
このままいくと自分の老後は寂しいのだろうな、と不安になっていませんか?あるいは、既にシニア世代で老後の寂しさを実感してはいませんか?
発達心理学の権威であるケルン大学のマイクル・ルーマン教授が16,132名を調査した研究結果によると、人には人生の中でも特に寂しいと感じる時期があり、それはおおよそ30代からと60代前半からだということです。
この世代の共通点は、人生に急激な変化が訪れる時期と重なります。
30代からは仕事での異動・昇進や結婚・出産などの大きな変化があり、60代からは定年退職・周囲との様々な離別・死別などの大きな変化が起き、これらが寂しさの誘引材料となるのです。
【参照:論文(英語)「「Age differences in loneliness from late adolescence to oldest old age.」】
現代人はライフスタイルの選択肢が多様化していますので「寂しい」という感覚は、年代・性別・状況に関係なく、あらゆる人生の段階で誰にでも起きる可能性があります。
人生で寂しさが襲ってくる時期が誰にでもあるのならば、そして「今」寂しさの真っ只中にいるのだとしても、これからの自分が寂しくならないように、対策を打っておくことはできます。
そこで今回は30代以上に向けた「老後に寂しくならないために今からしておくべき8つのこと」と、60才以上に向けた「老後の寂しさを今すぐ解消する8つの行動」を紹介します。
本記事を参考にして、今ある寂しさや将来への不安が和らぎ、毎日を平穏な気持ちで暮らせるきっかけになれば幸いです。
ぜひ、最後までお付き合いください。
目次
1.【30代からの】老後を寂しくしないために今から行動できる8つのこと
この章では30代以上の大人たちが老後の人生で寂しくならないように、今からできる「友達」の作り方と「パートナー」の作り方を紹介します。
この年代が感じている「老後の寂しさ」の主な原因は、人との繋がりがないことにあります。
具体的には、家と会社の往復をひたすら繰り返すライフスタイルが寂しさを生む原因だという報告があります。*1
そしてこの状態が30代からシニアになるまで長期で続き「このままいくと老後の人生が寂しいだろう」と想像することで、老後の寂しさへの不安にも繋がっていくようです。*2
このタイプの寂しさは、仕事以外の人間関係を活発にし、自分の感情をシェアできるような環境が整ってくると自然と解消されていくという報告がありますので、今から「友達」や「パートナー」など、自分の気持ちを自由に話せる環境を作っていき、これからの人生と、明るい老後にも備えましょう。
【参照*1:論文「Age differences in loneliness from late adolescence to oldest old age.」】
【参照*2:論文 横浜国立大学教育人間科学部社会ネットワーク講座 安藤 孝敏「孤独感尺度の作成と中高年における孤独感の関連要因」】
1-1 友達をつくるために今からできる4つのこと
ここでは、大人になってから友達を作るために今から出来ることを4つ紹介します。
大人になってからの友達作りに必要な要素は、一緒にいる時間の長さよりも「共通の興味」の有無が決め手になります。以下の4つは共通の興味が生じやすい、友達を作るのにおすすめの方法となります。
【参照:英文記事 邦題訳「年を取ってから友達を作る方法」】
① 趣味・習い事をはじめる
趣味や習い事は友達を作るのに適した方法です。
趣味や習い事をはじめる際は、複数人で楽しめる趣味・習い事が友達ができやすいため、おすすめです。
趣味・習い事をする人は「〇〇を習う」「〇〇を楽しむ」などの目的が共通していますから、初対面の方とも会話が盛り上がりやすく、友達になれることが多いでしょう。
また完全なプライベートの場で、お互いに自分らしい状態で出会いますので、職場のような上下関係による気遣いなどのストレスがないことも、友達が作りやすい理由の1つです。
②地元に行きつけの場所を作る
行きつけのお店があると顔見知りから友達に発展する可能性があります。互いに「あの人、いつも来てるな」という共通の認識ができていることが多いため、何かの拍子に「いつもお会いしますね」などと声をかけられたり、店員さんを通して会話をしたりする中で、自然に交流が発展していくことがあります。
