
「60代になったけれど、趣味がない。お金のかからないことを始めたい」
「60代から始められる、お金のかからない趣味ってないかな?」
このように悩んでいませんか。
結論から言うとお金のかからない趣味は多くありますが、ご自身が熱心に打ち込めるものを選ぶことが大切です。
そうはいっても、「60代でもできてお金のかからない、打ち込める趣味なんて見つけられるの?」と思う人もいるでしょう。
打ち込める趣味を見つけるポイントは7つ。まず必ずおさえるべきポイントが以下の2つです。
【必ず押さえるべきポイント2つ】
・自分自身が心の底から楽しさや充実感を感じられる
・家族や周囲の支援がいらない
さらに、ご自身の目的に応じて検討すると、趣味がより充実するポイントが以下の5つです。
【目的に応じて検討するとより充実するポイント5つ】
・体力づくりをする
・認知症防止に繋がる
・普段の生活に役立てる
・人と交流をする
・人の役に立つ
なかには、選び方や数多くの趣味を見ても迷う人もいるでしょう。そこで本記事では「5.打ち込める趣味を見つける4ステップ」もご紹介します。実践すると、「趣味が見つからない」という人も見つけやすくなります。
本記事の内容は以下です。
【本記事でわかること】
・60代 お金のかからない趣味の選び方
・お金のかからないおすすめ趣味
・打ち込める趣味を探す4ステップ
すべてお読みいただければお金のかからない、熱中できる趣味を見つけ、充実した老後の第一歩を進めるようになるでしょう。趣味を見つけて楽しい老後を過ごすためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.60代お金のかからない趣味の選び方のポイント7つ!
お金のかからない趣味を探す際に必ず押さえるべきポイントと目的に応じて検討するとより充実するポイントは、以下の通りです。
【60代でお金のかからない趣味の選び方】 | |
必ず押さえるべきポイント2つ | 目的に応じて検討すると |
|
|
大きく分けた2つのポイントを押さえておくと、打ち込める趣味を見つけやすくなり、QOL:クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が上がります。それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1-1.必ず押さえるべきポイントは2つ
60代でできるお金のかからない趣味を見つけるために必ず押さえるべきポイントは2つあります。
【必ず押さえるべきポイント2つ】
・自分自身が心の底から楽しさや充実感を感じられる
・家族や周囲の支援がいらない
上記の2つを押さえると、打ち込める趣味をピックアップしやすくなります。
1-1-1.ポイント①:自分自身が心の底から楽しさや充実感を感じられる
まず、楽しさや充実感を感じられるものを選びましょう。なぜなら、楽しみができると生活にメリハリができ、幸福感や生きがいに繋がるからです。
実際に熱心に取り組んでいる趣味が多いほど、幸福度が高い結果が出ています。
出典:「シニア女性の幸福に関する意識実態調査」日本のシニア女性の幸福度は10点満点で7.77点、日本人平均(※1)よりも1.73点高い。幸せのカギは心身が元気、熱中できる趣味、家族・友人の存在。
幸福度平均点は、趣味0個の人が5.65点に対し、1個ある人は6.92点と1.27点の差があります。さらに4個打ち込める趣味があると8.03点で、0個の人と比較すると2.38点もの差が生まれます。
このように精神的に満たされた老後を過ごすためには、自分自身が心の底から楽しさや充実感を感じられる趣味を選ぶことが大切です。
打ち込める趣味を見つける方法について、「5.打ち込める趣味を見つける4ステップ」で詳しくご紹介していますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
1-1-2.ポイント②:家族や周囲の支援がいらない
次に、家族の送り迎えや介助の支援が不要な趣味を選びましょう。なぜなら、支援が必要な趣味は長く続けにくいからです。
例えば、家族に仕事や用事の合間をぬって送迎してもらっていると、気を遣ってしまい通えなくなったり、好きなタイミングで行けなくなったりします。そのため、趣味を楽しみながら続けることが難しくなってしまいます。
趣味を選ぶ際には、準備から帰宅まで自分だけで行えるかどうかを確認しましょう。
1-2.目的によって検討するとより充実するポイント5つ
目的に応じて検討するとより充実するポイントは以下の通りです。
【目的に応じて検討するとより充実するポイント5つ】
・体力づくりをする
・認知症防止に繋がる
・普段の生活に役立てる
・人と交流をする
・人の役に立つ
必ず押さえるべきポイントの他に、趣味を通して得たい目的に応じて検討すると、より充実度の高い趣味を選べます。
