みで、一般ユーザーも無料で会員登録が可能。
60代以上のユーザー比率が多く、コミュニティ内には花・家庭菜園、ペット、料理、旅行など多様なカテゴリがあり、活発な交流が行われています。
投稿した写真には「いいね」で反応を示すことができ、お互いに交流を深めることでカメラ趣味を継続するモチベーション維持につながるでしょう。
また、運営者が24時間体制で投稿内容を監視しており、個人情報の漏洩や誹謗中傷の投稿がされないように気を配られているので、SNSの利用に不安のある方でも安心して利用できます。
こんな方にらくらくコミュニティがおすすめ
・同じ趣味を持つシニアとつながりたい方
・個人情報などの扱いについて、安心して投稿したい方
月額利用料
無料
まとめ
カメラ趣味では機械の仕組みを覚えたり、撮影技術を向上させることが大切です。
写真撮影の知識を身につけ、初心者向けのカメラを購入することで、趣味としてできる範囲が広がっていきます。
ただし、それだけがカメラ趣味のすべてではありません。
カメラを向けて写真を撮り続けることで楽しさを感じ、継続できるポイントとなります。
さまざまな被写体へカメラを向けることで、日常の一瞬を思い出として切り取って見てください。
撮影した写真は周囲に共有することで反響を得られ、さらなるモチベーションのアップにつながります。
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