お店がやっているイベントなどには積極的に参加していくと「同じ店に来ている仲間」という共通項で結ばれた友達関係に発展しやすくなるでしょう。レストラン・カフェ・バーなどなんでも良いので、行きつけの場所を作ってみてはいかがでしょうか。
③ブログで自分を発信してみる
ブログは見るだけではなく、自分からもブログで発信すると友人や知人が増えていきます。
書く内容は趣味・料理・写真・マンガや本の感想・毎日のちょっとしたことなど何でも良く、コツコツ続けていると「いつも更新している人」として認識され、自分が発信した事に共感してくれた人からコメントやメールが来て、互いにやり取りをしていくうちに友達になることがあります。
これらの友達は「ネトモ」「ネッ友」などと呼ばれ、インターネット上での友達をさしており、現代社会では友達としての認識があります。友達の定義に「対面していなければならない」ということはありませんので、たとえネットでの付き合いしかなかったとしても、長い時間楽しい交流が続いているのであれば、それはあなたにとって友達だと言えるでしょう。中にはオフ会などで実際に会うようになり、リアルの友達になっていくこともあります。
【参照:日本語俗語辞書 http://zokugo-dict.com/24ne/net-tomo.htm】
④SNSを積極的に利用してみる
新しい友達作りにもFacebook・Twitter・InstagramなどのSNSを使ってみましょう。
今までの友達や知人との関係とは別に、「今」の自分を不特定多数に発信し、興味があるコミュニティに登録をしていると、同じ感覚を持った人たちと急速に繋がりが生まれていきます。
SNSがブログと違うのは「オンタイム」であることです。今・自宅で見ていたお気に入りの動画やテレビ・試合の感想を同じ瞬間でシェアできるなど、例え顔を合わせたことがない相手であっても感情を分かち合う交流も可能です。SNSは外部イベントも多いので、ネット上以外で実際に対面する機会も頻繁にあり、新しく友達を作るのに向いています。
ただし実際に会う時には、その人の人格や周辺のコミュニティなども再確認し、最初のうちは個人情報を知らせない・あまり聞かないというマナーを守りましょう。
1-2パートナーをつくるために今からできる4つのこと
ここではパートナーや結婚相手に出会うために今からできる4つのことをお話しします。
恋愛観調査2013によれば「恋人やパートナーがいたら人生がどのように変化するか」というアンケートに対し、7割以上の男女が「寂しくなくなる」と回答していることから、パートナーや結婚相手の存在の有無は、今・将来・そして老後の寂しさが減る可能性を多く含んでいることがわかります。
以下の4つを参考に、自分に合ったものから実行してみてください。
【参照・リクルートマーケティングパートナズ ブライダル総研 対象:20代〜40代未婚男女 2,352人 恋愛観調査2013】
①結婚相談所でお見合いをする
結婚相談所は登録の最終目標が「結婚」ですので、いろいろと話が早く進み、短期間でパートナーを得ることも可能です。また、登録時に身分証や給与明細などの提出がありますので、身分詐称がしにくく、結婚相手を選ぶ場所としての安心感があります。
一般的なシステム(※1)は、入会登録後にカウンセリングがあり、その後、自分で条件を選択して検索し、会ってみたい人がいれば相談所を通じてお見合いの申し込みをします。月会費以外に一回お見合いするごとに紹介料が発生するのが一般的です。両者の合意があれば交際に発展し、3ヶ月以内に結婚の意志の有無を判断します。
結婚に至った場合は、成婚料として規定の金額を相談所に支払います。会費を支払っていれば何人とでもお見合いが可能ですが、中には会員さんの質が悪い相談所(※2)もあるので、サイトで口コミをしっかり確認してから登録をしましょう。
【参照:日本結婚相談所連盟 お見合い検索画面 https://www.ibjapan.com/trial/】
※1 相談所によって違いがあります。
※2 サクラを大量に登録させてお見合い料だけを徴収する、会員が既婚者である、など。
②合コン・婚活パーティーを利用する
お見合いよりもカジュアルな「出会いの場」として合コンや婚活パーティがあります。参加者は将来のパートナーや結婚相手を探していることが前提ではありますが、気に入った人とは友達からのスタートもできる気楽さがあります。
難点としては不特定多数の男女を集合させているため、どうしても女性は若い人・男性は高収入の人に人気が集まりやすいので、年齢層や収入層が自分に合っているところに参加をしましょう。