1-2-1.ポイント①:体力づくりをする
趣味を通して、体力をつけるのもよいでしょう。60代になると、意識的に体力づくりをするのが大切です。定年退職すると家でのんびりする機会が増え、体を動かす機会が減るためです。
運動不足になると体力や筋力が落ち、免疫力や代謝低下に繋がると言われています。すると体調を崩しやすくなったり、筋肉量が減ったりなど、健康さを損なうかもしれません。
実際に運動の頻度によって、体力の差が出るのが分かっています。
※各図右端、60際以降の部分をご覧ください。
出典:平成29年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について各年代における運動習慣・体力の状況に関する年次変化等
運動の頻度が高いほど体力の合計点が高いです。体を動かす機会が「ほとんど毎日」の人は体力の合計点が高く、「ときどき」「ときたま」「しない」人は合計点が低い結果に。特に「ほとんど毎日」と「しない」人では10点弱もの差が出ています。
そのため、無理のない程度に体を動かし、趣味を通して体力づくりをするのが大切です。体力づくりを目的とする人は「2.60代でお金のかからないおすすめの趣味〜体力づくりに役立つ〜」をご覧ください。
1-2-2.ポイント②:認知症防止に繋がる
趣味を通して、認知症を予防するのもおすすめです。60代は、定年退職などで人と接する機会が減ります。さらに歳を重ねるにつれ、会話が減少したり、人とのコミュニケーションが減ったりすることから、認知症が起こりやすくなると言われています。
年齢階級別の認知症有病率では、以下のような結果が出ています。
このように年齢を重ねるとともに認知症有病率が高くなっています。65〜69歳と80〜84歳では認知症有病者が20%近く増加していることが分かります。
続いて、認知機能についても見ていきましょう。
出典:認知機能は50歳を境に低下、40代からの認知症予防が重要と判明~「認知症ねっと」認知機能チェック受検者1万人突破~
55〜59歳を期に記憶力・言語能力・判断力・計算力・遂行力が低下していきます。60代と20代〜30代を比べると、各認知機能の合計点数は3〜4点ほど減少しているのが現状です。
この2つの結果から、60代以降は認知機能がどんどん低下するに伴い、認知症の有病率も上昇しているのが分かります。そのため、60代は、認知症防止に努めなければいけません。
そこで会話を増やしたり、将棋や数独などで頭を使う行動をしたり、認知機能の向上や脳の活性化に繋がる、脳によい刺激を与えるのが大切です。
このように認知症防止に繋げたい人は、コミュニケーションや頭を使う趣味を探すとよいでしょう。頭を使う趣味については、「4.60代お金のかからないおすすめの趣味〜頭を使う〜」で紹介しています。
1-2-3.ポイント③:生活に役立てる
趣味を楽しみながら、生活に役立てられるスキルを身に付けられます。なぜなら、衣食住に関する趣味を楽しむと、暮らしに役立てられるからです。
例えば、以下の内容が挙げられます。
・(編み物の場合)作ったマフラーを普段から身につけられる ・(家庭菜園の場合)育てた野菜やハーブなどを普段の料理に使える ・(コーヒーの場合)ハンドドリップするようになってから毎日上質な味わいを楽しめて、清々しい朝を過ごせるようになった |
趣味を楽しむだけではなく、何かに役立てたいタイプの人は、生活に関することを始めましょう。生活に役立てられる趣味については、「3.60代お金のかからないおすすめの趣味〜生活に役立つ〜」をご覧ください。
1-2-4.ポイント④:人と交流する
趣味を通して、人と交流する目的を持つのもおすすめです。60代になると、定年退職などで友人・人間関係が狭まりがちです。さらに新しい人間関係を構築する機会もなかなかありません。
実際に令和3年版高齢社会白書では、以下の結果が出ています。
出典:令和3年版高齢社会白書
「同性の友人がいる」「異性の友人がいる」「同性・異性の両方の友人がいる」の割合は、アメリカやドイツ、スウェーデンに比べ、著しく少ないことが分かります。さらに「いずれもいない」は31.3%に及んでおり、他国よりも2〜3倍高くなっています。
このように日本の60歳以上の世代は、他国と比較すると親しい友人が少ないようです。
そこで、ゲートボールや囲碁・将棋、麻雀など、会話を行える趣味を選ぶと、自然と人と交流しやすくなります。人と交流する機会がなく悩んでいる人や老後の生活を充実させたい人は、新たな人間関係を構築しやすい趣味を選びましょう。
1-2-5.ポイント⑤:人の役に立つ
趣味を通して、人の役に立つのもおすすめです。
内閣府の高齢者の社会的な活動(ボランティア活動)では以下の結果が出ています。
「過去1年間における地域活動・ボランティア活動の参加状況」では、男女平均が47.0%と約半数の人たちがボランティア活動をしています。
また、「地域活動・ボランティア活動の活動内容別参加状況」を見ると、自治会活動や環境美化、高齢者の支援など、さまざまな活動をしています。
出典:高齢者の社会的な活動(ボランティア活動)
人の役に立ちたい気持ちのある場合は、趣味の一貫としてボランティアをしてみましょう。
2.60代でお金のかからないおすすめの趣味〜体力づくりに役立つ〜
それでは、60代でお金かからない(少額ではじめられる)おすすめの趣味の中でも体力づくりに役立つものを見ていきましょう。
- ラジオ体操・太極拳
- 筋トレ・ヨガ
- ゲートボール
- ウォーキング
- 水中ウォーキング
- ダーツ
- ボルダリング
2-1.ラジオ体操・太極拳
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 0円〜 |
ラジオ体操や太極拳は、お金をかけず、手軽に行なえる趣味です。ラジオ体操は音楽に合わせて体操するのに対し、太極拳はゆったりとした動きで攻防の技を組み合わせていきます。どちらも体力に自信のない人でも始めやすいのが特徴です。
2012年に行われた研究では、太極拳は運動をしたときと同様に高齢者の転倒を減少させた結果が出ています。(参考:厚生労働省eJIM | 太極拳と気功 | 各種施術・療法 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト)
どちらも家にあるスニーカーやジャージで、今日からでもすぐに始められます。自宅の庭で行えるだけでなく、公園や広場などで仲間と一緒にできます。
ラジオ体操や太極拳は、お金がかからず、60代で手軽に体力づくりをしたい人におすすめです。
>>ツイッター(twitter)の体験談①
>>ツイッター(twitter)の体験談②
全国のラジオ体操実施会場は、以下のサイトから調べられます。
全国のラジオ体操実施会場|NPO法人全国ラジオ体操連盟
また、太極拳の開催場所については、以下のサイトで調べられます。
全国の公園太極拳|太極拳振興センター
他にも、各市町村のサイトに活動場所が示されている場合もあるため、お住まいの地域で検索してみるのもよいでしょう。
2-2.筋トレ・ヨガ
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★☆☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 0円〜(公共施設に通う場合は、300円〜) |
筋トレやヨガは体力づくりに役立ち、お金をかけずに行える趣味です。筋トレやヨガは、家で行ったり、公共施設で格安に楽しめたりします。
筋トレの場合、スクワットや腕立て伏せなど、道具を必要としないトレーニングが豊富にあります。ヨガも1畳あれば、道具不要で様々なポーズができます。
お金をかけずに体力をつけたい人から、人との交流を楽しみたい人までチャレンジできる趣味です。
2-3.ゲートボール
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★★ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 費用:0円〜1万円前後(自治体やサークルによって費用は大幅に変わります) |
ゲートボールは、体力づくりをしたい60代の人におすすめの趣味です。ゲートボールは対戦型のスポーツで、チーム対チームで行います。
激しい運動を必要とせず、適度に体を動かせるため、60代の人でもチャレンジしやすいのが特徴です。さらにスポーツの得意・不得意に関わらず取り組めます。
ゲートボールでは、仲間と作戦を練りながらゲームを進めます。そのため、人との関わりが自然に増え、脳の活性化にも繋がるでしょう。
費用は自治体や地域ごとに異なり、スティックやボールなど、用具一式の貸出を無料で行っているところも。その場合は0円から始められます。スティックを用意する場合にかかる費用は、1万円前後が相場です。
ゲートボールは、体力づくりだけでなく、人と交流をしたい人にもおすすめです。
2-4.ウォーキング
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 0円〜 |
ウォーキングは、お金をかけずに体力づくりができる趣味です。手持ちのスニーカーで手軽に始められるため、費用がほとんどかかりません。自身の体力に応じて歩く距離を調節できるため、体力に自信がない人も安心です。
周りの景色を眺めつつ、適度な運動ができるため、ストレス発散にも繋がります。家族や友人と歩くと、会話を楽しみながら続けられるのもメリットの1つです。