【参照:厚生労働省白書「結婚相手の条件として考慮・重視する割合の推移」】
③マッチングアプリ・ネットお見合いを利用する
マッチングアプリやネットお見合いの特徴は、詳細なプロフィールを会員向けに公開するため、実際に対面する前に互いの情報をたくさん確認できるところです。
普通のお見合いや合コンでは、限られた時間内に容姿・年齢・仕事内容・趣味などの断片的な情報しか得られませんが、マッチングアプリやネットお見合いでは「バツ1で子供がいます」「週末はバンド活動中」「舞台俳優と会社員を兼業しています」「鉄道が好き」など、等身大の自分の情報を伝えられます。
実際、情報開示が多いほど相性が良い人と出会える可能性が高くなるというデータもあり、プロフィールを全項目書いた人は書かなかった人よりも1.5倍の反応が、さらに、プロフィール写真を仕事とプライベートなどを複数枚掲載した人は、そうでなかった人よりも2.4倍の反応があるなど、マッチングアプリやネットお見合いに登録する人は、お互いにより多く相手のことを知ってから会って交際に入りたいと思う人が多いようです。
恋愛と結婚の希望はネット上で指定ができますので、お互いに目的の合った相手と出会う可能性も高いでしょう。
マッチングアプリはスマホのDLサイトで「マッチング 婚活」「お見合いアプリ」と入れると数種出てきますので、アプリ内を軽く回遊してみて、良さそうだなと思ったものに登録をしてみましょう。
【参照:ITメディアニュース 2017年ゼクシイ縁結び調べ 調査対象:20万2899人】
④知人・友人・上司などに紹介してもらう
紹介は手堅く成功率の高い方法です。1つ目の理由は、共通の紹介者がいますので1回目の面会が流れる可能性が低いことです。2つめは、紹介者はあなたのことをよく知っていますので性格的な相性も考えて紹介をしてくれる可能性が大であることです。
国立社会保障人口問題研究所の調査結果によると、既婚者へに対して行われた「現在のパートナーとの出会いのきっかけ」に関する調査では30%近くが「紹介」だと回答していることから、知人・友人・上司などに紹介をお願いする場合は、これが婚活または真剣なパートナー探しであることも言い添えておけば、より良い結果を招く可能性が高まるかもしれません。
仮に知人を紹介して頂き、残念な結果になってしまったとしても、あなたのために奔走してくれた人に感謝の言葉を伝えましょう。お礼は自分との関係性にもよりますが、相場として2〜5万、またはそれに相当するような形でお礼をするのがマナーです。
【参照:国立社会保障人口問題研究所 独身者・夫婦調査共通項目の結果概要:「交際相手・結婚相手との出会いのきっかけ」】
【参考:ギフトマナー「お見合いの紹介者に対するお礼」】
2.【60代からの】老後の寂しさを今すぐ解消する8つの行動
ここでは、シニア世代と呼ばれる60代からの寂しさを今すぐ解消する8つの行動を説明していきます。
シニア世代が寂しさを感じる要因は主に以下の3つです。
・所得が減る
・人との関わりが減る
・体力が衰える
つまり「今まであったものが失われていく感覚」に寂しさを感じていると言えます。
これらの要因が寂しさに繋がることは、ドイツの発達心理学の権威であるマイクル・ルーマン教授が行った調査から判断できます。
それではこれらの要因を解消できる行動を8つ厳選して紹介していきます。ぜひ、実行してみてください。
【参照:マイクル・ルーマン教授 英題意訳>思春期後期から最年長までの孤独の年齢】
2-1.習い事・趣味を持つ
習い事や趣味を通じ、新しい知識やスキルを身につけることで、自分の世界を広げましょう。
習い事や趣味をしている人の多くは、学習や上達を楽しむだけではなく、趣味を通して「なりたかった自分になる」というセルフ理想やセルフ目標を持って取り組んでいる人も多く、定年後の自分探しや自分磨きの手段として用いています。
また、習い事や趣味には「◯◯が好き」「◯◯を楽しむ」などの共通の気持ちを持った人たちが集まっていますので、教室の内外で自然と会話が弾み、今までの人生とは違ったタイプの新しい友達やコミュニティができて、寂しさが解消されるでしょう。
2-2 地域交流会に参加をする
地域交流会の良さは、地元という手軽な場所にあるので、思い立ったらすぐに参加できることです。
例えば「ちょっと誰かと話したいな」「少し膝が痛いので、改善する運動を教えて欲しいな」などの些細なことでも、気兼ねなく必要なサービスを必要なだけ、無料で受けられます。
もし希望のものがない場合は、ボランティアとして企画立案をして自分が交流の場を設ける側として働きかけることもできるほどの自由度があります。
どんなに優秀な人であっても、人が1人で何かをするのには限界がありますし、たとえ同居をする家族がいても、家族だからこそ頼みにくいこともあります。地域交流会に顔を出していると、地元の人との横のつながりも強くなりますし、ボランティアである若い人たちとの縦のつながりも生まれ、地震や災害など、もしもの時の安心ネットワークとしても機能します。
これらの情報は市区町村が出している広報(役所や駅においてある市区町村の新聞のようなもの)や、ホームページの「催し欄」、または町内会掲示板に貼ってあります。
【参照:NPO法人ベタニアホーム 「居場所」〜なぜ必要になったのか〜】
2-3 週2回以上は運動をする
体力が弱ると人は気弱になり、気弱になると自信がなくなり、寂しい気持ちを呼びます。体力は自己管理で何歳になっても鍛えることができます。年だから仕方ないと思うのではなく、週2回以上は運動をして、何歳になっても自由に動き回れる自立した自分でいましょう。
最近は健康番組や健康系の雑誌でも「健康寿命」という言葉が盛んに使われるようになりました。健康寿命とは「医療や介護に依存せずに自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」のことです。健康寿命が短いと外出が減って人との交流が減り、自分の興味も病気のことに集中しがちですので、将来を悲観し、寂しい感情を呼びやすくなります。【参照:健康寿命 ウィキペディア】
この健康寿命の鍵と言われているのが「筋肉」です。
体力の衰えは「ロコモ」「ロコモティブシンドローム」と呼ばれ、筋肉、骨、関節、脊椎などの運動器全体が弱くなっていくのが特徴ですが、その中心にあるのが“筋力の低下”と言われており、もっとも深刻なのが「歩けなくなる」ことです。
ロコモは20代でも週2回以上の運動がなければ発症すると言われ、50代以上で膝や関節の痛みを感じている場合は、将来、要介護になる可能性が高いと言われています。
できれば毎日、最低でも週に2回は外に出て歩くほかに、地域の運動プログラム・食生活指導には積極的に参加して筋肉を鍛える努力をしましょう。筋力を含めた体力全般への自信が戻ると、将来に対して悲観をしにくくなります。たとえ持病があっても、筋力がしっかりしていれば健康寿命は長くなりますので、病気の治癒とは別に、運動をするように心がけましょう。
【参照:医療法人一心会 伊奈病院整形外科部長 NPO法人高齢者運動器疾患研究所代表理事 石橋 英明 「足腰の衰え」】
【参照:日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム】
2-4 仕事と貯金をしてみる
仕事と貯金をすることは寂しさが解消するきっかけになります。
60才以上で収入や貯金がないと、老後の生活見通しが立てにくくなるので精神的に不安になるという調査結果があります。これを解消するには、貯金か仕事をするのが効果的です。まずは3ヶ月分の生活費を貯めることを目安にして行動してみましょう。【参照:マイクル・ルーマン教授 論文「Age differences in loneliness from late adolescence to oldest old age.」】
貯金の場合は、手始めに不要な出費を極力減らします。
冷蔵庫がいっぱいなのに食材を買う、電気やテレビの付けっ放しなど、以前の生活スタイルのまま続けていた生活全般の無駄使いがないかをチェックし、目標額になるまで節約をしてみましょう。意外なほど少ない生活費で暮らせることを発見できるかもしれません。
収入に関しては60才以上が働き口を探すことは以前よりもかなりハードルが低くなっています。平成25年からは高齢者雇用安定法が変更され、65才や70才以上でも正規雇用・契約雇用で働き続けることができるようになりました。パート・アルバイトであれば雇用のハードルはさらに低く、本人にやる気さえがあれば70代後半くらいまでは仕事が続けられる状況が整いつつあります。
【参照:厚生労働省 平成30年「高年齢者の雇用状況」集計P15 】