スマホの操作に慣れている人は、ポケモンを捕まえられる「ポケモンgo」などのアプリを利用するのもよいでしょう。さまざまなポケモンを捕まえるために歩きに出かけるのが楽しくなります。
ウォーキングは、体力的にも無理なく、手軽に始めたい人におすすめの趣味です。
>>ポケモンgoはこちらからダウンロードできます。
ポケモン・Pokémonは任天堂株式会社・株式会社クリーチャーズ・株式会社ゲームフリークの登録商標です。
2-5.水中ウォーキング
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★★☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 施設利用料:300円〜 (水着は2,000円程度〜、水泳帽は300円〜) |
水中ウォーキングは、公共施設やジムなどで比較的お金をかけずに体力づくりできる趣味です。なぜなら、プールには水圧があり、適度に負荷をかけつつ運動ができるからです。
実際に水中ウォーキングが高齢者の血圧に及ぼす効果では以下の内容が記されています。
浮力や抵抗,水圧,水温等の水の物理的特性が関与し,関節への負担軽減や筋力向上等に有効とされている
引用:水中ウォーキングが高齢者の血圧に及ぼす効果
水中ウォーキングでは足をしっかり動かして歩くため、主に下半身の筋肉が鍛えられます。腕を大きく振ったり、ひねりを加えたりなど、幅広い歩き方で楽しめるのが特徴です。
プール施設では1時間300円程度から楽しめます。水を使って体を動かすのが苦でない人におすすめの趣味です。
2-6.ダーツ
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ★★☆ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 1プレイ100〜300円(音が出ないものを自宅で楽しむ場合、3,000円強) |
ダーツは、3本1組の矢を的に当てて競うゲームです。体の総合的なコントールと集中力を使い、自律神経の強化や持続力の向上、認知症の予防を図ります。
運動量は少なめですが、集中しながら投げるため、ハマれば時間を忘れるほど楽しめます。ダーツバーやアミューズメントパークで、1プレイ100〜300円程度で遊べます。音が出ないダーツボードは、3,000円強で自宅に設置可能です。
一目おかれる趣味を探している人は、ダーツにチャレンジしてみてください。
2-7.ボルダリング
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ★★★ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ★☆☆ |
費用相場 | 1回:1,500円〜2,000円 月額料金:8,000〜1万円前後 |
ボルダリングは比較的お金のかからない、体力づくりに適した趣味です。人工の岩を掴み、手と足を使いながら登るのが特徴です。はしごを登るなど、簡単な課題から始め、自分の登り方を考えながらクリアしていきます。そのため、無理なく筋肉を鍛えながら頭も使います。
チャレンジしていくうちに筋力がつき、体の使い方のコツを掴んでいくため、難しいところをクリアできる達成感を味わえるのが魅力です。
まずは、1回から始め、回数を多く行くようになれば月額料金で通うとよいでしょう。1回1,500円〜2,000円が相場です。月額料金の場合は、8,000〜1万円前後のところが多いです。
ボルダリングを趣味にすると、体力づくりに役立てつつ、やりがいや充実感を感じられるでしょう。
3.60代お金のかからないおすすめの趣味〜生活に役立つ〜
60代でお金のかからない(少額ではじめられる)趣味の中でも生活に役立つものをご紹介します。
- 手芸
- 家庭菜園
- ボランティア
- そば打ち
- コーヒーを淹れる
趣味を楽しみながら、生活に役立てたい人はチェックしましょう。
3-1.手芸
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★★★ |
人と交流できる | ★☆☆ |
人の役に立つ | ★★☆ |
費用相場 | 200円〜 |
手芸は、生活に役立てつつ、さほどお金をかけずに楽しめる趣味の一つです。
なぜなら、編み棒と毛糸で始められ、生活に使えるものを作れるからです。
例えば、マフラーや帽子、セーターなど作ったものは日常使いできます。また、作るほど作品が増えるため、満足感に繋がります。編み棒と毛糸は、100円均一ショップでも揃えられるため、できるだけお金をかけずに始めたい人でも安心です。
3-2.家庭菜園
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ★★☆ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★★★ |