若い時のように、たくさんのお金を作り出す必要はないかもしれませんが、余分なお金があること・収入源があることは、将来の寂しさを軽減させる1つの手段であることも、覚えておくと良いかもしれません。
【参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 統括研究員 千葉 登志雄 「労働市場の態様を軸とした65 歳以降の雇用に関する一考察 1」】
2-5 ペットを飼ってみる
ペットを迎えるのは家族の一員が増えるのと同じですので、今ある寂しさは軽減します。人が寂しさを抱いたまま生きることは精神的なストレスとなりますが、動物に触れたり、眺めたりすると自然に笑顔がこぼれて感情が豊かになるため、将来の認知症の予防までで出来ると言われています。
【参照:公益財団法人 長寿科学振興財団「認知症のアニマルセラピー」】
さらにペットと暮らすと、散歩やご飯や毛づくろいなどのお世話をする仕事が増えるため、生活の中でやることが増えて寂しさを感じにくくなります。犬を飼っている場合ならば、毎日のお散歩でペットを飼っている人同士の交流も自然と増えていくでしょう。
住環境や体力面などでペットの飼育が心配な場合は、ドッグカフェ・キャットカフェ・うさぎカフェなど、ペットと触れ合える場所に自分で出向いて行くのでも、ペットとのふれあいによって寂しさが癒されます。さらには、スマホアプリで飼うバーチャルペット(コンピューター上のペット)やロボットのペットであっても、ペットの存在そのものが癒しの心理効果をもたらし、寂しさの軽減につながることも実証されていますので、環境などが整わない場合は生物であることにこだわらずにペットに関わってみるのもおすすめです。
【参照:高齢者の孤独感解消におけるペット飼育の効果】
【参照:久留米大学心理学研究 佐藤 鑑永「バーチャル・ペットの癒し効果」PDF】
【参考:バーチャルペットアプリ ランキング】
2-6 パートナーを作る
人生を共に楽しむパートナーの存在は、寂しさから解放してくれます。ここでいうパートナーは結婚という制度にとらわれる必要はないかもしれません。
近年「YES! 高須クリニック」のCMで有名な高須クリニック院長・高須克弥氏(60代)と、毎日新聞に「毎日かあさん」を連載していた売れっ子漫画家・西原理恵子氏(50代)の熟年結婚は入籍なしの事実婚、自立した大人同士が「老後の時間、そっとお互いを支え合う、つっかえ棒のような関係」として話題を呼びました。
50年の歴史を持つ熟年以上専門の老舗結婚相談所「茜会」によれば『積極的に出会いを求めるシニアの方は増えていますし、今は通い婚や週末婚、事実婚など、お互いの状況を尊重した上で次の人生を考えられる時代になりました。
事実婚や遺言書をテーマとした公正証書のつくり方セミナーも開催していますが、毎回好評です』のとおり、60代以上でパートナーを得て、2人だけの一緒のあり方を選んでいく人たちは確実に増えているようです。
人生100年時代と言われ、老後という概念が変わりつつある今、60才以後の長い人生を「老人」として生きる必要はないようです。むしろ、人生のセカンドステージを共に謳歌するためのパートナーを得ていくほうが、自然なのではないでしょうか。
【参照:日経電子版記事 「人気高まるシニアの婚活」】
【参考記事」東洋経済記事 高須院長と人気漫画家が事実婚を選んだ理由】
2-7 SNSを使ってみる
SNSに参加すると、不特定多数・年齢や人種を超えてネット上で友達が作れるため、寂しさが解消されるきっかけとなります。
特に、facebookは基本が実名登録な上に、こちらが主体的に「友達になる・ならない」を選択出来る仕組みになっており、自分でコントロールしながら安全に人脈を広げることができるためおすすめです。また、同窓生や同期生、故郷の友達もfacebookに登録をしている可能性が高く、懐かしい知人友人と再会が出来る可能性があります。ネット上なので、遠く距離が離れていても関係がないのも魅力です。
匿名登録が可能なSNSであるInstagramやTwitterでは、気軽に自由な作品や表現を投稿出来ますので、試しに自分の撮った写真や、趣味の作品、自分の意見などを掲載して、周りの反応をみるのも面白いかもしれません。不特定多数の人が、自分が発信したことに共感や賛同をしてくれるのは、いくつになっても嬉しいものです。
老後の寂しさを解消したいならシニア向けSNS「らくらくコミュニティ」もおすすめ!