人と交流できる | ★☆☆ |
人の役に立つ | ★★☆ |
費用相場 | 400円〜 |
家庭菜園は、種やスコップ、肥料、じょうろなど、必要なものは安価で揃えられ、育てた野菜は食べられるため、食費削減にも繋がります。
家庭菜園初心者におすすめなのが、ミニトマトやじゃがいも、オクラ、いちごなどです。上手に育てるコツなどを試行錯誤しながら、育てる楽しさも味わえるでしょう。
生活に役立ちながら食費も抑えられる、コスパのよい趣味です。
家庭菜園についてもっと知りたい人は、家庭菜園初心者でも失敗が少なく美味しい野菜を手に入れる秘伝の書はここに!の記事をご覧ください。
3-3.ボランティア
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ★☆☆ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★★☆ |
人と交流できる | ★★★ |
人の役に立つ | ★★★ |
費用相場 | 0円〜 |
ボランティアは、自身の利益を顧みず、さまざまな奉仕活動を行うと、やりがいや生きがいに繋がります。さらに人との交流をできるのが魅力です。
ボランティアには、以下の種類があります。
・海や公園の清掃
・通学の見守りなど子育て支援
・介護施設利用者の話し相手やサポート
・博物館、美術館、動物園、図書館などの社会教育施設ガイド
上記のように幅広い内容から選べるため、自身に合ったものを選べます。人と交流しつつ、ボランティアを通して社会に役立ちたい人はチャレンジしてみましょう。
3-4.そば打ち
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ★☆☆ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★★★ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ★★☆ |
費用相場 | 1万円〜(体験教室は3,000円が相場) |
そば打ちは生活に役立つ、60代に人気の趣味です。作る喜びだけでなく、実際に食べられるのが魅力。上達してくると、家族や友人にもふるまえます。
インターネットで入門のそば打ちセットが販売されており、初心者でも1万円程度から始められます。続けられるか不安な人は、そば打ちの体験教室から始めるのもよいでしょう。体験教室は地域により異なりますが、3,000円が相場です。
人気がある趣味のため、生活に役立てるだけでなく、そば打ち友達を作りたい人にもおすすめです。
3-5.コーヒーを淹れる
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★☆☆ |
生活に役立つ | ★★★ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ★★★ |
費用相場 | 300円〜(コーヒー豆代は除く) ※1杯あたり30〜40円 |
コーヒーはお金をかけずに、生活に役立てられる趣味です。ハンドドリップの場合、必要な器具は少なく、安価で揃えられます。さらに淹れ方次第で、濃い味わいからすっきりとした味わいまで再現できます。
コーヒーを趣味にする場合、以下のものが必要です。
・コーヒー豆
・ドリッパー
・ペーパーフィルター
・マグカップ
中でもドリッパーやペーパーフィルター、マグカップは100円均一ショップでも手に入ります。コーヒー豆は100gあたり300円が相場です。一杯あたり12g使う換算として、約30〜40円で楽しめます。
生活に役立てつつ、おしゃれな趣味を楽しみたい人はチャレンジしてみましょう。
4.60代お金のかからないおすすめの趣味〜頭を使う〜
それでは、60代の中でもお金のかからない(少額ではじめられる)、頭を使う趣味についてご紹介します。
- 読書
- 囲碁・将棋
- 麻雀
- 英会話
- 数独(ナンプレ)
- プラモデル製作
4-1.読書
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★☆ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★☆ |
人の役に立つ | ★★☆ |
費用相場 | 0円〜 |
読書は、お金のかからない、頭を使う趣味です。本を読むと、集中力や記憶力などの認知機能が働きます。そのため、認知症の予防にも効果的と言われています。
本は、図書館を利用すると無料で読めます。何度か読みたい人は、中古本を購入するのもよいでしょう。読書は、頭を使いながら没頭できるため、ボーッとする時間をなくしたい人に適しています。
4-2.囲碁・将棋
お金がかからない | ★★☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★★ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★★ |
人の役に立つ | ★☆☆ |
費用相場 | 0円〜 (クラブの場合は、一日の席料1,000円が相場) |
囲碁や将棋は、頭を使うものの中でもあまりお金のかからない趣味です。「マインドスポーツ」とも呼ばれる囲碁や将棋は、先読みや思考に関する力を使います。
相手がどの手を打ってくるのかを考えながら、自身の一手を打つのが特徴です。また、駒の動きを覚える必要があるため、楽しみながら頭を使えます。
囲碁や将棋は、対面の場合、クラブや公民館などで対局可能です。公民館は、無料でできるところもあります。クラブの場合、一日の席料は1,000円が相場です。月額料金を取り扱っているところもあります。
囲碁や将棋は、頭を使いながら幅広い世代と交流したい人におすすめです。
4-3.麻雀
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★★ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★★★ |
人の役に立つ | ★☆☆ |
費用相場 | 1プレイ200円〜500円 |
麻雀は、頭を使いながら行う趣味です。なぜなら、役と点数を意識しながらあがりを目指さなればいけないからです。また、手元の牌や相手の手、捨て牌をどのようにしていくかを考えなければいけません。
雀荘だけでなく、公民館や漫画喫茶などでも楽しめるところがあります。また、麻雀といえば賭けごとやお酒を嗜みながらのイメージが強いですが、お金を賭けず、お酒を飲まず、タバコを吸わない「健康麻雀」もあります。麻雀は、1プレイ200〜500円が相場です。
頭のトレーニングをしつつ、人と交流したい目的の人におすすめの趣味です。
4-4.英会話
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★★ |
生活に役立つ | ★★☆ |
人と交流できる | ★★★ |
人の役に立つ | ★★★ |
費用相場 | 1,000円〜2,000円 (英会話教室やスクールは月額2,000円〜) |
英会話は、比較的安価に始められる趣味です。英語を覚えると海外の友人を作ったり、道に迷っている他国の人を助けたりできます。
英語は、さまざまな新しい単語や文法などを覚えるため、頭を使います。本やテレビで学んだり、英会話教室でスキルを身につけられたりします。
一番安価に始めたい人は、テレビや参考書、本から学びましょう。本は、1,000円〜2,000円で手に入ります。一方、英会話教室は月額2,000円〜で受けられます。外に出て人との交流を楽しみたい人は、教室やスクールで学ぶとよいでしょう。
英会話は生涯学習として人気があり、やりがいのある趣味です。頭を使うだけでなく、人と交流したい、役に立ちたい人におすすめです。
4-5.数独(ナンプレ)
お金がかからない | ★★★ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★★ |
生活に役立つ | ★★☆ |
人と交流できる | ★☆☆ |
人の役に立つ | ☆☆☆ |
費用相場 | 0円〜 |
数独は数字の書かれていないスペースと書かれている数字の部分を記憶して解読していきます。そのため、論理的な思考能力や分析力、判断力が鍛えられます。物事を順序立てて考える力がつき、認知症防止にも役立ちます。
数独は新聞やネット、本などで手軽に始められるのがメリットです。また、100円均一ショップにも売っているため、お金をかけない趣味を探している人に最適です。
頭を鍛えつつ、マスを埋めていく楽しさを楽しめます。
4-6.プラモデル製作
お金がかからない | ★☆☆ |
体力づくりになる | ☆☆☆ |
認知症防止になる | ★★★ |
生活に役立つ | ★☆☆ |
人と交流できる | ★☆☆ |
人の役に立つ | ★☆☆ |
費用相場 | 1,000円〜 |
プラモデルは、頭を使う趣味を探している中でも細かな作業が好きな人におすすめの趣味です。プラモデルは頭と手を常に働かせながら作るため、脳の活性化に繋がります。
プラモデルには以下の種類があります。
・ガンダム
・キャラクター
・車
・バイク
・城・建造物
・戦艦
・航空機
・ドールハウス など
作るには多くの時間を費やすため、出来上がったときの達成感や満足感を大いに感じられるのが魅力です。なお、プラモデルの価格は幅広く、安いものであれば、1,000円〜始められます。
このようにプラモデルは、脳の活性化に役立てつつ、ものを作り上げる楽しさや充実感を感じられる趣味です。