SNSはやってみたいけど、「個人情報の漏洩」「操作方法がよくわからない」「投稿しても若い子ばかりで、誰も『いいね!』くれなかったらヤダな」などの不安がある人は、シニア向けSNS「らくらくコミュニティ」をおすすめします。
国内最大規模のシニア向けSNSとして絶大な信頼と人気がある「らくらくコミュニティ」の登録会員数は190万人(2020年3月現在)。コミュニティは「旅」「花とガーデニング」「健康」「俳句・川柳」「グルメ」「ペット」などがあり、同じ趣味や楽しみを共有できる同世代の仲間が参加して賑わっています。老後の寂しさを解消するSNSとしておすすめです。
例えば、毎日の散歩で撮った季節の花などを投稿する人、今日の朝ごはんを投稿する人など日常のなんでもないことを投稿する人から、習いたての男料理をこっそりと投稿する人、我が家のペット自慢、自作の俳句や絵画を発表するなど、なんでも自由に投稿できます。同じ好みや趣味の人からコメントがきたらお返事をしていると、やり取りの中で自然に仲間や友達が増えていきます。もちろん、自分からどなたかに感想などをコメントすることもできます。
また、地元の人たち、母校の人たちだけが集う掲示板などもたてられており、懐かしい仲間や友達と再会できる可能性があります。コミュニティ内で、趣味のイベントやフォトコンテストなども年に数回催されており、ネット上・スマホ上で楽しく交流する場が用意されていますので、遠く離れた人とも時間や距離に関わらず繋がっていることができます。
さらに「らくらくコミュニティ」には専門スタッフが24時間体制で掲示板の風紀を見守っていますので、よくニュースで見るような「炎上」などの、人が嫌な気持ちになるような投稿や写真、悪質なセールス、個人情報の漏洩などにも厳しく・素早く対応してくれていますので、SNS初心者のシニアの方でも安心して参加できることも人気がある理由です。
2-8 終活をしてみる
老後の寂しさを解消する方法として終活はおすすめです。
終活は自分の人生の最期の時から逆算し、しておくべきことや伝えるべきことを整理する「人生の棚卸し作業」です。具体的には資産の整理・家の中の整理・人脈の整理・病院や死後の希望・遺言を書くなど、一見、寂しさが募りそうな作業ではありますが、実際にやってみると「人生でやり残していること」が大量に見つかり、寂しさよりも「こうしちゃいられない!」と俄然、生きる希望が湧いてくるようです。
【参照:マイナビニュース 「シニアの7割超が終活に関心あり – 終活を行いたい理由の1位は?」」
終活をしたい・今している人へのアンケートで「人生でやり残していることはあるか?」の質問には59%以上の人が「ある」と回答していることから、終活とは「死」の話をしているのではなく、今・生きている「私」の話をするための活動であり、自分と向き合い・自分をさがし・自分らしさを見つけて、限りある人生の時間を大切に、よりよく生きるためのものだと考えている人がいることが見えてきます。
終活に関するやり方などは書籍もたくさんありますが、その場で書き込みなどをしていくセミナーや教室に参加してみることをおすすめします。
プロのカウンセラーが丁寧に教えてくれ、わからないことはその場で質問でき、その後の相談などにも対応してくれます。希望者には有料で「遺影に使って欲しい」写真を撮影し、キレイに・カッコよく修正までしてくれます。終活はやることや準備することも多く、一旦始めると寂しさを感じている暇などないくらい忙しくなりますので、やってみる価値はあるでしょう。
【参照:イオン 終活セミナー】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
30代以上と60代以上のシニアが感じている老後の寂しさを解消する方法を紹介しました。
老後の寂しさを解消する方法は以下の通りです。
・ 趣味・習い事をはじめる
・地元に行きつけの場所を作る
・ブログで自分を発信してみる
・SNSを積極的に利用してみる
・結婚相談所でお見合いをする
・合コン・婚活パーティーを利用する
・マッチングアプリ・ネットお見合いを利用する
・知人友人上司などに紹介してもらう
・習い事・趣味を持つ
・地域交流会に参加をする
・週2回以上は運動をする
・仕事と貯金をしてみる
・ペットを飼ってみる
・パートナーを作る
・SNSを使ってみる
・終活をしてみる
今から出来ることをはじめて、寂しい気持ちが解消して元気に暮らせることを願っています。
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