5.打ち込める趣味を見つける4ステップ
最後に、打ち込める趣味を見つける4ステップをご紹介します。ステップは以下の通りです。
5-1.STEP1:気になる趣味をピックアップする
まず、気になる趣味の候補をピックアップしましょう。
「お金のかからないおすすめの趣味」の中から自身の好きなものや気になるもの、「これってどんなものだろう?」と思うものまで選んでください。数は問いません。
理由として、数多くの趣味からピックアップすると、STEP2以降がスムーズに行えるからです。例えば、「ボルダリングって気になるけれどできるかな?どうだろう?」というものであれば、ピックアップ項目に入れておきます。
「1.60代お金のかからない趣味の選び方のポイント7つ!」を参考にして、ご自身が重視したいポイントを書き出し、それにあった趣味をリストアップするのもおすすめです。
5-2.STEP2:YouTubeを見てイメージを明確にする
ピックアップした趣味候補のなかで、以下の場合はYouTubeなどの動画サイトで実際行っているところを見てみましょう。
・自身がその趣味をしているイメージが湧かないもの
・その趣味候補自体がどういうものか想像がつかない
ここでイメージをしっかりしておくと、より正確にSTEP3の振り分けをしやすくなるからです。
例えば、そば打ちを実際どのようにしているのかイメージできない場合、動画を見て明確にします。そして、自身が実際にそば打ちをしているイメージをします。
楽しそうにしている、難しそうにしているなど、感情も自然と感じ取れるのであれば、それも覚えておいてください。STEP2では、動画を見て、しっかりイメージをふくらませるのが大切です。
<STEP2のポイント>
・イメージできない趣味候補を明確にする
・自身が趣味をしているところをイメージする(感情部分まで)
5-3.STEP3.選び方に沿って趣味候補を絞る
「1-1.必ず押さえるべきポイントは2つ」で紹介したポイントに沿って、趣味を振り分けてみましょう。STEP1と2を行ったあとにSTEP3を行うと、打ち込める趣味候補を最低限に絞れます。
例えば、以下のように振り分けます。
このようにSTEP3では、選び方のポイントに沿って更に振り分けをしていきましょう。
5-4.STEP4:問い合わせる・見学する
STEP4では、振り分けをして残った趣味候補に問い合わせをしてみましょう。問い合わせや見学、体験をせずにサークルや教室を決めてしまうと、相性の合わないケースがあるからです。
問い合わせの際、実施内容などに相違がなければ、見学や体験をします。友人がすでに通っている場合は、一緒についていくのもおすすめです。
自宅で行う場合は、一番安価に行える方法かつ難易度の低いものでチャレンジしてみてください。このようにSTEP1〜4までを行い、打ち込める趣味を見つけましょう。
6.60代でお金のかからない趣味を始めたら「らくらくコミュニティ」でもっと楽しもう!
ここまでは、60代でお金のかからない趣味の見つけ方や方法をご紹介しました。しかし、お金のかからない趣味を見つけてもなかなか人と話す機会がなくて寂しい人もいるでしょう。
そこで役立つのが、ミドル〜シニア向けSNS「らくらくコミュニティ」です。2023年2月時点で250万人以上が利用しています。スマホがあれば無料(※通信料は必要)で簡単に始められるのが特徴です。
「らくらくコミュニティ」でできることは、以下の通りです。
・何気ない日常の投稿を見てもらえる
・他のユーザーが投稿した記事にリアクションやコメントを入れられる
・全国の人と交流できる
・料理レシピやストレッチ法など、日常に役立つことを知れる
「らくらくコミュニティ」はミドル〜シニア向けSNSのため、全国にいる世代の近い人と趣味の話やコミュニケーションを取れるのが特徴です。
趣味を始めて、投稿をして日々の記録とともに人と交流をしてみるのはいかがでしょうか。
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7.まとめ
本記事では、60代でできるお金のかからない趣味について紹介しました。お金のかからない趣味は数多く存在しますが、打ち込めるものを探すのが大切です。
そこで、選び方と打ち込める趣味を見つける4ステップについておさらいをしましょう。
【60代でお金のかからない趣味の選び方】 | |
必ず押さえるべきポイント2つ | 目的に応じて検討するとよいポイント5つ |
・心の底から楽しさや充実感を感じられる ・家族や周囲の支援がいらない | ・体力づくりをする ・認知症防止に繋がる ・普段の生活に役立てる ・人と交流をする ・人の役に立つ |
「趣味を探しているけれどもなかなか見つからない」という人は、本記事を参考にして、60代でお金のかからない趣味を見つけてみてください。